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自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第四章
1 名前: 1だおー 03/02/15 23:30 ID:???
武装した自衛隊が突如としてファンタジー世界に召喚されたら…?
召喚する者、召喚された者。
ある者は権力を、またある者は自由のため、生き残るため…。
人の死すらまともに経験したことのない現代世界の人間は、血と憎しみの弱肉強食の異世界になにを見、行動するのか?
第四章 召喚されし異界の戦士達の戦いは、まだ終わらない。
2 名前: 1だおー 03/02/15 23:32 ID:???
第一章
../../hobby_army/1037/1037116790.html
第二章(職人諸兄が光臨)
../../hobby_army/1038/1038809488.html
第三章
../../hobby_army/1041/1041774797.html
3 名前: 一等自営業 ◆JYO8gZHKO. 03/02/15 23:33 ID:???
3
4 名前: 1だおー 03/02/15 23:33 ID:???
今までの職人の方々の作品をまとめ読みしたい方はこちらへ
http://shizuoka.cool.ne.jp/fantasure/
この編集ページを作ってくださった有志の方へこの場を借りてお礼申し上げます。
5 名前: 1だおー 03/02/15 23:34 ID:???
じ…自営業氏!?Σ(゚Д゚;)
6 名前: 名無し三等兵 03/02/15 23:40 ID:???
むう、3ゲット阻止委員会も必要か
7 名前: てさりすと 03/02/15 23:44 ID:???
新スレおめでと〜
8 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/16 00:13 ID:???
新スレオメデd
>>3
仕事してください
9 名前: 集計人 ◆SctAww7t7Y 03/02/16 00:20 ID:???
新スレおめ〜
10 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/16 00:25 ID:???
新スレおめでとうございます。
>>9 集計人さん
いつも本当にお世話になっております。
「廃墟の自衛隊」の件ですが、タイトルはそれでお願いいたします。
(というか、集計人さんのサイトをみていると私も自分のページが欲しく
なったりしますね。見やすいので、過去のネタを読み返すときいつも
助かってます。)
11 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/16 00:30 ID:???
さてさて続き生かせて貰います〜
部下の放った魔術を何とか回避しながら逃げまわっているF-15jを見つめながら増援にやってきた部隊の指揮官は一人呟いた。
「ふん!!黄色はこんな奴らに撤退させられたのか?」
鉄の鳥達は最初はすさまじい魔術を放ったが魔力が尽きたのか先ほどから味方の攻撃を避けてばかりいた。
おまけに鉄の鳥からは魔力が全く感じられなかった。
おそらく実戦経験の無い敵の魔術師か騎士が後先考えずに強力な魔術を打ちまくったのであろう。
援護が来る様子もないしこのまま行けば勝利は間違い無い。
魔術に追い詰められた鉄の鳥が炎を吐きながら急上昇を行い何とか魔術を振り切る。
「被害報告!!味方4騎が撃墜されました。しかし現在我々が有利に戦闘を進めております。」
一人の士官が分かりきった戦況を報告に来る。指揮官はそれにうるさげに答え
「分かっておる。・・・それよりこのうるさいのは何とかならんのか?」
指揮官が耳を抑えながら呟いた。それに部下が笑いながら答えた。
「あの鉄の鳥の悲鳴です。直ぐに聞こえなくしてみせます。では!!」
「うむ。直ぐに頼むぞ。このままでは耳がやられてしまう。」
士官が剣を正面に構えて礼をしてから戦場に突入していく。
その背中を少しの間見つめたあと何事も無かったかのように戦場に視線を戻した。
ちょうどそのときだった。魔術が命中したらしく逃げ出した鉄の鳥の右翼で爆発がおきて翼がもげる。
そのまま鉄の鳥はゆっくりと黒煙を曳きつつ回転しながら落下していった。
「よし。まずは一匹だな。」
彼がそう呟いた時、残りの鉄の鳥を追いかけていたドラゴンたちは遠方から飛来した 何か によって次々と撃墜されていった。
12 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/16 00:30 ID:???
DOM!!DOGAGAGAGAGAGAGA・・・
バランスを失った機体が回転しながら頭から落下していく。
『くそ!!やられた!!落ちる!!』
『諦めるな!!姿勢を保て!!』
ワルキューレ1が僚機の惨状を確認して急旋回で機体の向きを変えながら叫ぶ。
自らが囮になって何とかニ尉が脱出するまでの時間を稼ぐつもりだった。だが彼の行動は無駄になりつつあった。
味方によって放たれたミサイルがドラゴンの編隊に突入していき次々と目標を撃破していく。
おそらくほとんどの兵士が何が起きたのかも分からず死んだだろう しかし幸せかもしれない。
運悪く生きたまま空中に投げ出された者も少なくなかった。その中には女の竜騎士もいた。
だが味方が落ちかけている今そんな事を気にしているパイロットは一人もいない。
『上がれ上がれ上がれ!!!!!』
警告ランプの明かりが点滅し警報が鳴り響く中でニ尉が必死になって操縦桿を操作して姿勢を保とうとする。
それにあわせ機体がわずかずつであるが上昇を始めた だが地面が迫ってきている。
二尉が右翼に目を向けるとまるで昔見た片方の翼をやられたイスラエルのF-15の写真の様になっていた。
『もういい!!無理だ!脱出しろ!!』
もちろん脱出した所で地上は敵支配圏だ。すぐに救助が来る訳ではないが墜落するよりは見込みがある。
しかしニ尉には聞こえていない。すでに彼の頭の中には操縦桿を引き続けることしかなかった。
地面が近づいた事で上昇警告の警報とランプも点滅しだした。それでも彼は諦めずに高度計を睨みつけながら上昇しようとする。
神に彼の意思が届いたのか地上数メートルの地点で何とか上昇する事に成功した。
しかし死神は諦めない。徐々に高度を上げつつあった彼の機体に追いすがろうとする勇気ある2機の竜騎士たちがいた。
『やらせるか!!』
それに気づいたワルキューレ1がフルスロットルで急降下しながらトリガーを引く。
もともと残り少ない残弾は曵光弾が先頭のドラゴンに命中するのと同時に弾が切れてしまった。
無防備な真上から直撃を食らったドラゴンと竜騎士ははまるで止まる気配を見せずに土煙を上げながら地面を削っていく。
だが生き残った竜騎士が脇目も振らずに魔術を放とうと手を振り上げた。
瞬間、上空から飛んできた弾丸が彼とドラゴンの意識を奪った。
13 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/16 00:42 ID:???
『やった!!間に合った!!』水城三尉が歓声を上げる。
『メビウス1?!間に合ったのか?!』
傷ついたF-15jを助けることに集中していた寺井はメビウス1が突入してきていた事に気づいていなかった。
『そうみたいですね!!話はまた後で!!』
そういいながら曲芸の如く、五十数メートルしかないワルキューレ1と地面の間を通りぬけた後、逃げ出したドラゴン達に機首を向け
近すぎて取っておいたAIM-120アムラームの照準を逃げていく一番大きくて派手な装飾をしたドラゴンと傍のドラゴンに合わせた。
『メビウス1・・・フォックス1フォックス1!!』
二発のミサイルが逃げ出したドラゴンに向かって突っ込んでいく。
すでにルデール隊は全ミサイルを放っていた。数キロしか離れていなかった為すぐにミサイルが覚醒する。
ミサイルが”覚醒”したのを確認すると彼らは中距離から飛んでくるスパローの誘導を始めた。
すさまじい数のミサイルの追撃に気づいた騎士や魔術師達が一斉にファイアーボールをばら撒いた。
数発のミサイルが外れた。だがすでに覚醒状態に入ったアムラームから逃れるすべはない。
彼らが放った6発はなんとか生き残っていた残りの21匹の生存数をミサイルの数だけ減らし、
さらに飛んできた6発のスパローとメビウス1が放った2発のアムラームが指揮官と士官を含む上層部を全て叩き落した。
それをE-767のレーダーで確認した管制官達が次々とレーダーから消えていく敵を確認して撤退命令を出した。
14 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/16 00:56 ID:???
傷を負いつつも何とか適当な高度まで上昇したF-15jにあわせワルキューレ隊が編隊を組みなおした。
その編隊の一番端に一機だけ微妙に形が違う機体F-15Eがいた。
『ようメビウス1!さっきは天使が助けに来た様に見えたぜ。休暇になったら2人に酒でもおごってやるぜ。』
右翼の無いF-15jのパイロットの二尉がメビウス1の二人のパイロットに遠まわしに感謝の言葉を告げた。
残りのパイロットからも2人に対し賛辞の言葉が送られた。
そこにAWACSのクレアから撃墜したドラゴンの姿を確認する通信が入った。
どんな敵を落としたか確認する事によって、エルフィールが掴んでいる情報と照らし合わし何処の敵部隊か確認する為だった。
レーダーではサイズが分かってもどんな装備をしているかまではわからないし、
クレアの魔力探知も魔力の種類と場所がわかるだけで相手の姿までは分からなかった。
だからワルキューレ隊がしたドッグファイトの様に最接近した部隊から敵の特徴を聞くしかなかった。
『え〜と、たしか・・中型ドラゴン3匹とえらく派手な大型ドラゴンと同じサイズをもう一匹・・・』
川口が後ろに乗っていた水城に確認をとりながらクレアに報告する。
『おれは8機だ。中型が6 旗を引いていたのを2匹だ。』
次々とワルキューレ隊のパイロット達が報告した。それを聞き終わったクレアが川口に再び尋ねる。
『川口さん。さっき大きくて派手なドラゴン撃墜したって言いましたよね?もしかして金製の装飾が付いてませんでした?』
『ああ。確かに金属製の装飾が付いてたけど・・それがどうかしたのかい?』
『それ・・・たぶんこの辺で一番えらい竜騎士たちの指揮官ですね。私たちの国なら騎士にしてもらえるぐらいの手柄ですよ。』
信じられないというような声でクレアが川口の質問に答えた。それを聞いた別の隊員がひやかす様に叫ぶ。
『おお騎士 川口様と水城様の誕生だ!!基地帰ったら宴会だ!!』
『おめでとうメビウス1!お前のような仲間を持って俺は幸せだぞ!!』
彼らは馬鹿騒ぎを続けながらエルフィール空港に着陸し
エルフィール空港で補給を受けてから新田原に向かって飛んだ。
なお補給を受けている間に二尉が何処かから調達してきたワインで祝杯をあげたことは彼らだけの秘密であった。
15 名前: 名無し土方 ◆cDIj6u5gc. 03/02/16 05:17 ID:???
新スレ、おめでとうございまつ〜
16 名前: ごんちゃん 03/02/16 17:29 ID:???
>>1
新スレ乙☆
17 名前: 名無し三等兵 03/02/16 18:42 ID:???
人いないね
18 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/16 21:52 ID:???
まあ・・皆も忙しいのかも・・・
自分は特殊な自営業だから暇だけどなあ・・
仕事があるときはむちゃくちゃあるけど無い時はほとんど無いし・・・
それより質問!
陸自にはスターライトスコープなどの暗視装置はあるのでしょうか?
一部にはあると思いますが普通科の予算では分隊に一つぐらいかな?
と思っているんですが・・(宣戦布告を見た限りそんな感じだったもので・・)
それと普通一人が持ち歩く弾薬って小銃が200ぐらい機銃が1000ぐらいでしょうか?
家の爺さんから聞いた話では昔は兵士一人あたり150〜300発ぐらいだといっておりましたが・・・
19 名前: 名無し三等兵 03/02/16 23:12 ID:???
周辺視で我慢しる!
つうか赤外線暗視ゴーグル、すっげー良く見えるけど結構目が疲れるのよね…
20 名前: 小窪三曹 ◆Unk9Ig/2Aw 03/02/17 00:15 ID:???
第4章ですか
3章の頭でレスつけて以来です。
帰ってきました。
21 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/17 00:37 ID:???
「どうやら、親分の目論見どおりになってきたようですな」
2本目の煙草に火をつけた徳田が、のんびりした声をで征司郎に言った。
無防備に突進してくる蜘蛛人間どもは、怒りのあまり街道のことをすっかり忘れ去っている。
あとは高寺たちと呼応して一挙に殲滅すべき頃合に差し掛かりつつあった。
「ウム・・・・だが、うまくいけばいいがな」
征司郎はかぶりを振った。
「といいますと?」
「奴等の攻撃手段が、突撃だけとは思えんのだ。まだ、何か隠し球があるかもしれん」
4本の手足を目一杯使い、でたらめに近い勢いで装甲キャデラック目掛け迫り来る蜘蛛人間どもを
しっかり見据えながら、征司郎はわざとそこで言葉を切った。
その間にも駈け続けていた蜘蛛人間、その先頭の数匹がとうとう装甲キャデラックまで数メートル
に迫った。
だが、その数匹は突如大地に爪をたて、四肢の筋肉を限界まで怒張させて急制動をかける。
四肢の上に乗る円錐形の胴体が、この世界でも不変らしい慣性の法則にしたがって、ぐうっと
前につんのめった。
後から突進してくる蜘蛛人間どもは、あるいはその間隙を縫う位置に走りこみ、あるいは脇を走り
抜けて装甲キャデラックの側面に位置し、それぞれ無理やり勢いを殺す。
瞬く間に装甲キャデラックを馬蹄状に取り囲んだ蜘蛛人間どもは、次いで口をくわっと開いた。
22 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/17 00:38 ID:???
>>21
どくん。
そのいかにも硬質な身体を波打たせて何かのはずみをつけた蜘蛛人間どもは、四肢はそのままに
胴体だけを激しく震わせ、その深奥に蓄えた攻撃手段を、ぽっかり開かれた口から装甲キャデラック
に叩きつけた。
蜘蛛人間の口から飛び出した何かは、ぱっと見たところ茶色と白がマーブルのように混ざり合った
粘つく液体だった。それが取り囲む蜘蛛人間の個体数と同じだけ、バケツから勢いよくぶちまけた
泥水のように、装甲キャデラックに襲い掛かる。
液体を被った装甲キャデラックから、十分に熱した土俵大のフライパンにドラム缶数本分の水を
投げ込んだかのような蒸発音が轟くように沸き起こった。
そして、キャデラックから煙幕のような白煙が盛大に吹き上げる。
直接攻撃ではさすがにかなわぬと見て取ったか、蜘蛛人間どもは彼等なりの遠隔攻撃手段-
すなわち、強力極まりない消化液をその黒い(彼等にとっての)化物に叩きつける戦法を本能
の従うままに開始した。
「やれやれ」
一瞬にして白濁したフロントウィンドウを、眉をしかめて見つめながら徳田がぼやいた。
「よりによってゲロ吐くこたぁねえじゃねえか」
いかにも彼らしい表現で現状を罵ると、銜え煙草のまま征司郎を見やった。
「親分、Sマインを使いましょう」
蒸発音が車内にも盛大に飛び込んでくる中、毛ほども表情に変化をつけないまま、手元の
パームトップパソコンに目をやっていた征司郎は、その声に顔を上げた。
「少し早い。今だと街道の高寺たちに流れ弾が飛ぶおそれがある」
「そりゃまあ、そうですがね」
独白とも相槌ともつかぬ応答を返しながら、徳田はハンドル脇のレバースイッチを操作する。
力強いモーター音が手元から響き、ワイパーがフロントウィンドウをぐいぐいと拭い始めた。
強力なワイパーによって一瞬透明度を取り戻したフロントウィンドウの向こうでは、今だ攻撃の
成果を測りかねている蜘蛛人間どもが、消化液をバケツに汲んだ水のように代わる代わる装甲
キャデラックめがけてぶちまけつづけていた。
23 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/17 00:42 ID:???
158でございます。
今回は、ちょっと区切りの悪いところですが、ここまでアップさせていただきます。
今後の展開をどうするか、迷っているというのもあるのですが、それ以上に
「複数の視点から同時進行の展開を表現する」ことに四苦八苦しておりまして。
当初の考えでは、さっさとこの展開を終わらせるつもりだったんですけどね・・・・。
>>20 小窪三曹さん
お帰りなさい!
またあの続きが読めるかと思うと楽しみです!
24 名前: 460 ◆J7z.h5RuXk 03/02/17 12:59 ID:???
スキーから帰ってきますた
がんがります
25 名前: CK 03/02/17 13:04 ID:fuVL64j0
こんにちは。
ついに第4章になりましたか。
これからの展開が楽しみです。
26 名前: 名無し三等兵 03/02/17 13:09 ID:???
生き残りたいならsageろボケ
27 名前: 名無し三等兵 03/02/17 14:18 ID:???
>>25
メール欄にsageと入れてくれ。
28 名前: 名無し三等兵 03/02/17 16:59 ID:???
遅くなったけど新スレ乙
29 名前: 名無し三等兵 03/02/17 18:27 ID:???
便乗ですけど乙ですー
30 名前: 名無し少佐 03/02/17 20:22 ID:???
おお・・黄泉の国から戦士達が帰ってきた。(違
これでまた面白い作品が増えますなあ・・・
自分も少し書き直したら保守作品うぷします。
関係ないけど面白いもの見つけましたwある意味ファンタジーw
鉄路ゆかば #http://panzer.cool.ne.jp/michi/index.html (20MB
予告編 #http://panzer.cool.ne.jp/michi/index.html (1,6MB
31 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/17 23:34 ID:???
上の書き込みは自分でした。(名まえ直すの忘れてました。ごめん。
フラッシュは面白かったので是非暇な方は見てください。
とりあえず自分の続き〜
密林に囲まれた細い山道を十数名の兵士達が2列になって登っていた。その中には年のころ十四、五の少女も混じっている。
「うえ〜〜つかれた〜〜。死ぬ〜」
そう言った小さな少年兵の頭を隣にいた兵士が軽く叩いて言った。
「泣き言を言うんじゃない。日本軍とやらの戦果を確認したらすぐに帰れるさ」
実際の所、日本だけでなくいろんな国が参加していたが
すでに偵察機によって戦果を確認された事も伝わっていない、彼らにはそんな情報まで入って来る訳が無かった。
彼らの直属の上官はその大戦果を信じきれず、念のための確認として彼らに出撃命令が下っていた。
彼らはエルフィールのとある軍師の命令で森の中に設営してあった偵察陣地から丸一日歩き続けここまでやって来ていた。
口には出さないが指揮官を除き体力的にも精神的にも皆がばて始めている。
もちろん馬やガウ(サイみたいな動物)で移動すれば楽だったのだが、
馬を装備した部隊は遠方の敵陣地の偵察に出撃し、ガウを装備した部隊は交通の要所に威力偵察に向かっていた。
一人カンガルーラットに乗ったままの新任女性指揮官が一人無責任なぐらい元気に全員を激励している。
「みなさーん。山頂までもう少しですよ〜。がんばってくださーい。」
「「うーい。」」「ぐえ〜」兵士達が気だるそうな声で返事する。女性を担いでいるカンガルーラッドも気だるそうに鳴いた。
そのカンガルーラッド。見た目には羽根の生えていないダチョウとカンガルーを2で割ったような生き物であった
名前は一番前と一番後ろを繋げただけのカードという安直なもので、彼自身不満に思っていた。
砂漠に住むカンガルーラットは生息数が限りなく少なく逃げ足が速いため数を揃えるのは難しいが
その脚力と体力はすさまじく一部の上級騎士の間で大人気なり高値で取引されていた。
そんな彼がなぜこんな辺境の偵察部隊にいるのかと言うと
32 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/17 23:42 ID:???
エルフィールでは士官以上の階級の乗り物・・つまり馬やガウなどは個人装備で有り士官以上は自前でそろえる必要があった。
そのため彼女がここに異動される際に馬が手に入らなかったため、自宅でペットとして飼っていたカードをつれて来たのだった。
そこに斥候として先行していた兵士が表情を変えて走って戻ってくる。
「フィ隊長!!敵の要塞が壊滅しています!!すぐに来て下さい!!」
それを聞いた兵士達が茶化したように言った。
「あのアルク要塞がたった一度の攻撃で・・?おおげさな・・」
「まあまあ、私は先に見て来るから皆はゆっくりとついて来てね〜。じゃあマイト君。行きましょう」「は!こちらです。」
そう言ってマイトが先に全力で走り出す。指揮官がカードの手綱を思いっきり引いて後を追いかけさせた。
「うわ〜本当に壊滅してますねえ。」
頂上にたどりついたフィが余り驚いたようには聞こえない声で感想をのべる。
その後ろでは坂道を駆け上ってばてて倒れこんだマイトの額をカードがタオルを嘴ではさんで器用に拭いてやっていた。
彼女が私物の望遠鏡を取り出してアルク要塞を観察する。所々にまだ火がかすかに見えるがもうすぐ自然鎮火しそうだった。
33 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/17 23:44 ID:???
少し手前の城門付近に望遠鏡を向けると近くの村から駆けつけた住民だろうか 棒立ちになって呆然とその姿を眺めている。
そこに残りの兵士達が駆けつけてきた。彼らも要塞の姿を見て驚きの声をあげる。
「すげえ・・・2日前の夜中にドカドカなってたのは雷じゃなかったんだ・・」
棒立ちになっていた彼らにその様子を見ていた古参兵士が指示を出す。
「おい!何をしている。1班はすぐに付近の偵察に向かえ!!ジルと改はすぐに城の様子を書き写せ!ほれほれ!!」
そう言って彼は棒立ちになっていた兵士達の背中を押して任務に向かわせる。
それから背嚢の中から画板を出そうとしている美術兵を手伝って座るところまで作って上げた。
そこに望遠鏡を見るのを止めたフィがもどって来て彼に望遠鏡を渡して木陰に座り込んだ。
「隊長?どうかしましたか?」彼は望遠鏡を受け取った体勢のまま彼女に尋ねる。
「・・・城壁の所を見ていたら気分が悪くなっちゃいました。少し休ませてください。」
そういって帽子を目深に被ったまま木にもたれかかった。古参兵は何を見たのか気になって望遠鏡を要塞に向けた。
村人か盗賊かは分からないが子供までもが使えそうな兵士の鎧や武器を盗んだり死んだ兵士の死体を蹴りまわしたりしていた。
それを止めようとした生き残りの兵士が逆に殺され鎧を剥がされていく。そこまで見たところで彼は望遠鏡から目を離した。
「・・下衆どもめ・・」
そう呟いて彼は望遠鏡をカードに載せてある隊長の私物入れの中に片付けると
城の状態と付近の様子を描いた絵に今起きた事の説明をつけて伝書バトを偵察陣地に向けて放した。
34 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/17 23:56 ID:???
自衛隊全然出てませんね・・繋ぎということで許してくださいw
最後の行の
>の説明をつけて伝書バトを偵察陣地に向けて放した。
を
の説明をつけて伝書バトの足に結び偵察陣地に向けて放した。
にしといてください。
他になんかまずい所あったら教えてください。
35 名前: 名無し三等兵 03/02/18 08:39 ID:???
ファンタジー世界には奇怪なモンスターがいるんだよな。って事はキャワユイ女の子が触手に弄ばれる様を観察するのも夢じゃ無い訳か。
36 名前: 名無し三等兵 03/02/18 13:20 ID:???
>35
フーン
37 名前: 名無し三等兵 03/02/18 16:16 ID:???
>>35
面白いね(^^)
38 名前: 名無し少佐 03/02/18 16:40 ID:???
>>35さんへ・・
人間に魚の性別が分からないのと一緒でそういうモンスターが
可愛い女の子だけ襲うとは限らないのです。マッチョな・・・
・・・・
想像したら寒気が・・・・気分害した人がいたらすまそ・・
39 名前: 1だおー 03/02/18 17:52 ID:???
色んな方々から労いの言葉をいただきありがたい限りです( ´∀`)
>>35-38
福岡にて治安出動中の陸自展開地
「山川先輩、例の噂知ってますか?」
「なんだ?暇だからってどこで噂なんか仕入れてきたんだよ?」
「いやですね。さっきここ(山川らの部隊は女子高に展開している)の生徒さんらが怖い怖いって話しながら帰ってくの見たんですよ」
「何が怖いんだ、もしかして俺たちがか?」
「…いえ。なんでも、何組の何々ちゃんが突然行方不明になったとか、もしかしたら異世界のモンスターに拉致されたんじゃないかって」
「バカバカしい」
「いえ…でもあながち嘘でもないかも。さっき珍しく警察が本部の方に用事があるみたいで入ってったのみましたし」
「じゃあなんだ、今度の任務はバケモノ退治か?」
「さあ…でもこの世界、もうなにがあってもおかしくない事態になってるのかも…」
この四日後、警察は拉致されたと見られる五人の少女の遺体が発見されたと発表。
福岡郊外の山中で自衛隊と「何か」が交戦に入ったとの未確認情報も寄せられた…。
40 名前: 名無し三等兵 03/02/18 20:15 ID:???
自衛隊と「伺か」が交戦に入ったとの未確認情報も寄せられた…。
41 名前: 名無し少佐 03/02/18 20:53 ID:???
40の方・・何を想像しているのかね?w
まさかう○ゅうがでてくる 何か じゃないだろうねw
(意味がわからない方は 何か。 で検索してくださいw)
42 名前: 1だおー 03/02/18 20:53 ID:???
>40
く、詳しく書きましょうか…?
43 名前: 名無し三等兵 03/02/18 21:05 ID:???
>>40
\0\s[7]自衛隊が攻めてきた!\n\w9\1助けて\w2ファンタジーの偉い人!\n\e
44 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/18 22:01 ID:???
とりあえず続き〜
45 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/18 22:02 ID:???
絶対的な制空権を楯に電撃的に進攻した陸上自衛隊はさしたる反抗も受けず
当初の作戦通り爆撃によって灰燼と化した敵要塞を次々と占領し6つの占領されていた都市を開放していた。
しかし出撃中に陣地や要塞を焼き払われた残党が町や村に駐屯していた部隊と結束し頑強なバリケードを築いて立てこもっていた
そのうちの一つである人口数千人ぐらいの町をエルフィール軍傭兵たちと共に包囲した自衛隊は突入の準備を整えた後、
立てこもるオーラン軍に降伏勧告を行なおうとしていた。
「おい違うだろ。その配線はこっちの接続に・・」「こうか?」
スピーカーのメモリを最小限にしてスイッチを入れる。
『戦ーい、忘れた〜人々の代わりならば〜勝利の〜・・・・』
「・・OK。中隊長にマイク届けて来い。」前に宴会をしたときから入ったままだったCDを抜きながら一士が二士に命令する。
「了〜解と。」
そう言って彼は近くで戦車長たちと地図を見つめながら作戦会議をしていた中隊長の下に向かった。
「会議中失礼します!中隊長。準備が整いました!!」
「おう!ちょっと待っとけ!!・・・先ほどの手順の通り頼みます。」「了解しました。合図を待ちます。」
そう言って戦車長が各々の戦車に走って戻っていく。地図をぱぱっとたたんだ後中隊長も先ほど自分を呼んだ部下の下に向かった。
トラックに載せてきた大型スピーカの配線を繋げていた一士がマイクを持ってくる。
「どうぞ。もうスイッチ入れときました。」「ん。わかった。」
三尉が二士からマイクを受け取り、近くに町を見下ろせる位置に展開していた装甲車の上に登った。
彼は一度大きく深呼吸した後、用意してあった紙を見ながら立てこもる敵に向かって語りかけた。
「町に立てこもっているオーラン軍の兵士諸君に告ぐ!こちらは陸上自衛隊東部方面軍の前田敦一等陸尉だ!!」
スピーカーの音より彼の声のほうが大きく響く。慌てて一士が音量をMaxにして三尉に指をたてて合図を送る。
「コホン!!あ〜町に立てこもっているオーラン軍の兵士諸君に告ぐ!こちらは陸上自衛隊東部方面軍の前田敦一等陸尉だ!!」
今度は余りのうるささに全員が耳を抑えた。全員が操作していた一士を睨みつける。一士が慌てて音を少し下げた。
46 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/18 22:03 ID:???
傍にいた二士が耳栓をしながら何事も無かったかのように望遠鏡で町を眺めていると次々と大通りに人間が飛び出してくるのが見えた。
どうやら音源を捜しているらしい。
「現在君達は完全に包囲されている。速やかに降伏し武装解除せよ。」
一尉の言葉に兵士達がこちらに気づいたようだ。
一人がこちらを指差し何事か叫んでいる。それが終わらぬうちに全員が親指を下に向け口々に叫んでいるのが見えた。
「・・・どうやら君達は我々の実力が分かっていないようだ。君達の後方に有る壊れかけた時計台が見えるかね?」
兵士達が一斉に睨むように振り返えった。そこには比較的大きな公園の中心に古い時計塔が鎮座していた。
「よく見ておきたまえ。・・よし!やってくれ!!」
それを合図に自衛隊の隊員達が一斉に耳を覆う。少し間をおいて離れた位置に待機していた74式戦車の戦車砲が一斉に火を噴いた。
DOM!DDOM!!
次の瞬間105m戦車砲から飛び出したAPが次々に時計塔に命中し時計塔を倒潰させた。
オーラン軍の兵士達は男も女も大きく口を開けたまま倒潰した時計塔を見つめている。
貫通した砲弾が地面に突き刺さる。
「今のは前座だ。君達が抵抗する場合、我々は容赦なく今以上の攻撃をおこなう所存である。」
兵士達が一斉に振り返る。表に出てきていた民間人が自宅に飛び帰る。
「恐らく君達はアルク要塞やケイオス砦からの援軍を待ち望んでいるのだろう。だがすでにその二つの陣地は壊滅した。
要塞跡地は我々が占領した。すでにこの付近で交戦を続けようとしているのは君達だけだ。」
本当の所はまだ抵抗する部隊も多々あり今のところ自衛隊には死人こそ出ていないが重体患者も数人出している。
だが町に立てこもっている彼らにはそれを知る方法は無い。
オーラン軍の兵士達の中に諦めたように武器を落とし膝をつくものがあちこちに見られる。
「残りの部隊は全滅するか降伏した。君達は如何するかね?」
そこで少し間を置いた。兵士達の心を揺さぶる為だ。
47 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/18 22:07 ID:???
「もちろん我々の指示に従い降伏するなら、君達の身の安全は保障するし暖かい食事に寝床も用意しよう。
しかし・・もし抵抗するのなら、大変不本意だが君達にはその時計塔と同じ運命を辿って貰わなければならない。」
兵士達が騒然として騒ぎ出したようだ。指揮官らしき人物に詰め寄っていく。
「何もすぐに返答せよとは言わない。この太陽が沈む時までの猶予を与えよう。・・それではいい返事を期待している。以上だ。」
そう言って彼は戦車から降り一番近くで望遠鏡を見つめていた隊員に尋ねる。
「連中の様子はどうだ?」隊員が望遠鏡を手渡しながら返答する。
「相当混乱している様子です。少なくとも一部は降伏に応じるとは思いますが・・・」
「応じてもらわなければ困る。出来るだけ市民に犠牲を出すなとの上層部からの命令だ。」
一尉が望遠鏡を覗き込みながら返答した。混乱は混乱を呼び今にも殴り合いが起きそうだった。
///////////////////////
以上です。少し話しは進んでいます。
おかしな所があったら教えてください訂正します。
1だお〜氏。
自分は40氏とは違いますが見てみたいです。
48 名前: 名無し三等兵 03/02/18 23:24 ID:???
>>45
電撃作戦(・∀・)イイ!
49 名前: 名無し三等兵 03/02/18 23:45 ID:???
>>46
揚げ足取るようですみませんが、
>105m戦車砲
105mmですよね。
50 名前: 1だおー 03/02/18 23:52 ID:???
ご要望に答えて…(世界観は「福岡防衛線」と同じです)
福岡郊外
殺風景な景色だった。
周囲は鬱蒼と茂る森。
しかしぽっかりと場所が拓けたそこはバブル崩壊の後に倒産した株式会社の建設中だった何件かの雑居ビルの屍骸が立ちつくしている。
計画ではもっと山を開きかなりの規模のニュータウンやショッピングセンターを建設する予定であったのか、ビル自体の大きさはかなりのものである。
だが今見た限りでは、いったい何の目的の建物であったかは推測も難しいほどの劣化した姿だった。
肝試しにやってくる若者達でもなければ誰も近寄らない場所である。
時刻は夕刻。
薄闇のビル群の中をいくつかの陰が横切った。
紺色のワッペン、物々しいフェイスシールドの着いた紺色のヘルメット、背中には「福岡県警」と文字のついた防弾チョッキを着用した五人の男たちだった。
福岡県警 対銃器小隊。
拳銃などの武器で武装した犯人を検挙するために機動隊に設立された精鋭部隊である。
彼らは一際大きく見えるデパートとおもしき建物の入り口前で停止した。
「捜索1よりゲンポン(現地対策本部)へ。ビルの入り口へ到着した。これより突入する!」
緊張感に満ち、額に汗を滲ませ隊長の野島巡査部長がメガに押し殺した声で話しかけた。
51 名前: 1だおー 03/02/18 23:53 ID:???
「こちらゲンポン。了解。状況を開始せよ」
野島はその気遣いのない無線担当にむかっ腹が立ったが、今はそんなことはいってられない。
(人質は無事か…?)
そのことのみが気がかりだった。
警察官として、何度か任務をこなしてきたが、人質がいる事態は長い警官人生でも初めてであった。
一週間前から突如として多発する行方不明になる女子校生。
事件の因果関係は不明だが、少なくとも判明しているだけで既に八名の少女が消えている。
その内の数名であると思われるのが、この廃墟ビルの中にいるかもしれないとの通報があった。
廃墟ビルが老朽化し人気がないとはいえ危険になったので、解体要望を出すために市役所の担当員が三名昨日調査に訪れた際に、一人が悲鳴をあげた瞬間にビル内の暗闇の奥から「何か」に足をつかまれひきずり込まれたのである。
命からがら逃げ帰っ同僚は、その役員は「女の子の声が聞こえる」と言い奥へ進み被害にあったと説明。
現在分かっているのは、「生死不明ながら複数の人質がいる」という一点のみである。
(物騒な世の中になった…)
いや、むしろ今までの日本が平和過ぎたのかもしれない。
52 名前: 1だおー 03/02/18 23:54 ID:???
「全員、拳銃用意!」
野島の命令に部下達は腰に提げてあるニューナンブ拳銃を取り出し、シリンダーの38口径弾を確認した。
「安全装置外せ。これより突入する!」
ガラスの入っていない正面口をすり抜けるように突入してゆく対銃器小隊の警官たち。
割れたガラスを踏むと独特の鋭い音が静寂に包まれたビル内に響き渡る。
暗闇の中、数名の部下と手にした拳銃以外に頼りとなるものは一切存在しない。
後続の機動隊は犯人を制圧もしくは人質を救助できた場合、もしくは自分達では対処不能となった場合にのみ突入が可能とされていた。
要は、偵察か悪く言えば捨て駒である。
アメリカ警察のSWATのような突入部隊もノウハウも福岡県警には存在しないからだった。
日本警察の最後の切り札であるSATは異世界のテロリストとの戦闘で現在人質救出作戦ができるような状態ではないらしい。
53 名前: 1だおー 03/02/18 23:56 ID:???
ぜえぜえ…ここまで書いて今日は一息…( ;´Д`)
続きは明日か明後日か…いい加減な性格なんで気をつけないと。
54 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/19 00:24 ID:???
>>1だおー殿
あの…、>>50-52って若しかして>>35を元ネタに書いているんですか?
55 名前: 1だおー 03/02/19 00:35 ID:???
「ネズラ」っていう怪生命体と自衛官(一人だけなんで)が戦う映画を観たばかりだったもので…。
>>35みたいな女の敵って感じのモンスターと自衛隊が戦うのもアリかな、とおもってしまいまして…( ;´Д`)
56 名前: 名無し三等兵 03/02/19 00:44 ID:???
ニューナンブに安全装置はないぞ。
57 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/19 00:47 ID:???
>>35は漏れが携帯から書き込んだやつなんです…、テスト前だってのに
授業もロクに聞かずに携帯から書き込んでました…下ネタスマソ
58 名前: 1だおー 03/02/19 00:56 ID:???
>56
えっ!ニューナンブってセーフティついてないんですか!?
安全に世界一気をつかってそうな日本警察の銃なのに…。
>10・13氏
そうだったんだ(苦笑)
59 名前: 名無し三等兵 03/02/19 01:06 ID:???
ニューナンブというか、一部を除いてリボルバーには普通、安全装置はない。
あと、漂流記に9ミリ拳銃に安全装置をかける描写があったけど、
それも間違いね。
60 名前: 1だおー 03/02/19 01:10 ID:???
いけない…設定のずさんさが露呈し始めている…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ピクティの拳銃奪うシーンは書き直さないと…。
61 名前: 名無し三等兵 03/02/19 01:27 ID:???
盛りあがってる所水差して悪いが、このネタいつぞやの踊り食いと同じように人が離れていく原因になりかねんぞ。
62 名前: 名無し三等兵 03/02/19 02:08 ID:???
あったな、そんなの。
自粛も必要か。
63 名前: 名無し三等兵 03/02/19 02:10 ID:???
でも続きは読みたいしのう。
エロパロ板ででもやってくれると良。
64 名前: 名無し三等兵 03/02/19 02:13 ID:???
>>1だおー氏
#http://homepage3.nifty.com/sweeper/gun/handgun/p220.htm
#http://www.special-warfare.net/data_base/202_pistols/pistol_sig_01.htm
資料パクってきました!! デコッキングレバー=セーフティと解釈しても良さそう。
65 名前: 名無し三等兵 03/02/19 08:45 ID:???
>>1だおー氏
ニューナンブの方は引き金に暴発防止用ゴムパッドが
あったと思う。
66 名前: 名無し三等兵 03/02/19 11:07 ID:???
やるのならエロティカネタをできるだけ削り、「エイリアン」みたく「他の生物の
肉体を子宮兼食料とする」、あるいは単純に「物体X」みたいな寄生生命体がよろしいかと。
・・・・「物体X」、知ってるかなー?
67 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/19 13:36 ID:???
>>49
ぐは!!やっちまったよ・・・
ドイツの列車砲の10倍以上あるじゃねえか・・・
大間違いですた。
105mmが正しいです。はい
>>1だお〜氏
面白いです。 続きが気になります。
エチィシーンが主役にさえならなければ大丈夫だと思います
見てる限り警察VS化け物ですし
なぜ化け物がそうする必要があるのかの説明がいるかもしれませんが・・
68 名前: 名無し三等兵 03/02/19 13:57 ID:???
>>67
「自衛隊は強い」→「日本人が強い」と誤解し(火器を異世界魔法と誤解するとか)
んでさらに
「自衛隊の力を手に入れる」→「日本人の血を入れちまえ」と暴走し
とどめに
「生物兵器(魔法生物とか)に混ぜれば無敵?!」の鬼畜作戦発動
ってことで、人間と交配できる魔法生物を作ってみて、さらに自衛隊で試すと
皆殺しにされそうなんで、一般市民を使って日本人と交配できるか実験してる、
とか如何でしょ?
・・・・いかん、戦闘用生物兵器じゃ警官皆殺しになりかねん・・・・
69 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/19 14:45 ID:???
あ・・またしてもやってしまっている・・・
10倍どころじゃなくて100倍以上でした・・まあ間違ってないといえば間違っていないですけど・・
それと質問。照明弾の使用法って
1、追撃砲で打ち上げる。
2、飛行機から投下。
以外にあるのでしょうか?
70 名前: 名無し三等兵 03/02/19 14:50 ID:???
>>69
カール・グスタフからでも撃てますよ。
71 名前: 名無し三等兵 03/02/19 15:53 ID:???
40mmグレネードにも照明弾ってなかったっけ?
って自衛隊はM203を持ってないか…。
72 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/19 18:41 ID:???
一時間ほど前から我が家の上空でF-15?っぽい戦闘機が飛び続けています。
大体二、三機程度の編隊が行ったり来たりで、夜空にエンジンの噴射炎が赤く輝いていますタ。
カナーリ怖い。
当方、新潟在住なんですがこんなに戦闘機が飛んでる日は初めてです。
まさか北で何かが…。
外に出るのは怖いけどバイト行って来ます。
73 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/19 21:11 ID:???
なんざんしょ?夜間発着訓練では?対北威嚇用の
もしくはCAP・・・これは考えたくないなあ・・・
まあそれは無いだろうけど・・・
ニュースにもなってないからそれは無いか・・・
>>70〜71氏
千級。資料に混ぜときます。
74 名前: 1だおー 03/02/19 21:38 ID:???
拳銃の知識を教えてくれた方々と怪物の設定を考えてくれた方々に敬礼れす( ´∀`)ゞ
え〜とですね、載せられるほどの量を書けなかったんで続きはもう少し先になりそうですね。
あんまりエロい話にはならない…。どっちかというと「宣戦布告」みたいな「守るべきものとは?」という至極まともな内容になりそうでつ。
…あ、ホムペも更新しなきゃ(゚Д゚;)
75 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/19 23:11 ID:???
とりあえず続き生きますね。
周辺警備部隊。
「そういやエルフィールの酒場にいたリリーちゃん 可愛かったなあ・・休暇になったらまた行こうぜ。」
即席塹壕の上に腰かけながら警戒にあたっていた隊員が砂袋に62式機関銃をのせ煙草を吸っていた隊員に話しかける。
隊員が吸い終わった煙草を砂袋に押し付けて火を消しながら答える。
「そうかあ?それより前の村の警備に当たっていた自警団の猫耳少女の方がよくなかったか?」
「け!このコスプレ趣味のロリコン野郎には、あのナイスバディのリリーちゃんの良さがわからないらしい・・」
「ふん。すでに虫つきに興味はないね。男が来たらすぐにそっちに行っちまったじゃねえか・・・・ん?」
少し手前からやってきた人間の集団の接近に気づいた隊員が 目を閉じていかにその女性が良かったかを熱く語っていた隊員に注意を促す。
「おい。どういうつもりかは知らんが連中がやってきたぞ。班長に連絡しろ。」
「お?おお!!分かった!」 塹壕に飛び込んだ隊員が機関銃を構えた兵士の無線機を取り出し班長に連絡を取る。
近くで警備に当たっていた隊員たちも各々の塹壕に飛び込んで行く。行く場所を無くした隊員が彼らの塹壕に飛び込んできた。
『班長!!奴さんが出てきました。剣や槍を持ったままです。』
その後も報告の無線が次々と飛び交う。内容は似たようなものだった。しばらくすると小隊長から無線が入った。
『各員につぐ。あらゆる状況においても命令がない場合の発砲を堅く禁じる。指示があるまで現状で待機せよ。』
それを聞きながら無線機を砂袋に立て掛けるとアモカンから弾薬を取り出して砂袋に積み重ねていく。
もう一人の兵士も部品が欠落しないようにテープを巻いた64小銃の二脚をたてて射撃体勢に入っていた。
「たのむぜ おい。いつもみたいに弾詰まりを起こしてくれるなよ?」
そう言って62式機関銃の安全装置をはずす。人差し指は万が一の際にそなえ外しておく。
大げさな話だが運が悪いと引き金を引いたその瞬間から弾ずまりを起こしてくれるという迷銃だ。
ミニミは未だにこの部隊に配備されずやむなくこの銃を持ってきていた。
76 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/19 23:13 ID:???
「まあ、九州の町工場でMINIMIも生産されだしたようだしすぐにここにも届くさ。」
そう言って弾薬を出し終わった隊員が拳銃を取り出して塹壕の上に置きながら言った。
兵士達が立ち止まらずに歩いてくる。すでに数十mしか距離が空いていなかった。
小隊長が立ち上がって大声で兵士達に警告する。
「そこでたちどまれ!!それ以上前進すると攻撃する!」
兵士達が一斉に立ち止まり指揮官らしき人物が一番前に出てくる。
「待ってくれ!!俺達は降伏しに来たんだ!!攻撃する意思はない!!」
小隊長がそれに応じる。
「よしわかった!!すこしまってくれ!!上官に連絡する!!」
そういって中隊本部に連絡をとる。すぐに返答がある。
『降伏をみとめる。まず武器を回収し、魔術師と一般兵を別け、別々に連行せよ。』
それを聞いた小隊長が降伏してきた兵士達に告げた。ちょうど増援の装甲車も視界に入った。
「諸君らの降伏をみとめる!!我々の指示に従い行動せよ!!まずは武装解除を行なってもらう!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
本日はここまでっす。たいした内容はないですけど・・
77 名前: 名無し三等兵 03/02/20 13:43 ID:???
ワクワク
78 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/02/20 13:54 ID:+JMkFWy3
>>74
エロではない理由をやっつけ的に考えてみました。
ズバリ「情報収集」これです。
1・敵偵察部隊が福岡に侵入
2・市内でカルチャーショックを受けている所でたまたま携帯電話とかゲームボーイ・アドヴァンズで遊んでいる女子高生発見。
3・「こんな子供があんな魔導具使いこなせているなんて!」
4・先ほどの廃墟に拉致して催眠術を使い、質問形式で情報収入
てな具合で
あ、女子高生がまだガングロやっていたらなおさら「何故女子高生?」の理由付けにはなるな(W
(呪術的意味合い)
>>71
在日米軍から供与できないだろうか?
いまこそ米軍をコキ使うチャンス!
書き込み気に入らなかったら撹乱情報ということでそっとして置いてください(汗
79 名前: これだったりして 03/02/20 14:22 ID:???
72>>1 名前:キシャ━━━(゜∀゜)━━━φ ★ 03/02/20 13:53 ID:???
韓国軍の合同参謀本部は20日、北朝鮮のミグ19戦闘機1機が同日
午前10時3分ごろ、韓国西部の黄海上空を南下、海上の南北軍事境界線
である「北方限界線(NLL)」を侵犯した後、2分後の同5分、
北朝鮮側に引き返したと発表した。
北朝鮮の軍用機が韓国領空を侵犯するのは1983年以来。同本部など
で北朝鮮の意図などについて分析を進めており、近く在韓国連軍を通じて
北朝鮮側に抗議する方針だ。
同参謀本部によると、韓国側はF5E戦闘機6機を発進させたほか、
仁川の対空ミサイル部隊が戦闘待機体勢に突入するなど、一時、
緊張が高まった。
記事の引用元:http://www.yomiuri.co.jp/top/20030220it05.htm
80 名前: 名無し三等兵 03/02/20 14:43 ID:OJRuyWcA
町工場で銃器作れるんかい?
技術も設備もない所で・・・欠陥品だな。
81 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 15:18 ID:???
>>80氏
ふふふ。あなたは日本の町工場をなめていらっしゃる。
世界最新鋭の技術をもった技術者が山ほどいると言うのに・・・
H2Aロケットの部品のほとんどは町工場で作られてたはずです。
大体エアガンとかモデルガン作る機械で実銃が作れます。
パキスタンやスイスの銃鍛冶職人はほとんど手作業で銃を作ってます。
たしかに最初は欠陥品もあるでしょうが試射をくりかえして
調整していけば何とかなると思います。
問題は銃本体よりも薬莢・・・
まえに教えてもらったが特殊なプレス機が必要らしい・・
まあそれも何とかなりそうですけどね。
そういえばこのままいくと町工場が軍需産業に・・・ガクガクブルブル
82 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/02/20 16:51 ID:YR8PFWwQ
は〜い、てさりすと様、資源問題で提案があります!
アルミや鉄、銅、プラスチック等はそこら辺に不法投棄されている「不燃ごみ」を回収、再資源化を提案します!
最近我が家の近所で不法投棄されている車がやけに目立つ今日このごろ。
ムカツクノデ、潰して再資源にしたろうかと考えてしまいました。
83 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/20 17:02 ID:???
>>82
このスレはsage進行です。メール欄にsageと書くだけで良いので
なるべくageないようにして下さい。
84 名前: 名無し三等兵 03/02/20 19:43 ID:OJRuyWcA
>>81
グラインダー作ってる町工場にだ。H2Aロケットの部品を作ってください
って言ってるようなもんだね。
日本の町工場には世界最新鋭の技術者が居るから
素晴らしい技術力で作れると?
スイスは知らんが、手作業で出来る銃なんてせいぜい、種子島かボルト式のライフル
じゃないのか?まぁどっちにしろ、きっと前線では事故続発だな(藁
85 名前: 名無し三等兵 03/02/20 20:00 ID:0dXQF/Ch
プレス機やなんかは九州に残っている工場なんかに発注すればいいと思う。
島津製作所みたいな精密機械や工作機械のメーカーがあればなんとかなるかも。
長崎には三菱長崎があるし、八幡には新日鐵がある。絶望は禁物なり(笑)
自動小銃には劣るとはいえ、連発式小銃(いわゆるモーゼル式小銃ね)
は自動小銃に比べれば遙かに生産も量産も容易だし、必要な工作精度も
甘くても可能である。
だから、切り捨てるのはもったいない。
少なくとも武器弾薬の不足に悩むよりはマシだと思う。
「このスレはsage進行です。メール欄にsageと書くだけで良いので
なるべくageないようにして下さい。」これってどういうことですか?
恥ずかしながらついでに誰か教えてくださいな。
86 名前: 名無し三等兵 03/02/20 20:19 ID:???
>84
フィリピンのジャングルで鉄の塊をやすりで手作業で削り出してガバやMAC10
を密造してるのを知らんのか?
数年前テレビのニュースで見たが試写してるとこを見る限りちゃんと動くようだ。
銃みたいに簡単な構造の機械が作れないわけないだろ。品質はともかく。
ましてやNCとかワイヤー放電とかいう機械を使えば良いものが作れるはずだ。
世界中の銃器メーカーで日本製の↑工作機械が使われているのは知ってるのか?
>85
age、sage はFAQだ。板違い。
まあ私も鬼ではない。↓でも見てください。
#http://freezone.kakiko.com/jiten/top.html
87 名前: 名無し三等兵 03/02/20 20:28 ID:???
>>79
昨日、某基地のスクランブル機は上がって無いので関係無いと思われます。
>>てさりすと氏
形状までは覚えてませんが照明弾(信号弾かも?)は新隊員課程
の夜間訓練で使用しました。
手に持って打ち出す拳銃みたいな奴があったと思います。
88 名前: 名無し三等兵 03/02/20 20:38 ID:???
島津製作所は本社は京都だぞ。社紋も島津藩のと一緒だがあれは昔島津藩主が創業者の先祖
のおもてなしに感激して名字と家紋を与えたことに由来する。
京都の有名企業もなにかしらここの影響をうけている。日本電池(GSバッテリー)もここから生まれた。
はっきり言いますが九州に島津製作所の工場はありません。
89 名前: 名無し三等兵 03/02/20 20:48 ID:???
気になって調べたらIHIの工場も無ーぞ
90 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 21:01 ID:???
84氏
確かにスイスの銃鍛冶の銃は単発式です。
しかし命中精度にかけてはM9に遅れを取りません。
ライフルの大会で職人オーダーメイドの銃が一位二位を独占してた年もありましたし
パキスタンやアフガニスタンのAKなどのの密造銃は86氏の言うとおり手作業で作られています。
・・てか銃の基本的な構造を知っていただけたら分かると思いますが
銃を作るのにたいした技術も要らんのです。一から作るのでは無く見本もありますしね。
それを図面に出してからの作業は玩具の部品を作るのとさほど変わりはありません。
それに一つの工場で全てする必要もありませんしね。皆で協力しましょう。
86氏が書いておられた機械の方ですがコルト社が確か使ってたはずです。(ソースなし記憶
87氏
>>了解です。資料に加えさせていただきます。
91 名前: 名無し三等兵 03/02/20 21:27 ID:OJRuyWcA
>>86
ようは99式小銃の二の舞を踏もうとしてんだな?
連続で銃弾を発射する機関銃にだ。金属加工って知ってる?熱処理は?冷却は?
薬室は?銃身は?乾電池をプレスする機械で薬莢を作ると同じだね。
どこぞの会社はそれを相反していますが。
お宅はワイヤー放電式の加工機を持っているんで、銃器の製造も可能ですね。
無理です。って断れまくり、欠陥覚悟で作らせ、検査は肉眼のみ
そもそも誤差覚悟で銃を製造したから銃の自爆続出
十分な抗堪力がないので部品が破壊し、射手に部品と火を吹き飛ばす
戦場は修羅場(w
92 名前: 名無し三等兵 03/02/20 21:46 ID:???
オウムがAKのコピー銃作ってたよな。
あれは試射とかしたんだろうか。
93 名前: 新潟県民 03/02/20 21:55 ID:???
>>92
警察が試験したらしいが、到底実用には耐えないものだったらしい。
AKみたいな銃でもいろんな技術が伴わんといかんということですな。
94 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:02 ID:???
>>91
そんなに怒らんでも・・・
確かに銃の図面があっても、金属加工のノウハウが無いと
作れないって話だったな。
オームがAKの設計図手に入れても、まともに生産出来なかった
のは、工作機械があっても加工する技術、ノウハウが無かった
からつう話だし・・・
>>てさりすと氏
豊和工業の社員らが九州にタマタマ慰安旅行にきていて偶然
その中にミニミのライセンス生産に関する技術者がいた事に
しとけば…(ライセンス生産やってんの豊和だっけな?)
95 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 22:06 ID:???
>>91氏
失礼だが貴方、金属加工について調べていただきたい。
銃身を作るのは簡単。問題は内部に螺旋を刻む事。
しかしこれについては旋盤のねじ切りを少し加工すれば何とかなります。現に密造銃がそういう風に作られてます。
薬室は発火式モデルガンのものでも応用が効きます。製造の時の金属を替えればいいだけ。威力は落ちますがね。
だんだん説明がめんどくさくなってきたな・・まだ聞く?
逆に貴方に聞かせていただきますが・・・
パキスタン製の手作りAKが暴発しまくってるなんて聞いたことはありません。何故でしょうか?
アフガンでは北部もタリ版もロシア製かパキスタン製を主力に使ってます。
冷却用に水を持ち歩いているという話も聞きませんがどうなっているのでしょうか?
失礼ですが文句があるなら自分の奴は読まないで頂きたい。訂正も感想も必要ないですので。
96 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:17 ID:???
オウムのAKは粗悪品で、長期の使用は無理だと聞いた気がする。
ただし、中レベルの町工場の技術があれば機関銃くらいは何とかなるよ。100%の性能は無理にしてもね。
耐久性か発射速度、またはその両方で制限は避けられぬと見る。(機関銃に命中精度は求めるなよ?)
また、それなりの時間はかかるだろう。これは薬莢等も同じ。
材料メーカーや大学の技術レベルはそう捨てたモンじゃありませんぜ。
私が町工場レベルで機関銃開発を可と見るのは、大学があるから何ですわ。
それに、九州にある工業関係の会社や工場はけして少数ではないよ。
ただし、航空機や艦船のガスタービンエンジンは絶対に無理と言い切れる。
飛行場での整備くらいなら何とかなるが、工場レベルの整備は100%無理。
こればかりは専門の工場でないと無理です。またミサイルの生産もまず無理。
バルカン砲や戦車砲の弾丸はどうだかなあ?作ってる工場があれば出来るだろうが。
97 名前: 名無し少佐 03/02/20 22:18 ID:???
オウムの密造銃は確かに質が悪かったようですね。自分も本で読みました。
何処かの山奥の工場の社長がオウムの信者で社長が浅原に経営権を渡しちゃったから
金属加工の職人が次々と辞めていって、仕方なく
経験の無いオウム信者がその機械を使って作ったらしいからね。
もともとは特殊な金属加工技術も持ってたらしいけどねえ・・・
密造銃の最大の敵は銃身作りだったりする。
98 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:22 ID:???
>>91
どうでもいいが、乾電池を作るプレス機で薬莢は作れるぞ。
昔のGun誌のレポートによると、当時自衛隊に納品されていた小銃弾の薬莢は
そうやって生産されていた。
半可通はカエレ。
そうそう。
第二次大戦当時のSTEN短機関銃って、どうやって作るか知ってるかい?(藁)
99 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:32 ID:???
>>96
ミサイルの生産、というか開発は時間をかければ可能では?
別にAMRAAM作れっていってるんじゃないんだから。
在学当時の話だが、自分の母校九州工業大学ではミサイルの研究やってる研究室があり
(どのレベルかまでは知らないが)試作も行っていた。基礎データそのものはあるだろう。
1950年代レベルで良ければ、1年もあれば量産できるでしょ。
100 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/20 22:33 ID:???
>>85
E-mailの欄にsageと半角英数字で打ち込むと、書き込んだ際にこのスレッドが上がるのを防ぐ
ことが出来ます。用はこのスレをあまり快く思っていない人たちも居るので、成るべく目立た
ずにスレを進行させる為の措置なのですよ。
むしろ皆マターリしる!!
WW2時代のポーランドレジスタンスだってパクった工作機械と鉄パイプでSMGを作ってたんだから
。STEN、M3A1なんか玩具工場や車工場の機械を流用して製造されてたんですぞ!
出来の悪いMINIMIモドキなら九州の町工場でも作れるハズ!多分、うんたぶんね。
101 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:48 ID:???
ざっとぐぐってみたけど、大分に旭化成の火薬工場があるね。
詳細な生産物ついては調べられなかったけど、
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1999/sp991025.html
http://www.e-obs.com/obsnews/news/n041010.htm
この程度の事はやっている、という事は、それなりの設備があると推定される。
こりゃ、火工品については一気に敷居が下がったかも。
102 名前: 94 03/02/20 22:48 ID:???
>>98、100
勉強不足でした、銃の製造ってスッゲー難しいという先入観があった
だけど…STEN短機関銃、こんな銃があったとは驚きです。
103 名前: 名無し三等兵 03/02/20 22:54 ID:???
町工場を舐めちゃいかんよ。
昨日のクローズアップ現代でやってたが、最新式の注射針。
先端の外径0.2mm、根元が0.3mmのものを一枚の板からプレス加工するってやつ。
開発したのは社員6人の町工場。
銃とは関係無いけどさ(w
104 名前: 1だおー 03/02/20 23:00 ID:???
いつの間にやら銃が作れるか作れないかで大論争になっていますが…(゚Д゚;)
とりあえず漏れに言えることは、戦闘糧食の缶詰は絶対に作れるということ。
だって漏れの地元の大分県の石仏の町で作ってるし(゚∀゚ )ア-ヒャヒャヒャヒャ
…すみませぬ、拳銃に安全装置がついていないことすら知らなかった漏れでは九州で銃が作れるか否かなんて高レベルな話には手がでない。・゚・(ノД`)・゚・。
105 名前: 1だおー 03/02/20 23:07 ID:???
そういえば誰かの戦争体験の本で、日本軍の機関銃は複雑で壊れやすいが、
ある日イギリス製の機関銃が置き去りにされてたから調べてみたら「こんな簡単な作りでいいのか!?」とびっくりするほど単純な構造だったそうです。
「まるでおもちゃみたいに作られているのにちゃんとタマも出て使いやすい。しかも壊れ難いから外国製の機銃はどの部隊でも羨望の的だった」そうな。
106 名前: 94 03/02/20 23:08 ID:???
そういや九州って種子島ライフルのコピー生産やってのけたんだよな
世界に誇れる日本の技術者が集まって、時間、労力をかければミニミ
のコピーも出来ると考えた方が無難だな。
107 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 23:16 ID:???
とりあえず続き生きます。
「お?向こうの陣地に敵部隊が投降しだしたようだぞ。」
無線機から聞こえてくる音声を聞きながら望遠鏡で其方の方向を確認していた隊員が別の隊員に声をかけた。
兵士達が次々と地面に伏せさせられ武器を隠し持っていないか身体検査されているのが見える。
「・・おい、坂本。こっちにも来たみたいだぞ。」
隣にいた二士が話しかける。呼ばれた隊員が望遠鏡の向きを村の方向に向けた。確かに数百人の兵士達と騎兵たちが歩いてくる。
途中 一度不思議な止まり方をしたがしばらくすると再びこちらに向かってきていた。
「おーい分隊長!!こっちにも連中が来ました!!」
分隊長がすぐ近くの塹壕から手を出して応じる
分隊長が小隊長や中隊本部と無線で連絡をとった後、塹壕から這い出てきて兵士達に叫んだ。
「よ〜し。そこででとまれ。すぐに君達を受け入れる準備をする。」
だが聞こえていないのか彼らは立ち止まらない。分隊長が数メートル前に出て さらに大きな声を上げて彼らに指示しようとした。
そのときだった。誰かの号令の元に兵士達の先頭にいた弓兵たちが一斉に弓をかまえ、後ろにいた兵士達が横に大きく広がる。
「!!分隊長すぐに引き返してください!!敵の攻撃部隊です!!」
それに気づいた坂本が叫び終わらないうちに敵の矢が放たれる。彼らはすぐに第二射を放つ準備に入った。
分隊長がそれを見て一瞬たじろいだが一目散に自分が出てきた塹壕に向かって走り出した。
敵騎兵も投槍を片手に弓兵たちのすぐの隣から飛び出てきて突入を開始する。
歩兵も対魔法用戦闘隊形 判りやすく言うと横隊で一人一人の感覚を大きく開いた隊形でそれに続く。
そして長弓射手たちが第二射を放った時高く打ち上げられた第一射の矢が分隊長の肩と足を貫いた。
108 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 23:17 ID:???
「隊長・・・本当に大丈夫ですかね・・・」
兵士達のほぼ真ん中で後ろでにくくられた曹長が同じく後ろでにくくられている指揮官のライに尋ねた。
そのまわりでも数人の兵士達も同じように縛られていた。
「しるか・・・こいつらが勝手に突入するんだ。俺達はここで止まってりゃいいさ。ぐっ!!」
ぶっきらぼうにそう言った指揮官の腹を槍の柄で突いて副指揮官のカレンが黙らせる。
腹を突かれたライが膝から崩れ落ちる。
「立って下さい。隊長・・いえ われわれ第124部隊の栄光ある歴史に泥を塗ろうとした ライ・オング中尉。」
そう言ってから部下に命じ元指揮官を無理やり立たせる。
「ふん。カレンか・・俺から指揮権を奪い取ってこれから何も分からない部下を皆殺しにするんだ。さぞや満足だろうな。」
ライが嫌みったらしく話しかける。それにカレンが叫ぶように返答する。
「我々は負けません!!いつものように敵の包囲を打ち破ってアレク要塞に凱旋するんです!!」
「ばかな・・・アレク要塞はすでに壊滅したんだ。一週間前の夜の連続した爆音と光が見えてなかったのか!!
その証拠に包囲される前に援軍が欲しいとアレク要塞に送ったグリフォンの伝令も帰ってこないじゃないか!!」
「そんなことはありません!!あれは味方が敵を迎撃した爆発音です!!
その証拠にたった一日しか爆発音はしなかったじゃないですか!!もう援軍はそこまで来てます!!」
どこからその自信が出てくるのだろうか 周りの兵士も次々に頷く。
呆れ顔の彼の所へカレンが歩み寄ってすがる様に話しかけてくる。
109 名前: 96 03/02/20 23:17 ID:???
>>99
うーん。戦闘機との相性もあるから・・・戦闘機側が運用不可ではチトきつい。
つけたはいいが、Gに耐えられるのかとかいろいろありまして。
ただ、戦闘機ゼロから作るというならアリでしょう。
レシプロ機にパイロンくっつけて、ロケット弾の変わりにミサイル積むくらいなら、時間かけりゃ出来るでしょう。
ただし、彗星・零戦クラスを期待すると、開発時間は年単位のオーダーとなると思われます。
自動車用をベースに航空機用エンジン(しかも激しく3次元運動する機体につける)作るのも楽勝!!とはいかないでしょう。
110 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 23:19 ID:???
「どうしたんですか!?いつもの勇敢な隊長は何処に行ったんですか!!敵の流した偽の情報に踊らされてこんな町に逃げ込んだ上に
ただが壊れかけた時計台を少々高度な遠距離魔法で壊された程度でけがわらしい傭兵どもと一緒に降伏しようなんて・・」
それを聞いていたライがわざとらしく驚いた振りをして軽口を叩く。
「へえ。ベットの上じゃあんなに大人しいのに戦場に出れば勇敢なもんだ。」
次の瞬間顔を真っ赤にしてカレンがライの顔を思いっきりひっぱたいた。綺麗に鳴った音にすぐ傍にいた曹長が顔を引きつらせる。
「自分が今何をしようとしているのか理解しているのか?勇気と無謀は違うんだぞ!!」
ライがの横顔に綺麗にもみじが浮き上がってくる。ひりひりする痛みに耐えながら彼は続けた。
彼女が何か言おうと口を開けたがそのまま口を閉じ、そこで一息をついてから悲しそうにだが決意したように続ける。
「みていてください。あなたの変わりに私がこの包囲網を突破してみせます。それを見れば貴方も目覚めるはずです。」
「ふん。好きにするがいいさ。後で墓ぐらいは掘ってやるよ。」
そういう彼を一瞥するとカレンは強行派の部下達と共に再び進み始めた。
百数歩進むと敵の下士官らしき人物が立ち止まるように警告してきた。カレンの指揮のもと部隊は止まらずに歩き続ける。
向こうの下士官が再度立ち止まるよう警告してくる。それを待っていたかの様にカレンが指示を出した。
「弓兵〜前へ!!各隊対魔法隊形!!」
カレンが指示を出す。長弓射手が前面に出て弓を構える。それに続いて歩兵達が部隊ごとに横に長く陣取る
「放て!!」
長弓が一斉に弦をならし独特の音を立てながら矢が敵のいる付近に落下するように放たれた
それに従い よく訓練された狂信的に自分達の勝利を信じている兵たちは次々と突入を開始し出した。
111 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/20 23:25 ID:???
本日の更新終了です。おかしい所が多々あるでしょうが見逃してください。w
次からは少しナポレオニックな戦いを自衛隊にしてもらう所存にあります。
112 名前: 名無し三等兵 03/02/20 23:43 ID:???
この展開はイイ・・
113 名前: 名無し三等兵 03/02/21 00:13 ID:???
日本の警察のSIG/SAUER-P230には安全装置はついている。
警察が安全装置をつけろと要求したそうな。
なんかの参考に。知ってたらごめん。
114 名前: 99 03/02/21 00:38 ID:???
>>109
うーん、運用する機体の側の問題がありましたか。
確かに1950年代の機体と今の機体ではGも何もケタ違いですからなぁ。
A−10みたいなローテク機やヘリで運用するならともかく、現用の制空戦闘機で
使えるミサイルは見本があってもそーとー時間がかかるかもしれませんね。
内之浦の宇宙科学研究所があるから、不可能と切って捨てたりはしませんけど。
>>機体ごと開発
そういや、アメリカでトヨタの社員が勝手にエンジン改造したセスナが墜落〜、
なんて事件もありましたな。
115 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/21 00:52 ID:???
158でございます。
続きのほうはちょっとまだアップさせていただける状態はないのですが、
「町工場で銃は作れるか?」という命題について少し聞きかじった話をば。
(ソースは工学部の友人。申し訳ありません)
結論から申し上げれば、そこらの町工場で銃そのものは製造可能ということです。
というのも、日本の町工場は70年代から品質管理運動(QC運動)を熱心に推進
しており、適切な指導と正確な図面、そしてまともな材料があればそれを銃器の
製造に応用することはさほど難しくないとか。
時たま密造銃に関するニュースが報道されたりもしますが、其の製造にあたっては
フィリピンなどで実際の寸法を記録してからということです。
(で、そうした密造中のうち実射に耐えるものもかなりあるとか)
ただ、ミニミなどのそれなりに複雑な機構の銃は、そう簡単には大量生産できないだろうと
いうことです。
よって、図面と材料の手配及び製造の指導面ででうまく設定する必要があるのではないでしょうか。
116 名前: 名無し三等兵 03/02/21 00:58 ID:???
ミサイルにレーダーで得た情報や機体の姿勢や速度、高度等
色々なデータを入力したり
ミサイルのシーカーの向きを戦闘機の方に送ったり
発射後、目標をロストした事を戦闘機側に送ったり
とか色々と情報のやりとりやってます。
新規開発だとセントラルコンピュータ等に新しいプログラム
追加しないといけないと思います。
ソフトウェアつうかミサイルの制御系などは既存の物の
コピーの方が無難かと思います。
117 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/02/21 01:00 ID:???
ただ、数日で普通の町工場が機関銃の製造に乗り出すのは、
ラインの整備等から言ってもやはり難しいかと思われます。
よって、
・製造決定からロールアウトまである程度の時間が経過している
・実験室レベル(試作レベル)でミニミクラスの軽機関銃を製造している
といった設定にするのもいいかもしれません。
118 名前: 名無し三等兵 03/02/21 01:09 ID:???
>>116は
>>99氏
あてっす。
119 名前: Call50 03/02/21 01:39 ID:???
場合によっちゃあWW1-2レベルのヤツを造ったほうが早いかもな。
ヤクザから押収したヤツとかからAK47か74を引っ張り出してコピーってのもアリ?
警察や自衛隊に資料としていくらか火器が置いてあるっつー噂を聞いたんで。
120 名前: 88(レス無しか・・ガクッ) 03/02/21 02:21 ID:???
89式小銃用のベータC−MAG(こんなの→◎| |◎ )作って配備という手もある。
1弾倉100発あるので複数の兵に持たせれば十分MINIMIの代わりにはなると思うけど。
プラスチック製だから製造しやすいし、89式には2脚あるから相性バッチシ。
121 名前: 88 03/02/21 02:23 ID:???
http://64.48.53.220/index2.asp ←ベータ社のリンク
122 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/02/21 03:36 ID:QwuJvKql
うわ〜、またやってもうた〜(汗
10・13様ごめんなさい。
かわりといってはなんですが
佐世保基地の整備機能を調べている内におもろいHP発見したんではっときます。
・佐世保市所在防衛施設概況図
#http://www.rimpeace.or.jp/jrp/sasebo/saseboindex/saebomap/sbm.jpg
・警察ばかりが緊張する佐世保基地正門警備の図(2001年9月25日)
#http://www.rimpeace.or.jp/jrp/sasebo/sasebobase/ssbkeibi0923.html
・佐世保港は襲撃警戒態勢の図(同上)
#http://www.rimpeace.or.jp/jrp/sasebo/sasebobase/ssbumi0923.html
おまけ(笑
・安全保障は観光から?空母乗員は九州各地に
#http://www.rimpeace.or.jp/jrp/sasebo/sasebobase/sasebotravel.html
九州あなどれがたし!
>>119
もし造るんだったら漏れはMG42を禿しくk…GeBobobobo
123 名前: 96 03/02/21 20:34 ID:???
>>116
現用の機体にマッチできるミサイルをコピーできるかどうかが疑問なんですわ。
半導体のコピーにはそれなりの工場が必要ですし。
それならば、むしろ母機となる機体機体から作り始めた方が早いかなあと。
10年あれば、F−86相当くらいは実戦配備できそう(主観的思いこみ)と愚考する次第で。
>>119
私もその方が早いと思います
124 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/21 20:40 ID:???
九州は日本のシリコンアイランド
ですので多分行けそうですね。半導体産業が集中してますし・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
ドラムマガジン。いいかもそれ。
自分の方で想定していなかったんですが。
エンジンがとてもやばいですね・・交換するエンジンに限りが有りまくる・・
125 名前: 96 03/02/21 20:58 ID:???
>>てさりすと 様
半導体産業があるなら時間さえあれば何とかなりましょう。リバースエンジニアリングもアリアリでしょうし。
ご指摘の通り、さすがに現用ジェット機のエンジンは無理っす。共食い共食いでどれだけ持つか・・・。
・・・風の谷。
126 名前: 名無し三等兵 03/02/21 21:36 ID:???
>>35+>>66
触手!?寄生!!?と聞いて
まぁこれはオレ個人の意見なんだけどね・・・(ry
を思い出しました。w
127 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/21 21:59 ID:???
せめて九州に大村製作所かコスモ精機でもあれば・・・
ジェットエンジン作ってるから応用も効くんだが・・・
まあ、そういう会社があるかどうか探してみますw
まあご都合主義で会社作るわけにも行かんしあれば微妙に名前を変えて出させていただきますw
128 名前: 名無し三等兵 03/02/21 22:25 ID:6p9L4OzX
ステンガンって現代でも格安に作れるのかな
フレームは溶接で簡単だろうけど・・・
銃身用のパイプって現在ならなんに使われてるんだろうか?
プラント用の鋼管???
129 名前: 名無し三等兵 03/02/21 22:35 ID:6p9L4OzX
あ、こんな時こそ散弾銃の出番かな?
ポンプアクションなら単純だし・・・
130 名前: 名無し三等兵 03/02/22 00:49 ID:???
>>96氏
ミサイルの消費スピードからいって新型ミサイル+新型戦闘機
の開発では間に合わないっと思います。
それに一応、エルフィードの危機的状況を回避したら元の世界
へ帰還出来るという目処が立っているので、既存ミサイルのコピー
の方が選択としては無難かと・・・
>>ミサイル
ロケットモーター、集積回路はオッケーとして(?)
九州に赤外線シーカー、レーダーシーカーとか作ってる会社
ありましたっけ?
推進部、シリコンウェハーはクリアできましたが赤外線シーカー
とか作ってる企業って
131 名前: 名無し三等兵 03/02/22 01:29 ID:???
おーのー>>130の最後の方は無視して下さい。
132 名前: 96 03/02/22 14:01 ID:???
>>130 様
>それに一応、エルフィードの危機的状況を回避したら元の世界
へ帰還出来るという目処が立っているので
短期というのであるなら、ミサイルの補給はまず無理であると思います。
既存ミサイルのコピーをするにも、コピー元と同等の技術レベルが必要です。
シーカーなんか高度なノウハウの固まりですから、現用のもののコピーは極めて困難と思うんですよ。
根っこは汎用技術とはいえ、あまりにも専門的すぎるんです。
軍用チップのコピーにしても、PC用互換CPUとは使用条件が違いすぎます。さらにチップモールド用の樹脂とか・・・。
小説でここまで考えたら書けなくなりますが・・・。
ま、それを作ってる会社が九州にあれば何とかなりましょう。あればいいっすね。
また、ジェットエンジン。丸ごともらっても、コピーするのは年単位のオーダーは必要です。
チタン合金の加工や単結晶その他の技術に加え、空冷タービンブレードも気合と根性でクリアしても。
補機で確実に躓きます。
故に、ゼロから開発の方が早いと思った次第であります。あくまでもごく私的なタワゴト、スレ汚しご容赦下さいませ。>ALL
133 名前: 名無し三等兵 03/02/22 14:05 ID:???
ファンタ爺が混じっているわけでありまして・・・
134 名前: 名無し三等兵 03/02/22 14:09 ID:aXmqNMs7
複製魔法で・・・うわ敵側にも戦闘機が出せるや(飛ばせるかどうかは別問題)
135 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/22 20:54 ID:???
続き〜行きます。
「ウラーーーーーーーーーーーーー!!」「進めーーーーーーーー!!」
騎兵たちが楯も構えずにブロードソードを引き抜き突入してくる。突入してくる馬の足音が重なり地響きを立てていた。
隊員たちは飛んできた弓や投槍を運良く回避し反撃を開始した。
「来るぞ!!撃て!撃てー!!」
そう叫んだ陸士長が64小銃の安全装置を素早く動かして『ア』から『レ』に変えて引き金を引く。
彼が狙いをつけた通り銃口から飛び出した7.62mm弾は先頭の騎兵の胴に次々と命中し先頭を走っていた兵士を馬上から叩き落した。
落馬した兵士は運の悪く後ろからやって来た味方の騎兵に踏み潰され元の造詣が判らなくなるまで踏み砕かれていく。
陸士長が次なる目標に照準を合わせた時、残りの隊員たちも次々に発砲を開始しだした。
次々と発射された弾丸が戦場に風切音を響かせその発射音は小太鼓のように辺りに響きわたっていく。
それは火器と悲鳴が奏でるオーケストラの始まりであった。
放たれた弾丸が馬に命中し、馬ごと地面に倒れこみ馬の下敷きになって悲鳴を上げる騎兵に其れを踏み潰し前進する騎兵
その騎兵も隣の兵士に命中したはずの弾丸が鎧に弾かれ跳弾し、それによって悲鳴を上げる間も無く頭部を吹き飛ばされ落馬した。
すぐ横を同じく胸と頭部を貫かれた兵士が馬の上で前のめりになりながら前進していく。
隊員たちの射撃が何発か命中するが落ちる様子は無かった。
しかしついに馬が障害物を飛び越えた時その反動で滑り落ちるように落馬した。
だが中には運良く弾丸を鎧ではじきそのまま突入してくる騎兵達も存在した。
彼らは目を血走らせどれだけ息が続くのかと思うほど叫びながら突入を続けた。
「馬だ!!馬を狙え!!」誰かがそう叫んだ。
しかし銃声の所為で耳をほとんどやられている隊員達にはほとんど届いておらず、近くにいた兵士達が辛うじて聞き取っただけだった。
その彼らも打ち尽くしたマガジンを変えなければ鳴らず すぐに発砲出来なかった。
そこに五騎の騎兵がなだれ込んできた。後方からの支援射撃によって三騎が打ち倒されるが残された二騎が
一番手前で弾倉を交換していた隊員達にブロードソードを肩の上から振り下ろすように叩きつけた。
136 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/22 21:42 ID:???
片方の隊員が袈裟切りに切り倒されて腕を切り落とされ悲鳴にならない悲鳴をあげる。
もう一人いた隊員は咄嗟に小銃で受け止めたが続いてやってきた主無き馬に主人の敵とばかり跳ね飛ばされ動かなくなった。
騎兵達は立ち止まらず同じく弾倉を取り替えていた後方の塹壕に突き進んだ。
(拳銃を抜いている暇は無い)そう考えた坂本が咄嗟に小銃を持ち替え騎兵の突入に対し構えた。
すぐ手前にいた隊員がパニックを起こし小銃を放り捨て後方に向かって走り出した。いや・・逃げ出した。
しかし仕方無いのかも知れない。彼にとって初めての戦闘であったこともあるが、
歩兵にとって正面から剣を振り上げてすさまじい速度で迫り来る騎兵は恐怖以外の何者でもなかった。
18世紀の戦闘で騎兵突入に対し方陣を引いた理由のは騎兵の突破を防ぐだけでなく
さらに兵士と兵士を密着させて逃げ出せなくさせるだけで無く、密着させる事によって士気を保つ為でもあった。
だが、戦場にすむ死神や騎兵にそんな理屈は通用しない。
この騎兵らもまた銃弾によって築かれた死の壁を突破してやってきたのだ。
確かに彼らは銃弾を知らない為、銃に対する恐怖は無いと言ってもいい。
しかし訳の分からない物で味方が次々とやられ、いつ自分もその中に仲間入りするかわからない所を走ってきたのだ。
敵に対する同情心など皆無と言ってもいい。それどころか逃げ出した兵士に後ろから切りかかるのを心から楽しんでいた。
再び騎兵が剣を振り上げ逃げ出してきていた隊員を背後から切り裂いた。
しかし其方に集中していてくれたお陰で坂本は騎兵に対し圧倒的に有利な体制になった。
「いける!!」そう短く叫んで騎兵に向かって彼の方から突っ込んでいく。騎兵も其れに気づいて急いで剣を戻そうとする。
だが坂本の方が早い。野球のフルスイングのように64小銃のストックを騎兵の胴体に叩き付けた。
騎兵が振り上げようとしたソードを手放し落馬する。その衝撃で坂本の手がしびれ64小銃もはじき飛ばされてしまう。
坂本は彼が放り出したブロードソードを地面から引き抜き落馬して地面の上で
もがき苦しんでいた持ち主を奇声を上げながら何度も何度もつきさして動かなくさせた。
137 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/22 21:45 ID:???
とりあえず本日はこれだけです。やばいとこあったら教えてください。
方陣の解釈がかなりやばいかも・・・
早ければ1時に続編書けると思います。
138 名前: 名無し三等兵 03/02/22 21:50 ID:???
更新はその日のうちに一回、
まとめてうpしていただけると
ありがたいでつ。
)) 割り込みは(・A・)イクナイですから...
(,*>> 職人の皆さん、是非ご一考を
|ヽ)(/ ペコリ
〜( |
UU
139 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/22 22:22 ID:???
すみません。以後気をつけます。
次からはまとまってから出します。
140 名前: 名無し三等兵 03/02/23 00:12 ID:???
ファンタジーなんだしドワーフ達にミスリル銀とかオリハルコン製の戦闘機でも造ってもらえよ。
アダマンタイトの外装とか。
141 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 00:57 ID:???
23日分
先ほどの続きです。
すぐに味方がやられたのを見た最後の騎兵が仇とばかり突入してくる。
坂本はすでに動かなくなった騎兵からソードを引き抜くと突入してくる騎兵に対して上段で構えた。
だが幸いな事にその坂本の行動は弾丸を補充した同僚達の射撃によって無駄になってしまった。
坂本が逃げ出した隊員が置いていった小銃を拾うとその場で弾薬を交換し再び飛び出してきた塹壕に戻った。
『本部!!すぐに敵の第二波が来ます!!戦車を回してください!!』
『本部了解。だが戦車は回せない。背後に現れた敵ゴーレムと戦っている。
変わりに歩兵2個分隊と装甲車が向かっている。すぐに到着するはずだ。それまでその場を死守せよ。』
『了解!!全力で現在地点を死守します!!』
そう言ってから一曹は部下に向き直って言った。
「すぐに迎撃にうつれ!!負傷者の回収も忘れるな!!」
「了解!!」そう言って倒れた隊員達の下に数人の隊員が走っていった。
しばらくすると大きなエンジン音を響かせながら96式装輪装甲車があらわれ
車載されていた12.7mm重機関銃や40mm自動てき弾銃が発射し敵隊列を乱していく。
だが敵兵たちは立ち止まらずに前進し続ける。どうやら優秀な指揮官がついているらしい。隊列もなかなか崩れない。
時々飛んできた魔法が地面に小さな穴を作っていく。そのうちの一発が運悪く弾を込め終えて塹壕から顔を出した隊員を直撃する。
悲鳴もあげずにのけぞるように後ろに倒れこんだ。すぐ隣にいた隊員が抱き起こすが生命に異常はないようだ。
すぐに地面に寝かせると魔法を撃ったと思われる魔術師を血祭りに上げようと64小銃で連射するが
運悪く手前の兵士に当り魔術師に致命傷を負わせることは出来なかった。
142 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 00:58 ID:???
「相沢三曹。ここから敵指揮官を狙撃できるか?」
一曹が隣で64小銃につけたスコープで騎兵を狙撃した隊員に声をかける
。すぐ傍では他の隊員達が黙々と敵目標を射ち倒していた。
弾倉を撃ち尽くすと足元に落とし砂袋の上に積んであった弾倉を差し込み再び射撃体勢に入った。
その傍らには旧日本軍の野戦指揮官のような形をした精霊が小さな望遠鏡で敵陣地を観察していた。
「下士官らしき人物なら狙撃できます。撃ちますか?!」
スコープの中の目標を見つめながら隊員が訊ねてくる。隣にいた精霊も呟く。
「残念ながら指揮官らしき女性はここからでは敵兵が邪魔になって狙撃できませんな。もう少し高い所・・そうあの岩の上からなら」
そう言って現在地点から数十メートル後ろの5メートルほど地面から飛び出した岩を指差す。
「よし 相沢あの岩の上から敵指揮官を狙撃しろ。それが終わったら階級の高そうな兵士から順に狙撃するんだ。」
「了解しました!敵指揮官を狙撃。成功後は階級の順に狙撃いたします!・・軍曹殿行きましょう!!」「うむ。」
彼がそう言うと軍曹と呼ばれた精霊が相沢の肩によじ登る。それを確認した相沢は小銃を担ぎ上げると荷物を置いたまま
岩に向かって走り出した。
その岩のすぐ手前に相沢が辿り着くと銃を背中に担ぎなおして三点保持をきっちりと守りながら
十数秒で急な壁をのぼりきり二脚を立てて狙撃体制に入った。
その横で軍曹が双眼鏡を覗き込み敵の位置を確認しながら言った。
「距離195m。三時から九時の方向に風速三。これなら照準を直す必要は無い。そのまま狙え。」
「了解。しかし200mの間違いでは?」
相沢が相手の指揮官・・カレンの胸に照準を合わせながら訊ねた。
「ロープを狙撃するんじゃないんだ。それぐらいの誤差なら何とかなる。早く撃て。」
軍曹が相沢の問いに答えて言った。本当のところ軍曹の方が正しかったが、議論していても始まらない為そう流した。
「了解。」
143 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 00:59 ID:???
相沢がそう言って深呼吸を始めた。呼吸にあわせ照準が上下していた。三度目の呼吸の時ゆっくりと呼吸を吐き息を止めた。
照準がぴたりとカレンの胸で固定される。それを確認すると相沢はゆっくりと引き金に力をかける。
すぐに引き金を引かないのはガク引きを避けるためだ。引き金を引く振動でせっかくつけた照準がずれてしまっては意味が無い。
(南無。)撃鉄が落ちると同時に彼がそう思った。
TAN!
1秒に満たない時間のあとその弾丸はカレンの肩を貫いた。カレンが肩を抑えながら前のめりに倒れた。
それを確認した軍曹がすぐに次の目標の位置を告げる。すぐにわかる簡単な目標だった。
「よし。つぎは付近の兵士を残らず打ち倒せ。」
相沢が返事をせずに照準をカレンに駆け寄ろうとした兵士に合わせる。集まった人数は8人であった。
TAN!・・・TAN!・・・TAN!・・・TAN!
4人が頭を破壊されてカレンの上に次々と折り重なった。周りの兵士達も何が起きたのか理解できずその場に立ち尽くしていた。
相沢が一度軽く呼吸をすると再び照準を合わした。手前に居たマッチョな男のあたまに照準をあわせ撃つ。
その男が崩れ落ちる前に次の目標に照準を合わせた。今度の兵士は兜を被っていた為首を打ちぬかれてもがき苦しんでいる。
(これで六。後2つ)
残りの目標は犬の耳を生やした女性兵と長い耳をもった女の弓兵だった。どちらも
相沢はいちど犬耳の顔に照準をあわした。放心したように目の前の惨状を眺めていた。
144 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 01:00 ID:???
呼吸を止めて射撃体勢に入る。だがその幼い表情に負け照準を顔から肩に変え発砲した。
弾き倒されるように後方に倒れた。だがあの位置なら死にはしないだろう。そう考えて最後に残されたエルフに照準を合わそうとした。
残されたエルフが弾かれたように走り出した。周りにいた兵士達が残らず打ち倒され次に狙われるのが自分だと気づいたからだ。
だが多少走ったところで弾丸から逃れられる訳は無かった。
「最後だ。はずすなよ?」
軍曹がそう話し掛けてきた。相沢が発砲した直後にそれに答える。
「見ての通りはずしてませんよ。」
エルフも肩を打ち抜かれこちらに背を向けたまま苦しんでいた。
「ふん。まだまだ甘いな・・女だからといって助けるとは・・」
軍曹が望遠鏡をおろし振り返りながら言った。相沢がとぼけたようにそれに答えた。
「いやぁ・・指揮官は本気で狙ったんですがね。運悪く動かれちゃいましたよ。」
そういって次の目標に照準を合わせた。次の兵士は男だった。それだけで彼の運命は決定した。
後頭部から脳漿を撒き散らし大きくのけぞって倒れた。その一人が最後の下士官だった。
残りの下士官達は他の隊員達によって撃ち倒されていた。
それでも一部の兵が反撃に出ようとしたが相沢と軍曹によってすぐに沈黙させられた。
これを最後に第124部隊は降伏した。自衛隊側死者6名、負傷者25名 オーラン軍の死傷者は320人に登った。
145 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 01:06 ID:???
本日の交信これで終わります。
狙撃隊員に感情が無さ過ぎるかなあ・・
来週からしばらくの間
仕事の方が忙しくなるかも知れませんので交信が遅くなると思います。
そのため今のうちに書いておこうと思って何度も書き込んでしまいました。失礼しました。
146 名前: 名無し三等兵 03/02/23 01:09 ID:???
>>次の兵士は男だった。それだけで彼の運命は決定した。
不憫な・・・
147 名前: 1だおー 03/02/23 01:33 ID:???
映画「宣戦布告」でもレンジャー隊員が北の兵士を追い詰めて格闘になって、
相手を倒してナイフでとどめを刺そうとしたら相手が女性なのに気付いて躊躇って反撃されてしまうシーンがあった。
その時のレンジャー隊員の声にならない驚きの表情が、なんだかんだいってやはり自衛官も同じ戦争を知らない日本人の一人なのだというのを考えさせられたなぁ…。
148 名前: 名無し三等兵 03/02/23 08:48 ID:???
朝っぱらから良い物拝まさせてもらったw
149 名前: 名無し三等兵 03/02/23 12:01 ID:???
狙撃ミッションは燃えますのぅ・・・・
150 名前: 名無し三等兵 03/02/23 15:37 ID:???
あ、軍曹ってなんのことかと思ってたけど、結構前の話で出てきた銃の精霊さんでつか?
結構役に立つんですな、あの魔法。
151 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 19:41 ID:???
お褒めの言葉いただきありがとうございます。
>>150氏そうです。あの魔法です。こんな感じに役立ってもらってます。
それと本日第二段の交信よろしいでしょうか?
やけに長い繋ぎの部分ですが・・・・
152 名前: 名無し三等兵 03/02/23 20:08 ID:???
>>てさりすと氏
カモンYO
153 名前: 名無し三等兵 03/02/23 22:29 ID:???
てさタンハアハア
154 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 22:54 ID:???
続き生きます
薄暗くなった平野をいくつものライトが照らし出していた。
「よーし!!一列にならんで俺について来い!!わかったな?!」
増援に来た分隊の隊長が捕らえた捕虜から武器を取り上げ連行していく。
そのすぐ横では倒れている兵士達の生存を確かめる為に隊員達が丁寧に脈を診たり足で強くゆすってみたりしていた。
兵士が暴れた時の為に全員が銃剣をつけての作業だった。
運良く生きているのが発見されると助かりそうなら軍医の下へ、助かりそうに無い場合は楽にしてやっていた。
ヒーラー(法術使い)さえ入ればそこに連れて行くのだがこの近くには居なかった。
「み・・水を・・・み・・」
腹部から内蔵を露出させた明らかに助かりそうに無い兵士が末期の水を隊員に願った。
その傍らに膝をつき坂本が自分の水筒を取り出して言った。
「死力を尽くして戦ったものは俺の水筒の水を飲む権利がある。」
そう言って蓋をはずし兵士の口に水を流し込んでやった。
口の中にまだ水を残したまま兵士が息絶えた。傷口を抑えていた手が滑り落ちる。
腹部を負傷した際に水を飲むと急な刺激でショック死する可能性が高い。
本来なら腹部に傷を負った場合水を飲ませてはいけないのは彼も知っていたが、
もはや助からない兵士の願いを聞いて最後に水を飲ませてやる事にしたのだった。
彼は息絶えた兵士の手を胸の前で重ね瞼を閉じると次の生存者確認に向かった。
すぐ横で一番最初の戦死者である分隊長の遺体が丁寧に黒い袋に収められタンカで運ばれていった。
「おーい!!衛生班ー!!三人生きてるぞーー!!」
そう陸士長が死体を除けながら衛生班を呼んだ。よく見ると手足を縛られたままオーラン軍の兵士達もその傍で見守っていた。
付近に倒れている兵士達が生きていないのを確認すると坂本も手伝う為に其方に向かった。
155 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 22:55 ID:???
「木元陸士長、手伝いましょう。」
「ん?なんだ坂本一士か。頼む。まずはこの遺体をどけてくれ」
陸士長が死体の下から気を失った金髪の女性を引きずり出しながら坂本に指示した。
「了解。それと この兵士達は?」
坂本がその上に載っていた死体を除けながら訊ねた。その問いに後ろでに縛られたままのライが答えた。
「俺はオーラン軍124部隊の元指揮官のライ中尉だ。後ろにいるは俺の部下達だ。」
「・・だそうだ。縛られてるしすぐに迎えがくるからそこで待っててもらっている。」
そこにタンカを抱えた隊員達が走ってきて怪我人の応急処置を始めた。
女性を引きずり出した陸士長が少し離れた位置に倒れていたエルフを担ぐようにつれて来てタンカに載せた。
それを見た衛生兵が首を横に振った。狙撃者の意思に反し予想外に傷が深かったようだ。
「助からないのか?」坂本がカレンの治療を手伝いながら訊ねた。オーランの兵士達も心配そうに見守っていた。
「弾は貫通していますが出血が多すぎます。輸血しないと助かりません。
しかし人間用の輸血パックすら数が足りてないんです。それにエルフに人間の血が輸血できるのかもわかりません。
その上今から連れて行っても恐らく人間用の輸血パックすら残っていないと思います。残念ながら・・・・」
衛生班の隊員が悲しそうにエルフの顔を見つめながら言った。それを聞いていた魔術師の一人が衛生兵に話し掛けた。
「自分の縄を外して下さい。自分は修行中ですが簡単な回復魔法を使えます。」
それを聞いた陸士長が彼に小銃を向けながら言った。
「坂本一士、縄をはずしてやれ。・・わかっていると思うが怪しい真似をしたら即座に撃つぞ。」
「わかってます。治療が終わったら縛ってくれてかまいません。」
縄の呪縛から解き放たれた彼はタンカを中心に大きな魔方陣を描いてたどたどしく呪文を唱え始める。
156 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 23:19 ID:???
しばらくすると今にも死にそうなエルフの傷に光が集まりしばらくすると傷が完全にふさがり出血が止まった。
そこで魔術師が呪文を止める。その顔に玉のような汗を浮かべ息を切れさせていた。それでも何とか喋ろうとする。
「自分に、できる、のは、これだけ、です、あとは、おまかせ、しま、す」
そういって腰から座り込んでしまった。完全な法術なら術者がここまで疲弊する事は無いが不完全な呪文であったため
治療効率が悪く肩の傷を防いだだけで魔力が尽きてしまったのだった。
しばらくそれを呆けた用に見つめていた衛生班の隊員だったが出血が止まったのを確認すると隣にいた隊員に声をかけて
急いで点滴を打つ為に救護テントに運んで行った。残りの隊員達も応急処置を済ましその後を追っていく。
入れ替わりに来た小隊長がライに敬礼をして一言二言話すとライ以外の兵士を隊員達に連行させた。
「ところで町に残っている兵力はどのくらいですか?わかる範囲でよろしいので教えていただけませんか?」
「あんた達には敵でありながら部下を助けてもらった。・・わかった。教えよう。
町に残っているのは山賊まがいの傭兵共が50人ぐらいのはずだ。連中は町の連中を人質にして立てこもるつもりだ。」
この世界の戦争で負傷した敵兵の治療をする事など皆無だった。それどころか見せしめの為に皆殺しにするのが普通だった。
「そうですか。わかりました。中隊長が貴方をお待ちです。ついて来てください。」
「わかった。何処にでも連れて行ってくれ。」
小隊長はしばらくして迎えに来たジープに彼をのせ中隊本部に向かって走っていった。
それを見送った後その場に残っていた陸士長が坂本に言った。
「次は市街戦か・・辛い戦いになりそうだな。」「はい・・・」
陸士長にそう答えながら坂本は次なる戦場になるであろう町を見つめた
157 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/02/23 23:21 ID:???
あれ?なんか今まで書き込めなかった・・なんでだろ?
なんか なかなか書き込めない・・・
調子の良さそうな時に残りまとめて書き込みます。
158 名前: 名無し三等兵 03/02/24 15:36 ID:6uqp5zau
cookie必要みたいね
159 名前: 名無し三等兵 03/02/24 23:37 ID:???
放置プレイも凄まじいな
160 名前: 1だおー 03/02/25 00:54 ID:???
全国的に急がしいんですYO!
作品を創るのは手間がかかからなぁ〜…
がんがれ職人さん方!
161 名前: 名無し三等兵 03/02/25 01:47 ID:???
学年末試験か…。
162 名前: 名無し三等兵 03/02/25 07:58 ID:???
>>161
加えて国立2次前期・院試の時期だし・・・
企業だとそろそろ年度末だし・・・
163 名前: 名無し三等兵 03/02/25 08:18 ID:???
もうすぐでパソコン使えなくなるんだ。欝だ・・・
164 名前: 名無し三等兵 03/02/25 10:57 ID:???
>>163
なんで使えなくなんの?
165 名前: 163 03/02/25 14:29 ID:???
もすぐ引っ越すから。しかも引っ越し先は市営住宅・・・。
しばらくこのスレ読めないよ。欝です
166 名前: 名無し三等兵 03/02/25 15:35 ID:???
ADSLもダメなの?
167 名前: 名無し少佐 03/02/25 16:18 ID:???
AIR使ってみては?陸自の方もそれで繋いでるようですし・・
168 名前: 163 03/02/25 20:32 ID:???
もちっと調べてみなきゃ分からないけど、しばらくはここの小説を読むことはおろか2ちゃん
にも来られないのです。お金も貯めなきゃいけないしね。無駄にスレ消費してスマソ>>all
にしても此処はいいよなぁ、みんな優しいし。2ちゃん大好きだぜ〜。
169 名前: 名無し三等兵 03/02/25 21:13 ID:???
軍板なんだし「お前等は、最高のクソッタレどもだぜ!」の方が・・・と言って見るテスト
170 名前: 名無し三等兵 03/02/26 02:05 ID:???
最終手段としてauのデータ通信(144kbps)使うしかねーな。携帯でも2ちゃんは読めるらしいけど。
171 名前: 名無し三等兵 03/02/26 18:23 ID:???
../../mentai_whis/981/981129811.html
参考に汁!!
172 名前: 名無し少佐 03/02/26 18:38 ID:???
参考になりましたが書いている暇が無いと言ってみるテストw
173 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/27 01:49 ID:???
何か近所でサイレンが鳴りまくってる…。
時々ポンポンと破裂音みたいなのも聞こえるし…また北チョンが悪さでもしたのかな?
マイッタナ キョウテストナンデスヨ カンベソシテクダサイ
174 名前: 名無し三等兵 03/02/27 02:18 ID:???
ガムでも噛んでましょ。けっこー眠気飛ぶよ。漏れやってたから。4つ落としたけどなy=ー( ´,_ゝ`)・∵
175 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/27 02:39 ID:???
ああ、やっとサイレンが止んだよ。
近くのセルフスタンドで小火があったらしいけど(爆)
>>174
ガムが無いのでモカ内服役飲んでガンガッてます。能力値上昇の魔法でも掛けて貰いたいわ。
(スレ違いスマソ)
176 名前: 名無し三等兵 03/02/27 08:13 ID:???
んじゃ、<<倍速>>って10秒しかもたん上に切れたら・・・y=ー(・∀・)・∵
177 名前: 名無し三等兵 03/02/27 09:39 ID:???
>>175
眠気覚ましならジョージアの250mlのやつがきくぞー
178 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/28 17:22 ID:???
学年末終了しますた。
もうね、なんというかね、赤い数字がね、四十切ってて…。
前スレ>870の続
…見たことのある風景だった。
乱れ咲く南国の花々に、毒々しいまでの緑を湛える密林。露出した皮膚を切り裂く
シダ類に枯れ木、毒虫、蛭。
以上なまでに暑苦しい空気が水分をたっぷり吸って体中に纏わり付く。
衣服は血と汗に汚れ、胃は焼けるようにむかつく。
最悪のコンディションでジャングルを走り抜ける自分の姿だった。
吐きたい。
足を止めて木にもたれ掛かる。
そして吐いた。
血反吐交じりの吐瀉物が地面に叩きつけられる。
(クソッタレが…)
心の中で吐き捨てた。
意識は朦朧とし、全身の筋肉はズキズキと痛む。死への恐怖も生への執着も無い。ただ
自分を此処まで追い詰めた敵に対する憎悪だけが沸々と込み上げてきた。
パン、
一瞬、図太い銃声が響く。
179 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/28 17:22 ID:???
激痛と衝撃。
間髪入れずに右大腿で真っ赤な花が咲いた。
「!!」
爆発的に吹き上がった血が着衣を真っ赤に染め、裂けた肉から煙が昇る。
ぎょっとなった山川は痛みも忘れて傷口を押さえつけた。だが止まらない。あらん限り
の力で押さえつけても指の間から血の塊がはみ出す。
凄まじい血の噴水は彼を圧倒して、彼は…
…ベッドから飛び起きた。ベッドの上に半身を起こしている。山川は部屋の中に一人で
居た。
暖炉の炎が仄かに輝き、木の壁を優しく照らし出している。寝汗を手で拭い、早まった
呼吸を落ち着かせる努力をした。
またあの夢…。
忌々しいカンボジアでの記憶が、まるで街路に滲み出る汚水の様に夢となる。馴れた事と
言えば確かに馴れた事だった。
180 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/28 17:24 ID:???
そう言えば此処は何処だ?
まだ重い頭を動かして、自らの周りを注意深く見回す。
木製の簡素なベッドに清潔なシーツ。六畳程の部屋の隅には暖炉が在り、その横に立てら
れた衣服掛けには自分の迷彩服が掛けてあった。
窓より差し込む月光が木目の壁に反射し、何となく中世ヨーロッパの家屋的な雰囲気が
する。
取り合えず危険は無い様だったので、ベッドより降りることにした。
丁寧にベッド横へ並べられた半長靴へ足を通していざ立ち上がる。だが力が入らずに
直ぐ壁に手を着いてしまった。
それでも何とかドアを開け、ゆっくりと、不安を抱えながらも、外へと踏み出していった。
181 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/28 17:37 ID:???
本日はこれで了。
自分でホムペ持って妄想をぶちまけたいんですが、ホムペ自体の作り方すら
知らないモレ。
エアステーション経由なので自分のメアドすら無いです。鬱死。
前から
y=э゚ )・∵. ターン
\リ |
182 名前: 名無し三等兵 03/02/28 18:11 ID:???
久々の更新乙です〜
183 名前: 163 03/02/28 22:13 ID:???
も少しで2ちゃんねるでの日々も終わる
悪いねこんなこと書いちゃって。スレ違い板違い発つ鳥、後を濁さずだけど
何か書いておきたい。スレを消費してしまってごめん
184 名前: 名無し三等兵 03/02/28 23:19 ID:???
総員、>>183に帽振れー
185 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/02/28 23:29 ID:???
悲しくなるじゃないですか(´・ω・`)
勘弁してくださいよ。
186 名前: 163 03/02/28 23:46 ID:???
あ、レス付いてる。嬉しいなあw。
今まで顔出したスレにレスしてるとこなんだけど、涙が出る。
も一回、この板このスレに戻ってきます。も一回職人さんが書いた小説を読ましてもらいます。
有り難うございました。此処はいい。ホント。温もり感じるもん。
187 名前: 1だおー 03/03/01 00:22 ID:???
またいらっさい(・∀・)
今度はきっと多くの作品が貴官を待っておるにちがいない!
…ほ〜た〜るのひ〜か〜り…(卒業式前なのれす)
188 名前: 名無し三等兵 03/03/01 00:35 ID:???
卒業式ネタでふと疑問が…
今日は俺の卒業式なのですが、みなさんやっぱり式では「蛍の光」とか「仰げば尊し」とか
歌うのでせうか。当方一度も歌ったことがございませぬ(歌詞すら知らない)。高校ではなぜかスピッツを歌うハメになりますた。
スレ違いスマソ
189 名前: 名無し三等兵 03/03/01 02:02 ID:???
痛い、痛すぎるよそれ。・・・今でも「仰げば尊し」口ずさむとホロリとするよ。
ちなみ蛍のピカリはバイトの関係上毎日聞くんで飽き飽き。まープッチモ○のひな祭りの歌
バイト中ずーーーーーーーっと聞くよりはましだけど
190 名前: 名無し三等兵 03/03/01 03:09 ID:???
>>189
閉店業務ですかい?
あっしの高校は「蛍の光」に「仰げば尊し」を両方とも歌いました。
高校一年の時は「何が『我が師の恩』だYO! 恩なんて無いYO!」とか思っていましたが、
いざ自分が歌うと、相当お世話になった先生が脳裏に浮かび不覚にもかんどうしてしまいますた。
っと、スレ違いスマソ。んじゃ
191 名前: 名無し三等兵 03/03/01 07:14 ID:???
昨日どちらの歌もうたってきてたりします
163さん無事帰還してください
192 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/03/01 12:11 ID:???
163様に敬礼!
193 名前: Д 03/03/01 13:08 ID:???
>>188
俺の学校では「仰げば尊し」しか歌わないな、あと国歌と校歌。
そういえば「仰げば尊し」の2番を歌わなかったりする所があるのは本当ですか?
俺のところは全部歌うんだけど・・・
しかし軍事とかそういうのが好きになってから最近妙に国歌に愛着が湧いてきたな
歌っててなんかいい曲だと思ってしまう…
卒業生の入場曲を「君が代行進曲」に退場曲を「軍艦」にして欲しいと思う今日この頃でした。
スレ違いなのでsage
194 名前: 名無し三等兵 03/03/01 18:43 ID:???
おれ音痴だから小さい声でしかうたえなかったよ・・・
195 名前: 名無し三等兵 03/03/02 18:07 ID:vUTG2+hp
今日 ロードオブザリング見てきて
思ったんだが、城壁の有効性にビックリ
砲で撃たれたら高い城壁は逆効果としか思ってなかったが、
意外にも・・・・
自衛隊が城砦に篭城したら意外に面白そう
196 名前: 名無し三等兵 03/03/02 19:04 ID:???
>>195
城壁を壊さずに迫撃砲で殲滅される可能性大。
内側から外に向けて発射しても同じ事。そんで何時かは弾も切れて城壁内になだれこんだ
敵兵の剣の錆になる自衛隊員。
ぶっちゃけ、剣と魔法が主力の異世界での自衛隊なぞ、銃が無ければ只の役立たずだと思う。
普段から剣なりメイスなりを振り回して肉体を鍛えている騎士達と、成人してから訓練した付け
焼刃的な体力の自衛官が素手ゴロで戦っても勝つ方は決まっている。
197 名前: 名無し少佐 03/03/02 23:35 ID:???
むう・・確かに・・
しかしまあ一概に言えないのでは?確かにエチオピアに攻め込んだイタ公よろしくボコボコにされる可能性を否定できんが・・・
城壁があるような都市ならそれなりの重要拠点なので物資や兵力も集中しているからめったなことでは突破されんだろう。
そんなところの弾薬が切れるぐらい撃ちまくったら相手の被害が想像できない・・・
戦闘ヘリもいるだろうし・・・
銃が無くても現在の戦術の知識やトラップの知識は圧倒的な武器であると思う。
最悪キートン先生よろしく投石、火炎瓶など原始的な方法で戦えるし
(投石や火炎瓶はしゃれにならん被害を出します。)
銃剣を構えた隊員を方陣ように並べたりすれば大分抵抗できるだろう。
18世紀はマスケットに銃剣をつけて槍ぶすまをつくって騎兵などに対抗していますし。
まあどっちにしても一対一の白兵戦なら勝ち目はなさそうですがね。
198 名前: 名無し少佐 03/03/03 00:14 ID:???
調べてみたが・・
義和団事件のときイギリス大使館に青龍刀や小銃で突入してきた十数人の兵士に
日本の兵士が銃剣突撃をかけて撃退しておりますね。
中国では銃の事を短槍と呼ぶらしいですし小銃は小型の槍として使えそうです。
まあどちらにしても魔法というSF世界の物を計算に入れない場合ですが・・
恐らく魔法とかは万能的な技術ですし弾数制限も設定次第ですが余りなさそうです。
ふと思い浮かんだが、SFなら超人や特殊な装備が存在するなあw
向こうの軍にラオウ様とかケンシロウとか東方不敗とか抜刀斎とか居たら無理かもw
装備でアーマードマッスルスーツとかグーンニグルの槍とかw
・・・居そうだ。戦車でも勝てそうに無いw
199 名前: 名無し三等兵 03/03/03 02:55 ID:WEVSQKga
>>196
前半は同意だけど、後半についてはわかんないぞ〜。
格闘戦の技術、っていうのも時代によって進化しているから、素手対素手なら
いい勝負に持ち込めるかもしれない。
中世の武器が使える=徒手格闘ができる、という訳じゃないから。
柔道にしろボクシングにしろ、本格的に形成されてからの歴史は以外に浅い。
このへんの技も「技術」だよ。
中世の武器を使っての戦いでも同様。相手が慣れている武器で正々堂々戦った
ら負けるにしても、正々堂々戦わない方法はいくらもある。既出だけどゲリラ
戦の概念と基礎知識を知ってるだけでも違うと思うよ。
200 名前: 名無し三等兵 03/03/03 03:25 ID:???
196>ロードオブザリングって見たことないけど迫撃砲使ってくるの?
199>中国軍じゃないんだから素手対素手の状況って・・・・・・
201 名前: 名無し三等兵 03/03/03 11:08 ID:???
>>198
儀式スペル:NEPとかやられたら・・・ガクブルものでつな。斜線から外れるしかないし(w
202 名前: 名無し三等兵 03/03/03 11:42 ID:???
ロードオブザリングでは、敵側が私用したのは
巨大な投矢器?と爆薬ぐらいですね。
化け者が聖火リレーよろしく、松明持って
着火した爆薬で、主人公側の篭城した城の城壁が吹っ飛ばされました。
でも大砲が出てこない・・・何故?
203 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/03/03 12:04 ID:???
>>199
ダークエルフの暗殺者が、スティーブン・セガールに手足を捻じ曲げられ、鼻を潰され、自分のナイフが脳天に突き刺されるという状況を想像してしまいますタ。
204 名前: CK 03/03/03 13:20 ID:MElhE0+T
お久しぶりです。
>>156
市街戦ですか。
ますます展開が楽しみになってきました。
それと潜水艦の登場が待ち遠しいです。
(原潜希望、たまたま佐世保にいたとかで・・・・無理があるか。)
ところでここに載ってる小説を保管してあるところはないでしょうか?
205 名前: 名無し三等兵 03/03/03 13:26 ID:???
一般的に援軍のこない籠城など玉砕覚悟なのでは?
まぁ、その方が燃えるモノがあるのですが。
206 名前: 名無し少佐 03/03/03 13:28 ID:???
>>4wo mitekureyo!!
toiuka sagero sagero
gennsennga arinara yamato dasuzo goraa!
kanntyouha kaieda da goraa!
toiuka...
とまあそれは置いといて・・・今週一杯は多分無理だと思います・・・
207 名前: 名無し三等兵 03/03/03 13:56 ID:???
>>204
荒らし?
わざとageる愉快犯?
sageも知らないアホ?
208 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/03 17:45 ID:???
前に出し損ねた続き〜
しょぼいけど気にしないでください。
同日23:45
「さて。諸君らに集まってもらったのは他でもない。」
そう言って中隊長の前田一尉が集まった隊員達を見回した。その中には相沢三曹と坂本一士の姿もあった。
「諸君らもわかっているだろうが、未だに抵抗を続けるつもりの馬鹿どもが50人前後いる。諸君らにはこれを排除してもらう。」
そう言って机の上に広げた地図の中央をコンコンと指揮棒の先で叩いた。その地図を覗き込みながら隊員達が手をあげて質問する。
「質問があります。よろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「その程度の人数が相手なら攻撃ならわざわざ夜襲する必要があるのでしょうか?
昼のほうがエルフィール軍とも協力しやすいですし敵の補足識別も楽になると思うのですが?」
「その点については後に説明する。そっちの君の質問は?」
もう一人手をあげていた相沢三曹が頭の上に精霊を載せたまま発言する。
「は。前に小隊長に聞いた話ではアレク要塞では、民間人が在存兵を襲撃し略奪を行なったとのことですが
こちらでは民間人が蜂起していないのは何故でしょうか?」
「うむ。それは彼らの戦闘能力は未だに維持され続けているからに他ならない。
敵戦力は傭兵が40人前後・・まあそれはどうでもいい。問題は優秀な魔術士が10名いることだ。
彼らはストーンゴーレムを5体 ウッドゴーレムを30体所有している。
ウッドゴーレムの方は小銃でも撃破できる上に頭も悪いが問題はストーンゴーレムだ。
撃破するには12ミリ以上の重機関銃で頭部を集中的に射撃して破壊するか84を叩き込むしかない。
しかも倒しても魔術師が傍にいればすぐに修復してしまうのでキリが無いのだ。」
エルフィールから来た魔術顧問の魔術士が続ける。
「その通りです。ゴーレムだけでなく魔術師も無力化させなければなりません。
しかしながら彼らは二人一組で片方が防御魔法をもう片方がゴーレムを操るという体勢を取ります。」
その後を再び前田一尉が続ける。
209 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/03 17:48 ID:???
その後を再び前田一尉が続ける。
「確かに砲撃や爆撃を行なえば防御魔法ごと撃破出来ない事もないが付近の民間人に大きな被害が出るだろう。
それに正直に言うと民間人のことより我々の弾薬の方が心配だ。
電撃的に進撃したため補給が滞っている。解決するまで少々時間がかかるらしい。
今ある弾薬を出来る限り残しておきたいのが本音なのだ。」
中隊長が苦虫を噛み潰した風に言った。此処だけでなく各戦線において弾薬が不足気味であった。
原因の一つが補給線に対する山賊やゲリラ、モンスターの仕業であった。モンスターは止むをえずと考えても
山賊、ゲリラは許し難い。そう判断した防衛省(防衛庁から昇格した)はその殲滅の為に西部方面普通科連隊を派遣していた。
彼らは順にゲリラの拠点や山賊たちの村などを襲撃して効率よく敵対勢力を殲滅してはいたが
何分その数が余りに多すぎるためと土地に不慣れな為 効果を上げるに至っていなかった。
「ゴーレムが動き出す前に魔術師達を殲滅すればゴーレムはただの石と木の人形に出来る。
そうすればわざわざ砲弾や爆弾を使う必要は無くなる。
しかも此処に居る魔術師は太陽が出ていないと碌な魔法が使えない人種らしい。
ならば夜襲をしないわけには行くまい?」
少々悪質な笑みを浮かべながら続けた。小さな子供が見たら確実に泣くような・・
一番最初に質問した兵士がなんとなく納得したという風に頷いた。
「それでは作戦の説明に入る。・・」
と提出してみました。これから交信の回数増やしていけると思いますのでよろしく
210 名前: 名無し三等兵 03/03/03 19:17 ID:???
乙〜
211 名前: 名無し三等兵 03/03/04 02:49 ID:???
てさりすとさん久々の更新キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!〜☆ 乙かれー。
\
\ /| 。.
,,-'―\ _,/ノ . .
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_,,-―=''' ̄ ___,,-―――='' ̄ __,-―='' ̄ / . . .
_,,-―=''' ̄ _,,-―='' ̄ ヽ / +
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,,-='' ̄ ヽ / . 。. ★ ☆
,,,-'' ノ ノ ヽ/ 。. .
-―'' ̄ (;;;) |___,/ (;;;) | . ☆ +
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| | / | . . ☆
ヽ γ´~⌒ヽ. | / /☆ . * +. .
――ヽ / ヽ | / /⌒ヽ、. . . .
\/ | |_/ / ヽ +★
/ | / ノ * ☆
212 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/04 17:41 ID:???
書いてみたのですがちょっとエチシーンがあるかも知れません。
そのまま出していいでしょうか?
それともそこだけ除いて書き直した方がいいんでしょうか?
213 名前: 名無し三等兵 03/03/04 17:55 ID:???
むしろエチシーン重視でおながいします
214 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/04 20:21 ID:???
続き〜
寂れた町の中を巡回しながら一人の兵士が欠伸をしていた。
「ふああ・・・ねむい・・・」
眠い。これと言うのも連日無理やり町の女と仲間たちが順番を彼に押し付けて夜毎に楽しんで居たからだった。
彼女らは正規軍が降伏したり全滅したりして不足した兵力を補う為に傭兵団が勝手に徴兵した
市民軍いや町民軍が逃げ出さないように人質として捕らえられていた。
それだけなら彼女達が酷い目に会う事も無いのだがその警備に当たっていた傭兵が最悪であった。
暇を持て余した山賊上がりや盗賊上がりなどの素晴らしい人生の履歴を持っている兵士達に目をつけられ毎日のように襲われている。
さきほど彼が人質を収容した屋敷の前を通った時もそう言った夜の遊びの音が聞こえていた。
「毎晩毎晩元気なこった・・・・大体どういう状況なのかわかっていらっしゃるのかねえ・・・」
そう言って目を擦る。いつ襲ってくるかも判らない町民軍を除いてしまうと
すでに50数名しかいないのに碌な緊張感すら持っていない仲間達にかすかに怒りを覚えていた。
「ゴーレムが動かない夜こそやばいって言うのに・・脱走しようかなあ・・」
彼がそう呟きながら彼が道を右に曲がろうとした瞬間だった。
215 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/04 20:23 ID:???
(敵発見。人数は1名。始末します)一番前を歩いていた斥候隊員が手信号で合図を送る。
すぐ後ろにいた隊員が頷いたあと後ろに順に伝えていく。暗闇の中で先ほど拝領したばかりの暗視スコープが赤く不気味に輝いていた。
コツ コツ コツ
松明の光がだんだん強くなり足音もだんだんと大きくなってくる。
隊員達が身構えながら壁にへばりついていく。先頭の隊員が暗視スコープをヘルメット正面に固定し銃剣を取り出して身構える。
隊員の心臓の音が段々と大きくなり、冷や汗が流れてくる。握り締めた銃剣をさらに強く握り締める。
「・・・脱走しようかなあ・・」
兵士が呟きながら道を曲がって来た瞬間に隊員が真正面から喉笛めがけて銃剣を突き出した。
闇の中から突如飛び出したそれに兵士は反応できなかった。
す・・
音も立てずに刃先が喉に滑り込んだ。直後に隊員が捻りながら銃剣を引き抜いた。
「!」
兵士が咄嗟に喉を抑えながら「何者だ!!」と叫ぼうとした。だが喉笛を貫かれた為フューフューと空気が漏れただけに終わった。
攻撃してくるのは敵以外ありえないのだが予想外の出来事であった為そんな考えは思いつかなかった。そのまま彼はその場に崩れ落ちた。
その死体を別の隊員が傍の大ダルの影に引きずっていく。溢れ出した血が大きな川を作っていたがそのままその場に捨てて置くよりは
発見されにくいはずだった。
そのまま目標の町役場に向かった。その建物の周りだけ明るい為にすぐにわかる。
彼らは見張りを持ってきたボウガンで殺害する。頭部に命中した為 悲鳴も上げずに死亡した。
小さな鏡で内部をのぞきこむ。が誰もいない。
奥のほうから女性の悲鳴が聞こえてくる。どうやら襲われているらしかった。女性の悲鳴に案内されるように彼らは一歩ずつ進んで行く。
「いや!!やめて!!」「へっへっへ。」
坂本一士が声が漏れて来ていた半開きの扉から内部を伺う。ソファに2人係で女のコが押さえつけて体中を撫で回していた。
(小銃じゃ動きづらいな)坂本は64小銃を背負うと拳銃を引き抜いてスライドさせる。
残りの隊員達も坂本と同じように拳銃を引き抜くと二人一組で各部屋に突入する準備を終わらせた。
隊長が指で5つ数える。それが零になった時彼らは同時に部屋に突入した。
216 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/04 20:28 ID:???
以上です。中途半端ですがとりあえず紺だけです。
文章雑だ・・もうちょっと時間かけて構想練ったほうが良かった・・
217 名前: 名無し三等兵 03/03/05 02:05 ID:???
乙ーです。詰まってきたらここで気晴らしでも。
:y=-( ゚д゚)д゚)д゚)・∵;; タンタンターン
#../../aa_mona/1036/1036785014.html
218 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/05 10:44 ID:???
すみません。前に交信した後のほう>>215は無かった事にしてください。
話がおかしいので書き直したいと思います。
219 名前: 名無し三等兵 03/03/05 17:41 ID:???
軍事板なんでこっちにも
カチャ ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン 2発目
../../hobby_army/1046/1046763315.html
220 名前: 1だおー 03/03/06 05:34 ID:???
久しぶりに来れた。
でもまだテスト期間中だったりするのね…(;´Д`)
>ダークエルフの暗殺者が、スティーブン・セガールに手足を捻じ曲げられ、鼻を潰され、自分のナイフが脳天に突き刺されるという状況を想像してしまいますタ。
山川三曹だったらやりかねん…(w
そういえば「ロードス島戦記」のピロテース様とアシュラムとの出会いがちょうどそんな感じだったのを思い出した。
>市街戦
BHDみたいに隊員が「魔法だ!」と叫んで物陰に身を隠したりして…。
221 名前: 名無し少佐 03/03/06 18:22 ID:???
書き直し版です。>>614の続き〜
真っ暗な町の中を赤い1つ目の列が駆け抜けて行く。先頭にいた二人が後ろにいた一つ目達に手のひらを進行方向に向かって振った。
それを合図に今度は別の二人組みが数十メートル先の交差点の手前の壁にへばり付く。
交差点の向こうから段々明かりが近づいて来るのを感じたからだ。
手前にいた1つ目の目から光が消える。隊員が電源を切ったからだった。
彼はそれをヘルメットに固定すると壁に手をついてゆっくりと角の向こうを確認する。そのすぐ下から別の隊員が顔を覗かせる。
その姿だけを見ると、まるで女子学生達が憧れの先輩を物陰から熱く見つめるように見えるかもしれない。
が、現実は時として悲しいものである。
角の向こうを確認しているのはフル装備で小銃を構えた上に顔面にカネボウ製の迷彩を塗りたくったマッチョな兄ちゃん達だった。
こんな物に見つめられていると知ったら慌てて逃げ出すだろうが先輩・・じゃなかった兵士は気づかずに真っ直ぐ歩いてきた。
(まて。)彼が後ろの1つ目に対して手のひらを向ける。ついてこようとしていた後ろの一つ目達が一斉にその場に立ち止まる。
(敵確認 1人。始末します)親指を下に向けたあと人差し指を立てる。その後首の前で親指を横に引いた。
後ろにいた隊員が頷くとさらに後ろに伝言ゲームのように伝えていく。
途中誰も間違わずに通じたのか真ん中にいた分隊長が親指を立てた後ひっくり返して地面に向ける。攻撃の許可が下りた。
(了解)そう親指を上げると小銃をすぐ後ろの隊員に手渡し腰に吊っていた64式銃剣を引き抜いた。
この銃剣は元の世界でもっとも長く41センチもあり元になったM6バヨネットよりもかなり長かった。
この長さを決めるに当っては当時銃剣無用論者と銃剣信奉者の間で一悶着あり、一時決闘で決めようとまで話は進んだが
30年式銃剣とM1カービン用の間を取ろうということで和解を見たようであった。
そのダガーどころの長さではない銃剣を胸の前で握り直す。そして深呼吸する。
足元の明かりが段々と光度を増していく。暗視スコープを掛けたままなら眩しくて何も見えなかったかもしれない。
222 名前: 名無し三等兵 03/03/06 18:30 ID:???
614の続き?
223 名前: 名無し少佐 03/03/06 18:35 ID:???
「脱走しようかなあ・・・・」
そういいながら若い兵士が角を曲がってきた。すぐに隊員が物影から飛び出す。
松明を持っていない側に回りこみながら相手のあごを右手で固定する。
兵士が咄嗟に訳も分からず振り払おうとするがそのまま背後から左手に持ったナイフを首筋に当てそのまま引いた。
首筋から噴水のように血が噴出し兵士の人生の終わりを告げた。隊員がそのままゆっくりと兵士の体で落ちた松明の火を消し物影に引きずっていった。
その吹き出した血が壁とすぐ傍で小銃を受け取った隊員に降りかかっていた。
血で真っ赤に染め上げられた運の悪い隊員が文句をぶちまける。だが恐怖というより驚きの方が強すぎて声にはならなかった。
しばらく彼は声にならない声で死体を隠しに行った隊員に怒鳴りつけていたが
しばらくするとふと任務を思い出し後方で状況をうかがっていた1つ目に合図を送り前進させた。
死体を物陰に隠してきた隊員が手を合わして謝りながら帰ってくる。
そんな彼に対し血まみれにされた隊員は小銃を投げ渡すと彼を軽く睨みながら首の前で親指を横に引いて前進した味方に続いた.
///////////////////////////
以上です。。
イメージは古き良き時代の女学生が誰かを待ち伏せるという感じです。
ふと曲がり角から好きな先輩の姿を確認した女学生がどうしようと友達に尋ねたところ
頑張れと励まされて思いっきって前から用意しておいたプレゼントを取り出して不意打ちで差し出す。・・・て感じです。
まあその後拉致してしまいましたがw
224 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/06 18:38 ID:???
ぐは!!ネームも間違えてるよ
214の間違いでした・・・すまそ
回線で首吊って染んできます・・・
225 名前: 名無し三等兵 03/03/06 18:39 ID:???
>>221
てさりすとサンですかい?
226 名前: ごんちゃん 03/03/06 23:47 ID:???
>>224
ビックリしますた。
誰かと思ったYO(w
227 名前: 名無し三等兵 03/03/06 23:52 ID:???
てさりすと先生の九州召還バージョンをモデルにちょっと書いてみました。
先生のネタをちりばめつつw
俺は軍ヲタ歴浅いんで、兵器、自衛隊の組織はネットからなんですw
まあ、sageで発表してみます
すんません
228 名前: 名無し三等兵 03/03/06 23:56 ID:???
「それ」はいきなり起きた。いまだに何が起こったのか正確に把握している人が果たして何人いるんだろう
か。かく言うぼくも、実のところ状況の把握に自信があるとか言えない。
九州管内。正確には壱岐対馬、沖縄本島までを含む広い範囲で、通信障害と停電が発生したのは、20
03年6月22日の午前3時ちょうどだった。第7及び、第9管区海上保安本部のレーダーや、自衛隊の対馬
レーダーサイトもダウン。TV・ラジオ・電話はもちろん、電気、水道、ガスなどあらゆるライフラインが一斉に
停止した。
翌日には、電気ガスなどのライフラインは復旧した。混乱する中、小倉の自宅で寝ていたぼくの携帯に信
じられない電話が入ってきたのは朝も8時を過ぎたころだった。電話の相手は大学からの友人で、地方紙で
も最大手のN新聞に勤める吉川からだった。
「おい!原田!すぐに小倉港まで来い!」
それだけだった。つい先週、フリーのライターとしてイラクから帰ったばかり。来月には戦争間近と言わ
れる北朝鮮取材のためソウルに渡る予定だったぼくは、いきなりの友人の電話にイライラしながら家を出た。
停電があったことは知っていた。夕べ、インターネットをやっていると部屋が真っ暗になり、そのまま寝てし
まったからだ。町にでると、信号は作動していた。どうやら停電は復旧したようだったが、ラッシュ時のは
ずの町は、人こそ多いが、通勤に急ぐと言った様子でもなかった。
小倉駅で吉川と合流した。彼と共にタクシーを拾うとそのまま小倉港へ向かった。
「いったいどうしたっていうんだよ」
「まあ、見ればわかるさ。」
吉川は愉快そうでもなく、それだけしか言わなかった。今思うと、他にどんな言い回しがあるのか悩ん
でいたのだろう・・・・。
229 名前: 227 03/03/06 23:58 ID:???
小倉港を一望できる残橋に到着してタクシーを降りた。吉川が黙ってオペラグラスをぼくに渡した。ぼく
は何も言わずにオペラグラスから海峡を覗いた。いい天気だし、目の前には対岸の下関がよく見える・・
はずだった・・・・・・・・。
いや、見えなくてはいけないはずだったのだが・・・・・。
そこに下関はなかった・・・・・。ただただ広がる水平線だけが眼前に広がっている。生唾を飲み込みな
がら周りを見回すと釣り人やら見物人もぽかんと口をあけて、昨日までそこにあった下関の方を見つめて
いる。
吉川の携帯が鳴った。
「もしもし?・・・・なんだって?うん!わかった!」
ぼくは真っ青な顔をする吉川に尋ねてみた。
「いったい、どうしたんだ?」
「福岡空港に着陸するはずの到着便が着いていないんだ・・・・。午前3時以降の到着便はただの1機も着
いていない」
ぼくは愕然とした。そんな事態今まで聞いたこともない。しかし、今ぼくの目の前にあるこの光景と飛行
機の未着。どう考えても何か関係があるとしか思えなかった。
情報は吉川の携帯に次々と入ってきた。山陽新幹線は小倉でストップ、中国自動車道も門司でストップ
山陽線も、国道2号線も関門トンネルで全てストップしている。つまり、九州と本州が完全に分断されてし
まったことを意味していた。というより、目の前から本州が消えているのだ。
大分からも情報が入った。豊後水道でも同じ状況が発生していた。対岸の四国が消えたというのだ。訳
の分からない事態は九州全土に混乱を静かにだが、起こしていた。
230 名前: 227 03/03/06 23:59 ID:???
ぼくは、その日1日小倉周辺で吉川と取材に当たった。N新聞にはイラクのルポを寄稿していたコネも
あり、フリーのぼくも彼に同行することができたのが幸いだった。北九州市内は突然の事態と情報錯綜、
錯綜と言うより情報遮断状態が市民に不安を発生させていた。事故、盗難、暴行事件が相次ぎ、県警は
てんてこ舞いだった。スーパーには人々が殺到し、食料の買いだめに走った。スーパーからは食料品が
消えた。
福岡市内でも、熊本市内でも、九州の各都市では同じ状況だった。
TV、ラジオはローカル以外、どの局も砂嵐。インターネットは九州ほぼ全土で復旧していたが、奇妙な
状況が発生していた。九州以外のプロバイダのサイトは「404」の表示がでるばかりなのだ。
つまり、九州内以外の通信・情報は完全に遮断されているのだ。これは異常としか言い様のない事態だ
った。
翌日、6月23日。混乱らしい混乱は鎮静化に向かっていたが、訳の分からない状況に陥った市民の不
安は大きくなるばかりだった。市街地では始終パトカーのサイレンが鳴り、田舎でも早とちりしたヤツが寺
の早鐘を突くような始末だった。
各県知事は福岡に集まり、今後の対応策を話し合ったが、話がまとまるはずもなく、各県所有の資材・
資源・食料などの分配と市民への安定供給を決定できただけだった。各県警も連携を深め、非常事態に
備える事になった。
231 名前: 227 03/03/07 00:01 ID:???
福岡市内でも、熊本市内でも、九州の各都市では同じ状況だった。
TV、ラジオはローカル以外、どの局も砂嵐。インターネットは九州ほぼ全土で復旧していたが、奇妙な
状況が発生していた。九州以外のプロバイダのサイトは「404」の表示がでるばかりなのだ。
つまり、九州内以外の通信・情報は完全に遮断されているのだ。これは異常としか言い様のない事態だ
った。
翌日、6月23日。混乱らしい混乱は鎮静化に向かっていたが、訳の分からない状況に陥った市民の不
安は大きくなるばかりだった。市街地では始終パトカーのサイレンが鳴り、田舎でも早とちりしたヤツが寺
の早鐘を突くような始末だった。
各県知事は福岡に集まり、今後の対応策を話し合ったが、話がまとまるはずもなく、各県所有の資材・
資源・食料などの分配と市民への安定供給を決定できただけだった。各県警も連携を深め、非常事態に
備える事になった。
自衛隊は、レーダーが全てダウンしてしまったため、西部航空方面隊、南西航空方面隊が各地に哨戒
機を飛ばし、非常事態に備えていた。西部航空方面隊の哨戒機が対馬沖に、未確認の陸地を発見したと
の情報が入った。
ぼくは吉川に呼び出され、N新聞の本社にいた。
「対馬沖って事は韓国か?」
「わからない・・・。陸地は確認できるが、斉州島が見あたらないらしい」
吉川の困惑した言葉が帰ってきた。結局、哨戒機は燃料補給のため、一端春日基地に帰還した。
その1時間後、海上保安庁より西部航空方面隊に連絡が入る。正体不明の飛行物体が福岡上空に接
近中とのことだった。すぐさま、築城基地よりF−4ファントムがスクランブルに上がった。
232 名前: 227 03/03/07 00:02 ID:???
「チャーリーエンジェル1より、ABこれより、アンノウンと接触する。」
「こちらAB、了解」
チャーリーエンジェル1は僚機のチャーリーエンジェル2とアンノウンの飛行集団に接近した。すでにアン
ノウンは博多湾沖50kmに迫っている。こんな日本の領空奥深くに入ってくることは今までにない。チャ
ーリーエンジェルはじっとりと手に汗をかいた。
「エンジェル2,まもなく目視できる距離だ・・・・」
目の前に見えてくるのは、ミグか、それとも韓国のF−16か・・・・、緊張して目の前を見るチャーリーエ
ンジェルの視界にはいったものは、彼の思考を一瞬止めた。
「どうした?チャーリーエンジェル?アンノウンの形式は判明したのか?」
ABのスピーカからチャーリーエンジェルの間の抜けた声が聞こえてくる。
「あ、アンノウンは・・・・・鳥・・・・です・・・」
「なんだって?」
「鳥・・・・いや・・・・・・り、竜です」
ABの通信手は耳を疑った。チャーリーエンジェルは酔っぱらっているのか?
「エンジェル。貴官の報告は意味不明だ。もう1度報告せよ」
「AB、アンノウンは・・・・・・・竜です。間違いない。それに変な格好をした人間が乗ってる。」
「人間・・・・だって?」
「そうですAB、時速390km前後で、20機・・・20匹?・・・約20が飛行中・・・・。間もなく接触します。指
示を!」
指示を、などといわれても、そんなわけのわからない報告をされた司令部も困惑するばかりだった。そ
の時、チャーリーエンジェルから衝撃的な連絡が入った。
「こちら、チャーリーエンジェル。攻撃されている。バルカン砲かロケット弾かは不明。アンノウンの速度が
遅すぎて損害なし。指示をあおぐ!」
羽の生えた竜みたいなモノにまたがった変な格好をした連中から攻撃を受けるF−4ファントム・・・・。も
はや、自衛隊が想定している事態の次元を超えていた。
「あっ、アンノウンの発砲した・・・バルカン砲か何かが当機の右翼に命中!損害なし!」
ここにきてようやく、司令部も覚悟を決めた。
「こちらAB、チャーリーエンジェル1,2。正当防衛射撃を許可する!」
「チャーリーエンジェル、了解。これより正当防衛射撃にうつる!」
233 名前: 227 03/03/07 00:04 ID:???
敵が低速すぎてバルカン砲の掃射による効果は期待が薄い。サイドワインダーを使った。敵は20以上。
2機のファントムはありったけのサイドワインダーを撃ち込んだ。
「チャーリーエンジェル1,FOX2!」
「チャーリーエンジェル2,FOX2!」
サイドワインダーはばしばしと敵に命中していく。いや、命中と言うより、爆風に巻き込まれてなぎ倒され
ていくと言った方が正しかった。
「こちらチャーリーエンジェル1、アンノウンに攻撃。16以上を撃墜・・・・、残りは韓国、いや未確認の陸地
方面に逃走」
この事件は、自衛隊に衝撃を与えた。ちょっと革新よりの県知事からは抗議が入り、情報に飢えたマスコ
ミからは取材攻勢を受け、西部航空方面隊の広報課長は過労で寝込んでしまった・・・。
しかし、自衛隊の幹部にとって衝撃はこれだけではなかった。ぼくは事件の翌日、海上保安部の取材の
貯めに巡視船に乗り込んでいた。このわけの分からない事態にも関わらず、海上保安官はその任務に非
常に忠実だった。
「こんな不測の事態だからこそ、日頃の任務が活かされるのです」
巡視船の艦長は胸をはってぼくに答えた。その時、門司の本部より連絡が入る。
「哨戒中のヘリより連絡。大島沖に国籍不明船。急行せよ」
巡視船「もみじ」は直ちに現場に向かった。
ぼくは、降って沸いたスクープに胸を躍らせた。吉川の悔しがる顔が目に浮かび、思わずにやりとした。
「もみじ」は大島沖30kmの玄界灘で国籍不明船を補足した。
「えらく、古い木造船だな・・・・・」
234 名前: 227 03/03/07 00:09 ID:???
双眼鏡で眺めながら艦長が言った。ぼくもカメラの望遠レンズを通して国籍不明船を覗く。確かに、旧型
の木造船だ・・・。旧型どころではない・・・・あれは、ガレオン船じゃないのか?
無線の応答に応じない国籍不明船に「もみじ」はスピーカで呼びかけた。日本語、英語、韓国語、中国
語で・・・。それにも応答がない。乗組員らしき人物が甲板でこっちを見て何か叫んでいる。
その時、「もみじ」とガレオン船の上空にまたもや、国籍不明機が現れた。時速390km前後・・・・。
「艦長!11時方向から4機。こちらに向かってきます」
甲板の船員が叫ぶ。ぼくは思わずカメラを向けて驚きの声を上げた。
低速の国籍不明機は、例の人間を乗せた竜だったのだ!ガレオン船の連中はなにか喚きながら大騒ぎ
している。ぼくたちは、さすがの艦長も含めて、ぽかんと口を開けて空を眺めるばかりだった。
いきなりだった。
「うわっ!艦長!攻撃されました。三浦が!三浦が!」
前方甲板から船員の悲痛な叫び声が聞こえる。艦長も我に返り損害を確認する。
「三浦はどうした!」
「軽傷です!うわ!また来ます!」
上空から竜がまっしぐらに「もみじ」に急降下してくるのが見えた。ぼくは夢中でシャッターを押し続けた。
その時の艦長はあっぱれだった。
「正当防衛射撃開始!」
いきなりの予測不能事態に緊張の糸の切れた船員はありとあらゆる火器で射撃を開始した。20ミリ機
関砲が上空に弾幕を作る。肉片を飛ばしながら竜は水柱を上げて海に突っ込んだ。3機の竜が突撃しな
がら撃墜されるのを見ると、残った1機はやはり、陸地の方へ逃走した。
ガレオン船からは歓声が上がる。艦長は、正当防衛射撃を本部に報告すると、ガレオン船にさらに接近
するように命じた。さきほどのドンパチで隊員もかなり緊張している。一方のガレオン船は換気に沸いていた。
235 名前: 227 03/03/07 00:11 ID:???
「あー、これより貴船に接舷いたします」
このスピーカの呼びかけになんと、ガレオン船の船員たちはただちに接舷準備を始めた。
「おいおい、言葉わかんのかよ・・・・」
隊員の1人がつぶやいた。
ぼくは、ガレオン船に乗り込む隊員に艦長から許可を得て同行した。これは間違いなくスクープだ。
ガレオン船に乗り込むとすぐに、彼らの妙な風貌に気がついた。明らかに、日本人の着る服ではない
し、周辺国のモノとも違う。そもそも、ブルーの髪の毛の人間なんて見たこともなかった。
「いやあ、危ないところをありがとうございました!」
しかも、そのブルーの髪の男が日本語を喋ったんだから、もうぼくは頭が混乱の極みに達していた。もち
ろん、ぼくだけではない。あまりの事態に艦長までがガレオン船に乗り込んできた。
「私は、ノビル王国の調査隊の隊長のコクーンといいます。あなた方の魔法はすばらしい!あっという間
にコルバーナのドラゴンランサーを倒すなんて・・・・」
「は、はぁ。私は第7管区海上保安部の三坂です・・・。あの・・・あなたのいう・・・・ノビルですか?その国
はいったいどこに・・・・・」
艦長の問いかけにコクーン隊長は目をぱちくりさせた。
「ノビルがどこに?って、この先すぐですよ。」
「艦長、僭越ながら・・・・」
ぼくは思わず、艦長とコクーン隊長に割って入った。
「ノビルとは、この先の大陸の国じゃありませんか?」
コクーン隊長は、「おお!」と喜びの表情を見せた。
「そのとおりです。先日、コルバーナの魔術師が召還魔法を使い、我が国の沖に未知の大陸を出現させま
した。その大陸の調査にノビル国王の命を受け、我々は旅だったわけです・・・」
236 名前: 227 03/03/07 00:12 ID:???
コクーン隊長曰く、九州沖に現れた陸地は、ノビル王国と、コルバーナ王国という国があり、敵対するコ
ルバーナがノビルを挟み撃ちにするために、彼らの言う「魔法」で陸地を召還し、そこを拠点にしようとして
いる、とのことだった・・・。つまり、九州はコルバーナのノビル王国への侵略拠点に利用されてようとしているわけだ。
ノビル王国は1000年の伝統を持つ、魔法使いの国で、人間とエルフと呼ばれる人種で構成されている
そうだ。文明の程度は、彼らのガレオン船や持っている武器から、中世から近世あたりの程度だと分かった。
しかも、王の命令で、コクーン隊長は彼ら側から見た「未知の大陸」の王と会見し、ノビル王国と通商関係
を結ぶ権利を持ち合わせていた。つまり、尻に火のついた王国が味方が欲しくてたまらない末に派遣され
た調査隊なわけだ。
当然、「もみじ」艦長の権限では通称など結べるはずもなく、ガレオン船は「もみじ」に曳航され、門司に
向かうこととなった。
その途中、ぼくはコクーン隊長に独占インタビューすることができ、上記のことがわかったわけだ。ピュ
ーリッツア賞もののスクープだった・・・・・、アメリカがこの世界にあるならば。
237 名前: 227 03/03/07 00:13 ID:???
いきなり現れた大陸からの使者に九州の県知事で構成された暫定政権は揺れに揺れた。九州内の
治安、交通はなんとか秩序を回復した。食糧供給は生産品目は片よりはあるモノの、自活のめどは立った。
しかし、資源、とりわけ石油不足は深刻だった。鹿児島と北九州の石油備蓄基地の石油備蓄はもって
半年。火力発電を石炭に切り替えての備蓄だった。もっか、暫定政権はその対策で手一杯だったのだ。
だが、この問題はコクーン隊長の一言で急展開を迎えることとなる。ぼくは、あの初対面以来、彼と仲良
くなり、小倉の街で何度か酒を酌み交わしていた。その時、彼が九州の政府は対応が遅いとぼやいたことがあった。
「実はね、石油と言って、あなたがたのいう魔法を使うために必要な物資が残り少ないのです」
ぼくのこの言葉に彼は興味を示した。今思えば、ぼくのこの一言が、九州のこの先の進む道を決めて
しまったのかもしれない。
「その石油とはどんなものですか?」
コクーン隊長の問いにぼくは懇切丁寧に解説を入れた。そして返ってきた答えは意外なモノだった。
「それなら、コルバーナの王都の近くで出ていると聞いたことがあります。黒いどろどろとした底なし沼が
広がっていて、そのため、コルバーナの王都は守られているのです。しかも、その黒い水は火をつければ
燃え上がり、王都を攻撃する者を焼き尽くすと言われています。」
238 名前: 227 03/03/07 00:14 ID:???
これと全く同じ事を彼が県知事たちの前で言ったのかどうかはわからないが、ノビル王国と九州の暫定
政権との間で同盟が結ばれ、西部方面隊から「調査名目」で第40普通科連隊、対馬警備隊がノビルの首都、
ノビルバーナへ派遣されることとなった。
ぼくも第1陣の対馬警備隊に同行することができた。CH−47の機内でコクーン隊長はびくびくしている。空を飛ぶのは初めてのようだ。
「まもなく、ノビルバーナに到着します。」
パイロットのアナウンスが聞こえ、対馬警備隊の隊員たちに若干緊張が走る。後続の40連隊は、佐世
保などに停泊していた、「おおすみ」や、アメリカの海兵隊から借り受けた強襲揚陸艦などで2日後に到着
する予定だ。
CH−47が20機あまり、護衛のAH−1が15機、いきなり、ノビルバーナ上空に現れ、市民は混乱して
いた。すぐに馬に乗った騎士の様な連中が、ランディングゾーンに選んだ砂浜に集まってきた。全身甲冑
に槍を持った騎士、魔法使いというんだろうか、変なフードをかぶった連中、徒歩で弓矢を抱えた耳のとが
った歩兵。おそらく彼らがエルフというのだろう、が500人ほど集まってきた。
ヘリの後部扉が開き、64式小銃を構えた隊員がLZ確保のため展開する。その中に降り立ったコクーン
隊長を見たとき、砂浜に集まった兵士たちからざわめきが聞こえた。と、1人の騎士が我々に近づいてきた。思わず、64式を構え直す隊員を目で制しながらコクーン隊長が進み出た。
「王室護衛隊のランドルフです。コクーン卿ですな?」
「いかにも、未知なる大陸よりの使者をお連れした。至急、王にお目通り願いたい」
239 名前: 227 03/03/07 00:15 ID:???
そのランドルフと呼ばれた騎士は颯爽と白馬を走らせ、遠くに見える王宮に向かった。
対馬警備隊隊長の村本は、しばしまわりの景色に見とれていたがすぐに行動を開始した。
「第1小隊!LZ確保。第2小隊、物資の荷下ろし!第3小隊、宿営地の設営!にかかれ!」
隊長の命令以下、動きだそうとした隊員を村本は止めた。
「大事なことを忘れていた・・・・」
そう言うと、村本はにやっと笑って、命令した。
「国旗掲揚と国歌斉唱だ!」
事の成り行きを見守る中世の騎士に、耳のとがったエルフに囲まれて、粛々とはためく日の丸とそれに
敬礼する自衛隊員をぼくは、時間も忘れて撮影しまくった。
240 名前: 227 03/03/07 00:16 ID:???
翌日、西部方面総幹部より、幹部がノビルバーナを訪れた。王に謁見するためである。コクーン隊長の
許可を得て、ぼくもそれに同行した。ここまでくれば、21世紀のキャパになることも夢ではないな。そう思う
と足取りも軽やかに、王宮へ向かうパジェロに乗り込めた。
レンガで舗装されたノビルバーナの道を、89式歩兵戦闘車を戦闘に、ぼくたちや幹部を乗せたパジェロ
の車列が続く。最後尾は普通科小隊を乗せたジープなどが続いた。その両側は王室護衛隊とかいう騎士
ががっちりガードしている。市民はこわごわと、雨戸の隙間から我々を見ている。
「おい、あの女の子、耳がとがってるけどかわいいな」
ジープやパジェロの上の隊員たちが手を振るが、エルフたちは恐れをなしてか、家に駆け込んだ。隊員
たちはがっかりしていた。
王宮はまさに中世の城だった。ドイツのノイスバンシュタイン城に匹敵する豪華さで我々を迎えた。普通
科小隊は整列し、総幹部から来た幹部、大村一佐に敬礼した。大村はコクーン隊長と、護衛隊長のランド
ルフに伴われ、副官数名と城に消えた。ぼくは、辺り構わずカメラを向けた。コクーン隊長が事前に渡して
くれた何か文字の入ったプレートを胸につけていたが、そのおかげか、城のどこを歩くのも自由だった。
城の中の一角、騎士たちの宿舎街だろうかを見つけ、そこに入った。ドイツの古都のようなたたずまいが
美しく、思わずカメラを向けた。
「誰だ!」
誰何するような威圧的な声で思わずカメラを落としそうになった。振り向くと、短剣を今にも抜かんばかり
の勢いで構える女性だった。
「いや、私は・・・・」
ぼくの弁解を聞く間もなく、彼女はあっというまにぼくをねじ伏せた。
241 名前: 227 03/03/07 00:17 ID:???
「何者だ!コルバーナの間者ではあるまいな?」
短剣を突きつけながら彼女が聞いてきた。というより、ほとんど決めつけている。ぼくは必死で胸につけ
た例のプレートを指さした。
「!!」
その瞬間、彼女はぼくに襲いかかったのと同じくらいの素早さで飛び退き、その場にひれ伏した。
「申し訳ございません!なんたるご無礼を。この上は・・・・」
言うが早いか彼女は短剣を自分の喉に向けた。
「だあああああ!!待った!待った!待ってくれよ!」
慌てて、彼女の短剣を奪い取る。今度は何も抵抗しない。
「いや、悪いのはこっちだ。いきなりよそ様の家を写真に撮ったりするから・・・、もうしわけない!」
「そんな、偉大なるコクーン卿の無二の親友であるあなた様に剣向けた私が悪いのです」
偉大なるコクーン卿?彼はそんなに偉い人物だったのか・・・・。
「まあ、とにかく、こんな格好してないで、さ、立って」
彼女はまだまだとまどいつつも、おずおずと立ち上がった。
242 名前: 227 03/03/07 00:18 ID:???
どうやら、ぼくの聞いたノビル王国の話はまだまだ一部にすぎないようだった。この国は中世の世界の
用に見えるが、社会システムも中世のそれに近いようだった。
まず、トップは国王、今大村一佐と会見している人物だ。次に枢機卿という人々。彼らは神官や魔法使い
らしい。そして、騎士。王室警護隊のランドルフたちだ。そして、一般市民、エルフたち。この国では階級が
モノを言う。コクーン隊長は枢機卿の1人で、ぼくが彼のプレートを身につけるということは、コクーン隊
長が、ぼくを彼と同等に見ているとの証明であるようだった。
ぼくは、彼女に名前をエスタというそうだが、ぼくの国、ぼくの国での社会システムをいろいろ教えて、さ
っきの行為を別にとがめるつもりでないことを説明した。この国では彼女の行為は死刑に相当するモノら
しいが、ぼくは一向にかわまないとなんとか、信じさせることができた。
しかし、ぼくの国の基本的人権の尊重だの、職業選択の自由だのはどうにも理解できないようだった。
結局彼女はぼくを「マスター」と呼んで、王都での滞在の間いろいろとガイドなりを勤めてくれることになった。
枢機卿相当の称号と、綺麗なガイドを手に入れたぼくは、同行した普通科隊員の格好の冷やかしの的
になった。
「原田さん、枢機卿ですって?」
「枢機卿になったら、こんなかわいい女の子はべらせて歩けるんですねぇ」
「いいなあ、俺もコクーン隊長に小倉のソープでもおごるんだった」
エスタは隊員たちのぼくに対する接し方に怒りを覚えていたが、ぼくの国ではこれは当たり前だと説き伏
せて何とかその場は収まった。
243 名前: 227 03/03/07 00:20 ID:???
「原田さん、もうすぐ40普連の上陸です。取材に行きますか?」
隊員の1人がぼくを海岸までパジェロで送ってくれると言う。ぼくは快くその申し出を受け入れ、エスタ
を伴って海岸に向かった。
相変わらず、ノビルバーナ市内はひっそりと静まり、時折走る自衛隊の車両を市民はこっそりと見るだ
けだった。エスタも初めて乗るパジェロにおっかなびっくりだった。
「マスター!彼はすごい魔法使いですね」
運転手を見ながら彼女が言った。ぼくは、またしてもこれは魔法でなく道具であって、ということを延々と
説明しなくてはいけなくなった。この説明は海岸に到着するまで続いた。
海岸に着くとちょうど、「おおすみ」からLキャックが74式戦車を搭載してこっちに向かってくるところだった。
どうやら、万一に備えて戦車大隊が玖珠から派遣されたようだ。
「マスター!あれはいったい?」
カメラのシャッターを切りながらエスタに淡々と説明してあげた。彼女は一般市民階級だが飲み込みが
早く、近代兵器と魔法の違いを理解してくれたようだ。彼女がいればこの国での取材もスムーズにいくだろう。
主力の上陸はほとんど終わっていた。「おおすみ」から到着したヘリには某政党の県議団が乗り込んで
いた。早速利権探しでも始めるのだろうか。40普連の幹部と共にパジェロにのってノビルバーナ方面へ
向かった。
施設大隊が、海岸橋頭堡の整理を始めた。コクーン隊長にあらかじめ了解を得ていた地域を平地にす
る作業が早速始まった。戦車が通れる仮設の道路も引かれて、街道までの交通は容易になっていた。ほ
んの数時間の間に次々と進んでいく工事と上陸にエスタは感動しっぱなしだった。
「こんなにすごい軍隊がいればコルバーナ軍もこわくないわ・・・・」
自衛隊は軍隊でなくてうんぬんをもはや説明する気になれなかったぼくは、「そうだね」と笑顔で返すば
かりだった。
244 名前: 227 03/03/07 00:21 ID:???
王の謁見の間に通された大村一佐一行は、コクーン隊長の紹介を受けて王に謁見した。コクーン隊長
は片膝を立てひざまずき、大村一佐一行は敬礼で王を迎えた。初老の王は大村一佐らの遠路の訪問に
感謝し、ノビル王国の現状を語った。と、そこでそばの魔法使いに命じた。
「結界を張れ」
「はっ」
魔法使いがなにやら呪文を唱え始めた。血気盛んな幹部が腰の銃に手をかけた。
「何をする気だ!」
コクーン隊長が慌てて説明を始める。どうやら、最近コルバーナ軍の間者がノビルバーナに入り込み、
城での軍議だのを、魔法で「盗聴」するらしい。その為の対策であった。
「なるほど、忍者みたいなものか・・・・」
大村一佐が部下を叱り、納得するのを見てコクーン隊長はほっとした。
「陛下、終わりました」
魔法使いが結界を張ったことを報告すると王は話を続けた。
「コクーン卿の話によれば貴殿らはコルバーナのドラゴンランサーを一撃で落とす魔法のような武器を多
数お持ちと聞いた。是非、我が王国の窮地を救っていただきたいのです」
「あ、はぁ。しかし、我が国は海外派兵を禁止しておりますもので・・・」
日本の事情に多少通じたコクーン隊長が王にその旨を耳打ちした。王は少し考えて、にやりと笑うと、こ
う言った。
「どうやら、貴殿らはコルバーナの召還魔法で貴殿らがいた世界とは別の世界に来たようだ。つまり、我
が国に貴殿らの軍が援軍に来ることは、貴殿の言われる「海外派兵」とやらには、当たらぬのではないの
かな?」
めちゃくちゃな論法だが、大村一佐は返答に窮した。
「しかも、目下もとの世界に帰る手段もない。しかも貴国では、「石油」というものがなくなると、強力な魔法
も使えぬそうではないですか・・・・・。」
王は、王座からすべりおりると大村に近づいて言った。
「コルバーナの王都周辺にある、黒い水を貴殿らは欲しがっている。我が国はコルバーナの脅威を取り除
きたい。持ちつ持たれつですな・・・・・」
なんで、こんなSFみたいな世界の人間がそんな高度な日本語を知っているのか? と思いつつも、今
の九州暫定政権にとって一番痛いところを突かれてしまった以上、大村はぐぅの根もでなかった。
245 名前: 227 03/03/07 00:22 ID:???
海岸橋頭堡では着々と連隊の設営が進んでいた。ぼくはカメラを抱えて、時にレコーダで隊員にイン
タビューしながら宿営地をあちこち歩いてまわった。取材記者に現地のかわいい女の子の2人連れだ。当
然隊員たちの目を引いた。
連隊本部の仮設テントにつくとぼくは、外に立っている警務科隊員に取材許可を求めた。隊員はテント
の中の幹部に話しかけると、2,3枚の書類をぼくに渡した。
「取材目的と取材日程、それから、こことここに印鑑を・・・」
ややこしい書類を何か魔術の契約書類と思ったエスタが怪訝そうに見ていた。そして、ぼくは大事なこと
に気がつき、エスタに問いかけた。
「君の印鑑もいるんだけど、印鑑持ってるかい?」
夕刻も近づいたころ、海浜橋頭堡に大村一佐一行が戻ってきた。コクーン隊長の話では、ノビル王国へ
の軍事援助を求められ、即答できずに福岡に持ち帰るらしい。大村を乗せたヘリが飛び立とうとしたとき、
沖の護衛艦から緊急連絡が入った。
「コルバーナ軍と思われる大船団が飛行物体多数を伴って侵攻中」
現地の最高指揮官は40普連の飯田一佐だ。飯田は直ちにノビルバーナにコルバーナ軍の侵攻を知
らせ、海岸橋頭堡並びに、王宮に仮駐屯している普通科小隊に自衛戦闘の準備を命じた。
「原田さん!いよいよ始まりますよ!」
昼間海岸まで送ってくれた隊員がぼくたちにあるモノを渡してくれた。
「気休めかもしれませんがね。ないよりましです!では!」
彼が渡してくれたモノ。フリッツ式のヘルメットに防弾チョッキだった。
246 名前: 227 03/03/07 00:23 ID:???
海岸橋頭堡では確実に迎撃準備が進んでいた。沖の護衛艦隊でも接近する敵船団と飛行物体をキャッ
チしていた。イージス艦「きりしま」がまず先陣を切る。
8基のハープーンが轟音と共に飛び立った。敵船団は2隊に別れている。1隊は3km程先の海岸に上
陸し、もう1隊は護衛艦隊を目指している。ハープーンは艦隊に向かう敵船団を全滅させた。
一方、飛行物体1000を越すドラゴンランサーは数体に別れて進撃していた。1隊はノビルバーナに竜
の口にくわえた黒い水入りの爆弾を投下し始めた。ナパーム弾の原型のような兵器だ。無差別爆撃と言
えた。ノビル軍の武器と言えばロングボウぐらいだ、高度2,300mで飛来するドラゴンランサーに手も足
も出ない。
「ひでぇ。こりゃ虐殺だ・・・・・」
連隊本部から双眼鏡で状況を見ていた隊員がつぶやいた。これを聞いた飯田は目をつぶって腕組みし
て考え込んでいる。その間にも前線の偵察班から報告が寄せられる。
「本部、このままでは街は壊滅です。攻撃許可を!」
「本部!海岸に敵軍上陸!騎兵900,歩兵1500。侵攻中!」
「本部!市民に多数の死傷者!攻撃許可を!」
飯田はかっと目を開くと無線のマイクを掴んだ!
「責任は俺がとる!一般市民に無差別攻撃をくわえる敵を殲滅しろ!第1、第2中隊は敵上陸軍を圧迫。
第3中隊は王宮の小隊を救出した後、王宮を防衛。状況開始!」
橋頭堡のあちこちから「おおっ!」と歓声が上がる。次の瞬間、隊員たちは一斉に動き出した。
海上の護衛艦隊も陸上の動きを察知していた。ただちに、自衛攻撃から積極攻撃に移る。護衛艦隊司
令がこのとき「皇国の興廃この一戦にあり」と訓示したとかしないとか、後に隊員の間の噂になった。
敵上陸軍を迎え撃った第1中隊の森三曹は、林の切れる当たりで敵を待ち伏せた。綺麗な1列横隊
で真っ黒な鎧を着た騎士が足並みそろえて前進してくる。
247 名前: 227 03/03/07 00:25 ID:???
自分自身に言い聞かせるように64式の安全装置を外す。騎士が林を指さして何か指示した。フードを
かぶった連中が何かぶつぶつと唱えると野球ボール大の火の玉が森たちに飛んできた。
「わぁ!」
「あちっ!」
「部下がやられた!」
4,5人が直撃を受けたようだ。それと同時に第1中隊は一斉に射撃を開始した。フードをかぶった魔法
使いたちが肉片になっていく。それを見届けた様に真っ黒な騎士が槍を突きだし突撃を開始した。
「山本!カールグスタフっ!」
森が言うが早いか、山本と呼ばれた隊員がカールグスタフを騎士の横隊にぶっぱなす。轟音と共に騎
士の身体が宙に舞い上がった。
第1中隊長の三田村は興奮して思わず叫んでしまった。
「突撃にぃ!」
61式とMINIMIの支援射撃で援護されながら第1中隊は銃剣突撃を敢行した。未知の弾幕と奇妙な着物
を着た集団に突撃をかけられてコルバーナ軍は敗走した。海岸までに死体の山を築きながら後退し、追
いつめられたコルバーナ軍は降伏した。
一方のドラゴンランサー部隊は20ミリ機関砲の射程に入るやいなや、バタバタと落とされた。算を乱した
ドラゴンランサー隊はバラバラになって回避運動を始めた。とはいえ、ロングボウに対する回避運動では
避けきれるはずもなかった。相手はAH−1のミニガンだった。10機単位でドラゴンランサーは撃墜され
ていった。
上空で繰り広げられる異様な光景にノビルバーナ市民はただ唖然とするばかりだった。そして、その光
景が何を意味するか分かった瞬間、歓喜の声を上げた。
夜が明けて、自衛隊の戦果が判明した。上陸したコルバーナ軍は死者2000以上、捕虜は600。ドラゴ
ンランサーは900以上を撃墜された。ノビルバーナ市民は無差別爆撃で500名を越す死傷者を出し、自
衛隊にも4名の負傷者を出した。
248 名前: 227 03/03/07 00:26 ID:???
夜明けから自衛官総出の救出作業が始まった。衛生科総出で作られた野戦病院ではノビルバーナ市
民が次々と運び込まれた。
「手伝わせて下さい」
1人のエルフが衛生科に申し出てきた。彼女はヒーリングの使い手だそうだ。1人の衛生隊員がその様
子を見ていた。ぼくもカメラを構えた。何か彼女が唱えると、ひどい傷は無理だが、かすり傷はきれいにふ
さがって、跡もなくなった。まわりの衛生隊員や普通科の隊員から驚きの声があがった。それを見た市民が
「あんたたち、何を驚いているんだい?エルフはみんな大なり小なりこんな力は持ってるさ」
と、大笑いした。衛生科は臨時職員として数名のエルフを雇ったことは言うまでもない。
このノビルバーナの攻撃の2週間後。第4師団を主力とする遠征軍がノビルバーナに上陸した、先のコ
ルバーナの空襲と、その後の自衛隊の救援活動。自衛官との交流のおかげで、当初の恐れをなしていた
市民感情は消えていた。第4師団は市民の大歓声と共にその上陸を迎えられた。
西部方面隊は総監部をノビルバーナ郊外のコクーン隊長邸に司令部を移し、彼の広大な土地に航空
自衛隊の空港も建設されることとなった。
249 名前: 227 03/03/07 00:27 ID:???
施設科、輸送隊が働く間、普通科の隊員にはつかの間の休息が訪れた。ぼくは現地の市民と隊員との
交流をエスタを連れて取材してまわった。
あるエルフに隊員たちが群がっているのを見つけてぼくはカメラを持って近づいた。中年の女性のエル
フはかなりの上級の魔法使いらしく、隊員が装備品に魔法をかけてもらっては喜んでいた。
「おい!俺のヘルメットは魔法もはねかえすんだぞ!」
「俺のチョッキにも頼むよ!」
隊員はグ○コのチョコレートを彼女に差し出した。彼女は何か唱えて彼のチョッキに手を伸ばした。チョ
ッキがぽわっと光ってそれで終わりだった。
「マスター。彼女は対魔法防御の魔法をかけているんです」
エスタが解説してくれた。ぼくも何か頼もうと、カメラを彼女に渡した。
「ぼくの道具にも何か頼むよ」
彼女はそれを見てぼくに言った。
「あなたの道具に宿る精霊を呼んでみます」
彼女は呪文を唱えてぼくのカメラを触った。すると小さな人間のホログラムのようなモノが出てきた。
「これが、ぼくのカメラの精霊・・・っていうのかい?」
ぼくの問いかけに彼女は笑顔でうなずいた。もっと、若くてかわいい女性を期待したんだが。・・・とよく見
るとこの小さな人物、どこかで見た記憶があった。
「あっ!」
ぼくは声を上げた。その精霊というのは、かの有名な写真家ロバート・キャパその人だったのだ。
250 名前: 227 03/03/07 00:28 ID:???
第4師団上陸から10日後、ノビル、コルバーナ国境の要塞「グレゴリア」がコルバーナ軍に占領された
との情報がもたらされた。グレゴリア要塞近辺は、ノビル・コルバーナ国境地帯で唯一平坦で機械化部隊
の進撃に適した地域だったので、戦略的価値が高かった。しかも、最寄りのノビル軍駐屯地は20kmも離
れていて、人馬に頼るノビル軍ではとうてい、早期奪回は不可能であった。
自衛隊は、大幅な作戦変更を迫られていた。幸い、在日米軍と契約して、当面の食糧供給と原油の供
給めどが立った後の燃料の供給を交換条件に、半島有事に備えて蓄えられていた大量の弾薬と、佐世
保や沖縄の輸送艦艇の貸し出しに合意していたため、自衛隊のノビル国内での活動に問題はなかった。
西部方面軍は第19普通科連隊の2個大隊をヘリ輸送してグレゴリア要塞とその周辺地域を奪還。その
間に最寄りのノビル軍基地に集結した第4師団主力がそのまま、コルバーナ本土に侵攻するという作戦
の実施を決定した。
西部航空方面隊のノビル進出で国土の制空権を回復したものの、依然、ドラゴンランサーのゲリラ攻撃
の耐えないノビル上空であったため、対戦車ヘリ中隊が加わり臨時の空中強襲戦隊を編成した自衛隊は
作戦を開始した。
ぼくは19普連に同行してグレゴリア要塞の取材をすることにした。今では優秀な秘書になったエスタに
は地上部隊に同行してもらうことにした。彼女なら、ぼくのかわりに地上部隊でのことを記録できるであろ
うからだ。
「マスター気をつけて」
心配するエスタにぼくは「グレゴリアで会おう」と笑顔でヘリに乗り込んだ。
昔見たベトナム戦争の記録映画のような光景だった。無数のUH−1が数十機のAH−1に護衛されて突
き進む。AH−1は今では「ドラゴンキラー」とあだ名されていた。コルバーナ軍のノビルバーナ強襲の戦果
を受けてである。
251 名前: 227 03/03/07 00:29 ID:???
「降下1分前!」
ぼくはその時に渡してもらったヘルメットとチョッキを確認して降下に備えた。
「LZ確保!」
わらわらと隊員が周囲に展開しLZを確保する。確保と同時に偵察小隊が周辺の安全を確認して、CH−
47からパジェロなどの車両が下ろされる。第1大隊はLZと第4師団主力との合流点の確保。第2大隊は4
0ミリグレネード装備の、海兵隊から貸与されたバンピーの支援を受けグレゴリア要塞を奪還するのだ。
第2大隊に先行して偵察中隊が威力偵察をしつつ要塞を目指した。途中、コルバーナ軍の散発的な抵
抗を受けたが、自衛隊の火力に殲滅された。
要塞まで数百メートルに迫った。中隊長の中村は命令を出し渋っているように見えた。なにしろ、猛烈な
反撃が予測されたコルバーナ軍の反撃がほとんどないのだ。敵は要塞を枕に防御戦をするつもりなのか
それともすでに引き上げた後なのか・・・・。
「中隊長、どうしますか?」
各小隊隊の報告を受けてもなお、中村は渋った。その時だった。
「あ、ありゃなんだ?」
すっとんきょうな隊員の声が無線から聞こえた。ぼくは慌てて望遠レンズで前方を覗いてみた。見ると、
何もない地面からむくむくと身長5mはあろうかという石の巨人がわき出ているではないか。
「バイオハザードかよ・・・」
「ばか、レイダースだ」
冗談を言っている隊員も中村の射撃命令に素早く反応して一斉射撃を開始した。だが、石の巨人は無
数の7・62ミリ弾を受けても微動だにしない。
252 名前: 227 03/03/07 00:31 ID:???
「くそ!カールグスタフ!」
無反動砲が直撃しても、あたりどころの悪い巨人は腕を吹き飛ばされても歩いてくる。バンピーの40ミリ
も発砲を開始する。4,5発撃ち込んでようやく倒れ込むばかりだ。
「後退!後退しろ!」
巨人たちが中隊の散開したラインまで50mまで迫って、ようやく中村は交代命令をだした。ぼくはシャ
ッターを押すのに必死でようやく、近くにいた隊員にパジェロに放り込まれた。中隊の報告を聞いた大隊は
すぐさま、81ミリ迫撃砲で支援射撃を開始するが、これも石の固まりの化け物にはあまり効果がなかった。直撃以外では巨人は倒れることがないのだ。
「あ!やばいぞ!」
隊員が指さす方向を見ると、1台のパジェロがスタックにはまってしまった。それに乗っていた隊員は間
一髪脱出に成功したが、パジェロは巨人の足で踏みつぶされてしまった。
中隊は大隊本管の近くまで後退した。数十の石の巨人が大隊にも迫っていた。連絡を受けたAH−1が
ヘルファイアを撃ち込む。さすがに巨人は木っ端みじんになるが、ミサイルの数が足りない。数体の巨人
が大隊本管地区に到達した。
「わぁぁぁぁぁぁ!!!」
それと同時に潜んでいたコルバーナの騎士団が突撃を開始した。魔法使いの援護を受け、浮き足だっ
た自衛隊の司令部地区を襲ったのだ。
「ノビルバーナAB!火力支援を!送れ!」
「こちらAB!だめだ。敵が近すぎる!送れ!」
必死の通信がやりとりされる。騎士団の大半は銃撃で倒れたが数十騎がやはり本管地区になだれ込
んだ。隊員は黒の鎧の兵士に浴びせられる限りの銃弾を浴びせた。中には銃床で殴りつけるあっぱれな
隊員もいた。
253 名前: 227 03/03/07 00:32 ID:???
「このやろう!」
ぼくの隠れていた塹壕のすぐ横でカールグスタフが発射されて、至近距離で石の巨人の頭を撃ち抜いた。
「ざまあみろ!このでくの坊!」
歓声を上げていた隊員に騎士団の投げやりが刺さった。
「痛ぇっ!」
脇腹を刺された隊員は片手撃ちで64式の一連射をその騎士に浴びせた。ぼくは、ひたすら。飛び交う
銃弾と敵味方の負傷したうめき声を聞きながら必死で、カメラのシャッターを押し続けた。
「そっちだ!右!右!右!」
ぼくの耳元で精霊のキャパが怒鳴り声を上げていた。
「そんな腕じゃ、ノルマンディ上陸の写真は撮れないぞ!ほら!今度は左だ!」
「うわっ!」
左腕に激痛が走った。見るとロングボウがぼくの二の腕に刺さっている。かなり、いや、むちゃくちゃ痛い。
もう1本のロングボウはぼくの防弾チョッキのおかげで見事に跳ね返していた。それを見た側の隊員が6
1式を撃ちまくる隊員に指示する。
「おい!新手だぞ。撃ちまくれ」
混乱の大隊本管のさらに前方に先ほどロングボウを一斉掃射した歩兵隊が突進してくるのが見えた。よ
く見ると斧を抱えている。しかも外見は身長1m前後の鬼のような連中だ。
「野郎!来させるか!」
61式の銃手が猛烈な掃射を浴びせる。それに呼応するかのように迫撃砲も発射され始めた。どうやら
迫撃砲陣地から敵を追い払ったようだ。だが、それでも鬼の集団は突っ込んでくる。その時・・・・、
耳を切り裂くような轟音が鳴り響いた。目の前3,400mに迫った鬼の群が吹っ飛ぶのが見えた。
254 名前: 227 03/03/07 00:33 ID:???
第4師団主力、玖珠の戦車大隊が支援に駆けつけたのだ。74式戦車の105ミリが次々と敵の群で炸
裂する。
「おーい!後は任せろ!」
車載機関銃を撃ちまくりながら戦車長が我々に声をかけながら浮き足だった鬼の群に突進していった。
陣地からは歓声が上がる。
「おい、ブン屋さん、手を見せてみろよ」
さっきまで61式の銃手をしていた隊員が声をかけてくれた。めちゃくちゃ痛いがどうやらかすっただけら
しい。
「俺の同期なんか、あいつらの変な火の玉くらって今は福岡の病院にいるんだ。これくらいどうってことな
いさ!」
笑いながら包帯をしてくれた。後続の89式歩兵戦闘車も大隊本管地区に到着していた。車内だけでなく
車上にも隊員を乗せた装甲車が走っていく。その後方、74式トラックに乗った普通科隊に混じってエスタ
がいた。彼女はぼくを見つけると運転手に無理矢理停車させ、トラックから飛び降りた。あやうく、後ろの6
1式装甲車が追突するところだった。
「マスター!」
彼女はぼくが彼女を置いてきぼりにしたことを怒っているらしい。ぼくの左手をばしばし叩いた。きっとそ
の手に巻かれた包帯には気がついていないんだろう。
「うぐっ!うぐっ!うぐっ!」
「もう、マスター!心配したんですよ。でもちゃんと記録は書き残しましたから!」
怪我した左手をばしばし叩かれ、そのたびに悲痛な叫びをあげるぼくを、まわりの隊員は腹を抱えて笑
っていた。
255 名前: 名無し三等兵 03/03/07 01:06 ID:???
新たな職人さんに期待sage
256 名前: 227 03/03/07 01:35 ID:???
結局、このグレゴリア要塞での意外なコルバーナ軍の反撃で自衛隊は死者28名、負傷者98名を出した。戦闘結果は勝利だが、かつてない損害であった。しかも、車両にもかなりの損害を出していた。これを見
た西部方面隊は九州から第8師団の機械化戦力を新たにノビルに派遣することを決定した。
コルバーナ軍はこれまで以上に強力な魔法を繰り出してくるであろうことが容易に推測できた。ぼくはグ
レゴリア要塞外苑に作られた第4師団の臨時野戦病院に入院した。未知の病原体対策のためであった。
その検査はあまり気持ちのいいモノではない。1日に4回も採血され、検尿、検便、検査のフルコースだ
った。内地=今は九州のことを呼ぶらしい に送還になった隊員も現地野戦病院で2、3日検査を受ける
のだそうだ。幸いぼくは、現地の入院だけで本国送還は免れた。
コクーン隊長や、王室護衛隊長のランドルフも見舞いに来てくれた。それよりもなによりも、ぼくのノビル
残留を最も喜んだ人物がいた。今や、ぼくの私設秘書のエスタだった。
上陸以来のつき合いの隊員に言わせれば「もはやいつHしてもおかしくない仲」のぼくとエスタだそうだ。
もっとも、ぼくは彼女に、女性としての魅力は感じていたが、今は秘書としての彼女の方にニーズがあった
ので、それどころではないのが本音だった。しかし、その噂は少なくとも、対馬警備隊には確実に浸透しつ
つあったようだ。というのも、
「マスターがまだいてくれるならそれだけでいい」
などと、対馬警備隊の面々の前で公言したエスタのせいなんだが・・・。
257 名前: 227 03/03/07 02:19 ID:???
ともあれ、ぼくの入院していた数日、自衛隊の進撃が止まったのは、方面隊上層部にとってはかなりショ
ックだったようだ。多数の自衛隊員を失ってしまったわけだから当然といえば当然だろう。
だが、当の現場の隊員たちは士気旺盛だった。
「19普連の敵を討ってやる!」
と米軍から貸与された兵器を持って大張り切りだった。実際、このグレゴリア要塞攻防以降、徐々に在
日米軍の貸与兵器が現場に行き届き始めた。
バンピーに40ミリグレネード。バーレット12・7ミリ狙撃ライフル。そして、コルバーナ王都攻略に欠かせ
ないであろうハイテク兵器、パイオニアまで届いた。パイオニアの誘導弾に互換性のある砲がないため、
急遽、飯塚の特科がノビルに派遣された。
中世の戦略、戦術でもグレゴリア要塞は重要らしく、先日の石の巨人も含めたコルバーナ軍の反撃は今
まで以上に激しかった。しかし、玖珠戦車大隊、MATなどを装備した重装備の第4師団主力の前には、1
9普連を混乱に陥れた石の巨人も、冷静に破壊されていった。
「マスター、あの巨人はゴーレムという召還魔法で作られたモノなんです」
エスタがあの石の巨人について語ってくれた。彼女曰く、ゴーレムはコルバーナ軍の上級魔法使いが使
える上級魔法で、彼ら上級魔法使いはコルバーナ本土の各地に駐屯しているそうだ。つまり、外敵の侵
入に備えてと、住民の反乱に備えて、だそうだ。
258 名前: 227 03/03/07 02:20 ID:???
様々にめまぐるしく移り変わる前線を眺めながら6日で退院したぼくは再び取材に戻った。それと日を同じ
くして、玖珠戦車大隊と海兵隊のM2ブラッドレーで増強された49普連がついに、コルバーナ本土に侵攻
することになった。ぼくとエスタはM2の背中に同乗して前線取材に赴いた。
「おーい!帰ってこいよ!」
「原田さんはどうでもいいけど、エスタちゃんだけは無事にいろよ!」
グレゴリアに残ることになった対馬警備隊の面々の励ましとも煽りともつかない声援に見送られて、ぼく
たちはグレゴリア領内に入った。
国境を越えたら10kmも行かないうちに自衛隊はとんでもない事態に遭遇した。とんでもない、とはいっ
ても、我々日本人からすればまるでタイムパラドックスのような世界なのかもしれない。
「11時方向!敵魔法!」
89式歩兵戦闘車の機関砲が一斉に射撃を開始する。一見何もない森林が銃弾で切り裂かれる。射撃
が止んで、降車した隊員が偵察に行くと、決まって悲しそうな顔をして帰ってきた。
「小隊長。子供です。まだ・・・・、そうですね、12、3歳の魔法使い見習いみたいなガキです」
日本人にとってこの光景は思い出したくない光景だった。本土防衛の為に、子供が、しかも将来を担うで
あろう魔法使い見習いが捨て駒として各拠点に配備されているのだ。
「マスター、これはどうしようもない。コルバーナでは皇帝がすべて。皇帝のために死ぬのが名誉なんです」
エスタは悲しそうに、それでいて吐き捨てるようにぼくに解説してくれた。
259 名前: 227 03/03/07 02:22 ID:???
コルバーナでは皇帝が全権を掌握している。よって皇帝命令は絶対なのだ。戦の敗北は許されず、逃
げ帰った将兵も死刑になるそうだ。思えば、ノビルバーナ空襲のドラゴンランサーも、勝ち目のないAH−
1に突撃して全滅した。コルバーナではこれが道徳で、当たり前なんだそうだ・・・・。
コルバーナ領内で最初の要塞都市にたどり着いた。「グレスフェル」というらしい。新田原の三菱F−1が
攻撃をくわえて要塞に煙を噴かせた。その後、74式トラックに牽引された機械化特科が砲撃をくわえた。
「あー!あー!テスト!テスト!晴天なれど波高し」
40普連の連隊長自らがマイクを握っての降伏勧告が始まった。隊員は口々に「それをいうなら本日は
晴天だろうが」とつっこみをいれながら、連隊長の勧告は始まった。
「あー・・・・・・。諸君は完全に我が軍・・・いや、自衛隊に包囲されました。この上は武装解除の上、一般兵
と魔法使いを分離してこちら側に降伏していただきたいのであります」
その時、連隊長のすぐそばでカメラを構えてぼく向かって、ファインダー越しに何かが飛んでくるのが見えた。
「マスター!伏せて!」
とっさにエスタがぼくに飛びかかる。その「何か」は連隊長が立って話をしていた74式戦車の砲塔に命
中した。
「れ、連隊長が!」
「ばかもん!きさまら!なんのための護衛だ!」
パニック状態の連隊。無論だ。今までの戦闘で計算された遙か彼方から飛んできた魔法攻撃。しかも、
防弾チョッキ、フリッツ製ヘルメットに身を固め、しかもそれらにはエルフの魔法防御がかけられている。そ
んな重武装にもかかわらず、連隊長は跡形もなく吹き飛んだのだ。
「後退!後退だ!」
次々と戦車や歩兵戦闘車が後退していく。またしても、ぼくとエスタは勇敢な隊員に助けられて後退する
ことができた。
260 名前: 227 03/03/07 02:25 ID:???
捕虜にしたコルバーナ兵によれば、グレスフェルには1級魔法使いがいるらしい。1級魔法使いとは、い
ままでの魔法使いとは比べモノにならない、強力な魔力を持った連中らしい。
40普連連隊長代理を務める山内三佐が口を開いた。
「この上は海上さんの力を借りますか?」
第1臨時混成団=40普連、玖珠戦車大隊、久留米特科大隊 の幹部はどよめきの声を上げた。
「しかし、我々にはまだ戦闘ヘリ中隊がいます!」
久留米特科の幹部が主張する。しかし、玖珠戦車大隊の幹部が首を横に振った。
「今日の40普連の連隊長の位置から要塞まで約6キロだ。戦闘ヘリを投入しても危険だ」
この意見で山内の意見が採り入れられた。しかし、山内は一か八かの賭を同時に提案した。
261 名前: 227 03/03/07 02:27 ID:???
翌日、グレスフェル要塞に1台のパジェロが近づいた。車上には中世の槍にウサギの死骸を刺したモノ
を掲げている。エスタ曰く、この大陸で長く続く「軍使」の印だそうだ。ぼくたちはその効果を見守った。す
でに、久留米の特科は数キロ後方でグレスフェルをがれきの山にするだけの砲弾を用意している。それ
でも、敵が降伏しなければ、ノビルバーナ沖のイージス艦からのミサイル攻撃でグレスフェルはただの更
地になる予定であった。
「エスタ、本当に大丈夫なのかい?」
軍使のパジェロの後部座席に乗り込んだぼくは、さすがに震えながら横のエスタに尋ねた。
「だいじょうぶ、マスター。彼らも騎士です。条約は守るはずです」
いつのまにか、ぼくはあまりの恐怖だろうか。右手でカメラを支え、シャッターチャンスを待ちながらも、左
手でエスタの右手を握っていた。エスタもまたぼくの手を握り返してきた。
「お、おい」
「え?なんですか?マスター?」
ぼくは普通に返してくる彼女にちょっと困惑を覚えた。ぼくは今にも失禁しそうなくらい怖いのだ。それで
彼女の手を握った。握り返してきた彼女の気持ちをその返答では推測できかねたのだ。
「いや、なんでもない」
果たして、対馬警備隊の愉快な面々の言うとおり、ぼくを慕っての行為なのか。それとも彼女もマジで
びびっているからなのか。ぼくが思わず掴んだ手を握り返した彼女の真意は闇に消えた。
262 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/07 12:00 ID:???
おお 凄腕の新人さんだあ・・
話の展開もテンポが良くて面白いです。
これからも頑張ってください。
沖縄本島つきかあ・・・アメリカの原潜とか空母も居そうだなあ
沖縄、在日米軍にのっとられそうだw
石炭発電・・思いつかなかった・・でも石炭なら頑張れば九州でも取れますし大丈夫ですね
263 名前: 227 03/03/07 12:03 ID:???
「あ、あの、降伏して下さい。」
マイク役に選ばれた三尉は緊張しながら言った。要塞から顔を出したコルバーナ兵はきょとんとしている
しかし、やはり伝統の停戦の儀式なんだろうか。槍に刺されたウサギを見て攻撃してくる様子はない。
「あの〜、してくれないと、ミサイルっていう・・・・その、魔法というか。攻撃が来るんですけど・・・」
自信なさげな三尉の忠告にコルバーナ兵は笑い転げた。それを後方で見ていた山内は、ノビルバーナ
沖のイージス艦に言い放った。
「ハープーンを先ほどの座標に発射願います!」
次の瞬間、地平線の向こうで上がった煙にコルバーナ兵が気づき指さした。わいわいとしている間に、ハープーンはグレスフェルの象徴のコルバーナ皇帝像を打ち壊した。コルバーナ兵のざわめきが途絶えた。
「あと・・・1級魔法使いのみなさん。」
相変わらず、自信のなさげな三尉が続けた。
「今のは本気の攻撃ではないです。信管という装置を抜いてあるんで、何かの像を壊しただけです。これ
を拒否すると、この何倍もの威力のミサイルがあなた方の頭上に降ってきますが、何か?」
緊張のあまり、いつも見ている匿名掲示板の言い回しをしゃべってしまい困惑する三尉だったが、後に
降伏したグレスフェルの1級魔法使いの証言はこうだった。
「あの指揮官の「なにか?」という問いには心底震えた」
彼はこの攻防以降、広報課に転属となった。
264 名前: 227 03/03/07 12:05 ID:???
コルバーナの国境地帯はこうして平定されていった。しかし、最大の難題が自衛隊にに残された。最強
の守護神、「グロス・ドラゴンランサー」である。
グロスドラゴンランサーの脅威はコルバーナ侵攻の直後から始まっていた。前線に物資を届けるCHー4
7が3機、次々と行方不明になったのだ。
彼らの残した通信記録から敵は10m級のドラゴンであるらしかった。しかも奴らは30ミリミニガンをも跳
ね返すそうだ。行方不明になったCH−47の1機にはAH−1に搭載されていたミニガンが配備されていた。それをもびくともせずに一気にCH−47をかみ砕いたことが判明している。
新田原基地からF−15が進出して上空警戒に当たるようになった。国内の石油備蓄は底をつきかけて
いたので、一刻も早い王都侵攻を迫られていた。
グレスフェル要塞をコルバーナ国内の拠点にして一気に王都を陥落させる作戦に出た。第8師団も上
陸し、西部方面隊はそのほとんどの戦力を投入することになった。コルバーナ王都まで直線距離で90km。
一気に機動力にモノを言わせて進撃するのだ。ぼくは前線の玖珠戦車大隊に同行することにした。最近カ
メラの使い方を覚えたエスタには後方の特科を取材してもらうことにした。
「マスター、今度こそ気をつけて下さいね。コルバーナ軍は必死の抵抗をしてくるはずです。」
「わかった。気をつけるさ」
ぼくはそう言って89式の背中に飛び乗った。
265 名前: 227 03/03/07 12:07 ID:???
おお!てさりすと先生からお褒めいただくとは・・・
地元が九州なんでこのシチュエーションしか考え切れませんですた。
軍ヲタ初心者なんで兵器などの多少のあやしぃ部分はご愛敬でw
266 名前: 227 03/03/07 12:08 ID:???
コルバーナ王都郊外までは順調な進撃が続いた。今や歴戦の勇士である第1臨時混成団はM2ブラッ
ドレーなどの米軍の貸与兵器で増強され、確実に前進していた。だが・・・・。
「え?なんだって?」
ぼくの乗せてもらっていた89式の無線が信じられないことを伝えてきた。後方の特科がグロスドラゴンラ
ンサーに襲撃されたというのだ。第1臨時混成団は進撃を停止した。ぼくは後方に連絡に向かうパジェロ
に同乗してエスタが同行している特科に向かった。
状況はかなり悲惨だった。駆けつけたF−15がグロス・ドラゴンランサーが撃墜したそうだ。道から外れ
た野原で大きな巨体を晒していた。
道は壊された車両や運転手として雇われたエルフたちの死体でいっぱいだった。1個中隊分の155ミ
リりゅう弾砲がスクラップにされている。ぼくは衛生科やら壊れた車両を撤去する施設のブルドーザーでご
った返す現場をエスタを探して歩き回った。
「おーい!ブン屋さん!俺を取材してくれよ!敵のドラゴンランサーを5人も撃ち殺したんだぞ!」
狙撃用の89式小銃を持った隊員がぼくに声をかけてきたが、はっきりいってそれどころではなかった。
「ちぇ、なんだい」
ぶつぶつ言う隊員を無視してぼくは臨時の野戦病院へ向かって歩いた。その時、
「マスター!」
267 名前: 227 03/03/07 12:10 ID:???
ぼくを呼ぶ聞き慣れた声が耳に入った。振り返るとカメラを大事そうに抱えたエスタがパトロールに出る
普通科小隊の列の向こうに見えた。
「エスタ!エスタ!」
ぼくは衛生科や施設隊員をかき分け彼女に向かって走った。彼女は怪我一つなくカメラであちこち取材
して歩いていたのだ。
「マスター、ごめんなさい。レンズを1個壊しちゃいました。」
申し訳なさそうに謝る彼女をぼくは力一杯抱きしめた。
「おいおい、まだ昼間だぜ!」
「ブン屋さん!第1混成団がコルバーナ王都に到達したぞ!デートしてる場合じゃないぞ!」
ぼくを送ってくれた隊員がパジェロを乗り付けながらやってきた。今のぼくとしてはそれどころではなかっ
たんだが・・・。
「マスター、急ぎましょう!とくだねを逃しますよ!」
エスタの言葉にぼくは渋々パジェロに乗り込んだ。
「グロス・ドラゴンランサーがやられたもんだからさ、敵も戦意喪失ってやつらしい。今日中には敵は降伏
するそうだよ」
隊員が伝えてくれる最新情報をぼくではなくエスタがメモに書き留める。
「マスター、戦争は終わりですね」
エスタがそう言ったとき、上空を飛行機雲を出しながらF−15の編隊が飛んでいった。軽くバンクさせて
地上に挨拶している。
「戦争が終わったら君は、どうするんだい?」
戦争がもうすぐ終わると言うことはぼくも九州に帰ると言うことだ。エスタともお別れになるのか、と考えた
らちょっと悲しかった。しかし、彼女の言葉はぼくを喜ばせた。
「マスターにどこまでもついていきます。私も「じゃあなりすと」ですから!」
ぼくは彼女の言葉を聞いて思わず彼女をもう一度抱きしめた。まわりの隊員が口々に冷やかしの声を
上げた。
上空をもう1度、F−15の編隊が轟音をあげて飛び去っていった。
268 名前: 227 03/03/07 12:11 ID:???
一応、これで「完」でございます。
ノリだけで一気に書き上げましたんで連続カキコ申し訳なかったです。
また何かネタ思いついたらカキコします。
他の職人さんの作品も楽しく読ませてもらってます。
269 名前: 名無し三等兵 03/03/07 13:32 ID:???
とてもおもしろかったよ227さん!
270 名前: 名無し三等兵 03/03/07 13:37 ID:???
凄いボリュームだ…所々ツッコミどころはあるけど面白かったですよ〜。
個人的には>>263の後半がツボw
271 名前: 1だおー 03/03/07 14:03 ID:???
スゲエ! ラノベ雑誌に普通に載ってそうな完成度ですよ!
主人公視点がジャーナリストだからリアルな戦記モノに見える。
…そういえばこのスレは始まってだいぶ経つけど完結した話はこれが初めてだね。
272 名前: 1だおー 03/03/07 14:07 ID:???
あ、158氏の書いたエルフの登場する外伝も完結してたっけ…Σ(゚Д゚;)
273 名前: 名無し三等兵 03/03/07 16:11 ID:???
>>1だおー氏
こんな時間にカキコしてるってことは試験しゅーりょーですか?
あと838氏のメイドさん外伝も完結してまつ。
274 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/07 16:17 ID:???
自分の奴の交信行きます〜
バクパイプの音楽が聞こえる市街地の一角を2人の隊員が全力で駆け抜けていった。
これだけうるさければさすがに寝れずにうろついている町の人も居るらしくたまに人通りもある
運悪く彼らを見つけた青年が何か叫ぶ前に背後から現れた別の隊員に首を決められて路地の隅で熟睡させられていた。
「班長。全員配置につきました。指示を願います。」
町役場を取り囲んだ分隊を指揮する三尉に坂本が少し呼吸を乱しながら背後から話し掛けた。
先ほどから町役場の背後に回った隊員達の無線の調子がおかしかった為に彼が伝令に行ってきたばかりであった。
「よし。1〜3は裏口から進入せよ。4〜6は俺に続け。残りの連中は飛び出てきた間抜け野郎どもとを戯れておけ。
突入時間は一分後だ。間違っても味方は撃つんじゃねえぞ?」
「「了解。」」
そう言って裏口から突入するメンバー達が移動を開始しだした。闇の中できらめく暗視スコープの光がまるで人魂のように見受けられた。
「・・他の連中は無事なんですかねえ・・」
小銃の安全装置を弄りながら訊ねてきた隊員に三尉が笑いながら答えた。
「な〜に、便りが無いのは無事の証って奴だ。銃声も響いて無いし大成功ってことだな。おっと。そんなことより時間だ。4〜6は俺に続け。」
そう言って九ミリ機関拳銃のア、タ、レと書かれた安全装置を解除して立ち上がった。無駄玉を撃ち過ぎない様にレでは無くタに合わせていた。
それに坂本と先ほどまともに血の雨を被った陸士長が続いた。彼らは銃剣を穂先につけもし相手が突入してきた場合に備えていた。
ちなみに陸士長を血まみれにさせた3曹も裏口から回り込んでいるはずだ。彼の方も両手が血で真っ赤に染まっており迫力満点であった。
それはさておき
堂々と闇の中から現れた三人を発見した見張りの兵士は当初警戒したが味方と見間違え普通に声を掛けた。
「よう。ジーブス班の連中かい?あんたらの隊長が奥で楽しんでるぜ。」
そう言って一度は向けた槍を引き上げた。敵ならこんな所まで普通に歩いてこられる訳が無いと考えたからだ。
それに分隊長の3尉が役者に慣れそうなぐらいに堂々と普通に返答した。
275 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/07 16:17 ID:???
「いや、楽しみに来たのは間違いないが俺達はジーブス班とやらじゃないぞ」
「じゃあ・・マリアの班か?それとも魔術士さん達かい?」
そう言って見張りの若い兵士は考え込むようにあごに手を当てた。
「それも違うね。俺達は陸上自衛隊特別編成班の者だ。」
分隊長が機関拳銃を両手で保持して発砲する。それに続く坂本達も安全装置をはずして身構えていた。
TAN!
何も言わずに見張りが崩れ落ちて近くにおいてあったバケツに頭から突っ込んで大きな音を立てた。
だが中の連中は外の出来事には気づかなかったようだ。音楽が鳴り止む様子も無い。
たった今一人殺害したばかりだというのに表情すら変えない分隊長を先頭に西部劇に出てきそうな両開きの小さな扉を押しのけて町役場に入場した。
カランコラン〜♪
喫茶店の入り口についているような呑気な鐘の音が鳴るが振り向いた兵士はほとんど居なかった。
本来なら公務の為に使われているだろうぼろ机の上には酒やつまみが所狭しと散乱しており書類は丸められてあたりに転がされていた。
まるでゴミ箱の中のようだが兵士達は全く気にしていない。
すでに出来上がっている彼らは隣に座らされた猫耳の女の子を抱き寄せて無理やり酌をさせていた。
分隊長がパンパンと機関拳銃を脇にはさんで拍手した。
さすがにその音に気づいたのかバグパイプの音が止み兵士達も何事かと振り返る。
「やあ諸君!!私は陸上自衛隊特別編成班の松本だ!楽しんでいる所で悪いが日本国陸上自衛隊の名において諸君らを武装解除する!!」
そう言うと脇にはさんで置いた機関拳銃を構えなおした。脇にたたずんでいる二人も胸をはって直立不動の体勢で彼らをにらみつけた。
「大人しく武装解除してもらえるとこちらも楽でとても嬉しいんだが抵抗したければしてもいいぞ?それはそれで楽だからな。」
だが彼の二度目の発言は最後まで聞いては貰えなかった。
血まみれの陸士長を見た兵士達が近くに居た女性を突き飛ばし我先にと裏口に走り窓際に居た兵士達は武器も持たずに窓から飛び出した
276 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/07 16:19 ID:???
TATATAN! TANTANTAN!TATATATA・・・・ BOM!
「おや?窓から飛び出した兵士諸君は部下達が歓迎しているようだね」
「そうみたいですね。・・あ、この酒美味しいですよ」そういいながら坂本が近くに転がっていた酒のビンを振って中身を確かめてから口をつけて言った
「ん?そうか。・・お、確かに。」血まみれの陸士長が受け取った酒に口をつけて感想を述べた。
そのすぐ目の前ではどうしたらいいのかわからず女性達がしゃがみこんでキャアキャアと悲鳴をあげ続けていた。
裏口に全力で走って行った兵士達も両腕が血まみれの男とほか二名のお迎えに驚いて慌てて立ち止まろうとするが
後ろから押してくる仲間に押し出されて足の速かった兵士が両腕血まみれの男の前に突き出される。
銃剣を突きつけられた金髪の兄ちゃんが恐る恐る目線を胸の前の銃剣から隊員の顔に向ける。隊員が嫌味なほど嬉しそうな笑顔で話し掛ける。
「やあ。何処に行くのかな?此処を通る気なら残念な事に死んでもらわないと行けないんだ。」
そう言って数歩後ろに引き下がると彼らの足元とめがけて4発撃ちこんだあと照準を彼らに合わせた。
「うわ!!逃げろ!!逃げろ!!」「何処へだ!!」「いいから戻れってんだよ!!」
ドタドタドタ
そう言って再びホールめがけて走っていく。先ほど押し出された金髪の兵士が先ほど彼を押していた兵士達を逆に押し返してホールに急いでいた。
「やあ。また会ったね。戻ってくるところを来る所を見ると抵抗する気かね?」
その分隊長が銃を向けながら言い放った言葉に兵士達が再び裏口に向かって走る。
「ほらほら、こっち来ると撃っちゃうよ。」
そう言って笑顔で再び金髪の足元めがけて威嚇射撃する。あわてて兵士達がホールに向かう。
277 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/07 16:21 ID:???
「だから諸君!!そろそろはっきりしてくれないか?私は気が短いんだ!!」
すでに椅子の上でつまみの骨付き肉をかじりろうとしていた分隊長が怒鳴りつける。再び兵士達が裏口に向かって走り出した。
先ほどまで悲鳴をあげ続けていた女性達はもうさすがに静かになっていたが
こんどは何が起きているのか理解できずに呆けた顔でその場に座り込んだままだった。
足音がドタドタドタと再び大きくなってきた。また追い返されてきたらしい。
「ちくしょう!!」
ついに自棄を起こしたのか一人の兵士が素手で飛び掛ってくるが坂本にストックで側頭部を殴りつけられ地面に転がされた。
それを見た数人の兵士が窓から飛び出した。しかし直に外に居た隊員達が彼らを歓迎する。
TATATAN! TANTANTAN!TATATATA・・・・
再び銃声が鳴り響く。またしても彼らは裏口に向かって走ろうとしたが三人の隊員達がすぐ後ろに居た為戻るに戻れなかった。
数回漫才のように前を向いて後ろを向いてを繰り返していたがやっと諦めたのか両手を挙げて立ち止まった。
「やっと降伏する気になった?」裏口からやって来た隊員が嬉しそうな声で話し掛けた。
/////////////////////
以上です。
278 名前: 名無し三等兵 03/03/07 19:16 ID:???
自衛隊カコ(・∀・)イイ!
279 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 00:51 ID:???
前の続き交信します。
同時刻町の反対側にて
ワオーーーーーーーーーン ヮォーーー…
犬の遠吠えが何処からともなく繰り返し響いてくる。その数秒後、町の中心部の方から断続的な銃声が響いてきていた。
恐らく第一分隊が戦闘状態に入ったのだろう。
(よし!!やれ!!)
それを合図にした訳ではなかったが各班長が別々の場所で一斉に合図を出した。
片方の隊員がストックで窓をぶち破り空間をつくりもう片方の隊員がピンを引っこ抜いてその隙間から催涙弾を放り込んだ。
室内に飛び込んだ手榴弾が不規則に跳ね回った後一斉に催涙ガスを噴出し始める。
ガスが十分に噴出したのを確認すると別の分隊が正面玄関を見張りにたっていた兵士達ごととカールグスタフでぶち破り突入を開始した。
「急げ!!魔術士を無力化するんだ!!慎重にな!!」たった今ぶち破った玄関でシグを構えた分隊長が突入していく隊員達に叫んだ。
防護マスク4型を装備した隊員達が次々と突入し、手前のドアを蹴破った。
二人の隊員が室内になだれ込んで寝巻き姿のまま涙と鼻水を流しまくっている男を引きずり出してくる。
別の部屋からも半裸のエルフの男女が引きずってこられて正面ホールに転がされた。
そのすぐ横を3班の隊員達が二階にむかって階段を踏み抜きそうな勢いで駆け上っていった。
ちょうどそのとき一人の隊員が仲間に支えられて奥から下がってきた。
「どうした!!何があった!!」分隊長を含む数人の隊員達が彼のもとに駆け寄って介抱しながら尋ねた。
「大丈夫です!!たいしたことありません!この大馬鹿野郎がフィルターをきっちり閉めてなかっただけです!!」
彼を引きずってきた班長が大声で彼らに伝えて表に彼を引きずっていった。
しばらくそのあほらしさに介抱に来た隊員がその場で凍り付いていたが分隊長に怒鳴られて各々の任務に戻っていった。
分隊長が帰ってきた
そのとき銃声が二階から連続して聞こえ重たい物が何度も落ちるような音が聞こえてきた。
『寺村班より分隊長!!ゴーレムが!!銃弾が効きません!!増援をお願いします!!』
続けて派手な爆発音が聞こえる。恐らく手榴弾でも投げつけたのだろう連続した大きな爆発音が響いた。
280 名前: 1だおー 03/03/08 00:52 ID:???
>273氏
そうっす、試験終わターヨ(゚д゚)ウマー
>てさりすと氏
実戦を生き抜いてきてる兵士は強いですね( ´∀`)
慣れていない部隊だったら結構崩れる部分もあったかもしれない。
こういう任務は経験がモノをいいますな。
281 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 00:53 ID:???
「畜生!!撃て!!撃ちまくれ!!」ガスマスクを付けた隊員が二つ目の手榴弾をゴーレムの足元めがけて投げつけた。
BON!!
だが全く効く様子は無い。銃弾と同じく表面に傷をつけただけに終わってしまう。
「くそ!!くそ!!畜生!!!!」
そう言いながら部隊の後ろに下がって最後の手榴弾を取り出そうとした。
だが最後尾に下がった時彼は先ほどまで無かった壁にぶつかってしまい手榴弾を落としそうになる。
彼が慌てて振り向くと頭を天井に擦り付けた状態で立ちふさがっていたストーンゴーレムと目があってしまった。
ストーンゴーレムが感情の無い目で足元にいた彼らを見つめると彼に対しその石で出来た腕で張り手をするようになぎ払った。
ガッシャーン!!
玄関のところで部隊に指示を出していた分隊長の目の前に窓をぶち破って一人の隊員が落下してくる。
「どうした!!大丈夫か!!」
彼が落下する際に落とした手榴弾が彼のすぐ傍で爆発し、彼の救助にむかった衛生科の隊員を巻き込んで爆発する。
「対ゴーレム班はどうした!!部隊が全滅するぞ!!」
彼はそう叫ぶが屋敷の周りに突如現れたゴーレムの大軍に対抗するには彼らだけでは数が足りなかった。
其処に上の階に上がった第3班を全滅させたストーンゴーレムが壁をぶち破って飛び降りてきた。
BOGONN!!
砲弾が近くに着弾したような土煙と振動を当りに撒き散らしストーンゴーレムが着陸する。
さすがに銃弾をその表面で弾くだけあって頑丈らしく無表情のまま地面に数十センチ食い込んだ足を引き抜こうとしていた。
BOGONN!!今度はホールに二階から飛び降りてくる。それに続けてウッドゴーレムが数体階段を降りてきていた。
282 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 00:54 ID:???
「Dポイントまで後退しろ!!体勢を立て直すんだ!!」
分隊長がそう叫んだ。すぐ傍にグスタフを抱えた隊員がいたがこんなに近いと自分達までやられてしまう。そう考えて彼は後退命令を出した。
すぐ傍にいた通信機を担いだ隊員が全部隊に交代命令を出した。
『各部隊に告ぐ!!Dポイントまで後退せよ!!繰り返す!!Dポイントまで後退せよ。』
そう言って彼は後退してきた隊員達とともに後方に向かって走り出した。
ストーンゴーレムに7.62mm弾を叩き込みながら一人の隊員が同じくゴーレムに銃弾を叩き込んでいた分隊長のすぐ傍に走り寄ってくる
「分隊長!!負傷者は全員回収しました!!捕虜はどうしますか?!」
ガスマスクを脱ぎ捨ててマガジンを変えながら耳元で怒鳴るように話し掛けてくる。
「連れ出せるのなら連れ出せ!!無理ならその場で射殺しろ!!」
「了解しました分隊長殿!!よし!!続けえ!!」「おう!!」
そう言って自分の班を引き連れて玄関の中に突入していく。
「撃て!!敵を彼らに近づけさせるな!!」
そう言って自ら64小銃を細かく刻むように引いて撃ちまくる。
さすがにダメージが蓄積されてきたのかもともと遅いストーンゴーレムの動きがさらに緩慢になって来ている。
「支援の第三分隊は何処だ!!」
その彼の問いに第二班の無線を担いだ隊員が無線機と何事か叫びあった後大声で答えた。
「後方三百メートル!!すぐに到着します!!」
283 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 00:55 ID:???
そう言って後ろの大通りを指差した。彼らよりさらに三十M後ろで彼の分隊員が体制を立て直し反撃の準備に移っていた。
爆発や銃声がなるたびにあたりが明るく照らし出されかすかにその姿を確認する事が出来た。
「分隊長!!増援の戦車小隊は敵の対戦車濠に阻まれて前進不可!!装甲車も同じく!!
小隊長の第四分隊は中央公園付近でマジックトラップにはまって全身不可!!
中本小隊は教会の付近から全力でこちらに向かってきていますがあと10分は掛かりそうです!!」
「何かいい情報はないのか!!」
分隊長が無線主に怒鳴りつけるように尋ねる。こんな余りに自分達に不利な情報ばかりだったからだ。
「江川達が捕虜を連れて帰ってきました!!」そう言って玄関を指差した。
付近にいた全員の視線が彼が指差した方向にむかった。
一番手前の隊員が女エルフを肩に引っ掛けて次の二人はデブの両肩を抱えて最後の一人がエルフの男を引きずっていた。
その殿を江川3曹が引き受けて撃ちまくりながらなんとか帰還しようとしていた。
「走れーーーーーーー!!江川3曹!!」「山口ー!!女の一人や二人でへばってるんじゃねえ!!さっさと帰って来い!!」
最前線にいる隊員達が一斉に彼らに声援を送った。中には彼らを待ちきれずに救出する為に其方に向かって走り出す隊員達もいた。
284 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 00:56 ID:???
本日の更新終了!!早ければ明日の朝にでも続きを出します。
285 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 01:18 ID:???
ぐは・・読み直してみたら部隊の人数が合わない・・
この部隊は一個分隊+二班ということにして置いてください・・・
そしてよくよく調べてみると分隊規模なら最低2つはグスタフがあるという罠・・
回線切手言ってきます・・
286 名前: 名無し見習い造船官 03/03/08 02:33 ID:???
227さんの作品、楽しませていただきました〜
なんか、昔読んだ「タイムスリップ大戦争」「パラレルワールド大戦争」
とかのノリで面白かったです。
そういえば、あれも主人公はフリーのライターとかだったなぁ・・・
287 名前: 227 03/03/08 11:16 ID:???
うおお!
数々のお褒めの言葉ありがとうございますです!(敬礼
まあ、時間があれば続編も書きますので、スレ汚しでなければ読んでやってください。
288 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 19:54 ID:???
本編が行き詰まったので気晴らしにと番外編みたいなのを書いてたらあることに気づき恐怖しました。
同 頑張っても陸自が人道主義を貫く限り必ず発生するある馬鹿らしい・・しかしとても恐ろしい出来事に気づいてしまいました。
どうやっても短期決戦無理だ・・上手くいって5、6年へたすりゃ10年はかかる。
後で話のおかしい所を修正したら提出します。
289 名前: CK 03/03/08 20:12 ID:z2jA0LTd
以前てさりすと氏の話に出てきた魔法で、赤外線誘導のような機能を備えたものがありましたが、
(要塞の対空陣地に)そういうのがあるならレ−ダ−誘導みたいなものも出せないでしょうか?
(誘導を担当するやつがどこかにいる。照準には水晶玉などを使う。元々は対ドラゴン用。)
戦闘機相手ではすぐ外されそうですが、ヘリ程度なら相手になるかと。
290 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 20:22 ID:???
あう・・さげて下さい・・たのみます・・・
消されかねん・・・
291 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 20:38 ID:???
番外編 ある日の閣議にて
「・・とのことで帰還の方法について未だ不明な点も多くなお調査の必要があります。
ただ先ほども申しましたが唯一判明している点は召還および帰還に関してはある種の触媒のような物が必要だという事です。」
「そうか。ご苦労だった、引き続き調査に励んでいただきたい。」
そう労いの言葉をかけた首相に対し内閣情報調査室長の大阪が深く一礼をしてから椅子を引いて着席した。
内閣情報調査室とは日本政府の保有する諜報機関の一種で国内外のあらゆる情報を得るために誕生した組織である。
今現在彼らの最優先目的はエルフィールが黙秘を続けている『元の世界に返る方法』を手に入れることであった。
たとえオーランを排除したとしても彼らが元の世界に帰れる方法を本当に教えるかどうかは信用できない。
『元の世界に返る方法を教えない』と言ってそのあとも都合よく利用される可能性すらある。
もちろん開き直ってこの世界で生きていくつもりならそんな言葉で利用されたりはしないだろうが
九州出身の者を除けば皆が家族や友人の待つ元の世界に帰りたがっていた。
臨時政府とて馬鹿ではない。もしかすると働かない官僚や政治家が減った分、元の世界に居た時の政府より優秀かもしれない。
そういった事体に対処するために独自に元の世界に返る方法を模索していた。
「続きましては夜間外出禁止問題についてですが・・」
そう言って今度は二階堂という名の眼鏡を掛けたインテリ系の閣僚が立ち上がった。
「現在政府に対し282団体から夜間外出禁止令への抗議の声があがって来ております。
NHKの電話調査によりますと国民の6割が夜間外出禁止令の解除に賛成です。残りの四割の内三割がわからない。一割が元の世界に返れるまでこのまま続けるべきとのことです。
現在 夜間外出禁止令の即時解除を求める声が10代20代30代を中心に段々と大きくなってきております。」
292 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 20:38 ID:???
話を続けながら詳細が書かれたコピーの厚い束を時計回りに渡し、受け取った順に大臣がパラパラと書類をめくっていく。
「最近魔術テロ組織、犯罪組織は自衛隊及び警察の努力のお陰で大打撃を受けたらしく大きな事件は起きなくなって来ております。
さらに鹿児島、宮崎などを代表にこちらの世界に来てからの方が治安がいい場所も急速に増えつつあります。
これらの事が夜間外出禁止令の解除を求める声を後押ししているものと思われます。
なお私個人の意見と致しましてはこのまま夜間外出禁止令を続けるのは難しく段階的に緩和し最終的に解除に向かうのがよろしいかと思います。」
閣僚がその場に立ったまま意見を求める。
「うーむ・・難しい問題ですなあ・・」
誰かがそう呟く。それに誰かが返答を返した。
「確かに・・・国民の意見を無視するわけにもいかない。かといって即刻解除した場合なにか問題が起きたら我々の責任にされてしまう・・・」
しばらく周りの意見を聞いていたが話がまとまってきた所で宮井首相が結論をだした。
「では二階堂君の意見を採用しよう。その方向で話を進めてくれないか?」
「は、では後ほど計画書を作成し提出に参ります。」
「よろしく頼む。では次の議題はなんだったかね?」宮井首相が目の前に置かれた玉露をすすりながら訊ねた。
「では自分のほうからいくつか報告があります。」
そう言って柘植防衛省長官が立ち上がった。
「まず一つ目の報告です。思い出していただきたいのはこの世界の状況を確認する為に3つの調査隊を九州を中心に派遣したということです。
第二調査隊から送られてきた情報を元に他の省庁の協力し
新たな調査隊500名を派遣してここから西南西の方向約800キロの地点の諸島とそこから200キロ離れた地点で大陸を調査しました。
現在も彼らはその場で調査し続けておりますが定期の補給に向かったおおすみが持ち帰った報告によりますと
諸島の方は無数の島で構成されておりその大きさは詳しい数値は出ていませんが一番大きいものは本州と同サイズと見られ小さいものは沖の鳥島サイズでした。
その大きさから本州島と名付けられた島で金と鉄が確認されさらに別の島では硫黄が大量に発見されています。」
293 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 21:10 ID:???
柘植防衛省長官が一息ついたとき東郷経済産業大臣が無表情のまま口を開いた。
「そんな未開の地を一から開発する予算と労働力が何処にあるのかと小一時間・・」
「まあまあ・・それは全部聞いてからにしましょう。続けてくれるかね」
宮井首相が席を立って詰め寄ろうとした東郷を制しながら言った。
「はい。ともかく現在我が国では将来に渡り慢性的な資源不足が懸念されておりますがこの島国を開発することができれば相当な資源を確保できるものと考えます。
次に・・現在我が国はオーランとの戦争中ですが前線の各部隊で武器弾薬が激しく消費される為に将来に渡って武器弾薬の不足が考えられます。
そのためにできるだけ早い時期から現在保有する各種武器弾薬及び兵器の交換部品などの生産に出来るだけ多くの予算を回して
早い段階で揃えておくべきであると報告させていただきます。」
「ちょっと待った。確かに武器弾薬の補充は必要かもしれないが、現在の日本の経済力を考えてみてくれ。
元の世界の日本ならともかく九州だけになっている。しかも貿易収入が全く無いんだ。たいした予算は回せない。」閣僚の一人が意見を述べる。
「しかし武器弾薬が無ければ戦争は出来ないぞ?」「まさか隊員達に槍や弓を持たすわけにも行かないし・・・」
「この前作ったばかりの予算計画だけでも防衛費が4パーセントを超えています。これ以上は無理です。・・・」
閣僚達が意見を戦わせる。予算は無い。しかし無ければ戦争は出来ない。
「うむ・・柘植君。後で最低限必要な予算を提出してくれ。議論はそれからだ。」
東郷が柘植に向かって言った。「すでに用意してきました。どうぞ。」
そう言ってビルマ封筒を取り出して東郷に差し出す。受け取った東郷が紐製の封止めを開けて中身を確認していく。
294 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 21:42 ID:???
「・・ジェット機のエンジンのコピーに戦車のコピー・・ふむ。次の閣議までに出来る範囲を確かめておこう。次の議題に進んでほしい。」
「判りました。では最後に・・・これも戦争の遂行に関してですが、降伏した大量の捕虜についてです。
これをどうにかしないことには戦闘どころではありません
現在我々の元には約2万人の捕虜がおりますが、これは東部方面軍の三分の一にあたりまず彼らを収容する設備がたりません。
だからといってエルフィールに引き渡すのは捕虜虐待どころか捕虜を奴隷として売りさばく危険性があるため引き渡せません。
もし引き渡したの兵士が脱走してマスコミにすがりついた場合 戦争遂行が難しくなります。
そのため収容所の建築予算をまわしていただきたい。
さらに彼らを養う食糧にエルフィールから受け入れた食糧とそれを運搬する車両を多めにまわしていただきたいのです。
こちらはさらに切実な問題であり彼らのところに食糧やそれ運ぶ車両を取られ前線に補給物資を運ぶ妨げになっております。
しかしそれも付け焼刃に過ぎず捕虜は増え続ける一方で恐らくこのまま捕虜が増え続ければ敵が戦闘不能になる前に我々が戦闘不能になるのは間違いありません。」
「捕虜をこれ以上取らなければ良いのでは?降伏してきたら武装解除させてオーランに送り返すとか・・」
閣僚の一人が自分の考えを述べる。
「それは無駄だと思います。再び編成しなおされて直に戦闘に復帰してくるでしょう。」
「捕虜に補給線を食いつぶされる前にエルフィールの軍とともに一気に突き進んでは?」
「エルフィール軍の平均戦闘能力はオーラン軍の半分以下です。まともな戦闘能力がある部隊など指で数えるぐらいしかありません。
その部隊にしても移動速度は一日30キロ前後が限界です。しかも制空権をえる為には新たに空港も作らねばなりません。」
295 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/08 21:43 ID:???
一度此処で休憩。ちょっと友人が来たので対応してきます。
捕虜に食糧が食いつぶされる・・・・
296 名前: 名無し三等兵 03/03/08 22:17 ID:???
てさりすとさんキター
戦闘の裏までまじめに考えてしまうと大変だなぁ
297 名前: 名無し三等兵 03/03/08 22:26 ID:???
ところどころに2ch風言い回しがあるのにワラタ
298 名前: 名無し三等兵 03/03/09 00:54 ID:???
久しぶりに来たが相変わらず近年まれに見る名スレだ。
新職人さんが光臨してるし。
299 名前: Call50 03/03/09 01:01 ID:???
異世界から現実世界に帰る事ができるようになった場合、いろいろ揉めそうな気が
するな。
例としててさりすとさんの話を借りると
1.異世界居残り希望者。
これはけっこういそう。職人さんとか、異世界で結婚しちゃった人とか、実は日本
(九州)にいられなくなった人とか・・・
2.日本に行きたい異世界人。
日本人と結婚した異世界人や異世界に居られなくなった人。日本の技術にすっかり
ほれ込んで。ほか。
3.異世界に技術資料とかを置いていく。
…どーせいくつか持ってかれているからいいか。
4.異世界から日本へ異世界固有種の持ちこみ。
コレが一番ヤバイ。異世界にあって地球にない動植物などは持ちこみと同時にレッド
データブックやワシントン条約対象になったり、生態系荒らしたり、妙な犯罪に使
われたりとかが起きそう。ドラゴンなんて持ちこめたら…生物学者が泣いて群がる
な…
とそういや某メールゲームでは「動物性被子植物」を持て帰った奴がいたな。
300 名前: 名無し三等兵 03/03/09 05:52 ID:???
>>299
いや、それ以前に異世界人の返り血を浴びたりしてる時点で未知の病原菌を持ち込みかねませんし。異世界の空気を吸うだけで十分まずいかと.
空想科学読本で「宇宙怪獣の死体をどうするか」でもありましたが、未知の来訪者って始末が悪いもんですな。
異世界人と結婚して、その子供を連れて帰ったりしたら・・・
どっかの研究機関から誘拐されかねませんな。
301 名前: 1だおー 03/03/09 07:07 ID:???
かなり前のレスにあったように、もしワープゲートみたいなのが発見されたりした場合は異世界の領土・資源をめぐって戦争が起きかねないし…。
しかも日本やアメリカとかならまだいいものを、中国やロシア、そして北朝鮮なんかだとそれこそ酷い侵略やりそうで恐ろしい(チベットの再現になりかねん)
異世界九州の統治をしていた幕僚達が「あの純朴な異世界の人々を見捨てられない!」といって自衛隊派遣を具申して国会で揉めたり…。
…妄想のネタはつきませんな(;・∀・)
302 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/09 10:28 ID:???
ぐは・・今知り合いが帰ったよ。続き提出いたします。
30分後
先ほどから話は一行に進まず閣僚が提案。防衛省長官が否定。というのを何度も繰り返していた。
「・・・ではどうだろうか?」
「それも考えましたが先ほどの事情と同じで恐らく難しいかと存じます。はっきり申し上げますと我々が取りえる解決方法は次の5つです。
1、一時オーランと休戦し国内およびエルフィール軍の充実を待ち再び開戦。
2、エルフィール軍に突き出して、処分は任せる。
3、ジュネーブ条約を破り自ら捕虜全ての射殺。または奴隷として周辺国に売りさばく。
4、敵都市に対し戦略爆撃をかけて敵経済力及び予備兵力および士気を完全に削ぐ。
5、あらゆる戦闘を中止して東部方面軍を九州まで引き上げる。
この中で我々が人道主義を貫く場合1の方法しかないと思われます。
一応5の方法も出来ない事はありませんが事体は全く進行しない上に隊員達が命がけで確保した領土を取り返されてしまいます。よろしいですか?」
「ふむ。続けてくれ」
宮井大臣がのほほんとした顔を引き締まった顔にして促した。
「次に人道を無視し軍事的にオーランに勝利することだけを目的とするのなら2,3そして4の選択肢を選択するべきと考えます。
しかし先ほども申しました通りこのような行為を行なった場合、もし国民にばれた場合、勝つにしろ負けるにしろ我々は現在の椅子を追われることになるでしょう。
もし皆さん方が後の世から批判される事も厭わないというのならいっそ4の方法を選択したいと思います。
この攻撃には前線に大規模な空港を作ることが必要条件ですが作戦の概要を説明させていただきます。
まず国内の国連軍と協力しオーラン上空の制空権を完全または一時的に確保します。
303 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/09 10:32 ID:???
同時に各空軍が保有するC-130輸送機などから米軍が保有しているBLU-82・・現在国内に24発有ります。を投下致します。
この爆弾は燃料気化爆弾に分類されておりますが正しくは粉塵気化爆弾と言ったほうが良いでしょう。
正常に爆発した場合 投下地点から4海里内の生命体は完全を抹殺できます。
もし頑丈な要塞または防御魔法で回避したとしてもこの爆弾は辺りの空気を瞬間的に燃焼し尽くすので最終的には窒息死いたします。
またそれを補完する為に前線の敵部隊や小都市に対してもF-15EなどでCBU-72を投下し可能な限り殲滅いたします。
同時に地上部隊からもMLRSなどで砲撃し残された残敵を掃討。これによりオーランという国をこの惑星の上から完全に消滅させる事が出来ます。
仮に生き残っていたとしてもその後も組織的に抵抗しようとはしないはずです。
此処までするのにはもちろん訳があります。もしエルフィールが我が国を元の世界に帰還させるのを渋った場合の恫喝になります。
エルフィールも我が国の存在を恐れできるだけ早く元の世界に押し返そうとするでしょう。」
その恐ろしい提案に会議場が静まり返る。柘植がつづけた。
「まあこれは万が一の際の選択肢の一つとして皆さんの記憶の片隅において置いてください。
とりあえず今まで道理の人道主義を貫く限り選択肢は1しかないと考えます。しかしながらこの選択をした場合最低2,3年は必要ですが」
ふたたび静まり返るがしばらくすると宮井首相が最初に口を開いた。
「・・出来るだけ早く元の世界に国民を戻してやりたかったが無理なようですな。」
「はい。」
「では出来るだけ有利な状態で休戦条約を結ぶ為のプランを次の閣議までにいくつか提出してください。」
宮井は自身もその交渉にむけて頭の中で計画を練りながら柘植に告げた。
「は。了解しました。」
柘植が宮井に対し敬礼をしながらそう返答した。
・・・・・・・・・・・・・・
中途半端ですが番外編一応終了です。
このまま続けると永遠に終わりそうもないので・・
なお矛盾があるかもしれませんが政治について知識のある人が補完してくれたら幸いです。
304 名前: 集計人 ◆SctAww7t7Y 03/03/09 10:53 ID:???
やっと年度末攻勢から開放…
新たな職人さんが降臨しているではありませんか!
てさりすと氏の分がまとめきれてませんが集計更新sage
305 名前: 名無し三等兵 03/03/09 11:34 ID:???
今ふと思ったんだけれども、ファンタジー世界が向こう
から来ちゃうってのはどうかね?<既出?
ある日突然アメリカ大陸の代わりに出現するファンタジー
世界とか…。
306 名前: 名無し三等兵 03/03/09 11:45 ID:???
漁業関係の人は大変だな。
網をひき上げたら見た事も無い魚が・・・・
307 名前: 名無し少佐 03/03/09 11:55 ID:???
>>305さん
その場合は出てきたファンタジー世界が脅威ではなくウオール街やシリコンバレーが消えたことの方がこわいですなw
日本の債権も回収できん。世界中が調査名目に上陸するでしょうしwアメリカがフロンティアになってしまいますなあw
出て来るファンタジー世界の文明次第では普通に受け入れられるかもしれませんが・・・
>>306さん
前に会ったネタですが人魚がかかったり半漁人に襲われたりと大変そうですw
308 名前: 名無し少佐(てさ) 03/03/09 12:05 ID:???
そういや民主主義をひろめたり元赤軍とかが共産主義とか広めたら向こうの世界でも思想対立がおきるな・・
「ゲパルトー!!」とかw
奴隷や下級市民が共産主義を支持し中流より上貴族以下が民主主義それ以上が帝国主義に走りそうだ・・
達が悪いと無政府主義・・・思想を広めるのは厳禁ですな・・
あと はらはら時計とマキュベリやクラウセッビッツの戦争論とか持ち出されたら戦争形態が完全に変わるな・・・
本や資料の持ち出しをある程度制限しないと大変な事になるなあ・・・
309 名前: 1だおー 03/03/09 14:23 ID:???
銃と魔法による革命をかかげてアジ演説…赤ヘルにゲバ棒、機動隊に向かって火炎ビン投げつけるエルフの群集…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
310 名前: CK 03/03/09 15:01 ID:???
>>290
すみません。気をつけます。
311 名前: 名無し三等兵 03/03/09 17:04 ID:???
微妙にスレ違いですが自衛隊の輸送艦が核爆弾の影響で昭和8年の日本に転移して
しまうという話を発見しやした。
陸軍がひどい扱いでしたが面白かった。
輸送艦おおすみ戦記って名前です
312 名前: 名無し少佐 03/03/09 18:32 ID:???
どういう話なのかはよくわかりませんが『鋼鉄の少女達』という物を発見しました。
魔法とかそう言ったものは無さそうですがどうも主人公?のエオナ中尉がエルフにしか見えない・・・
どうも一等自営業氏の黒騎士のような感じみたいです。
#http://www.aera.co.jp/manga/koutetsu/200207/digest.html
313 名前: 名無し三等兵 03/03/09 18:44 ID:???
>>308
あ、それいいなー。楽に戦争に勝てそう(w
チャーチル曰く「十代で共産主義にハマんない奴は馬鹿。二十代になってまだアカい奴はぶん殴っちゃる」
オーラン大混乱で(゚д゚)ウマー
しかし共産主義という毒を撒かれたエルフィールも・・・・・
>312
あれは今流行りの「萌え+残酷(というのもアレですが)」系ですよ。
エルフェンリートやガンスリンガーガールみたいなもん。
話の中身は、自国の民間人がいる市街地に対する味方軍の衛生中隊とやらの支援砲撃として、ガス弾発射とかムチャなことをやっております。
あと、戦車の中で女性兵士の排泄シーンとか(w
314 名前: CK 03/03/09 18:47 ID:???
>>311
これですか。
#http://www2.raidway.ne.jp/~kimito/
315 名前: 名無し三等兵 03/03/09 18:48 ID:???
それ俺もあるサイトでレビューやってたから買ったけど9割方修正加えて(Hレベル並→大盛ギョク)
単行本化されてます。簡単に言えばエロあり、プチ陵辱あり、切断あり、ボギャブラあり、ってところです。(オイ
ちゃんとストーリーもしっかりしてます。
ここでは日本の自衛隊に相当するものとして「帝国」の警察予備隊というのがでてきます。
一般隊員がポリの機動隊みたいなカッコで指揮官が風来の○レンの服装でつ。
316 名前: sageごん 03/03/09 22:22 ID:???
>>311
ググって探して読んでみました。
結構おもしろいね。 でもまだ完結してなかった。
317 名前: Call50 03/03/09 23:31 ID:???
鋼鉄の少女達はけっこう良かったよー。
装甲の乙女達も良かったけどこっちは…単行本化するのかなぁ(泣
まーこれらの作品で313氏の言うところの「萌え+残酷(というのもアレです
が)」系にはまってしまいました。
318 名前: 227 03/03/10 10:50 ID:???
続編のイントロダクションができたんでカキコします
319 名前: 227 03/03/10 10:52 ID:???
「ピピピピピ!」
ぼくは目覚まし時計の無機質なベルで目を覚ました。「N新聞ノビルバーナ出張所」の一室だ。結局、あ
の戦争=今では「コルバーナ戦役」と呼ばれる戦争、が終わって間もなく1年になろうとしていた。
結局、九州を召還した魔法使いとコルバーナ皇帝は戦後のどさくさで行方不明になったままだ。つまり、
元の世界への帰還の目処は全く立っていないわけだ。
洋の東西(?)に関わらず、戦後の混乱はすさまじいものがあった。結局、大陸のほとんどをノビル王国
が併合し、コルバーナは公国としてわずかな森林地帯を所有するのみとなった。コルバーナは天然資源
が豊富な国で、石油、鉄鉱石、銅、スズが産出され、ノビルバーナ沖の無人島からはボーキサイトが産出
していた。つまり、九州で必要な物資の多くがこの大陸から調達できるわけだ。しかもノビル王国は基本
的に農業国であり、食糧の供給も盛んに行われた。
ここで問題になるのが我が九州がノビルに輸出するモノだ。銃器や内燃機関など、九州の軍事的根幹
に関わる品目は当然禁輸されたが、電力、電気製品などは盛んに輸出されるようになった。おかげでぼく
の仕事も大幅に楽になった。記事を九州に送るときは、自衛隊の船やヘリにお願いしていたのだが、今で
はノートパソコンからメールを使って送れるようになっている。携帯電話の通話もノビルバーナ地区では開
業された。
もちろん、こうした状況は首都のノビルバーナ周辺だけではあった。国王や枢機卿の威光を低下させな
いためにも、全土の近代化は許されなかったわけである。
一方、旧コルバーナの各地の資源産出地には多くの日本人が出向いていた。九州には炭坑が多かっ
たせいもあり、採掘技術をまだ持っていた企業がこぞってノビル王国に鉱山を開いていった。鉱山夫は給
料がいいため、各地の鉱山には多くのノビル国民が集まり、ゴールドラッシュの様相だった。
また、文化交流も盛んで、特に魔法文化と日本文化の交流が盛んに行われた。エルフの中には厳格な
日本文化に感動し、自分の家に和室をつくってそこで精霊を召還する、茶道ならぬ、魔道を開いたヤツも
いた。
320 名前: 227 03/03/10 10:53 ID:???
そんな平和な日々が続いていた矢先だった。ぼくは目覚ましに起こされて日課のメールチェックを行った。
「新着メールがあります」
の表示を見てそれをチェックする。今では同僚になった大学同期の吉川からだった。
「旧コルバーナの炭坑が謎の集団に襲撃されて死傷者多数」
とのことだった。これは朝から大事件だ。ぼくはカメラを持って出かける支度をした。
「エスタ!出かけるぞ!」
今ではぼくにとって公私ともに欠かせない存在になったエスタはすでにいつでも出かけられる準備を整
えていた。
「マスター!いつでもどうぞ!」
「やれやれ。弟子に後れをとってどうする!」
ぼくのカメラの精のロバート・キャパがぼやいていた。
321 名前: 227 03/03/10 10:54 ID:???
ノビルバーナ郊外の第19普通科連隊駐屯地に向かったぼくとエスタは早速現場の炭坑に向かうヘリへ
の同行許可をもらった。
ノビルバーナには19普連が、コルバーナ王都には特科と対馬警備隊が駐屯している。ノビルバーナ郊
外のコクーン卿の土地には空自のF−4ファントムが駐在し、コルバーナ軍残党に備えていた。
「原田さん、今回の事件はちょっとやばいかもしれませんよ」
ヘリに同乗した。市村三尉がぼくに言った。
「なんでも、例の炭坑には九州の貝島鉱山が出刃っていたらしいんですが、駐在員と炭鉱労働者がそりゃ
あもう、ほとんど皆殺しだそうです。今までのコルバーナ軍のゲリラじゃあ、ここまでできないですからね」
UH-1と護衛のAH-1は30分ほどで現場に到着した。なるほど、市村の言ったとおり現場はすごい状況だ
った。先の戦争で常に前線で取材をしてきたぼくでも、現場に散乱する遺体のひどさには目を覆わんばか
りだった。自衛隊員でも新米の隊員は思いっきり吐いている。
「こりゃひでぇや」
市村の口からはそれ以上の言葉は出なかった。彼の言うとおり、それ以上の表現のしようがない惨状だ
ったのだ。真っ黒になって炭化した遺体。バラバラで何がなんだかわからない遺体。駐在員の事務所の
前では処刑されたのだろうか、数名が首を斬られて転がっている。その中には明らかに日本人らしい遺体
も混じっている。
「エスタ、こりゃ写真は新聞には使えないよ、ひどすぎる」
「そうですね・・・・。」
彼女は怒りを押し殺しながら黙々とシャッターを押し続けていた。
「市村三尉!」
周辺を捜索していた隊員が市村を呼んだ。生存者がいるらしい。市村に続いてぼくたちもその場へと走
った。
生存者は貝島鉱山の駐在員とエルフの男性のようだった。市村の差し出した煙草を駐在員はペコリと頭
を下げてもらっている。
「いったいなにがあったんだい?」
比較的落ち着いているエルフの男性の方にぼくは話しかけた。彼は真顔で、そして神妙な声で答えた。
「伝説のダークエルフだ・・・・。それと見たこともない羽の生えた馬に乗った騎士。ゴブリンの兵隊。ありゃ
間違いない。」
322 名前: 227 03/03/10 10:56 ID:???
エルフの話によれば、ノビル王国の建国は約1000年前、そのころこの大陸はダークエルフと呼ばれる
種族に支配されていた。エルフよりも強力な魔法を使い、羽の生えた馬に乗る騎士団を率いて全土を荒ら
し回っていたそうだ。そこへ今の国王の祖先の一族がより強力な白魔法で対抗して大陸からダークエルフ
を追い出し、彼らの住む島を封印したそうだ。
「ということは、そのダークエルフ共がこの炭坑を襲ったというのかい?」
「ああそうだ。あいつらの魔法は今まで見たことがない。悪魔の雷ていう一瞬で受けた者を炭に変える魔
法を見たんだ。そいつは本当に炭になっちまった。」
彼はそう言って側の遺体を指さした。なるほど、見事に黒こげで炭化してしまっている。
「しかし、なんで今頃そんな連中が現れたんろうかな?」
この問いの答えをぼくは対して期待してはいなかったが、そのエルフはあっさりと答えてくれた。
「黒の教団の儀式が行われたんだよ。」
「黒の教団?」
「ああ、ノビルに伝わる邪教集団でな。暗黒魔法の信者共だ。王の命令で禁止されているが地下に潜って
密かに儀式を行うんだ。そのたびにどこかの村に2,3匹、はぐれゴブリンがやってくる。魔の世界の扉を
開くからなんだ。」
とすると、彼の話が本当なら黒の教団がどこかで暗黒魔法の儀式を行い、魔の世界からダークエルフ
を召還したからこの事件が発生したと言うことになる。
ぼくの推理に答えるように彼は続ける。
「でも、今度みたいにやたら大勢ダークエルフ共が出てきたなんて話は聞いたことがない。こりゃあえらい
ことになるぞ・・・・」
そこまで話したところでそのエルフは駐在員と共にヘリで病院に搬送されていった。
「黒の教団・・・・、暗黒魔法・・・・・ねぇ」
1年ほどこんなSFの世界に居続けると、この手の話もすっかり慣れっこになってしまう。ぼくは隊員と話
をしているエスタを呼んで帰り支度を整えるように言った。
323 名前: 227 03/03/10 10:57 ID:???
翌日から、大陸各地で似たような事件が多発し始めた。各地の鉱山が襲われ、石油パイプラインが切断
された。生存者の口々からダークエルフと羽の生えた馬の騎士団の目撃談が話されるようになった。それ
を聞いてぼくはコクーン卿を訪ねた。
「やあ、原田さん、どうされました?」
ぼくが九州からこっちに来る前からの友人のコクーン卿は豪勢な屋敷の一室にぼくを招き入れた。ぼく
は博多から空輸してもらった麦焼酎を土産に彼に渡した。
「おお!これは久しぶりにいい酒を飲める!さ、どうぞ!」
コクーン卿は呼び鈴を鳴らして執事に、氷とお湯を持ってくるように命じた。焼酎のお湯割りが大好きな
魔法の国の貴族というのもなんというか、奇妙に見えたがまあ、彼を焼酎党にしたのは他ならぬぼくだ。
「原田さん、あなたの訪問の理由は分かってます。最近のダークエルフ共の件でしょう?」
乾杯して最初の1杯をあおった後、コクーン卿は言った。
「残念ながらお答えできませんな。これはあなたの国で言う最高機密ですからなぁ」
「そうですか・・・・。あなたなら教えてくれると思ったんですが・・・・」
彼好みの4分6分でお湯割りをつくってあげながら、ぼくは秘密兵器を取り出す準備を始めた。これは最
期のカードと思っていたんだが、仕方ない。
「いずれ、あなたのお国にも情報は伝えます。もともとそういうお約束でしたからね」
「なるほど・・・。」
ぼくは、今だ!と言わんばかりに例のモノを彼の前に差し出した。
「まあ、これはぼくのおみやげです。」
それを見てコクーン卿は顔色を変えた。
「うっ・・・・。まあ、いいか。私とあなたの間柄だし・・・・・・な」
ぼくが彼に差し出したのは、彼が大好物の博多名物「辛子明太子」だったのだ。
324 名前: 227 03/03/10 10:58 ID:???
ひとまずは、このくらいで
やっぱ事細かな戦闘の描写は他の職人さんにはかなわないです。
ぼくはおおまかなグランドラインで手一杯だw
まあ、ぼちぼち書きますんで
325 名前: sageごん 03/03/10 12:40 ID:???
い・・・いや、ちょっと待ってください。
>>これは朝から大事件だ。ぼくはカメラを持って出かける支度をした。
>>「エスタ!出かけるぞ!」
>>今ではぼくにとって公私ともに欠かせない存在になったエスタはすでに
>>いつでも出かけられる準備を整えていた。
>>「マスター!いつでもどうぞ!」
エスタは一体どこにいたんですかっ!?
彼と同じ部屋!? 同じ部屋なの!?
326 名前: 名無し三等兵 03/03/10 13:17 ID:???
>>325
ついでに
>ぼくは目覚ましに起こされて日課のメールチェックを行った。
の後にその描写がある。ということは
・・・・・・寝てる時から、いたのか?それも同じ部屋に・・・・・・
327 名前: 名無し少佐 03/03/10 13:57 ID:???
いや!!仕事場で彼は寝てただけだ!!
そうに違いない!!そうだといってくれ!!(泣)
328 名前: 名無し三等兵 03/03/10 14:26 ID:???
普通に事務所のソファで横になっていた所を想像した漏れには萌え資格無しですな(藁
329 名前: 227 03/03/10 15:35 ID:???
その辺は「公私ともに欠かせない存在」ってことで
読者の皆様のご想像にお任せします。
ってことでよろしいでしょうかw
330 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 15:37 ID:???
交信 キターーー!!ダークエルフ キターーーーー!!
しかしながら
>>今ではぼくにとって公私ともに欠かせない存在になったエスタはすでに
の部分が大変気になる・・・wお幸せに〜〜〜〜て感じがするんですけど・・・・
そういえばエスタって魔法使えるのかな?使えたら撮影用のライトとか持たなくて良いので
是非写真家なら一人は欲しい逸材ですな
331 名前: 227 03/03/10 16:05 ID:???
>てさりすと先生
エスタは一応一般市民階級ってことで魔法は使えないことにしてます
今のところ・・・・・w
あまり風呂敷を広げると折り畳むのに苦労すると言いますんで、
自分なりに収拾可能なストーリーを考案中でございますw
332 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 16:09 ID:???
ふと思ったが・・九州が向こうに飛んだ場合、天皇陛下がおられませんなあ・・
という事は宮内庁がなくなる分予算を浮かすのか、それとも天皇の家系を探してきたりして天皇にするのだろうか?
象徴としての天皇でも国民の心のより所にはなるだろうし外交もしやすくなるし向こうの世界の人間にも日本のボス?が誰かわかりやすいだろうし・・
2600年続いているという歴史は相手に取ったらかなり驚く要因になるだろうし・・
それに公室関係者がいないと首相じゃなくて大統領にしないといけない。
しかし自分は宮井を首相と書いている・・ということは天皇陛下がおられるか、公室関係者が天皇の位を継いだことにしないといけないな・・
というかSF世界で触れてはいけないことなのかもしれないが。
333 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 16:14 ID:???
おお!!素早い回答 感謝感激です!!
それと、先生はやめてくださいwこっ恥ずかしいですしw
本来ならこちらが先生とお呼びすべきぐらい自分はへたれですので・・
自分の奴は収集する目処が立たないどころかさらに墓穴を広げていってるし・・・
334 名前: JUF 03/03/10 16:44 ID:???
てさりすとさん
流石に陛下は無理でしょうがとある内親王(ここ重要w)殿下が行啓されていたというのはいかがでせう。
そこで、なぜ戦雲急を告ぐ九州に行啓されていたのかというと、
実は移転の暫く前から伊勢神宮を始めとする各地の神社で「九州で何か起こる」
というような神託や太占があり、九州の神職、巫女さんたちも怪異を感じていた。
そこで陛下は神道系聖職者を中心とし、呪装した特殊部隊『宮内庁抜刀隊(仮)』を
九州に派遣するとともに、とある内親王殿下を九州行啓という形で派遣した・・・
うーむ、やっぱ無理がありますかね?まぁたわごととして受け取ってください。
335 名前: CK 03/03/10 18:04 ID:???
てさりすとさん
そう言えば仮に突然元に戻ったりしたら
両方に取り残される住民は出ないんでしょうか?
(>>323に出てきた二人(エスタを人間として数えた場合)のような状況に陥った
方々等は強制的に二択になりそうですが。)
どちらを選ぶ(九州に永住かそれとも向こうに永住か)にせよ後でいろいろまずいことになるかと思うんですが・・・
あと、以前出てきた硫黄島の生き残りの方々がどうなっているのか気になります。
九州に来ていたりするんでしょうか?(旅行という立場で)
良ければ教えてください。
336 名前: CK 03/03/10 18:10 ID:???
訂正です。
323ではなく322でした。
すみません。
337 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 18:18 ID:???
>>335
うむ。
自分はその硫黄島〜の辺はすでに書きあがってたりするのだが今のところを終わらせん事には出せんのだ
もう少し待ってくだされ。
>>334
さすがにそれはちょっとねwなんかもっともらしい話後で考えてみますw
338 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 18:38 ID:???
本編の続き生きます。
「このまま進んでたら時間がかかりすぎる!!狙撃班!!俺について来い!!」
「了解!!地獄までお供します!!」
障害物や救助に来て貰えたのを喜ぶ市民や逃げ惑う市民にその気は無くても邪魔になって
人波で先頭がなかなか進まないのにイラだった相沢三曹が分隊長に許可を取って部隊と別行動を開始した。
自分が部下の五人を率いて近くの三階建てのこじんまりとした屋敷に64小銃のほかに大きなライフルを担いで向かって行った。
玄関のところにはその家の使用人だろうか 給仕服をきた女性達が顔を覗かせていたので相沢が彼女達に敬礼し訊ねる。
「この家の関係者ですね?」
「は?・・はい!!このお屋敷で雇って頂いています。・・それが何か?」
突然妙な長い鉄の塊を担いだ男に話し掛けられて彼女達は驚いたが
「緊急事態です。残念ながらこの屋敷は我々が接取させてもらいます。その旨、主人に伝えておいてください。 よし続け!!」
といって彼女達の間をかき分け部下達と屋敷の中に土足のまま上がり上の階を目指して階段を探した。
咄嗟の事に彼女達も一時反応できなかったが最後の隊員が入り込んだところで慌てて一人が階段に足をかけようとした相沢三曹の前に立ちふさがり抗議する。
「こっ、困ります!!勝手に誰かをお屋敷の中に入れたりしたら私たち首になっちゃいます。」
「後で責任は取ります!!それに味方が我々の支援を待っているんです!!通してもらいます!!失礼!!」
そう言って彼女の肩を掴み階段の端に避けようとする。が彼女は頑張ってその場を譲らない。
「駄目です!!騙そうったってそうはいきません。ドサクサにまぎれて何か盗みに来たんでしょ!!」
「仲間の命が掛かっているんですよ!!早く其処を開けてください!!」
そう言って力を込める。がその細い体の何処にそんな力が有るのか顔を苦しそうに歪めながらも道を譲らない。
「そんな嘘ぐらい見抜けます!!大体戦場はかなり先です!!あなた方は魔法使いでも無いのにこんな遠い所から支援できる訳ないでしょう!?」
多少魔術の心得がある事が彼女を奮い立たせたのか勇敢な事に彼女は隊員達つまり兵士を相手に一歩も引かなかった。
339 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 18:38 ID:???
「相沢!!何をしている!!とっととこの女を排除して屋上に上らんか!!なんなら私が排除してやる!!」
頭の上に載っていた64小銃の精霊、軍曹が何処から取り出したのかシャーペンサイズの日本刀を引き抜きながら相沢に叫ぶ。
「ふん!!出来るものならやってみなさい このチビ助!!返り討ちにしてあげるわ!!」
「言ったな小娘!!望み道理この村雨の錆に・・」「あーもう!!・・失礼!!」
相沢が飛び掛ろうとした軍曹を空中で鷲掴みにして後ろに居た隊員に投げ渡すと
両手を突っ張ってとうせんぼしていた女性を正面から片手で担ぎ上げそのまま階段を登りだした。
「きゃあ!!やっぱりそのつもりだったのね!!この変態!!スケベ!!泥棒!!」
「だ〜か〜ら!!違うって言ってるでしょうが!!」
彼女に頭をポカポカ叩かれながらも急いで最上階まで登っていく。
屋根裏部屋まで続いていた階段を登りきったところで埃まみれになったベットに彼女を放り出す。
「あいた! 何すんのよ!!こんな所で私をどうにかしようったってそうはいかないんだからっ!!・・ってちょっと!!聞いてるの!!」
彼女を無視して相沢は開き窓を開けると対ゴーレム用に補給科を脅迫して持ってこさせたM82バレットライフルの準備を進めながら部下に指示を出し
1人が同じようにバレットライフルをもう一人がM2重機関銃にスコープをつけたもので狙撃の準備を進めさした。
残りの二人が望遠鏡で距離をはかり始める。
文句を言い続けていた女性に背を向けたままの相沢の頭の上によじ登って同じく背を向けたまま望遠鏡を覗いていていた軍曹が叫ぶ。
「ええい!!黙ってみておけ小娘!!脳みそのたりないお前の頭でも直に分かる!!相沢!!距離321m風なし!!撃て!!」
「了解!!」
「ちょっと!!だれが・・・」
彼女が文句を言おうとした時相沢が放った12,7mm弾の発砲音が彼女の声を掻き消した。
340 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 18:39 ID:???
「この先は無理だ!!別の道を探せ!!」
73トラックで先行して道を探してきた隊員が74式戦車に乗っている戦車長に告げた。
「畜生!!また行き止まりだと!!」
2分前に何とか対戦車濠が掘られていない道路を見つけやっと支援にいけると思っていたら今度は人ごみが邪魔で進めないらしい。
とりあえず
「松山さん。どうします?」
装填手の隊員が彼の足を叩いて尋ねる。
「・・よし!!其処の屋敷の壁をぶち破って庭を進むぞ!!前車我に続き11時の方向に進め!!」
戦車の中に頭をを引っ込めて運転手に命じる。運転手の隊員が確認するように振り返った。
「良いんですか?そんなことs・・」
「とっとと進まんかあ!!」
「了解しました!!」
松山の怒鳴り声に慌てて運転手の隊員が全速力でレンガの壁に突っ込んでいく。その近くにいた隊員や民間人が慌てて道を開ける。
ドコン!!
豪快にレンガで出来た壁をぶち破るとそのまま花壇を踏み潰しながら前進する。
ドコ!!ガラガラガラ!!
二号車が一号車があけた穴を通ろうとするがさらに壁に大きな穴をあけた。
その衝撃についに耐え切れなくなったのかレンガの壁の一角が大きな土煙を上げながら崩壊した。
すこし向きを変えるのに手間取った三号車がつぶれたレンガを均すようにその上を通り一号車が踏み潰し切れなかった花壇を完全に踏み潰しながら一号車に続いた。
すでにその頃には一号車は逆側の壁に大穴を空けて次の壁をめざし突き進んでいた。
その姿を唖然としながら見守っていた隊員達も傍で止まっていた装甲車両や73トラックに乗り込んでその後を追った。
341 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 18:44 ID:???
とりあえずこんだけ。
いちおう市民軍は無抵抗で彼らを通したという状況です。
自分で書いて言うのはなんですがこの屋敷の持ち主かわいそうだw
342 名前: 227 03/03/10 19:02 ID:???
できた端からカキコさせてもらいます
ぼくの必殺技に見事に屈したコクーン卿は今回の事件に大いに関係の深い出来事を話してくれた。こ
の国の貴族階級である枢機卿の中には、我々との交流をよく思わない勢力があるという。魔法原理主義
とでもいうのだろうか。彼らは魔法社会の特権で生きてきた。日本人との交流と近代文明の流入は魔法
を原理としてきた彼らの特権を奪いかねないというのだ。
それを最も強硬に主張していたボルダー卿という人物は先日来、自分の領地に引きこもっているそうだ。
噂では彼の領地には黒の教団と思われる複数の人物が頻繁に出入りしているという。
「我が国としても内偵中で、なんとも言えないんですがね」
コクーン卿は言いにくそうに言葉を選んでいたが、どうやら近々ボルダー卿の領地への捜査が行われる
そうだ。そしてその捜査に日本側の協力を仰ぎたいと言うことだった。
黒の教団相手では今までにない強力な暗黒魔法の反撃が予想される。だからコルバーナ軍との戦闘
経験のある自衛隊の派遣を要請したいということだった。
「でも、それは難しいと思いますよ、これじゃ内政干渉だ。」
ぼくはこう反論するしかなかったが、事態が一変する事件がその翌日発生した。
343 名前: 227 03/03/10 19:25 ID:???
吉川から携帯で連絡が入ったのは午後も遅くなったころだった。
「はい、もしもし・・・」
「おい!大変だ!テロだ!」
吉川の第一声はこれだった。テロっていっても北朝鮮もイスラム過激派もこの世界にはいない。だったら
一体誰が・・・・
「哨戒中の自衛隊のレーダーにも映らないミサイルのようなモノが福岡タワーを直撃したそうだ。それから
中州にも数発落下したらしい。」
ぼくはあの炭坑の生き残りのエルフの言葉を思い出していた。
「悪魔の雷・・・・・」
福岡タワーは半壊し、中州の繁華街では雑居ビルが数件全焼した。死傷者も30名を超え、九州がこの
世界に召還されて初の大惨事となった。連日ニュースはこの事件を書き立て、ボルダー卿関与も連日書
き立てられた。それを受けて、ついに福岡県警から新設のSATがボルダー卿捜査に投入されることとなった。
ぼくもコクーン卿のコネを使ってその強制捜査に同行することができた。事前にエルフに頼んで防弾チョ
ッキに強力な魔法防御を施してもらって準備は万端だった。
ボルダー卿の屋敷を普通科中隊が包囲し、王室護衛隊が隊長のランドルフに率いられて到着した。完
全武装のSATがMP−5などを装備して屋敷の周囲に密かに配備された。
「王室警護隊である!ボルダー卿!御開門願いたい!」
ランドルフの大声にも屋敷は静まり返っている。しばらく待ってランドルフが部下に無言で指示した。騎士
たちが下馬して屋敷の門をこじ開けようとした。
「うわっ!」
「ぐあっ!」
屋敷の窓からロングボウが撃ち出されて数名の騎士が倒れた。
「救出しろ!」
ジェラルミンの盾を持った機動隊員が矢を跳ね返しながら倒れた騎士を引きずって後退する。それを見
届けた県警の指揮官が無線に叫んだ!
「突入せよ!突入せよ!」
344 名前: 227 03/03/10 19:27 ID:???
屋敷の周囲に潜んだSAT隊員が行動に移る。あっという間に屋敷の壁に取りつくと、MP−5の銃床で
窓を破りフラッシュグレネードを投げ込む。ぱっと目を覆う光が屋敷の数カ所で発生し屋敷の中からざわめ
きと叫び声があがる。
「突入!ボルダー卿を確保せよ!」
命令以下、SATが次々と廷内に突入する。ロングボウを発射する窓に向かって機動隊が催涙弾を撃ち
込んで沈黙させていく。ぼくもジェラルミンの盾に守られながら正面玄関から屋敷に入っていく。時折、MP
−5の3連射の銃声が聞こえる。
「1F確保!2Fに突入!」
暗い廷内にMP−5のレーザーポインタと隊員の持つライトが飛び回っている。
「確保しました!」
2階で隊員の声があがった。ぼくも機動隊員と共に2階へと向かった。うまくいけばボルダー卿逮捕の瞬
間をカメラに収めることができるかもしれない。
奥の一室にボルダー卿はいた。短剣を構えた従者とフードを深くかぶった魔法使いと3名だった。短剣
を構えた従者はMP−5のレーザーポインタが全身に浴びている。盾を構えた機動隊員の後ろからランド
ルフが叫ぶ。
「ボルダー卿!ノビル王国の友好国民への攻撃容疑で拘禁いたします。」
それを聞いて従者がランドルフに突進した。たちまち、MP−5の射撃が彼の足を撃ち抜き制圧された。
魔法使いがなにやら呪文を唱えた。隊員が思わず彼に発砲し、彼は倒れた。
「ばかもん!なぜ撃った!」
変な呪文を唱えられて貝島鉱山の駐在員の二の舞を恐れた隊員の恐怖は理解できた。
「す、すいません!」
しかし、次の瞬間一同は呆気にとられた。撃たれた魔法使いが必死に呪文を唱え終わるとボルダー卿
の姿は一瞬でその場から消え去ったのだ。どうやら、魔法使いは瞬間移動の呪文を唱えたようだ。
「確保しろ!」
命令以下、機動隊員が撃たれた魔法使いのまわりに群がった。フードをめくると今まで見たことない人
種の魔法使いだ。
「む、ダークエルフか」
ランドルフの言葉に機動隊員たちはざわめいた。
「おい!ボルダー卿をどこへやった?」
ランドルフの問いかけに魔法使いは答えず、なにやらまた呪文を唱え始めた。
345 名前: 227 03/03/10 19:30 ID:???
しかし、次の瞬間一同は呆気にとられた。撃たれた魔法使いが必死に呪文を唱え終わるとボルダー卿
の姿は一瞬でその場から消え去ったのだ。どうやら、魔法使いは瞬間移動の呪文を唱えたようだ。
「確保しろ!」
命令以下、機動隊員が撃たれた魔法使いのまわりに群がった。フードをめくると今まで見たことない人
種の魔法使いだ。
「む、ダークエルフか」
ランドルフの言葉に機動隊員たちはざわめいた。
「おい!ボルダー卿をどこへやった?」
ランドルフの問いかけに魔法使いは答えず、なにやらまた呪文を唱え始めた。
「やめさせろ!」
機動隊員が彼の口を手でふさごうとしたが、彼はその手にかみついて呪文を唱え続ける。
「痛っ!野郎!」
「異世界人どもめ・・・・、思い知るがいいわ」
呪文を唱え終わるとダークエルフは血を吐き出して息絶えた。次の瞬間、大地を揺るがす轟音と震動が
ぼくたちを襲った。
「なんだ?」
深度に換算して5くらいだろうか。数十秒で地震は収まった。残されたのは足を撃たれた従者とダークエ
ルフの射殺体だけだった。
「あ!隊長!」
階下で逮捕者の警備に当たっていた隊員が大声を上げた!
「どうした!」
「逮捕者が次々と自殺しています!早く猿ぐつわをかませ!」
逮捕者が舌をかみ自殺を始めたというのだ。中には手錠をされた状態でガラスを手で破り、その破片で
首を斬った者もいた。
「おい!お前ら!どういうつもりだ!」
ガラスで首を斬りつけたものの、失敗した逮捕者にランドルフは尋ねた。彼は不敵な笑みを浮かべてラ
ンドルフに答えた。
「王室警護隊ならばわかるだろう。魔道士様が最終召還魔法を死の瞬間唱えられた。魔の世界の扉が開
かれたのだ。伝説の軍団が異世界人と背教者共を皆殺しにしてくれよう・・・・」
逮捕者46名、うち自殺した者34名を、騎士団に負傷者5名を出し、ぼくたちは空気も重苦しくボルダー
卿の屋敷から撤収した。
346 名前: 227 03/03/10 19:32 ID:???
ノビルバーナの事務所に帰ったぼくたちは夕食を取る元気もなかった。仕方がないので空輸してもらっ
たカップラーメンで質素な夕食を取る運びとなった。カップラーメンで腹を満たした後は、とりあえず冷蔵庫
からビールを出して晩酌としゃれ込もうと思った矢先だった。
「原田さん!」
事務所のドアをノックすることもなく市村が駆け込んできた。
「やあ、市村三尉、ビールでもどうだい?エスタ!市村三尉にグラスをたのむよ」
「アイサー!マスター!状況開始します」
妙ちきりんな自衛隊用語を口走りながら彼女がキッチンに消えた。運ばれてきたグラスに注がれたビー
ルを一気に飲み干して市村は一息ついた。
「大変ですよ。ノビルバーナの南にまた変な陸地が現れたんですよ。陸地の上空には変な雲がかかってて
いかにもって感じの雰囲気です。本国は今じゃ大騒ぎですよ」
ぼくは彼の言葉にピンときた。死に損ねた黒の教団の言葉・・・・「魔の世界の扉が開かれた」。あの言葉
の意味がわかったような気がした。その時、キッチンに再び引っ込んだエスタが大声をあげた。
「マスター!」
またゴキブリでも出たのかと思って、市村とキッチンへ向かう。キッチンのテレビを見てぼくは唖然とした
普段この時間は九州のローカル番組の時間で、温泉特集でもやってる時間だ。だが、画面に映し出され
たのは、今日機動隊と王室警護隊が取り逃がしたボルダー卿だったのだ。
「魔法を使った電波ジャックです・・・・」
エスタが言った。そう言えば、エルフが魔法を使っている側で携帯電話を使うと通話が途切れるという不
具合がNTTに数件寄せられているそうだが・・・・。これが事実とすればこの電波ジャックをやらかした連
中の力は相当なモノだろう。
347 名前: 227 03/03/10 19:32 ID:???
「愚かなる異世界人と、邪教徒に屈した国民に告げる。我ら黒の教団は、邪悪なる異世界人と邪教徒を殲
滅し、この国を再び暗黒魔法の支配する国にするために蜂起した。ノビル国王は直ちに退位し、大魔道
士ジャルバ様による専制の復活を宣言せよ。」
「何言ってんだ?こいつ?」
事情をよく知らない市村が首を傾げる。テレビの中のボルダー卿は続けた。
「異世界人にはこれより、魔の世界の伝説の騎士団による攻撃を開始する。国民よこれは聖戦である。
全土の黒の教徒たちよ。立ち上がり、槍で剣で己の持てる魔法で異世界人を殺せ。抹殺せよ・・・・・・」
画像が乱れ始めた。さすがに電波ジャックは奴ら(今のところよくわからないが)には少々きついのかも
しれない。
「・・・・・・・これにより、この国に、大魔道士ジャルバ様の・・・・が訪れるであろう」
ここまででボルダー卿の映像は途切れた。次の瞬間にはいつもの別府温泉特集が映るばかりだった。
「なんなんです?ありゃ?」
市村がぼくに問いかけながら冷蔵庫のビールをあつかましく勝手に拝借しようとしたときだった。事務所
全体が大きく揺れて耳を切り裂く爆発音が聞こえた。窓を見ると港に泊まっていた輸送船が炎を上げている。
間違いない。奴らのテロだ。しばらくすると64式の銃声が聞こえ、警戒に当たっていたんであろう。普通
科小隊のパジェロだののエンジン音が聞こえた。
「CMの後は、大分県の秘湯にカメラの初潜入です!」
明らかに場違いなテレビのレポーターの声が静まり返った事務所に響いていた。
348 名前: 227 03/03/10 19:34 ID:???
翌日以降、王国全土で発生していた鉱山やパイプライン襲撃のテロは収まりつつあった。だが気になる
情報も舞い込んでいた。多くの黒の教団と思われる人々が次々と、コルバーナ公国領となった森に姿を消
しているというのだ。
ぼくはそれがどうも気になって仕方がなく、国境に一番近い自衛隊の駐屯地に出向くことにした。コルバ
ーナ油田と呼ばれる、例の旧コルバーナ王都郊外にある対馬警備隊駐屯地だ。ノビル王国初上陸以来
の友人、村本三佐もいるし、ちょっとばかり気が楽だった。
警備隊に送る物資補給のヘリに便乗させてもらってコルバーナ油田の隣の駐屯地に降り立った。顔見
知りの隊員が何人かいた。
「お!原田さんだぞ!」
ぼくを見つけたというよりも、ぼくにくっついてエスタがやってきたという期待からだろう(泣)。大勢の隊員
がヘリポートに集まってきた。残念ながら彼女はノビルバーナの事務所に残って今回はぼくだけだとわか
ると、隊員たちは口々に不満を漏らした。
「なんだ、原田さんだけか・・・」
「ちぇ、おもしろくないなぁ」
そんな隊員たちの言葉に半分の愛嬌と、半分の怒りを覚えながらぼくは警備隊本部に向かった。
「おお!原田さん!お久しぶりですねぇ」
数ヶ月ぶりに会った村本は元気そうだった。
349 名前: 227 03/03/10 19:35 ID:???
「いや、この先の国境の森に変な連中が出入りしてるって聞きましてねぇ」
「いや、早速取材ですか。仕事熱心ですなぁ。おい!お茶を出さんか!」
村本は大声で部下に命じる。
「まったく、最近の新米ときたら、本国で仕事がないから自衛隊に入った連中が多くて・・・・」
新米だろう、見たことない隊員がお茶を運んできて、ぼくと村本の座った応接机にせんべいを一緒に置
いていった。
「にわかせんべいですか・・・・」
「そうなんです。家内がね。昨日送ってくれたんですよ。」
村本の奥さんは九州がこっちの世界に移ってからは対馬を離れて博多の県営住宅で暮らしているそうだ
やはり、村本もとしてもそっちの方が安心だそうだ。
「で、例の森に入った連中のことですが・・・・」
熱い玄米茶を飲み干し、煙草に火をつけながら村本が言った。
「さっき上からも通達がありましてね。先日の電波ジャックもあって、調査しろってことなんですよ。私も同行
しますが・・・・・・。どうします?」
村本の問いを断る理由はなかった。
350 名前: 227 03/03/10 19:36 ID:???
森は思ったより深かった。むしろジャングルといった方がいい。偵察隊の2個小隊は車両の警備に分隊
を残し森に入った。
「大丈夫ですか?国境の侵犯になりませんかね?」
「ノビル王国とコルバーナの間での条約で我々にはフリーハンドが与えられています。大丈夫でしょう」
森は深く、とても情報のような大勢の人間が住めそうにもなかった。一体彼らはどこに消えていったんだ
ろうか。
「隊長!隊長!」
先頭を進む分隊から連絡が入った。
「石の化け物!ゴーレムです!うわっ!鬼だ!ゴブリンだ!」
先頭の分隊が教われたらしい。村本は即座に行動に移る。ぼくも隊員たちに遅れまいと後に続いた。先
頭の分隊はすでに損害を出していた。
「岩本士長がっ!岩本士長が!」
現場は森の中でも見通しの比較的よくなった野原だった数体のゴーレムが前進してきている。ゴブリン
共も、死体の山を築きながら突撃を繰り返す。岩本という士長はいきなり現れたゴーレムに踏みつぶされ
たようだ。
救援に駆けつけた村本と小隊は火力でゴブリンを圧倒するが、やはり先の戦争でも手こずったゴーレム
の動きを止めるにはかなりの労力が必要だった。敵を殲滅した小隊は野原に向けて前進を開始した、そ
の時だった。
いきなり、先頭の隊員が空から飛んできた何者かにさらわれた。
「わぁぁぁぁぁ!」
叫び声を残して彼は視界から消えた。
「後退しろ!後退だ!」
上空に盲滅法にMINIMIを乱射しながら小隊は森の切れ目まで後退した。
「来るぞ!上だ!」
誰かの声に反応して隊員たちがあらゆる火器で上空を掃射する。命中したのか、叫び声を上げて騎士
が地上に落下してきた。コルバーナ軍の兵士ではない。噂の伝説の騎士団だろうか。そのすぐ後、彼の
乗馬だったであろう、羽の生えた馬も力尽きて落ちてきた。一緒に落ちてきた彼の槍を見て隊員が叫んだ。
「三田!三田がやられた!」
351 名前: 227 03/03/10 19:37 ID:???
「三田!三田がやられた!」
槍の穂先には串刺しにされた三田と呼ばれ隊員だった死体が刺さったままだった。
「なんてことだ・・・」
ぼくは目の前の光景にカメラのシャッターを切るのすら忘れていた。だが、これで終わりではなかった。
「わぁ!」
「なんだ!」
今度は後方から叫び声と銃声が聞こえる。そのパニックはすぐにぼくたちの方にも訪れた。木々の間か
ら手に手に斧を持ったゴブリン共が襲ってきたのだ。数名の隊員が負傷したようだ。
「森から出るんだ!」
村本の命令を待つまでもなく、2個小隊は襲ってくるゴブリンを払いのけながら後退を始めた。その行く
手に、今度は木の化け物が現れ、木の枝を機関銃のように飛ばしてくる。チョッキやヘルメットで防護され
ていない手足に刺さった枝で隊員たちは次々と負傷していく。
カールグスタフで木の化け物を吹っ飛ばしながら森を脱出した小隊は負傷者を車両に乗せ撤収の準備
を始めた。そこへ例の空飛ぶ騎士団が車両に乗った隊員に投げやりで襲いかかった。上空にありったけ
の弾丸を撃ち上げながら、偵察隊は駐屯地に帰り着いた。
小隊は死傷3割以上で戦闘不能だった。そこへ駐屯地めがけて木の化け物やゴーレム、ゴブリンが突進
してきた。特科が砲撃を開始して駐屯地から森林までの地平に土煙が上がった。しかし、ゴーレムは直撃
以外ではダメージもほとんどない状態だった。前の戦争の時よりも防御力が増しているのが見て取れた。
支援にAH-1が4機駆けつけてヘルファイアでゴーレムを沈黙させた。しかし、ゴブリンは人海戦術ならぬ
鬼海戦術でこれでもかと押し寄せてきた。時折、悪魔の雷と呼ばれる攻撃魔法が駐屯地に飛来した。直撃
さえ食らわなければ大した被害はないが、直撃を受けた隊員は全身やけどの重症だった。
「隊長!これまでです!特科が砲弾を撃ち尽くします!」
ゴブリンの群は駐屯地のまわりの金網と有刺鉄線に達していた。隊員が投げる手榴弾で十数体を吹き
飛ばすが数千体のゴブリンのごく一部に過ぎない。駐屯地の各小隊が弾薬の残量が危険な状態であるこ
とを報告していた。
352 名前: 227 03/03/10 19:39 ID:???
「くそ!支援が足りない!」
「弾丸待ってこい!」
「やられた!」
このままではゴブリンの群が金網を破って駐屯地に乱入するのは時間の問題だ。村本は決意した
「撤収だ!撤収しろ!」
ありったけの車両が動員され、負傷者が乗せられ、弾薬の切れた重火器が牽引された。ヘリポートに次
々とヘリが着陸し、隊員を収容していく。上空では数機ずつ飛来するAH-1がありったけのロケット弾やバ
ルカン砲でゴブリンの群や木の化け物を攻撃するが圧倒的に支援が足りなかった。
「これで最後です!」
最後の重傷者をヘリに乗せた時、ヘリポート直前の金網が破られてゴブリン共が乱入してきた。すでに
車両隊は強行突破して離脱に成功したようだった。
「よし!離陸しろ!」
村本がUH-1に乗り込んで離陸を始めたとき、彼の脇のチョッキのない部分にロングボウが刺さった。バ
ランスを崩してかろうじてヘリに捕まる彼にぼくは手を差し出した。
「早く!村本さん!」
ぼくが彼を引き上げかけた瞬間、彼の姿はぼくの前から消えた。
「隊長!」
傍らの隊員が悲痛な声を上げた。生き残った空飛ぶ騎士がヘリにぶら下がった村本を串刺しにして飛
び去ったのだ。
「あそこだ!」
隊員が指さす方向に全力で離脱しようとする騎士が見えた。撃とうにも村本に当たってしまう。まだ村本
は生きているのが見えた。カメラの望遠レンズ越しに彼が何か言おうとしているのが見えた。いや、隊員
は彼の言おうとしていることを理解していた。
明らかに、その騎士は村本を盾にヘリを落とそうと狙っている。彼の投げ槍はともかく、強力な魔法があ
ればそれはたやすいことだ。挑発するようにもう一度、騎士はヘリのすぐ側をゆっくりと飛んだ。
353 名前: 227 03/03/10 19:41 ID:???
「隊長!」
ヘリの隊員が必死に村本に声をかける。肩当たりを槍に貫かれて必死に身体を支える村本は何か言お
うとしている。そして、騎士が再び再接近したときに村本は最後の力を振り絞って隊員たちに叫んだ。
「撃て!撃て!」
2、3秒の沈黙の後、隊員たちは一斉に64式を発砲した。仲間ごと撃ち落とそうとしている隊員たちの決
意を察した騎士は一瞬、兜の中の顔をこわばらせたように見えたが、それも一瞬だった。数十発の弾丸
が彼を蜂の巣にした。落下していく騎士が落ちるのを誰も見ようとしなかった。ヘリの中には隊員たちのす
すり泣きの声が聞こえるだけだった。
354 名前: 名無し三等兵 03/03/10 21:36 ID:???
隊長……(つД`)
355 名前: Linuxマンセー 03/03/10 22:43 ID:???
今日は、このスレに初めて書き込みさせて戴きます。
職人の皆様の作品を楽しみに見させていただいています。
さてこのスレでは、自衛隊が異世界に召還されたらどうなるのかと言う
シュミレーションを行なっていますが、こちらの世界の兵器で、
BC兵器だけが異世界に送られたらどうなるでしょうか?
つまり宇宙に漂う未知の病原菌から作られた生物兵器が
異世界に持ちこまれたとしたら・・・。
ヨーロッパアルプスの山中で人目をしのぶように飛び続ける一機の木製機
その中には某国の秘密研究所から秘密裏に持ちだされた細菌兵器のサンプルがあった。
しかしアルプス越えの難所でバランスを崩し墜落する。しかし地面に激突する瞬間
その飛行機は次元を飛び越え未知の異世界に飛ばされる・・・。
冬の異世界で、吹雪の舞うある山中に激突し爆発・炎上する木製機。
そして時間が経つにつれ奇妙な死亡事故が異世界で報告されはじめた・・・。
356 名前: Linuxマンセー 03/03/10 22:46 ID:???
ちなみに元ネタは小松左京さんのSF小説「復活の日」です。
>復活の日
>
>人類に明日はあるか・・・。
>BC(生物化学)兵器として開発された新種の細菌、
>それはちょっとした偶発事故からでも、人類を死の淵に陥れる。
>
>吹雪の大アルプスで小型機が墜落、黒こげの乗員と部品や胴体の
>破片が発見された。この機には、秘密裏に開発された
>猛毒性をもつMM菌のカプセルを塔載していた。
>わずか摂氏5度でも気ちがいじみた増殖をはじめ、
>ハツカネズミが感染後5時間で98パーセント死滅!
>MM菌の実験データーは冷酷に告げている。
>
>春になり雪どけがはじまると、奇妙な死亡事故が報告されはじめた・・・。
357 名前: 名無し三等兵 03/03/10 22:53 ID:???
>>355
前スレだか前々スレにそう言った話題がありましたよー
こちらの病原菌を持ち込まれて異世界人死滅とかw
358 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 23:01 ID:???
中世のペスト大流行みたいになって人類は大分死ぬでしょうね・・南無
でも人間以外にも効きそうだから惑星規模で人口が減ると思います。
しかしながらやはり中世のペストと同じで生き残った人間が抗体をもち始めるので
こちらの文化が浸透してくるより大した影響は無さそうですね・・
それと現代と違い交通が確立されていないだろうから一部の都市の生命体が完全に死滅。
死滅しちゃったので余所には広がらないという可能性も・・・
アルプスで摂氏五度で繁殖し始めるとありますが何を触媒にしているのでしょうか?
培養液なら地面にしみこんで終わりだからハツカネズミを運んでいたのかな?それでも鼠は死ぬまでその場で永久冬眠だから問題は無さそう。
飛行機墜落の爆発に耐えている所から見ると相当な封印をされた上にジェラルミンケースなどでガードされていたと見るべきか・・
という事は救助隊もしくは登山客がその容器を開けたということか・・どちらにしても山を降りるまで生きていないだろうけど・・
しかし感染から死亡までが早すぎるから現場の人間には怖いけど遠く離れた人間は安心して暮らせます。
強力すぎるからかえって殺害できる人間が少ないという細菌兵器としては欠陥品かもしれませんな
359 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 23:10 ID:???
は!!ということは異世界側が文明をもって飛んできた勢力に対抗するには
召還士を何とか相手の国に潜入させて駅、空港、商店街などで自爆かぐごで保菌者を召還されるのが一番恐ろしいということか・・・
非文明国ならたいした被害は無いのに文明国は1日で国が崩壊の向かう・・
まあ細菌も世代を重ねるごとに強化されたり弱くなったりするから一概に言えないかもしれないが・・
360 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 23:31 ID:???
こんな感じかな?
「閣下!!○○市を中心に広がり始めた細菌はとどまる所を知らず一分間に数キロの割合で感染範囲を広げております!!」
「電車や国道は封鎖したのか!!」
「は!!しかしながらJRの役員会に連絡がつかず係の人間も渋った為これを射殺し強制的に列車を停止させました!!」
「止むをえん!!あとで私が責任を取る!!」
「幸い近くに空港が有りませんでしたが念のため全空港を閉鎖!!強行突破しようとした民間人をやむなく射殺しました!!」
「閣下!!大変です!!住民が大型トラックで封鎖網をとっぱ!!現地指揮官がトラック撃破のため戦闘ヘリの使用許可を・・」
「許可!!即座に叩き潰せ!!山の中に逃げ込んだ場合山ごと焼き払え!!被害を最小限にするんだ!!!」
「了解!!」
「閣下。本部の人間が肉体精神両方の疲労の余り体調を崩しています。書く言う私も先ほどから熱っぽくて・・」
「そうかわたしも疲れで少し熱がでてきているようだ。少し休む。後の事は任せた・・ぞ。」
その後閣下と呼ばれていた男が起き上がることは二度と無かった・・・
361 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/10 23:39 ID:???
あ ちょっとスレ違いなお話だったかも・・気に入らなかったらごめんね
それと>>359で
>>自爆かぐごでと
書いてありましたが
>>自爆覚悟で
に訂正します。どうやったらこんな字の間違いが出来るんだろうか・・・
は!!もしや自分もMM菌に感染しているのかも・・
362 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/11 01:07 ID:???
>>22
「くそっ、手管を変えおったか!」
一瞬にして白煙の向こう側に姿を消した装甲キャデラックを睨みつけ、高寺は歯噛みしてうめいた。
いかな装甲キャデラックといえど、あんな攻撃は想定外に違いない。
まだ親分からの合図はないが、もう待ってはおれない。
「護衛班!」
銃を構えたまま、凝然として眼前の情景に見入っている部下を怒鳴りつける。
…目標、前方の蜘蛛人間、撃ち方始め!
全てを圧倒するであろう命令を、今まさに大音声で下そうとしたときだった。
「高寺三曹!」
軽装甲車に残っていた1等陸士が、その出鼻をくじくかのように高寺に呼びかけた。
「何だ!」
「立花さんから無線です!」
「突っ込みますか、親分?」
徳田は、まだ半分ほど残った煙草を灰皿に押し込みながら尋ねた。
奇怪な体液の攻撃を、効果は未知数の攻撃を続けざまに受けながらも、まったくもって毛ほども
動じる様子を見せないのは、自ら手がけた装甲キャデラックへの信頼か、あるいは征司郎に
びくついているところを見せたくないためか。
「少し待て」
征司郎は答えながら、無線機を手にする。
「高寺、征司郎だ」
返事はミリ秒単位で返ってきた。
『親分、大丈夫ですか!』
363 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/11 01:08 ID:???
>>362
「こちらは問題ない。心配するな」
『ですが!』
「いいから聞け。今は完全に奴等の注意を俺達がひきつけている。お前は今しばらく間合いを計って、
大丈夫と判断したら一気にトラックを進めろ。一足先にアディの村へ向かわせるんだ」
聴覚というよりは、神経に直接障りそうなノイズ。高寺の沈黙。
その沈黙を肯定と意図的に解釈した征司郎は、高寺の返事を待たずに続けた。
「この蜘蛛人間は俺達が引き受ける。お前はあの蝶もどきに注意しろ」
『・・・・了解』
不承不承、という声音で高寺が返事する。
おそらく、無線機の向こうではさぞや仏頂面になっていることだろう。
それを想像すると、こんな状況だというのに征司郎はなぜか奇妙なおかしさを感じた。
「本職に命令するのは気が引けるが、状況が状況だ。すまんな」
『親分』
「どうした」
『無茶しねえで下さいよ』
「トク、バックしろ。なるべく勢いよくな」
消化液のマーブルと薄闇の淡い黒が交互に展開されるフロントウィンドウを無視して、再び
パームトップパソコンに目を落した征司郎が命じた。
「ダメージは受けちゃいませんぜ、親分」
それを見りゃわかるでしょう、と言いたげに、徳田は征司郎の端末を顎でしゃくった。
なるほど、コンディション・モニターに切り替えられたディスプレイ、そこに映し出されている
装甲キャデラックのCGには、いかなる異常を示すサインも点灯していなかった。
「だが、奴等はそうは思わん」
キィボードをブラインドタッチで操作しながら、征司郎が切り捨てるような口調で答えた。
わかるだろう、とでも言うのか、それっきり言葉を続けようとはしない。
少しの間宙を睨んで征司郎の言葉を反芻していた徳田は、ニヤリと笑った。
「なるほど、やられたように見せかけるわけですな」
言い終わった時には、ギアをリバースに叩き込んで、アクセルを床まで踏み込んでいた。
364 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/11 01:12 ID:???
えー、158でございます。
ずいぶん間が開いてしまいました。大変申し訳ございません・・・・。
あれこれ言い訳をするつもりはまったくございませんで、ひたすら謝罪をば。
とりあえず、今は公私ともになかなか気ぜわしく、毎日更新とはなかなかあいなりません。
ですが、週2くらいのペースはなんとか維持したいなあ、と考えております。
>>227さん
はじめまして。一通り拝読いたしました。
テンポのいい展開に読みやすい文章、グレイトの一言でございます。
やー、私の文章もかくありたいと思うんですが、これがなかなかうまくいかないもの
ですね・・・・。
365 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/11 01:23 ID:???
さて、またぞろ外伝をば、と考えておりまして、ひとまずこんな話でも。
(元ネタは1だおーさんの福岡防衛線です)
・登場人物は10人前後。自衛官が3人くらいとその他民間人。
・舞台は福岡郊外のスクラップヤード。近所に車輌整備工場や鉄工所。
今は不況のため半ば閉鎖されている。
・F世界のモンスターが、防衛線の手薄なところを突いて奇襲。街が一つ全滅した
という前提。
・登場人物の目的は、脱出&防衛司令部への連絡。
まあお気づきとは思いますが、ナイト・オブ・ザ・リビングデッドとかあのへんのイメージ
でございます。タイトルは「サヨナラバス」で。
(問題は、エルフィール戦役・外伝よりもはるかに長くなりそうなことですかね・・・)
366 名前: 名無し三等兵 03/03/11 10:54 ID:???
おお、新作ですか!頑張ってください〜
367 名前: 227 03/03/11 18:32 ID:???
158様
お褒めの言葉ありがとうございます。
トクこと徳田ファンの227でございますw
ぼくももうちょっと各キャラを際だたせるようにがんばってます。
ということで今回はちょっと今まで以上に気合い入れてみますw
368 名前: Linuxマンセー 03/03/11 22:29 ID:???
今晩は皆さん。お返事ありがとうございます。
てさりすとさん
>飛行機墜落の爆発に耐えている所から見ると相当な封印をされた上に
>ジェラルミンケースなどでガードされていたと見るべきか・・
はい、復活の日の文の中では、MM菌が入れられたアンプルは
菌の活動を妨げるためにドライアイスが満たされた水筒の中に入れられています。
そしてそれはジェラルミンケースの中に置かれます。
英国の細菌戦研究所の学者が、当局の目を欺いて持ち出したものです。
危険極まりないウイルスを兵器に利用しようとする政府・軍部に
反発した学者のカールスキイ教授が持ち出したという話です。
このMM菌をつくり出した英国の細菌戦研究所は、
このあまりにも強力な毒性もつMM菌を実戦で用いれるように
毒性を薄めたMM菌をつくり出す研究も進めたという記述も出ています。
またこのSF小説の復活の日は1980年に角川によって映画化されています。
日本映画としては驚きの24億円の費用をかけ、本物の潜水艦を借りて
南極ロケも行っています。なんでも35ミリフィルムで
南極を撮影したのはこの映画が始めてだったとか。
やっぱり剣と魔法のファンタージー世界でも、
魔法にもそれなりに科学のような論理体系があると思うんで、
未知の病原菌に対抗するための治癒魔法の開発は
大変な物になるのではないかと・・・。
369 名前: Linuxマンセー 03/03/11 22:32 ID:???
そういえば、日本が異世界に召喚されて、
こっちの世界の人々と異世界の人々との交流が始まる時、
こっちの世界の歴史や社会を紹介するときにテレビ番組を用いるとしたら、
NHKスペシャルの「映像の世紀」「世紀を越えて」等を用いるのがいいと思います。
また同じNHKスペシャルでも、現在の人類が抱えている問題を紹介するには、
「地球汚染」「核戦争後の地球〜世界の科学者逹は予言する」
等の番組が使われそうな気がします。
370 名前: 名無し三等兵 03/03/12 21:02 ID:???
#http://www5c.biglobe.ne.jp/~recon/K%20M%20FILE/SAT.asx
SATの訓練風景
異世界の工作員はこんなイケイケニンジャ部隊と殺り合うのか。工作員の中の人も(以下ry
371 名前: 名無し少佐 03/03/12 22:04 ID:???
↑中の人など(以下r
たしかに工作員に同情したくなりますなあ・・
372 名前: 名無し三等兵 03/03/12 23:34 ID:???
スレ違いだが風船おじさんも異世界に逝ったのかな。
自衛隊と遭遇したら・・・・(w
373 名前: 名無し少佐 03/03/12 23:52 ID:???
すんません。教えてください
風船おじさんってなんですか?北の方から風船爆弾飛ばしてくる方の事でしょうか?
実在の人物ですか?出来れば教えてくだされ
>>Linuxマンセーさん
なるほど。確かに 映像の世紀、世紀を超えて などは教育や紹介に良いかもしれませんね。
ただ・・こちらの世界が抱えている問題は教えない方が良いかもしれません。
弱みに付け込まれるかも・・・
374 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/13 00:15 ID:???
>>373
「風船おじさん」とは、その昔(10年位前でしたか)風船をたくさんくくりつけたゴンドラで
太平洋を横断しようと試みた人物のことです。
確か、金華山沖で行方不明になりました。
375 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/03/13 00:20 ID:???
#http://www.bigai.ne.jp/~miwa/miwa/fusenojisan.html
こちらのページが、風船おじさんについては詳しいかと思われます。
リンク→彼の出発状況をクリックしますと、画像が見られるかと。
ではでは。
376 名前: 1だおー 03/03/13 09:52 ID:???
>>370
凄い!日本の警察もここまできたか!
ただ、警視庁直轄の部隊と大阪府警の部隊しかまだまともな装備も訓練も施されていないって話を聞いたことがあるんですが詳しい人いないでしょうかね?
>>風船おじさん
冗談かと思ってたら…(;´Д`)
377 名前: 名無し少佐 03/03/13 10:47 ID:???
158サン
だんだん。よく分かりました。
凄い人もいるもんですなあ・・・
1だおー氏
装備調べてみたらこんな感じでした。
拳銃……ニューナンブM60短銃、P226、P228、G19(各10丁前後)
SMG……MP5A4、A5、SD4、SD6(各10丁前後)
※H.K社のMP5SD4短機関銃は、部内では「高性能自動短銃」と呼ばれている
狙撃銃……レミントンM700、64式狙撃銃(連射機能のない特注品、自衛隊で使用しているものとは別もの、スコープ専用銃)、高性能の狙撃ライフル(H.K社のPSG-1)
※SIG SAUER P230自動短銃は、正式には未配備。これは機動捜査隊を中心に配備
ヘルメットはケプラー製のフリッツスタイルヘルメットに変わった。
防弾盾 音響閃光弾 夜間暗視装置
航空機に突入する際に使用される特殊はしご
機内の状況を調査するのに使用する特殊集音装置
電磁波を使用して建造物内の人間の動きなどを分析するドイツ製の探査装置
回転式拳銃(ニューナンブ) 自動拳銃(13連発のSIG P228)
狙撃ライフル(警視庁以外ではボルトアクション式の狙撃銃のようですが、警視庁のSATは64式小銃に暗視スコープを装着したものやドイツのPSG-1らしい)
短機関銃MP5 暗視双眼鏡 レーザー距離測定機
これまで正規の予算ではなかったため、個人装備については旧式のものが多かった。しかし、SATとして正式に予算がついた96年からは最新式のものが導入されている。
98年度のSATには約50億円の装備強化予算が計上されていて、その中には緊急展開用のヘリコプター2機も含まれているらしい。
378 名前: 名無し少佐 03/03/13 10:52 ID:???
●編成
警視庁第6機動隊の部隊の場合
1個中隊=3個小隊(中隊長は警部)
1個小隊(チーム)=20名編成
(小隊長1名:警部補。隊員:19名。うち巡査部長が2〜4名)
SAT=3チーム、総勢約60人。中隊編成。
第六機動隊第七中隊として組織(普通、警視庁の機動隊は6個中隊)
3個小隊で当番小隊を定めて、3交代制で交代勤務に就いている。
実際の出動の際は、6機の副隊長か隊長がSATの指揮官として任務にあたるようだ。
1チ−ム(小隊)の編成
突入班=実際に機内に突入する。
狙撃班=後方から狙撃支援する。
支援班=機内に突入するための特殊梯子を操作、後方支援
狙撃要員として指名を受けている隊員が小隊内に数名いる。狙撃班員はもし篭城事件やハイジャック事件が起きた際は昼夜問わず遠距離からの監視、警戒を行わなければならず、だいたい2交代で監視を行うことが多い。
接近して盗聴などを行う隊員も決められているらしい。接近偵察には高度な盗聴装置などが用いられて、電子機器に精通した隊員で行われる。
●階級
SATの指揮官(中隊長)の階級=警部
チーム(小隊)の隊長=警部補
各班長=巡査部長
379 名前: 名無し少佐 03/03/13 10:55 ID:???
●訓練
東京都の江東区にある警視庁術科センターなど。
また、97年度の予算で大阪府にSATの訓練センターができる予定。
某警察本部の機動隊に所属するSATが、某陸自駐屯地で訓練をしている。陸自駐屯地の「戦闘射場」と呼ばれる実弾射撃の訓練場で、なにやらナガモノを持ち伏せ撃ちやら何やら。
出動服とは異なる黒みがかった戦闘服と、自衛隊で言う識別帽を着用しているとか。指揮車と輸送バスでお出ましになり、駐屯地食堂で食事もされたとか。
射場運用の規則から、射撃時の安全係やら射撃係(実弾を使用する演習で、よく赤や青のカバーがかかった鉄帽を被っている)は某駐屯地の陸自隊員であったとのこと。
もしかして、89式自動小銃を装備したのか?
●名前削除
警察の特殊部隊(SAT)の隊員になると警察官の名簿から名前が削除され、その人が今どこに所属しているのか、
同じSATの隊員以外はまったくわからなくなる。警察学校の同期でもわからない。
理由1)隊員個人をテロから守るため。
理由2)もしテロ事件が実際に起きて、SATの隊員がテロリストを死亡させてしてしまったときに、隊員個人に対して特別公務員暴行陵虐致死などで告訴されないようにするため。
広島で起きたシ−ジャック事件の時、犯人を狙撃した隊員個人が特定されて訴えられたことがある(この時は、広島地裁によって、この行為は正当防衛で適法という判断が下された。人質を取って行われる犯罪の場合は、他の採用可能な手段がないこと。
つまりもうこれしか最終手段がない時は、犯人に対して威嚇射撃なしに短銃、ライフル銃(特殊銃)、短機関銃などで狙撃しても正当防衛に当たるという見解になっているらしい)。
以上コピペでした。
380 名前: 1だおー 03/03/13 13:50 ID:???
うおおっ! 皆様詳細な資料ありがdです( ´∀`)
>広島で起きたシ−ジャック事件
「ぷりんす号事件」ですな。
かなり前、なにかの番組の特集でみたことがあります。
犯人の若者が腹部を撃たれ甲板に倒れる瞬間がそのまま放送されていて衝撃を受けた記憶が…。
381 名前: 山崎渉 03/03/13 15:40 ID:???
(^^)
382 名前: 名無し三等兵 03/03/13 16:41 ID:???
>>380
その事件でなんで警官が非難されるのかおいらにはわからないよ。
どーすれっちゅーの?
あっ、1だおーさんに言ってるわけじゃないよ。
383 名前: Linuxマンセー 03/03/13 22:12 ID:???
>>名無し少佐さん
うーん、確かにこちらの世界がかかえてる問題は
あとあとの事を考えるとおおっぴらに
しない方がいいかもしれませんね。
また、同じNHKスペシャルでも「変革の世紀」「地球市場〜富の攻防」
とかもこっちの世界の紹介の為のTV番組としてはいいかも・・・。
そういえば、異世界に「2chAAキャラの国」なる国があったら面白い気がします。
「モナー」や「ギコ猫」や「シラネーヨ」等が暮らしている国と言う設定にして。
ちなみにその国の王様は何故か「職ネーヨ」にするとか(^^;;。
384 名前: 1だおー 03/03/13 22:43 ID:???
>>382
あさま山荘事件で機動隊を指揮した佐々淳之氏の体験にこういったものがある。
あの頃は警察官の家族であるというだけで小学校などで日教組の教師から不当な差別を受けるという、今日の若い人からすると信じられないくらいイデオロギー優先の時代だった。
マスコミもどちらかというと学生の反体制運動に同情的で、警察、特に機動隊といえば権力悪の権化みたいな扱いを受けていたからだ。
(中略)ある日次男が区立の中丸小学校から泣きべそをかきながら帰ってきた。
きけば担任のSという女教師に授業中に「このクラスの子でお父さんが警察官か自衛官の子は立ちなさい」と言われ、次男が他の警察官や自衛官の子供たちと顔を見合わせながら立つと、S教師は
「この子たちのお父さんは悪い人たちです。あんたたちは立っていなさい」といわれなく立たされたというのである。
(中略)家庭訪問という形で差し向けられたS教師は「ベトナム戦争はけしからん。自民党政権は軍国主義の復活を目指している。機動隊は学生に暴力を振るう権力の暴力装置だ」とまくしたてる。
…こんなろくでなしの連中から命をかけている警官を守るための項目なんでしょうね。ほんと警察と自衛隊の方々の話は泣けてきますな。
385 名前: Linuxマンセー 03/03/13 22:44 ID:???
>>名無し少佐さん
うーん、確かにこちらの世界がかかえてる問題は
あとあとの事を考えるとおおっぴらに
しない方がいいかもしれませんね。
また、同じNHKスペシャルでも「変革の世紀」「地球市場〜富の攻防」
とかもこっちの世界の紹介の為のTV番組としてはいいかも・・・。
そういえば、異世界に「2chAAキャラの国」なる国があったら面白い気がします。
「モナー」や「ギコ猫」や「シラネーヨ」等が暮らしている国と言う設定にして。
ちなみにその国の王様は何故か「職ネーヨ」にするとか(^^;;。
386 名前: Linuxマンセー 03/03/13 22:48 ID:???
すいません。2重カキコしちゃいました。
スンマセンm(__)m。
387 名前: Call50 03/03/13 22:51 ID:???
>>382
そーゆー妙な意見が大手を振っていた時代だったようで。これだから…(不謹慎発言多数により省略)
確か有飛閣の刑法100選だったかに掲載されていたような覚えがある。そちらも調べてみるのも一興。
388 名前: 1だおー 03/03/13 22:59 ID:???
あ!潜入してきた異世界の工作員に少年・少女兵とかいて、そんなのを警察か自衛隊が射殺したら「かよわい子供を虐殺した!」と騒ぐ連中が出てきたりして…(;´Д`)
映画「突入せよ!あさま山荘事件」のクライマックス、機動隊の決死隊が銃で武装し待ち構える犯人たちのいるベッドルームに素手で突入し取っ組みあいになるシーンがあるが、
異世界の傭兵や魔導師相手にどこまで通用するか…?
「隊長めいれぇーい!総員突入!検挙せよーー!!」
「わああああぁーーー!!」
一気に部屋になだれ込む機動隊員。
ガス弾によって催涙ガスの充満する部屋のなか、暗闇からくりだされる鋭い敵兵の斬撃を大盾でかわし、徒手空拳で屈強な相手をねじ伏せる機動隊員!
手錠をかけられ、警部補の前にひきたてられる傭兵たち。
「このヤロウ!高校生になんてことをっ!」
「よさんか!私的な制裁は禁ずる!…こいつらは、国が裁いて厳罰に処するんだ」
「隊長!こいつ顔をみせまいとしてもがきやがるんです。髪引っ張って顔をあげさせていいですか?」
「ああ、自分達がやったことを白日のもとに晒してやれ。宮崎県機、先頭!」
…と妄想してみたり。
389 名前: 1だおー 03/03/13 23:04 ID:???
>2chAAキャラの国
軍隊はきっと小官殿でしょうね(w
新今このスレには小官しかいないわけだが
../../hobby_army/1046/1046784483.html
390 名前: 名無し三等兵 03/03/14 00:19 ID:???
スレのテーマとちょっとずれるが
「魔法遣いに大切なこと」ってアニメの第8話予告に、魔法機動隊・自衛隊の魔法士レンジャー隊という台詞が出てくる。
当方視聴不可地域ですが、超見て〜
391 名前: ACE 03/03/14 19:15 ID:???
ええと、てさりすとさんの作品世界のなかでの外伝的作品を思いついたんですが、
投稿してもよろしいでしょうか?1だおーさん。
よろしければ日曜か月曜にUPします。
392 名前: 1だおー 03/03/14 20:04 ID:???
どうぞどうぞ! 歓迎しますよ( ´∀`)
393 名前: 名無し三等兵 03/03/14 20:08 ID:???
>>390
自衛隊がいるってことは、魔法があってもアメリカに負けるのね。
394 名前: 名無し三等兵 03/03/14 23:46 ID:???
アメリカのみならず世界中に魔法使いがいるとか?
そして戦争の勝敗はいかに優秀な魔法使いを育成するか、だったり。
魔法使いを主眼に置いた戦術とかも発達していそうだなぁ
395 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/15 09:16 ID:???
ECM、ECCMならぬMCM、MCCMなどの物も派生しそうですな。
物量がある国は魔力などの不確定要素をなくしたいはずですし。
自分としては第二次世界大戦のときが一番楽しみだなあ・・
戦争自体の規模もこっちの世界とは違うだろうし。
向こうの世界に大艦巨砲主義があったらいいなあ。超ド級魔力戦艦『大和』とかw
46CMの主砲が三つ。対空機関砲や両用砲を補完するように設置された対空魔方陣や万能魔方陣。
対空機関砲が加熱しないように水の精霊や雪の精霊を召還しての対空射撃
防御力を高める為にバルジや隔壁が魔科学や近代科学によって考案されダメコンの際には空いた大穴を凍結魔法で塞ぐ・・
それに対抗する米軍魔術航空隊やアイオワ級魔術戦艦とか・・・
浮遊魔術によって爆弾搭載量が跳ね上がったドーントレスの雨のような爆撃や雷撃。
魔力で防御力が跳ね上がった大和とアイオワの砲弾や魔法による殴り合い・・
燃えるなあ・・・
396 名前: 名無し三等兵 03/03/15 10:15 ID:LMGWspbi
戦略核や戦術核みたいに、戦略魔法や戦術魔法があったりして。
でも戦略魔法って敵国指導者を呪殺することだったりして。
397 名前: 名無し三等兵 03/03/15 10:16 ID:???
すまん、上げちまった
398 名前: 1だおー 03/03/15 16:48 ID:???
>>敵国指導者を呪殺
て、帝都大戦?
399 名前: CK 03/03/15 18:31 ID:???
>>398
例としてはスレイヤーズの竜破斬(ドラグスレイブ)ですか?
文中に、使える魔法使いを数人抱えていれば周辺の国家に対して
それなりに睨みがきくとの記述があったので。
400 名前: 名無し三等兵 03/03/15 18:58 ID:???
>>1だおー閣下
ル、ルーズベルト大統領呪殺…
401 名前: 名無し三等兵 03/03/15 19:09 ID:???
ドーマン☆半島大戦☆セーマン
☆今、加藤中尉はじょんいる調伏の準備中です☆
402 名前: 名無し三等兵 03/03/15 19:29 ID:???
上の方に「復活の日」を語ってた方がいたみたいだけど。
いや、なつかしいね。漏れ19歳だけどw
小さいときにβ―Maxに撮ってあった映画版を見たが、
微妙につまらなかった。「ライフ・イズ・ワンダフル」は名言かと思いますが。
小説版はかなり面白いので読んでみては如何ですか?
時代的にDNAという言葉が一度も出てこないです。
それでも非常にリアルに細菌の恐怖が描かれており、読後しばらく
インフルエンザが流行ると、うがいを欠かさなくなるでしょう。
MM―88菌は宇宙空間に適応していたものなので、地球環境では
爆発的に増殖するらしいです。
ま、自衛隊とは関係ないですけど、作品中に異世界のウィルスの恐怖を
描いてみようという職人さんには参考になる本だと思います。
403 名前: 名無し三等兵 03/03/15 21:18 ID:???
>>396
ただしあまりやりすぎると国が奈落落ちする諸刃の剣素人には(以下略)
ちなみに元ネタはブラックロッド日本がものの見事に水没していました。
404 名前: 名無し三等兵 03/03/16 10:23 ID:???
>>403
古橋作品は良いですね。奈落落ちは魔法の制限として使いやすいかと思います。
あと、ストレイトジャケットの魔法を使いすぎると魔族化とか…。
効果が大きければ、リスクも相応でないと
405 名前: 1だおー 03/03/16 10:50 ID:???
古橋作品はタツモリ家シリーズしか知らんなぁ…。
エイリアンVS自衛隊の機械化部隊の巻は好き。
406 名前: 404 03/03/16 11:36 ID:???
書き忘れた。ストレイトジャケットのは作者は、榊一郎です。
407 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 16:41 ID:???
あの〜質問があるんですけど・・・
やっぱ敵さんは魔法以外は剣や槍で戦ってもらわないといけないんですかね?
なんか書いてるうちに敵の方の標準的な武器が魔法と銃や大砲に変わってきてしまった・・
魔法のあるナポレオン時代の戦闘っぽく・・・
そんな感じのも良いんでしょうか?
408 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 16:53 ID:???
いちおうちびっと交信。
西暦2005年2月28日10:46分
オーラン国首都デザートシティ
アラビアンナイトの中に出てくるバグダットによく似た砂漠のオアシスの町の中心にインドのタジルマハールのような大きな城があった。
砂漠の中心にもかかわらず大きな水掘があり莫大な水を蓄えていた。
ある日 その城の持ち主であるフセイン国王が自分の息子でもあるクサイ将軍や腹臣達を呼び集めると今後についての意見を交換し合った。
「で。現在戦線の方はどうなっておる。クサイよ。」
高級な厚手のじゅうたんの上に車座になって座りフセインが将軍に話し掛ける。
「は。父上。我が軍と二ホン軍の戦いは我が軍が戦術的後退を行い天然の要害ケイモス山脈の手前100キロの所で戦っております。
しかしながら最近敵が第二十一要塞を確保してからは散発的な偵察部隊同士の遭遇線以外発生しておりません。
王にはお話したと思いますがつい昨日 二ホン軍から使者が参り捕虜の交換を提案してきました。」
「ほう・・・それで奴等はどの程度の規模の捕虜の交換を言って来ておるのだ?」
クサイの兄のウダイ皇太子が興味深そうに質問する。条件さえよければ応じたいのが誰の目にもよく分かる。
「我が軍が捕虜にした二ホン軍48人とエルフィール軍1500名を二ホン軍が捕虜にした我が軍の兵、約23000人と交換したいらしい。
さらにそれに続けて自分達が少しとは言え有利のなのにも係わらず現在の戦線で停戦しようとも。」
「何?冗談ではあるまいな?」
「こんな時に冗談を言ってもどうにもなりますまい。兄上。」
そのクサイ将軍の発言にクサイとフセインを除きこの場にいた全員がどよめく。
「どういうことだ?我々にとって都合がよすぎるではないか?48名の中に二ホンの将軍でも混じっていたのか?」
「いや それでも其処まではしまい。二ホンの国王の親族でも混じっているのでは?」
409 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 16:54 ID:???
「いや。二ホンの王族は一切日本の領土のキュウシュウから一度も出ていないし、その・・なんだ。不思議な事だがやつらの国の王は軍事や政治に口出しできないらしい」
今度は全員が理解できないと言うような顔で彼を見つめる。ウダイが信じられないといった目線でクサイに訊ねる。
「国王に力が無くてどうやってあれほどの軍事力のある国を運営していられるのだ?」
クサイが自身も不思議そうな声で続ける。
「なんでも諜報員の報告では民間人の中から立候補した人間の中から自分達のボスを民間人の多数決で決めて、国王はそれを承認するだけらしい。
政治や外交、軍事に至るまで全て民間人の中から選ばれた人間が行なうそうだ。」
ウダイが かっかっかと笑う。それにあわせて取り巻きも慌てて笑い声をあげた。
「よく今までそんな愚かなやり方で国が維持できた物だ。・・・・父上。」
「なんだ。ウダイよ。」
王がクサイからウダイに顔の向きを替えて訊ねる。
「私に策があります。半年あれば戦わずして奴等の軍を戦闘不能に、いや上手く行けば二ホン軍を味方に引きずり込んでみせましょうぞ。」
「ほう・・どのようにしてだ?」
「このようにです・・・・・・」
ウダイがこの場にいたメンバー達に分かりやすく策の概要を説明する。
「ふむ。なるほど。それなら完璧だ。」「さすがはウダイ殿下」
集まったメンバーが思い思いに感嘆の声を上げる。
「どうでしょうか?私の作戦は?父上?最悪ストーンヘッジの修理が終わるまで時間も稼げます。」
「よし。ならば奴等の要求通り捕虜を返し停戦にも応じてやろうではないか。それでよいな諸君も?」
そう言ってフセインが立ち上がる。それに対しその場にいた全員が「ははーー」と頭を下げた。
410 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 17:09 ID:???
西暦2005年3月10日12:00分
スコアフィールド高原にて行なわれた停戦協定は
秋山官房長官、最上陸将補を代表とした使節団とウダイ皇太子、ハニバル将軍の間で行なわれ無事に調印がすみ
その一時間後大きな混乱も無く捕虜の交換が行なわれた。
なお余談だが一部のオーラン軍捕虜が帰れば命が無いと帰還を拒み日本に対し亡命を申請した。
//////////////
以上です。これでいったん第一次戦争は終了です。
この後は旧軍の人たち関係のお話と政治関係を予定しております。
その先は・・・・・・・まあ考えてませんw
余談ですがこの世界の地図関係はエースコンバット4の地図を裏返したようになっています。
九州があのゲームのノースポイントの位置にあると考えてください。
デザートシティは中央にあった夜間攻撃の町の位置にあります。
411 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 17:25 ID:???
あ 街の続き出してない・・・逝って来ます・・・・・
412 名前: 1だおー 03/03/16 22:23 ID:???
う〜ん…線引きの難しいところだなぁ…。
銃はあってもいいけども、西部時代くらいの水準にまで来るとちょっと世界観的にラノベのファンタジーっぽくなくなってしまう恐れがあるので遠慮願う…ってとこかなぁ?
413 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/16 23:45 ID:???
了解しました。
16世紀の関ヶ原のような大量の銃で牽制や攻撃→騎馬、銃剣突撃や白兵戦というものをイメージしてましたが中止します。
それとカティサークとか海王丸、日本丸のような高速帆船はどうなんでしょうか?
ちょっとと時代が進みすぎですかね?
足の速い帆船で巡視船とかを振り回すってのやってみたいのですが・・
414 名前: Linuxマンセー 03/03/17 00:10 ID:???
>>402さん
はい、実は「復活の日」は小説からその作品の存在を知りました。
古本ですが、それを購入して読みました。
たかが風邪だろう・・・と油断している間に
人類が絶滅寸前にまで追いつめられていくのが印象に残りました。
そして、映画化された「復活の日」も有ると言うことも知りました。
VHS版の「復活の日」の他に去年(2002年)にDVDのBOX版も出ているみたいですね。
5.1ch化され、海外で公開されたバージョンも入っているみたいです。
欲しくなりましたが、生産数が少ないみたいなので、
近くの量販店には置いてません。
他にも自分が今欲しいと思っている映画作品には
「世界大戦争」がありますが、こういうマニアックな作品は
入手が困難なのが問題ですね。
415 名前: ACE 03/03/17 18:16 ID:???
てさりすと様>
ストーンヘッジ…ええと、射程と弾速はどの程度ですか?
まさかぶっ放すたびにレイピア8やヘイロー7が交信を絶ったり
2000フィート以上の高度だと問答無用で撃墜されるあれですか!?
デザートシティ>
ええと、夜間攻撃のとこというと…中立都市サンサルバシオンですね。
あのサイドストーリーは泣けた…。
416 名前: 氷 03/03/17 18:40 ID:4tul00yW
てさりすとさん>
ストーンヘッジがあるってことはもしやメガリスも?
417 名前: bloom 03/03/17 18:43 ID:HeDbMwYk
http://www.agemasukudasai.com/bloom/
418 名前: 1だおー 03/03/17 18:44 ID:???
魔導遺跡メガリスに突入した陸自レンジャー部隊。
「撃てっ!撃てっ!階段のところだ!」
「赤峰!手榴弾をつかえ!」
「わぁぁ!火炎魔法だ!焼き殺される!」
「メビウス1が来てくれると伝えろ!嘘でもいい!」
419 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/17 19:49 ID:???
(http://www.acecombat04.com/)
砲口径 120センチ
初速 5000メートル/秒
射程 1200km
発射角 −5〜90度
発射速度 1〜2発/分
駆動装置 電気・油圧
のあれです。高度2000確実撃墜のw
これなら自衛隊を確実に圧倒出来るかな・・と思って出してみました。
もちろん元ネタがエアコン4なのでメガリスもすでに登場してたり・・・
420 名前: 名無し三等兵 03/03/18 10:26 ID:???
やはり石変人攻撃の際は自衛隊側の40%損失覚悟なのでせうか
421 名前: ACE 03/03/18 18:19 ID:???
ああ、まさか正式な設定があるとは…。<ストーンヘンジ
あ、そろそろ漏れの作品をうpします。
作品名「Merciful Devil」
///////////////////
福岡市内
ある警官がある高校近くの閑静な住宅街を巡回していた。
最近はオーランからの工作員が破壊工作をしたりしているのだが、
この警官にはいつもと変わらぬパトロールであった。
だがその日は違った。彼はある音を聞いた。
「こいつは…ケンカか…。」
422 名前: ACE 03/03/18 18:31 ID:???
まあ、高校の近くではよくあることだが、その時は少し様子が違った。
何かがおかしい。そう感じた警官は音のする角へ慎重に歩を進め、
角から覗き込んだ。
「な…。」
そこでは、一人の高校生の少女が倒れていて、その周りに2人の男が倒れていて、
他に数人の男が囲むようにして立っていた。少女の横には木刀が落ちている。
「てめえら、何してやがる!!」
警官は思わずニューナンブを引き抜いて飛び出した。
男の一人は少女を肩に担ぐと、常人にはあり得ない跳躍で近くの茂みに逃げ込む。
他の男達もそれに続く―――いや、一人は短剣を抜いて躍りかかった。
警官は驚き、無我夢中でトリガーを引き続けた。弾が切れても引き続け、
我に変えると、ただ呆然と立ち尽くした。
423 名前: ACE 03/03/18 18:49 ID:???
工作員は大胆不敵にも犯行声明を出してきた。
昼間に警察本部に声が響くという形で。恐らく相当のレベルの魔術師がいるのだろう。
警察は彼らの罠であることを予測し、アジトと思しき海近くの廃工場に
現在最強の部隊であるSATの突入を決定、自衛隊1個小隊が支援に当たる事になった。
「みんな、準備はいいか?」
第1分隊隊長、柊(ひいらぎ)3尉は部下たちに言った。
「村雨、狙撃準備は?」
「…あとはそこの狙撃位置につくだけです…。」
村雨1曹は64式小銃狙撃型のボルトを引いて答えた。
「武藤、カールグスタフの準備は?多分使わないとは思うんだが…。」
「一応いつでも撃てますぜ。相手は高レベルの魔術師、油断は禁物であります。」
小隊で一番大柄の武藤2曹は答えた。
「まあ、いざとなれば自分のミニミで瞬殺出来る訳ですが(笑)。まあ相手にも
よるわけですが(笑)。」
ミニミガンナーの鮫島はどこかで聞いたような口調で答えた。
「よし、では総員散開、持ち場で待機、援護態勢に入れ!!」
柊の命令で全員が散った。
しばらくして、慎重に工場のドアに近づいていたSATが突入しようと、
スタングレネードを投げ込むのを柊たちはドアの間にある駐車場を挟んで見ていた。
424 名前: ACE 03/03/18 19:12 ID:???
信じられない光景だった。
SAT隊員が突入した直後、爆発が内部で起こり、様々な方位から突入したSAT隊員を
肉片に変えてしまった。
「な…バカな!!総員撤退!!」小隊長が叫んだ。柊も振り返って走り出そうとした時、腕を掴まれた。
村雨だった。
「隊長…待ってください…。我々も突入しましょう。アレだけ強力なトラップ、魔法といえども
そう連発できるものではないでしょう…。今なら、やれます…。捕らえられている少女も心配です。」
「しかし…。」
「隊長…俺たちは今までずっと税金ドロボーだの国賊だのと言われてきました。
でも…今俺たちの助けを求める人が…そこにいます。俺たちを本当に必要としている人が…。
あなたには、その声が聞こえないのですか…!!」
村雨は無線機を差し出した。SAT隊員が突入した時のものが内部にあるのだろうか、
工場内部の声が聞こえる。そこでは、鞭や棒で殴打する音と、少女のうめき声、そして
男の声が聞こえてきた。
「オラァ!!」「くうっっっ!!うあっっっ!!」
「あーあ、てめーのせいで骨折れちまったじゃんかよ…どうしてくれんだ!!」
「あまり痛めつけるんじゃないよ…大切な生贄なんだからねェ…。」
「てめえを助けにきた連中はみんな死んだか逃げた!もうてめえを助けに来るような
骨のある奴はニホンにゃいねーよ!!」
そんな会話が飛び込んできた。
「なめやがって…!!」柊は歯軋りして呟く。「…俺は行く。ついてきたくない奴はいい、帰るんだ。」
誰も撤退しようとはしなかった。
「俺がグスタフで援護しますぜ、隊長。頃合を見て自分も突入しますぜ。」と武藤。
「まあ自分のミニミも血に飢えている訳ですが(笑)」と鮫島。
「…自分も突入します。狙撃じゃ内部の援護はしづらい…。」と村雨。
「よし…接近戦が予想される。全員着剣!!」
全員が着剣と同時に整列する。
「全員、突撃!!」
425 名前: ACE 03/03/18 19:13 ID:???
本日のうpはこれにて終了。駄文失礼。
戦術が稚拙だったりするのはご容赦ください(滝汗)
次回は木曜辺りのうpになります。
426 名前: モノ書き三等兵 03/03/18 20:05 ID:???
このスレ見て感化されて漏れも何か書きたくなりますた……
現実世界にファンタジー人が迷い込む話とかはこのスレ的にアリでつか?
427 名前: たかちゃん 03/03/18 21:25 ID:???
「はあぁ…」
さっきからため息ばかりでちゃう… またママに怒られるよ…
優は、さっき先生から手渡されたテストをランドセルの中に小さな手で強引に押し込んだ。
優が小学生になってから、こんなに悪い点数 をとったのは久しぶりだった
原因はわかっているけど…
この間お父さんが久しぶりに帰ってきたのが嬉しくてテストの前日だと言うのに興奮してしって勉強しなかったのだ。
ママに怒られるのはいいけど…パパが悲しい顔するのがみたくないな…
優はお父さん子だった。優のお父さんは家にいるときはいつもニコニコしているような人だった。
優が悪いことしてもいきなり怒らずに悲しい目をして優を見るのだった。
その目を見ると優は、いつもそれに耐えられずに、すぐに泣いてあやまるような子だった。
すると優のお父さんは笑顔で頭をぐりぐりしてくれた。痛いけど、それがなにより嬉しい優だった。
そんな大好きなお父さんが急に遠くで仕事の為家をでてから、3ヶ月ぶりに帰ってきたのだ。
興奮するなと言うの無茶な話だった。優は泣いてる母をさしおいて(へんなの!?)そばから離れなかったのだ。
久しぶりのお父さんは少しやせて怪我してやつれていたが、そんなことより優にはお父さんがそばにいるほうが重要だった。
この所昔みたいにテレビは見れないし、お菓子もないけど優はお父さんが帰ってきてくれたほうが嬉しかった。
少し前から優のいる場所は少し変ったけど、優はお父さんがいればなにもいらなかった。
大好きなパパになんて言おう…
パパが帰ってくるまでちゃんと勉強する、って言って買ってもらったのになぁ…約束したにな…
手にある携帯電話を軽く握った。
「―う、優ったらぁ!」
「えっ? あ、め、めぐちゃんー」
優は後ろから腕をつかまれてハッと振り返った。クラスメイトの恵ちゃんだ。
428 名前: 名無し少佐 03/03/19 10:48 ID:???
おお・・ACEさんの新作がキターーーーーーーーー
警察いやSATと工作員の戦い・・燃えるなあ
でも宣戦布告にでてきたSATの様に途中で射殺禁止命令が出たらと思うと
ガクガクブルブル・・・《(T-T)》
>>429は自衛隊の隊員のお子さんの話でしょうか?
戦争終結で帰ってきたのかそれとも後送されて治療中なのか・・・
どちらにしてもいい話だと思います。
429 名前: 1だおー 03/03/19 15:36 ID:???
>>ACE氏
ををっ! 市街地におけるテロですか。
マスコミには一切情報を漏らさないようしなければ日本では市街地での作戦行動は難しいかもしれんですね。
阪神淡路大震災のとき「法律がないだろう!」と文句をつけて野外病院を自衛隊に作らせなかったボケ市民がおったくらいですしね。
>>426
ありですよ!
ただやはりここは自衛隊スレですからあくまで外伝のようなものとお考えいただければ…。
>>427
怪我してやつれたお父さん…(゚Д゚;)
ふと思ったんですが、それこそいきなり日本に対して異世界各国が反旗を翻し(悪魔の手先と教皇庁とかがデマを流して)、海自を振り切って日本に上陸を敢行した場合、
まさに朝鮮戦争のような局地戦が展開されるでしょうが、自衛隊員の絶対数が足りず、志願兵を国民に呼びかけたら果たして何人集まるでしょうか?
今時の軍隊頭数をそろえればいいというわけではないでしょうが、銃の扱いを覚えるだけで戦力としては異世界兵に対抗できるのではないでしょうか?
430 名前: 名無し三等兵 03/03/19 16:15 ID:???
>>429
銃持たせるよりはロケット弾持たせた方が良いと思うが。一般人の場合銃だとパニックって当たらなかったり
、操作法間違えたりして撃てない状況に陥るなど効果が期待できないと思うが。
431 名前: 名無し少佐 03/03/19 17:04 ID:???
ロケットも運用間違ったら破壊力でかいからやばいかと・・・
いっそ速やかに避難してくれたら自衛隊のほうも戦いやすいし
無差別爆撃、砲撃、最悪ガス攻撃などかなり無茶なやり方が出来ますし・・・
432 名前: たかちゃん 03/03/19 17:32 ID:???
恵「もぉ、何ボーッとしての?。そんなに点数まずかったの?」
優「んんー、もう全然ダメ。国語なんか35点だよぉ」
恵「ホントかいな… でもわかるよ〜それ」
優「えっ? ナニ、なんで?」
恵「だってゆう、この前の作文の朗読のときうわの空で全然読めてなかったんだもん」
恵「それからゆうさ〜その後に書いた励ましの手紙の時も書けなかったでしょう…
恵「しかもできたの一番最後だったでしょ…だから。」
ドッキ!相変わらずめぐちゃんは鋭いな…
痛いところを突かれ、優はごまかすように頬を膨らませた。
そしてごまかすようにこちら側から質問した。
優「そういうめぐはどうなのよ?テ・ス・ト!。」
恵「わたし? もうまかせてよ、百点よ。」
優「うそぉ!? ひゃ、百点!?」
恵「うそじゃないよ、ゆう…」
恵「だって今回良い点取るとママが欲しかった洋服を買ってくれっるて言ったもん。」
恵「だから、めぐ今回は頑張ったんだ!!」
恵ちゃんの家族は去年の春、東京からこちらに遊びに来ていて帰れなくなった人達の一人だ。
きんきゅうひなんほう(?)とか言う決まりのおかげでこの学校に転向(?)してきたのだ。
優とはすぐに打ち解けて、今じゃ大の仲良しになっている。
暇があればこうしておしゃべりをしているが、恵ちゃんは時々空を見ることがある・・・。
その姿が妙に気になる優だったが、性格なのか長くは続かず直に話しかけてしまう優だった。
優「もぉー、そんならわたしも頑張るよ〜、ゆうだって新しい服はほしいもん。」
恵「あはあっははは〜、でしょう…やっぱりゆうもほしいもんねぇ。」
優「うん…だってこの所ママはデパートやつうしんはんばいで前のように買い物をしないし…。」
優「それに、忙しいらしくて前みたいに できないんだって…。」
なにがどうなってこんな風になったか優にはわからなかった…。
それは、突然になったような気がするし…少しずつ変わったような気もする。
でも、優には今がすべてだった。大好きなお父さんがいて優しいお母さんがいる。
そして学校の仲の良い友達がいる今の小さな小さな世界が…。
ゆうはずっとこのまま過ぎていくものと思っていた…。
433 名前: ACE 03/03/19 18:31 ID:???
いや…期待させてなんですが…実は市街戦は最初だけなんです(滝汗)。
むしろ異世界の異能者と自衛隊の共同作戦がメインになります。「デビルメイクライ」
みたいなファンタジーと現代科学の共同戦線ってとこですかね。
すいません。SATはたぶんもう出てきません。ホントすみません…。では本日のうpを…。
隊員たちは一斉に走り出した。爆発であいた大穴に向かって。そこへ工場の2階の窓から男が
身を乗り出して弓を慌てた様子で構えた…が。
84ミリ砲弾は彼を跡形もなく吹き飛ばした。
それと同時に武藤も走り出す。その頃柊たちは入り口にとりつきスタングレネードを投げ込んだ。炸裂。
飛び込んだ隊員達にスタングレネードをものともしないかのように工作員たちが襲い掛かる。
「であァァァァッ!!」
柊は振り下ろされた剣を銃で打ち払い、返す刀でストックで工作員を思い切り殴りつけた。倒れる工作員に
柊はシグザウエルP220を引き抜き、3回トリガーを引いた。村雨は銃剣で工作員を刺し貫き、さらにトリガーを引いて
その向こうのもう一人の工作員を同時に仕留めた。
だが、剣を受けて一人が倒れる。それと同時に、弓を持った工作員が現れて猛射を開始した。
数で劣る柊分隊は追い詰められていった。
434 名前: ACE 03/03/19 18:41 ID:???
「そこのジエイタイ指揮官に告ぐ!!貴公は完全に包囲されている!!」女の声がした。恐らく魔術師だ。
状況から負けを悟った柊は、盾にしている工場のベルトコンベアから身を乗り出そうとした。が村雨が止めた。
「これは罠です…。抑えてください…。」
「だが…」
「此処で死んだら、誰が彼女を救えるのですか…!!」
その一言に、柊は踏みとどまった。
「この少女の命が惜しくば投降しろ。さもなければ殺す。こちらとしては生きた生贄の方が良いのだが、死体でも
別に構わんのでな…。」魔術師は続ける。
「それはないな…。」
435 名前: ACE 03/03/19 19:00 ID:???
言ったのは自衛隊の面々でも工作員達でも無かった。
一人、黒いつばの広い帽子に黒いロングコートを着た黒ずくめの男が入ってきた。
「まあ多少気になる点はあるが…大方召還獣…それもかなりの高レベルの召還獣の召還だろう。
こいつには生きた処女の血が必要だ…違うか?」
男は悠々と語った。
「バカ!!危険だ出て行け!!」
思わず柊は立ち上がって叫んだ。が、そこを弓兵が一斉に狙ってきた―――が。矢は一発たりと飛んでこない。
「バカな…皆何をしている!!」魔術師は思わず叫んだ。
「弓兵?『あれ』がか?」黒い男は言った。弓兵を見てみると、弓兵は全員胸に短剣が刺さった状態で倒れていた。
「な…貴様一体何をしたァーーー!!」魔術師は射撃魔法シューティングスターで黒い男に一斉射を浴びせた。
男は次々に光弾を浴びて体が砕け散ってゆく…が、その砕けた体がコウモリとなって一斉に飛び、また人の形になった。
「無駄だ…。そこの剣兵も見てみるか?」男の言葉も、その奇怪極まる現象を目の当たりにした隊員たちには聞こえなかった。
が状況を察した魔術師は後ろを振り返った。そこには多数の首と胴体が別々になった死体が転がっていた。
そしてそこには、無精髭を生やした、黒いローブに身を包んだ男がいた。両手にあまり長くない剣を持っている。
「二人ともご苦労様。おかげでこの子が助けられたよ。」
声がするほうを向くと、裸で体中に傷を負った少女を、高校生くらいの赤いコートを着た少年が抱えていた。
436 名前: ACE 03/03/19 19:13 ID:???
「不死身の吸血鬼…この短剣さばき…そして赤いコートの少年…まさか貴様らは!!」魔術師はおびえた様子で叫んだ。
「さあ、泣け、わめけ、豚のような悲鳴をあげろ。」黒い男は言った。そして懐から…南部14年式を抜いて構えた。
8ミリ南部弾が飛び出す。が、見えない壁のようなもので弾かれた。
「馬鹿め!そんなもの効かぬわ!!」魔術師がそう言った直後、遅れてきた武藤のカールグスタフが魔術師に直撃した。バリアの貫通には至らなかったものの
バリアはかなり弱体化した。そこに村雨が狙撃を浴びせる。銃弾はバリアで弾道がずれたものの、貫通して
魔術師の肩を撃ち抜いた。そこに黒い男が近づく。
「ま、待て…自分を殺せば…」
「いい。何が起こるのか貴様の血に訊く。それに何が起ころうが、俺たちの敵ではない。」
男は魔術師の肩口に噛み付き、血を吸った。魔術師は干からび、最後は燃えて灰になった。
隊員たちは、ただソレを呆気に取られて見ているだけだった。
本日はこれにて終了。なんか軍事板向きじゃなくなってきたな…。
437 名前: 名無し三等兵 03/03/19 22:36 ID:???
>>436
確かに。でも、個人的には最後まで書ききって欲しい。
438 名前: Linuxマンセー 03/03/19 22:47 ID:???
そういえば、ファンタジーの異世界に
原子力潜水艦が召喚されたらどんな物語が考えられるでしょうか?
それも、SLBMを装備する戦略ミサイル原潜が召喚されたら・・・。
例として示せば、米海軍ではオハイオ級。
ロシア海軍ではオスカー級やタイフーン級を用いればいいと思います。
ファンタジー世界の人々は戦略核兵器の破壊力に何を思うでしょう?
まあ、現在の自衛隊は原子力潜水艦は保有していないので、
今示した世界の海軍へ対象を広げるか、原潜を保有する
未来の自衛隊の話としてもいいかもしれませんが。
439 名前: 1だおー 03/03/19 23:06 ID:???
>>438
「猿の惑星」みたいにはるか過去に召喚され、物語のクライマックスで「これが究極神タイフーン!?」と遺跡の最深部で朽ち果てた原潜を自衛隊員らが発見するとか。
440 名前: 名無し三等兵 03/03/20 00:24 ID:???
>>438
沈黙の艦隊が異世界にワープ
441 名前: CK 03/03/20 07:59 ID:???
>>440
あの人達は思想に問題があると思います。
442 名前: 名無し少佐 03/03/20 09:04 ID:???
F世界で自分達の理想 世界政府の樹立の為
世界征服に向かいそうだね。
話は面白かったし当時は考えさせられたけどちょっとねw
443 名前: 03/03/20 09:16 ID:???
「衛星だって?」
臨時政府の内閣情報局長がとんきょうな声をあげた。
「ええ、打ち上げる必要があるんです」
一見、ぼんやりした青年が繰り返した。
「まず、衛星を打ち上げてください」
「あんたは今がどんな非常時か---」
「まぁ、話を聞こうじゃないですか」
声を荒げかけた局長を、自衛隊の制服を来た男が宥めた。
「GPSも駄目、衛星通信も出来ない、気象情報もない。
我々は目と耳を奪われたも同然なのですから衛星は欲しいところですよ」
ぼんやりした若者-気象庁からやってきた野島と名乗っていた-が
うれしそうに頷いた。
「なんとか打ち上げてもらえませんか?」
「無茶をいうな・・・」野島のとぼけた反応に毒気を抜かれた局長が
眉間に手をやった。
「気象衛星からの情報がなくなって天気予報が難しいことは分るが、そんな
ハイテク製品、九州じゃ作れないんだ、それに-」
「打ち上げ待ちの偵察衛星があるじゃないですか」
野島がうれしそうに言った。
「あれ、使えませんか?」
444 名前: 03/03/20 09:38 ID:???
「あれ、使えませんか?」
「君---」絶句した局長にかわって自衛隊-航空自衛隊だった-の男が
口をはさんだ。
「偵察衛星がどんなものか知っていますか?極軌道に乗せられるとはいえ、
大陸のような広範囲を観測できる高度は飛べません。いわば望遠鏡を
飛ばしているようなものなんです」
「ええ、それで十分です」野島はほとんど笑い出しそうな声で答えた。
「福岡の大学がN電気と共同開発していたスパコンがあるんです。能力は
だいたい”アースシュミレータ”ぐらいあるんですよ。友達がそいつを
いじってるんですが、仕様があまりにもそっくりなんでアースブラヤって
呼んでるんです。これが-」
「ほう?---で、何を思い付いたんです?」辛抱強く自衛官が尋ねた。
「この世界の、九州から少なくとも半径3000・の地図が作れます」
野島は涎の糸を引いた笑顔をぐぃ、と近付けた。
445 名前: 03/03/20 13:13 ID:???
>>444
×=シュミレータ
○=シミュレータ
許して・・・
446 名前: 名無し三等兵 03/03/20 14:37 ID:???
>>435-436
台詞回しまでモロにアルカードとアンデルセンじゃないか。
あ、ファンタジー世界の化物と現代世界のフリークスの戦いになるの?
447 名前: 名無し三等兵 03/03/20 16:48 ID:???
ちなみに、俺が好きなのは襲撃された時ウォル○ー執事が言った言葉、
「便所の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備はオーケェイ?」(本持ってないから間違ってるかも)でつ。
448 名前: 名無し三等兵 03/03/20 16:58 ID:???
しかしその台詞は燃えた人の物である罠。
449 名前: 名無し三等兵 03/03/20 17:10 ID:???
自分は少佐がいいでつ
ところでイラク大変ですね
450 名前: 名無し三等兵 03/03/20 18:20 ID:???
>>448
承知してます。けど爺ちゃんのほうがより凄惨でイイ!!!
451 名前: 名無し三等兵 03/03/20 23:13 ID:???
若ウォルターと現ウォルターって骨格からして別人にしか見えない罠。
整形したのかなぁ・・・(・ω・)?
452 名前: 1だおー 03/03/21 10:54 ID:???
だんだん漏れの分からない領域に達してきますた…(;´Д`)
453 名前: 名無し三等兵 03/03/21 21:45 ID:???
魔物軍団VSファンタジー世界住人VS自衛隊VSゴジラ
見てー
454 名前: Linuxマンセー 03/03/21 22:36 ID:???
しまった、ファンタジーの異世界に弾道ミサイル原潜が召喚されても、
搭載するミサイルの誘導の為の情報が決定的に不足しています。
SLBM・ICBMはそのミサイルの誘導を星の配置を元にして行なうみたいですが、
異世界の星の配置はこっちの世界の配置とは異なったものになると思うので、
ミサイルを発射しても誘導が出来ない?
そういえば、小学館のPOPCOM COMICから出ていた
「時空の竜騎兵 リサーバー」と言う漫画がありました。
これはこっちの世界にファンタジー世界の異世界から
勇者御一行様が召喚されてくる話だったと思います。
でも今はこの漫画は絶版になって手に入らないみたいです。
それにこの漫画は、第5巻までで単行本の発行が終っている気が・・・。
455 名前: ACE 03/03/21 22:52 ID:???
446>ええ、まさにその通りです。最近はまってるんですよヘルシング(滝汗
ちなみに今度現れたアーカード男とアンデルセン男と少年は異世界の住人です。
異世界の異能者と現代兵器がタッグを組んだら最強じゃねえかってことで思いついたのがこの作品なんです。
ちなみに自衛隊も活躍する予定です。特に村雨はかなり活躍しますね。狙撃手って役割から
指揮官の射殺や怪物の弱点を狙い撃つといった場面が多くなります。
あと、現代兵器ばかりでなく、「日本古来の技」も活躍します。
フリークスVSファンタジー軍って展開にはなりません。そこは軍事板ってとこを
わきまえてるつもりなんで…。
456 名前: ACE 03/03/21 22:54 ID:???
あれ、sageっていれたのにあがってる。
すいません…
457 名前: 名無し三等兵 03/03/21 22:55 ID:???
>>455、456
sageは半角ですよ
458 名前: 名無し三等兵 03/03/22 00:11 ID:???
>>454
リバーサーなつかしい、と。
確か連載していた雑誌が潰れたか、何かで途中で打ち切り
になっちまったハズ。
459 名前: ぱふ ◆QNqArvHyIU 03/03/22 00:13 ID:???
>>454
トランプ手品で敵「憑依」魔法使いと手玉に取る魔導士が好きだったなぁ
あと、ドラゴン・エルフw
460 名前: えり 03/03/22 01:48 ID:???
>>459
パソゲーにもなっていたよね^^
461 名前: 名無し三等兵 03/03/22 07:56 ID:???
>>454
時代背景が1990年代のはじめだったら、
まだ慣性誘導オンリーのSLBMは残ってたんじゃないかな?
あるいは中国やフランスのSLBMだったら慣性誘導のみじゃなかったかな?
462 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 09:17 ID:???
やっと仕事が終わった・・
さて文章と誤字見直したら今日中に更新します。
次から戦争開始・・出来たらいいなあ・・・
463 名前: ACE 03/03/22 17:36 ID:???
では本日のうpを・・・
「一体何者だ?」真っ先に口を開いたのは村雨だった。
「僕たちは旅のものです。一度この国に立ち寄りたいと思って来てみたら、
例の犯行声明で。何かできることは…と、思い、参りました。」
少年はそう答えた。
「あ、そうだ…怪我人がいるようですね。アレクサンドル。」
「は…治療ですな?」
ローブの男は剣を受けた隊員に近づくと手をかざした。すると、青白い光が
ぼうっと広がって、傷がみるみるうちに治っていく。隊員たちは驚きのどよめきをあげた。
「彼、アレクサンドル・シュマイザーは剣術と魔法の両方を極めた人物です。これくらい、
どうということはありません。」
「そう言って頂けると光栄です。」
少女の傷も治すと、アレクサンドルは言った。
「ご協力…感謝する…。いや、ちょっと頭の中の整理がつかないんだ。あとあと
細かい事情の聴取なんかが必要だと思うんだけど、滞在地なんかを教えてくれるかな?」
柊は言った。
「はい、結構ですよ。」
少年は答えると、滞在地などを教えた。
「じゃあ、みんな撤退だ。この3人に敬礼!!」
隊員たちはいまだに戸惑った様子で帰っていった。
464 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:10 ID:???
久しぶりの更新行きます。面白くないかも知れんけど・・
西暦2005年7月15日02:30
日本との貿易の為エルフィールの王がエルフィール港に日本の企業を招いて作らせた貿易品倉庫街に忍び込む人影が三体あった。
「よし 今だ。やるぞ。」「分かりました。師匠」
警備員達が談笑しながら通り抜けていったのを確認した先頭の男が後ろについてきていた男女に小声で話し掛ける。
一人を見張りに立てて師匠と呼んだ男と呼ばれた男が音を立てないように注意しながら
明日輸出される木箱の中から魔力の込められた陶磁器風の壷をいくつか取り出して
5日後に輸出される商品群の影に包装ごとそれを隠して念のためにと近くにあった埃避けの布をその上にさりげなく被せていく。
その後彼らは辺りを伺いながら木箱の中に入り中から蓋を閉めると師匠と呼ばれた男が内側から魔術を使ってかちゃりと鍵を掛ける
「お師匠さま・・魔術で鍵の開け閉めなんかしたら魔力探知で見つかるんじゃ・・」
真っ暗になった箱の中で先ほど見張りに立っていたアテネが師匠に話し掛ける。
「なに、俺が魔術探知の魔術を作ったんだぞ?それに対抗して魔力探知を無効化する手段を考えてない訳が無いだろう?」
闇の中ではっきりとは見えないがアテネの目には師匠がにやりと笑ったように見えた。
「それより良いんですか?見つかったら船員に簀巻きにされて海に放り込まれますよ?」
男のほうの弟子ロキが木箱の下にあった布に包まりながら師匠に尋ねる。
「そんな事か、安心しろ。見つからなければ何の問題もない」
そう言いながらいつもの癖で師匠と呼ばれた男が胸のポケットから葉巻を取り出して口にくわえる。
が 吸えば煙と臭いが外に漏れることに気づいた為、取り出した葉巻をコートのポケットにねじ込んだ。
「チッ!!それよりおしゃべりはここで終わりだ。警備員に気づかれたらお終いだからな。船が動き出すまで静かにしてろ。」
「了ー解。」「分かりました。」
465 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:11 ID:???
西暦2005年7月15日07:00
ハーフエルフの里から陸上自衛隊第二駐屯地に向かう街道にて
「はいはい此処で止まってや〜パスポート拝見させてもらいます〜」
ハーフエルフの里からやってきた十数台に登るのトヨタ製のトラックと三台の高級車がグレズリー族の武山君が番をする検問所で停止した。
検問所の向こうには護衛としてやってきていた3台の高機動車から隊員達が降りてきて歓待式のように8人ずつ並んで彼らを迎える準備をしていた。
先頭に居たトラックから提出されたパスポート(2週間前に出来た)を質問などいくつかの手順をすっとばし簡単に確かめた後ポンと判を押して返すと
重そうな丸太で出来た障害物を片手でどけて道を開けてから高級車から顔を出した20代にしか見えない80を超えた青年にかるく敬礼しながら話し掛けた。
「どうも中山はん。日本まで親善訪問の護衛あんど留学生の護衛でっか。」
中山が武山君にパスポートと和紙のようのものでできた書類を手渡した。
「やあ武山君。2週間ぶりだね。そんなたいした任務じゃないさ。自分の妻の護衛なんでね。」
そういって隣に座っていた女性の肩を抱く。肩に手を置かれた女性に中山は手の甲を手袋越しに軽くだがつねられて慌てて手を離した。
「あなた?人前で余り恥ずかしい真似をしないでいただけるかしら?」
そう奥に居た女性が凛とした声で中山に告げる。それを見た武山君がぼそりと呟いてパスポートに出国許可の所に何事か書き込んで判を押す。
「まあ中のええことで・・じゃあ10時25分出国っと。どうぞ通ってや〜」
そう言って武山君が中山にパスポートを手渡した。
「ありがとう。・・じゃあ出発してくれるかね少尉?」「はい。」
中山の合図をうけて同じく二十代にしか見えない79歳の少尉がぎこちなくミッションを操作して車を出発させる。
それを見送った武山君が次の最後の車から提出されたパスポートに適当に判を押しまくってドンドンと出国させていった。
466 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:13 ID:???
彼らが見えなくなるまで見送ったあと、お気に入りの自衛隊の隊員から買い取ったプラスチック製のバインダーにはさんだ書類に出国者を書き込んでいった。
「それと中山はんと奥はんを代表に・・おっと間違えた。そのまま書いてもた。」
そう言ってその大きな熊の手で消しゴムを器用につまむと丁寧にその部分を消して書き直した。
「えーと大統領護衛の第一旅団緑中隊隊長中山仁大尉に・・・中山ミリィ大統領閣下っと」
7月15日07:30・・シークプレスト東部方面隊第二駐屯地兼航空基地にて
「お?いたいた。おーい!川口!!時間だぞ!!とっとと準備しろよ!!」
やっと見つけたという様な顔で遠くから整備の隊員の一人が告げるとWAFと一緒にいたパイロットスーツに身を包んだ隊員が振り返って返答してくる
「了ー解!すぐ行く!・・じゃあクレア。また後でね。」
「はい!がんばって来てください川口さん。後で何時もの所で待ってますので。」
WAFの制服に身を包んだクレアに川口が敬礼して格納庫に向かった。
「・・なんなのよ川口の奴。ほんの少し前まで私に言い寄ってきてたくせに、クレアが来たら何時も二人でいちゃいちゃいちゃいちゃと・・・・
あ。言っておくけどクレアに怒ってるんじゃないんだからね。あの子は誰が見ても真面目で可愛いし・・私が怒ってるのは川口になんだから・・・」
整備を終わらした陸がF-15Eの後部座席に座って本を読みながら川口が来るのを待っていた昔からの友人の水城にぼやいていた。
「ということは陸ちゃん。川口君に気があるんだね。」
と呼んでいたドイツ語の本を閉じコクピットに乗り出してきていた夏に話し掛ける。
「な!何をいってるの?あんな奴なんか・・・・大体『ちゃん』はやめてっていってるでしょ?子供じゃないんだから・・」
真っ赤になりながら陸が話を変えようとする。だがその苦労は報われなかった。
「だって興味なかったら無視しとけば良いじゃない。無視してないってことは少なくとも気にはしてるんでしょ?」
そう言いながら本を計器の上に一度置いてからヘルメットを被りなおした後バイザーを上げたり降ろしたりを繰り返しながら続ける。
467 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:15 ID:???
「だから違うと何度言ったら・・」
コクピットの外からヘルメットを操作していた水城のシートベルトや酸素マスクをセッティングしながら水城の考えを否定する。
「はいはい。ほら。お待ちかねの彼がきたよ陸ちゃん。あっそうだ。ついでにこの本も預かっといてくれるかな?」
セットを終わらせて手をパンパンと叩いていた陸に先ほどコクピットの上にのせておいた本を水城が手渡す。
受け取った陸が唯一日本語で書かれていた手作りと思われる帯の部分に目を通す。
「え〜何々・・・ドイツが生み出した伍長から国のトップまで上り詰めた天才的指導者の大作!その名も我が・・・・・・あんた、またこんな本読んで・・・」
途中まで読んだ所で呆れたように帯を見つめながら陸が呟く。それに対し水城が瞳を輝かせ語り始める。
「面白そうでしょ?原文探すのに苦労したんだから。読んでもいいけど栞はそのままにしといてね。特に52ページの四行目の言葉が・・」
「私、ドイツ語読めないんですが・・・」
「ちわーす!みなさん!お元気ですかー?」
遅れてやってきた川口が仕事を終わらせて談笑していた隊員達に声をかける。
「馬鹿。お前が最後だ川口。とっととのりやがれい。」
急に背後から現れた整備班長が川口の頭を引っぱたき二人が待っているF-15Eのほうに突き飛ばす。
「了ー解。」
そう呟いてから整備班長に押されるままにコクピットに向かいコクピットに登る梯子から下りてきた陸に話し掛ける。
「あ、陸さん。前に借りてた漫画、後で返しに行きますね」
「ん。わかった。前のブリーフィングで聞いてるから大丈夫だと思うけど念のためにもう一度言っておくわ。
装備は今回のCAP任務にあわせてAIM120とAIM-9Lつけといたから。以上報告終了。じゃあね。」
そっけなく陸は返答とともに事務的な事を知らせると川口を避けるようにして格納庫の端の方に行ってしまった。
「どうもご機嫌斜めだね。なんかあったのかな?」
その場に立ち止まって川口が陸のほうを見つめながら呟いていると整備班長がニヤニヤと笑いながら再び頭をすっぱ叩いて彼に話し掛ける。
468 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:16 ID:???
「とっとと載れ!勘の鈍い色男!羨ましいぞ。」
(羨ましい?なんのこっちゃ?)そう考えながら川口が梯子を上り椅子に深く座り込んでから酸素マスクに手を伸ばし何とか掴むとヘルメット右の固定具に固定する。
その後素早くシートベルトを締めた後 すぐ下で整備の隊員達に指示を出していた整備班長に親指を立てて合図を送る。
数秒後それを確認した整備班長が大きく頷くと付近にいた整備員達を急いで退避させる。
「それでは水城さん。今日もサポートよろしく。」
川口が片っ端から必要な計器を操作しながら後ろで同じく計器を操作していた水城に挨拶する。
「こちらこそ今日もよろしくおねがいします 川口さん。」
そう互いに何時も通りの挨拶が終わった時エンジンも始動し始める。
『シークプレスト管制塔。こちらメビウス1。誘導を求む。』
『管制塔了解。メビウス1。第2滑走路に入れ。すでに寺井機のほうは待機しているぞ。』
『了解。第2滑走路に入る。』
その通信から数秒後 F-15Eがゆっくりと僚機の待つ滑走路に向けて自走を始めた。
469 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:17 ID:???
・・・・・荷物運びのサイクロプスに乱暴にLOLO船に運び込まれてから何時間たったのだろうか?
彼らは運び込まれた木箱の中からゆっくりと顔だけ出して付近に人がいないのを確認すると木箱から出て辺りにあった物を一つ一つ調べ始めた。
「師匠〜すごいっすねえ・・本当に師匠が言ったように鉄で出来た船が浮いてますねえ・・」
ロキが驚いたようにそう呟くがアテネのほうは驚きすぎたのか声も出さずに荷物の山をぐるりと見渡していた。
「いやそっちはどうでも良いんだ。それよりこの明かりだ。」
そういって彼は天井の蛍光灯を指差す。
「魔力も火も使わずにこれだけの光を出している。全くもってすばらしい。
おそらく光の精霊でもガラス管の中に閉じ込めて・・いや違うな。そんな気配は感じない。
サイド国のライミー博士が開発したようなガス灯みたいに燃焼性ガスをガラス管の中で燃やして・・
いやちがうな。それなら独特の臭いもするし空気口がひつようだ。いったいどんな仕組みで・・」
自分達の事をわすれ一人ぶつぶつと蛍光灯を見つめたままどのような仕組みで動いているのかをぶつぶつ呟やいていた師匠を
二人はしばらく彼を見つめていたがこのままほうって置くといつまでたってもここにいる羽目になるのでおずおずと
「お師匠さま。この船のほかの部分も見てみたいんですが・・・」と師匠に告げた。
「む?おお確かにな。よし、じゃあとりあえず上にでもあがるか。」
そう言ってから辺りを興味深そうに眺めながら階段に向かって歩き出す。それに二人も続く
470 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:17 ID:???
階段を上がった次の階には黒や白のTシャツで迷彩ズボンという格好の隊員達が通路の続く限りずらっとならんでいた。
実はこのLOLO船、復員船としての役割も持っていた。そのため多くの兵士達が九州に向かうためにこの船に乗り込んでいたのだった。
階段に腰をおろしてマルボロを吸っていた隊員達が誰もいないはずの貨物室から突然現れた三人を見つめ呆然となった。
隊員達がたぼこを投げ捨ててそばに立て掛けてあった会った誰かの小銃を拾い一斉に彼らにその銃口を向けて詰問した。
中には自分の銃を誰かに取られてしまい素手でおろおろする隊員もいた。
ちなみにどの銃の弾倉にも実弾は入っていないがパニクっている隊員達はそんな事を気づいていなかった
「だ・・誰か!!所属官制名を言え!!」
「俺か?エルフィールから留学生として派遣されたクラース・フォン・ミラーだ。。後ろの二人は俺の使用人だ。」
クラースが両手を挙げながらそのまま階段を昇りきりいけしゃあしゃあとエルフィールから日本に留学にむかう裕福な貴族の息子を演じる。
後ろにいた二人も心得ているのかすぐにそれに習い隊員達に深々と一礼する。
「おや?連絡がついていないのか?俺はエルフィールから日本に留学に向かうために特別にこの船に乗せてもらったのだが・・・」
隊員達が顔を見合わせる。一番前でそれを聞いた二尉がクラースに銃を向けたまま後ろにいた三尉に尋ねる。
「そういや山本 エルフィールの人間が何人か一緒にこの船に乗り込むとか大隊長殿がいってたよな」
「え?あ、はい。たしか留学生が十数名・・」
山本と呼ばれた三尉が慌てて思い出し名がら二尉の問いになんとか答える。
471 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:18 ID:???
それを聞いた二尉が慌てて小銃を抱えなおし敬礼する。それを見ていた隊員達も一瞬戸惑ったが続けて彼に敬礼した。
「失礼しました。留学生の方々とは知らず・・」
「いや なに許してもらうのはこっちのほうだ。勝手に船内を見学していた自分達のほうが悪かったんだから。・・・もう行っていいよな?」
「はっ!どうぞお通り下さい!」
「そうか。ありがとう。ところで・・・この船の動力を見てみたいんだがどっちに行けばいいのかな?」
「はあ・・動力ですか?・・おい。誰かこの船の機関室の場所わかる奴いるか?」
言葉の途中で二尉が振り返って部下達に尋ねる。山本三尉がそれに答えた。
「自分さっき一番下の階うろついてた時に見ました。」
「そうか。じゃあ山本三尉 案内してさしあげろ。」
「分かりました。クラースさん。自分について来て下さい。」
「そうか。じゃあよろしく頼む。」
山本が64小銃を壁に立て掛けて彼らを案内しようとする。三人は彼に続きその場を後にした。
「これがこの船の心臓部のディーゼルエンジンです!出力は・・・」
そう言って物凄い音を立てているエンジンの前で三人と山本にむけて大声で機関手が説明する。
クラースが機関手たちに何度も大声で質問し機関手たちがそれに答える。
「このタービンとやらはどうやってまわしてるんだ!?」
「このエンジンの中で中で石油からできる灯油という油を中で空気と混ぜて燃やします!!」
「油に密閉した空間で火をつけたら爆発しないのか?!」
「その通り中で爆発を起こしてエンジンを動かしています!!」
遠くのほうでは機関手達がわざわざエンジンを見たいと言ってきた異世界の留学生をめずらしそうに眺めていた
472 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:19 ID:???
「坂本機関士殿!大変勉強になった!!感謝する!!」
「なに!!わからない事があったら何時でも声を掛けてくだせえ!!」
「ありがとう!!そのときはよろしく頼む!!」
機関士たちに彼らは手を振って機関室から出てきた。
「では次は何処に行きます?自分にわかる範囲なら案内しますが・・」
「おや?山本三尉こんな所で何をしているのだ?それに後ろの三人は誰かね?」
本物の留学生達の案内をしていた大隊長が妙な三人を引き連れていた部下に声をかける。
「は!大隊長殿!!自分は上官の命令で留学生のクラースさんの案内をしております!」
山本が慌てて敬礼しながら上官の問いに答える。
「留学生の案内?それなら私が今しているが・・だれか彼をご存知の方はいるかね?」
そう言って大隊長が振り返って自分が案内してきた本物の留学生達に尋ねる。留学生が答えた。
「クラース?・・そんな名前の奴はいませんが」
後ろにいた猫耳(男)がその問いに答える。大隊長がクラースに向き直って渡航許可証の提示を求める。
「すみませんがクラースさん。日本政府の発行した渡航許可証を見せてください。」
「もちろん持ってますよ。」
そう言ってクラースがポケットに手を突っ込んで探すような振りをする。
(やばいっすよ。師匠!!そんなもん持ってないじゃないですか!!)
ロキがエルフ特有の能力、テレパシーでクラースに話し掛ける。
473 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:20 ID:???
(ロキ・・俺の合図に合わせて一目散に甲板を目指すんだ。いいな?)
「あれ?おかしいな・・」
クラースが白々しく胸ポケットやズボンのポケットまで探す振りをする。
その間にも彼らはテレパシーによる会話を続けていた。
(いいか。アテネにもお前が伝えておくんだぞ。)
(了解です。師匠)
「おいロキ。お前に渡さなかったか?」
「いえ。そのような物はお預かりしておりませんが?」
(よし。準備はいいか?)
(OKです師匠。)
「よし!!行け!!」
彼の合図と同時にアテネとロキが目の前にいた留学生達と大隊長を魔力と格闘技の混合業でまとめて吹っ飛ばす。
「じゃあ山本君!!世話になった!!元気でな!!」
そう言ってほうぜんとしていた山本に声をかけると三人は彼に案内されたとおりの道を通って一目散に甲板を目指して駆け出した。
彼らが逃亡を開始してから4分後 緊急の船内放送が赤いランプとサイレンを鳴らしながら行なわれる。
474 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:24 ID:???
『緊急警報 緊急警報!!この船に大隊長の命を狙った賊が乗り込んでいる!!各部隊指揮官は身近にいる兵を大至急至急まとめ賊をひっ捕らえろ!!
賊は非武装なれど魔術を使う可能性大!!現在賊は3A通路から甲板を目指している!!各員充分に注意しつつ賊を捕らえよ!!』
その放送の直後3A通路でだべっていた体勢のままでいた水島小隊の視界にその三人が飛び込んでくる。
「あいつらだ!!逃がすな!!」
「魔術に気をつけろ!!呪文を詠唱させるな!!」
水島が自ら先頭になって小隊全員で走ってきた三人を取り押さえに掛かった。
「止まれ!!ここは通さんぞ!!」
「どけ!!おし通る!!」
そう叫んでアテネとロキが加速しながら突入してくる。
「「破ッ!!」」
馬鹿げた破壊力の体当たりをまともに食らい水島を追い抜いた5,6人がまとめて吹っ飛ばされ小隊のメンバーの足を止める。
体当たりの直前自分自身に強化と体重増加の瞬間魔術をかけたのだった。
まともに食らった隊員達はボブザップが全力疾走で体当たりしてきたのと同じぐらいの衝撃をまともに受け肋骨などを折り気を失っていた。
二人が起き上がった直後に白兵戦が発生する。
殆どの隊員達が組み易しと判断したのか一斉に女のアテネを取り押さえに掛かる。だが狭い通路で彼女は起用に立ち回り隊員達を翻弄する。
水島二尉、宮本三尉それに杉野一士ほか2名が呪文の詠唱に入ろうとしたロキとクラースに攻撃を仕掛ける。
宮本、杉野がロキに対し銃剣のついていない89小銃で突きかかる。がロキが呪文を唱え終わるほうが速かった。
「万物の根源たる大地の精霊よ!!かの者達にその力を見せ付けたまえ!!」
力ある言葉が隊員達が振り回していた小銃やヘルメットなどの金属で出来た物にかかる重力を数倍に高める。
隊員達が急に重くなった小銃を取り落とす。小銃を振り上げていた隊員に至ってはそのまま小銃の重さに引かれて後ろに引きずり倒されてしまっていた。
運悪く弾倉や銃剣をベルトにぶら下げたままいた隊員達はその重みに押しつぶされて立つ事さえ叶わなかった。
475 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/22 20:27 ID:???
とりあえず連続投稿規制が掛かりそうだから今回はこれだけにしておきます。
・・おいらのも自衛隊と関係がなくなりつつある予感・・
とりあえずこれの続き終わらしたら再び戦争開始しますんで見逃してください・・・
476 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/03/23 03:40 ID:???
うわあ…、しばらく見ない内にてさりすとサンの新作や新職人さん等の作品が張られてる。
糞エア捨てーしょんが理由も無くポアしたせいでネットは愚か電話すら通じなくなって
ました。ココを見ると何か故郷に戻った気分になります。
そんで戻った早々、質問なんですが陸自の高機動車って何免許で乗れるんですかね?
477 名前: ぱふ ◆QNqArvHyIU 03/03/23 21:21 ID:???
>>476
高機動車って、要はトヨタのメガクルーザーでしょ?
普通免許で乗れる筈。
478 名前: 名無し三等兵 03/03/23 23:30 ID:???
このスレの中でルナフレアたんが一番好きなキャラなので続きキボンヌ
479 名前: sageごん 03/03/23 23:35 ID:???
実は漏れもルナフレアタンが好き。
つーか、ルナフレアと山川のコンビが好き。
480 名前: ACE 03/03/24 11:08 ID:???
では本日分を…
さらわれた少女、進藤あすかは病室の中で目を覚ました。病室内を見渡した。
「そうか…あたしは…ん?」
ふと壁にかけてある赤いコートが目に入った。それは裸で救出された彼女に少年が
かけたものだった。
あすかは次の日には学校に行った。所属している剣道部の面々と早く会いたかったから。
ところが道場の扉をくぐったら、意外な人物が目に入った。
「!!あなたは…。」
「どうも。しばらくここの臨時講師となりました。カイル・エルマリート・ヴィジャヤです。
よろしくお願いします。進藤あすかさん。」
あの少年だった。
「あ…あの…助けていただいてありがとう…。これ…。」
探して返すつもりだったコートを渡した。
「ああ、どうも…あ、そんなに見てないですよ!!仕方が無かったんです!!気にしないで!!」
カイルは突然慌てふためいて言った。
「?」あすかはなぜそんなに慌てるのか気づかない。
「いやね進藤。」顧問の先生が言った。「彼は剣士のようだし、この世界で君のように
工作員に襲われるというようなこともあるだろうと思ってね、彼に自衛のための様々な
技をしばらくの間教えてもらうことにしたんだ。」
「と、いうわけです。では、さっそく始めましょう。」カイルも言った。
「すまないが…カイル君、少し話がある。」
その突然の声の主は柊だった。
481 名前: ACE 03/03/24 11:45 ID:???
「一体なんですか?」カイルは柊に聞いた。
「ああ、君とアレクサンドル氏、それと…あの吸血鬼の…。」
「ヴァルター・ヒュッケバインです。」
「そうそう、ヴァルター氏。実は自衛隊内部でも今回の工作員のように
敵地で破壊工作を行う特殊部隊の編成を急いでるんだが、その部隊に、君らも参加して欲しいとの
ことなんだ。」
「………。」カイルはしばし考え込む。
「自分だけでは決めかねます。彼らの意見を聞いてみないと…。」
「その心配なら無用だ。」柊の影の中からヴァルターが出てきていった。
「私はお前の従僕だ。お前にあだなす者を片っ端からなぎ払い、お前を遮るものを叩き潰す
のが私の仕事だ。だが命令を下すのはお前だ。我が主よ。」
ヴァルターはそう言った。
「…お断りします。僕はやっと安住の地を見つけられたんだ…。もう戦いは御免です。」カイルは哀しそうに言う。
「…君にはいったい過去に何が…」柊はいぶかしげに問う。
「そこまでだ柊」ヴァルターが威圧的な口調で言う。
「貴様は我が主の過去を詮索しようとした。知られたくない過去をだ。
もしそれを知ってみろ、貴様生きてここを出られると思うな
ぶち殺すぞ人間(ヒューマン)!!」ヴァルターは恫喝した。
「よすんだヴァルター。」カイルは言った。「とにかく、お断りします。すいません。」
「…分かったよ。自分としても、君をこの戦争には巻き込みたくない。すまなかったな。」
そう言って、柊は帰っていった。
482 名前: 名無し三等兵 03/03/24 13:54 ID:???
ヘルシングネタでつな
483 名前: ACE 03/03/24 15:11 ID:???
その日の午後、カイルとあすかは一緒に買い物に出ていた。
「ごめんなさい、買出しに付き合ってもらっちゃって。」あすかは言った。
「いいんですよ。あの顧問の先生にも、住むところやらでいろいろお世話になったんだ。
これくらい当然だよ。ってうあっ!!」
カイルは人にぶつかった。よりにもよってやばそうな男にである。
「おう、あんちゃん!!どうしてくれんだゴルァ!!」
「失礼しました。すいません!!」「ああ!?何様のつもりだ…」カイルの言葉など全く耳に入っていない。
「おい、そこのヤクザども。」突然声をかけた男がいた。
「ああ、なんだてめ…ってまさか!!」やくざたちは突然慌て始めた。
「お前ら確か小田組のモンだろ?もう少しは生かしておいてやろうと思ったが、どうやら
もっと早く死にたいらしいな…。ああ!?」男はヤクザに向かって言い放った。
「全く…お二人さん、大丈夫か?こいつらもてねえから、男女で歩いてると絡んできやすいぞ。
気をつけるこった。」男は言った。
「あの…あなたは?」あすかは尋ねた。
「俺か?俺はただのゴミ処理係だ。」
「よく言うぜ。霧島雅人警部補。暴力団取締班の切り札(ジョーカー)が。」
口を挟んだのは、いったいどこから出てきたのか柊だった。
「柊さん!!一体どうして…。」カイルは尋ねた。
484 名前: ACE 03/03/24 15:42 ID:???
「ああ、俺だって買い物くらいするさ…。それにこの博多の大通りは買い物には困らない。
二人は…さしずめ買出しってところだね。霧島、お前は…」
その柊の言葉は突然の轟音でかき消された。
「…これは、魔法によるものでしょう。なにか強力な使い手が空間転移してきた反応です!!」
カイルは言った。
「魔法?先日の奴等か!?って、何でお前そんなことが分かる!?」霧島は驚いて言った。
「柊さん、早く退避しましょう!!」カイルは無視して続ける。
「ええと…お前もしかして…こっちの世界の人?」霧島はカイルの腰の剣を見て言った。「なんかやばいぞ。ときの声が聞こえる。まさか魔法でたくさん兵隊を送り込んできたんじゃねえのか!?」
「ええ、おそらく…。」カイルも答える。
「やばいな…おいそこのヤクザども。」霧島はどさくさに紛れて逃げようとしたヤクザたちに声をかける。
「てめえら、拳銃(チャカ)と、長い刀、車なんかに置いてねえか?」「ひィ!、置いてありやす!!」
ヤクザ達はすぐに自分たちの車へ走るとすぐに銃と弾薬、それに木鞘の刀を持ってきた。
「どうやら声から判断すると…俺たちって囲まれてるらしいね。さてどうする?名前は…」霧島は訊く。
「カイルです。ここは送り込んできたボスを一点集中で叩くべきです。じゃないと、次々に増援を送り込まれます。」
「よし…柊、部隊に連絡だ。たぶんパニクった群集で部隊はすぐには来ねえ。俺たちだけでできるだけ粘るぜ。」
「ああ、分かってる。」柊は答えるとすぐに携帯で連絡を入れる。
「あすかさん、どうやら君を逃がしている余裕は無いみたいだ…ごめんね。」カイルはあすかに言った。
「大丈夫…怖いけど、耐えてみせる…!!」あすかはカイルをしっかり見据えて言った。
「そうか…じゃあ僕が護衛に就こう…絶対に守ってみせる…!!」
「ああ、
485 名前: ACE 03/03/24 16:26 ID:???
4人はカイルの感覚を頼りに大通りを歩いていった。火器などを使用しないだけあって、焼け焦げた車がごろごろしているという訳でもなかったが、ガラスなどは無残に砕かれていた。
すると、目の前の角から、オーランの軽装歩兵が数人出てきた。
「お…獲物みっつけた(・∀・)」敵兵は言った。
「獲物ねえ、まあいいか。オラ、さっさとこいや。」霧島は言った。腰に下げている刀は鞘に入ったままだ。
「なめてんのか…ニホンジン!!鞘に刀がはいったまんまだぜっ!!」敵兵の一人が剣を振り下ろ…すまえに敵兵の首が飛んだ。
「俺の剣はな…鞘に入った状態が一番強いんだよ。」霧島は残酷な笑みを浮かべて言った。
「馬鹿な…総員、かかれぇ!!」敵兵の長と思しき男が声を上げて、部下と共に斬りかかってきた。が、霧島の鞘から銀の光が一閃し、敵兵の首が次々と飛んで全滅した。
「…すこし子供には強烈すぎたか…」顔を押さえているあすかに霧島は言った。
「凄い…霧島さん、これは一体…」カイルは驚きを隠しきれない様子だ。
「これは、『居合』っていうこの日本に古くから伝わる剣術だ。鞘から刀が抜ける際の滑り落ちる力を利用して斬撃の速度を一気に上げて超高速で必殺の一撃を撃ちこむ、
この国独自の究極の一撃剣だ。この霧島は銃を構えるより速いこの居合『早撃ち』で多数の暴力団を壊滅させてきた。
ついでに、剣だけじゃ限界があるから銃の腕も抜群、正直、この国で現在最も戦闘能力の高い男だ…。」
柊が説明した。
「へえ…ところで大丈夫?あすかさん?」カイルはうずくまるあすかに言った。
「ええ…大丈夫。気にしないで…。」
そこに、槍を持った兵士と、鎧で身を固めた重歩兵の集団が押し寄せてきた。
「僕も負けてられないな…。」カイルは剣を抜いた。片刃で幅4センチほど、刀身の長さは1メーターほどの銀色の剣だ。
「薙ぎ払え、マーシレス!!」カイルが叫ぶと、その剣は光って形を変え、長い両手剣になった。ちょうど映画「ブレイブハート」で主人公が使っていた剣のような、身長ほどもある剣だった。
486 名前: 名無し三等兵 03/03/24 23:02 ID:???
ヒュッケバイン・・・ブラックホール!? ガクガクブルブル
487 名前: 名無し三等兵 03/03/25 00:52 ID:???
ふとおもったんだがなんでてめーらそんな重箱のスミつっつくようなまねすっかね。マジで。特に>>86、阿呆か、おまえ。
こういう話には考証も大切だが用は書き手は読み手を楽しませにゃならんのだ。
お前のようなアフォのおかげで書き手はずいぶんと苦労する。
制限、突っ込みが入った時点で腰が引けるからな、普通は。
自分のない知識ひけらして大恥かく前にせっかく書いていただいてる
作品を楽しめ。
ま、ここのスレがマターリ進行だから、こういう猿が調子に乗るんだろうが。
いまさらこんなこと書いてる漏れには突っ込み無しの方向で。
488 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/03/25 01:19 ID:???
>>478
>>479
スンマソン。一から話を練り直している最中でして、それなりの物が完成したら
何処かのアップローダーに圧縮うpしようと思ってます。もうちっと待ってくん
さい。
>>477
あれって普免で乗れるんですか。初めて知りました(^^;
最近はスキー訓練に行く自衛官サンが多くて通学途中に良く見るんですよ>>高機動車
つーか、もう直ぐ花見ですね。異世界の人達にも桜を見て欲しいと妄想する今日この頃。
489 名前: 名無し三等兵 03/03/25 05:08 ID:???
>>487 股割しる。 >>488 エルフ耳や猫耳と花見・・・(;´Д`)ハァハァ
490 名前: 名無し三等兵 03/03/25 05:10 ID:???
あれ?何か書き込みがおかしいな。
491 名前: ACE 03/03/25 11:01 ID:???
486>いやいや、確かに名前の由来はそいつなんですが、ブラックホールは使いません。
むしろ彼の必殺技は拘束制御術式クロム(以下検閲
では本日分を…
カイルはその両刃の長剣マーシレスで槍兵たちを次々と薙ぎ払い、それを見て興奮した霧島も重歩兵を一人二人と突き殺していった。
「バカな…なぜ我々の鎧が…」重歩兵の長は信じられないといった様子で言った。
「はあ?こいつはな、鎧の隙間を狙うこの国の古流剣術だ。鎧っつったら斧かハンマーでぶっ潰すしか能のねえアフォどもが!!」
霧島は一喝した。その間にも、あすかは拾った鉄パイプで剣道の技で敵の斬撃を払いながらそのまま叩きのめし、柊はヤクザから奪ったマカロフで敵を撃ち抜きつつ、後ろから来た敵兵を一本背負いで投げ飛ばした。
「みなさん、強いですね…。」カイルはそう言うと、突然あすかをかばうように抱きしめた。直後、彼の背に矢が突き刺さり、カイルは低い呻き声をあげた。
「カイルさん!!」あすかは完全に慌てていた。「大丈夫…だよ…」カイルは後ろを振り返った。
そこには、長い銀髪で黒いコートを着た貴族風の男が弓を手にして立っていた。
「カイル、奴は…」柊は尋ねる。「あいつは…『魔人』ボルヴェルグ…ヴァルターでもアンデルセンでも倒せない…あいつを倒せるのは…僕だけだ…!!」
カイルは苦しそうに立ち上がった。カイルの体に稲妻が走る。
「む…まさか!!」ボルヴェルグは弓に矢をつがえ、構えた。矢が光り輝き始める。
そして、矢が放たれた。
492 名前: ACE 03/03/25 11:40 ID:???
矢がカイルに命中、爆発する。
「カイルさん!!」あすかは泣き叫んだ。が、煙が晴れて彼の姿が見えたとき、彼女は言葉を失った。
そこには『人にあらざる者』魔人がいた。
体表は黒い鎧のようになり、赤いコートはそれと同化し、その顔は人間の時の面影を少し残しているものの、漆黒の硬質な肌になっていた。刺さっていた矢はいつの間にか抜けている。
「あすかさん…君にだけは見せたくなかった…。あまり見ないでください…。」カイルは寂しそうに言った。その声は、普段と変わらない。
「やっと出てきたか、『魔人』カイル・エルマリート・ヴィジャヤ。一度、あのヴァルター、アレクサンドルがつき従う最強の魔人と戦いたかった。」ボルヴェルグは言った。
「一体何が目的だ。君のような魔人や、先日の魔術師シュリー、みなオーランには加担していなかったはずだ!なぜ彼らの軍勢に手を貸す!?」カイルは尋ねた。
「フセインも必死でね、私のような第3勢力に声をかけているのさ。もうすでにウダイの手で我々のような者をまとめた工作機関が完成しつつある。そうすれば、この日本とて敵ではない。」ボルヴェルグは笑みを浮かべて言った。
そこに霧島と柊はほぼ同時に銃をボルヴェルグに向けて放った。ニューナンブの38スペシャル減装弾とマカロフの9ミリマカロフ弾がボルヴェルグを貫いた…かにみえたが、彼はそれを恐ろしいまでの反射神経でかわした。
「けっ…銃弾なんか通じませんってか?なめた野郎だ。」霧島は言った。
「フ…人間にしてはやるほうのようだが…所詮貴様らとは次元が違…」ボルヴェルグは言いかけた。
「黙れ。」
493 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/25 14:49 ID:???
ACEさんの奴イイ・・とても面白い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
突然ですみませんが今までの更新なかったことにしてください。お願いします。
何分こんな話書くの初めてでして話がこんがらがってきてワケ若布でした
自分の文才の無さが悔やまれます・・・
本来なら最後まで書くのが筋なんでしょうがこれ以上載せてもスレ汚し出しかないのでこれで撤退させていただきます。
494 名前: ACE 03/03/25 15:00 ID:???
割り込んできたのはヴァルターだった。
「貴様私の主を本気にさせたな。」彼はナンブ14年式を抜いた。「死をもって償え。」
彼が左手を挙げると、物陰から飛び出してきた男たちがいた。柊分隊だった。
「直接火力支援!!一斉射撃!!」ヴァルターの掛け声で、64式小銃、ミニミ、カールグスタフが一斉に火を噴く。
武藤のカールグスタフが重歩兵を吹き飛ばし、ミニミが浮き足立った敵兵を「刈り取る」。
カイルにも敵兵がさらに多く、50人ほど押し寄せてきたが、彼は長剣マーシレスを横に薙いだ。
すると赤黒い残像が伸び、いつもの5倍のリーチで数十人の敵兵を一撃で薙ぎ払う。
さらにカイルは剣をもとの片刃剣に戻し、迫る敵集団に突き出した。すると剣が多数の銀の線でしか見えない程何度も高速で突き出され、敵兵を蜂の巣にした。
そしてカイルは背中に翼を生やし、地を蹴って一気に上空へと飛び上がり、両手に稲妻を走らせた。
「消えろ!!」両手の稲妻が地に叩き込まれ、爆発した。敵兵が吹き飛ぶ。
「ほう…ならば、フレキ!ゲリ!」ボルヴェルグの足元に魔方陣が2つ現れ、そこから2匹の狼が飛び出した。
襲い掛かる狼。だが一匹は突然真っ二つになって息絶えた。
「遅い。」アレクサンドルが、両手の剣をクロスさせて立っていた。もう一匹は鮫島に襲い掛かった。
が、鮫島は飛び掛る狼の横っ面をミニミのストックで殴りつけた。吹き飛んだ狼を容赦ないミニミの掃射で蜂の巣にした。
495 名前: ACE 03/03/25 15:58 ID:???
「さあ、ボルヴェルグ。さっさと退くんだ。」カイルは言った。
「退く?」ボルヴェルグは首をかしげる。「なにを言っている。まだ私は健在だ。まあ貴様のことだ。
私と力をぶつけ合えばとんでもない被害が出る。それを恐れているのだろう。」
「柊さん。」カイルは言った。「みなさんを連れて早く逃げてください。できるだけ遠く…。」
「何をするつもりだ!?」「僕の最大の技を以ってボルヴェルグを消し去ります。おそらくこの一帯は更地になります。」
「冗談じゃねえ!!」霧島は叫んだ。「後は任せますってか!?ちったあ俺たちを信用しろ!!」
だが、もうカイルの耳には届いていない。空中のカイルが光り輝き、オーラが集束し、体に稲妻が走る。
「よろしい…ならば…。」ボルヴェルグは弓を構えた。その矢にもオーラが集束し、炎が燃える。
「そうだ…俺達を信じろ、カイル…。」柊はつぶやくと、声の限り叫んだ。「村雨ぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
一発の銃声。ボルヴェルグの背後から飛んだ7.62ミリ減装NATO弾は、一直線にボルヴェルグの頭を貫いた。
事前に後方に回り込んでいた村雨が、ボルヴェルグを狙撃したのだ。ボルヴェルグは信じられない様子で弓をとりおとす。
「総員、一斉射撃!!」柊の掛け声で、村雨はセレクターを『タ』から『レ』に切り替え、トリガーを引いた。
それと同時に、64式小銃が、ミニミが、マカロフが、ニューナンブが、ナンブ14年式が一斉に火を噴き、瞬く間にボルヴェルグはボロ雑巾のようになった。
だが、それでもボルヴェルグは倒れなかった。蜂の巣になったままで不敵に笑う。
「フフ…さすがだ…今日のところは退いておくよ。なかなかこの戦争、楽しめそうだ…。」言い終わると、彼の体がすうっと透明になっていった。
「カイル。」彼は言った。「その少女、せいぜい大事にするがいい。この戦争から彼女を守りきれるか、しっかり見届けてやろうじゃないか。」
そう言い残して、ボルヴェルグは消えた。
496 名前: ACE 03/03/25 16:49 ID:???
気がつくと、カイルは元の姿に戻っていた。
「とうとう、見られちゃいましたね…。あすかさんが怖がって動けなくなる前に、僕は行きましょう。」
カイルは柊たちに背を向けて歩き出す。アレクサンドルは寂しそうな顔で、ヴァルターは苦虫を噛み潰したような顔で。
「待てよ。」霧島は言った。「カッコよかったぜ。カイル。」その一言にカイルは思わず立ち止まって振り返る。
「行くのはお前が決めたことだ。でもよ…これだけは言っておきたかった、俺の本心だ。怖いとかじゃねえ、純粋にカッコいいと思った。」
「…お気持ちは嬉しいですが、隊員の皆さんにもこれ以上迷惑はかけられません。では…」
「待って!!」あすかが言った。「待ってよ…。行かないでよ…。あなたが何をしたっていうのよ…。あなたあたしたちを助けてくれたじゃない!!
なんで謝るのよ!!」
「カイル。」柊は言った。「俺たちはお前を必要としてる。お前は多分、その力にずっと苦しんできたはずだ。それがお前の『過去』なんだろう?
だが、お前はそれでも力を使うことをやめなかった。何故だ?」
「貴様…!!」ヴァルターは南部に手をかけた。柊は構わず続ける。
「それは…お前が恐ろしい『魔人』でもなんでもない、やさしい奴だったからだろう!!
それはここにいる全員が知っている!!ここにお前を恐れるような恩知らずはいない!!」
柊は別に引き止めたいとは思っていなかった。ただカイルに、いつまでも自分自身を恐れて欲しくなかっただけだ。
「…奴らを放っておけば、きっと皆さんにも危機が訪れるでしょう。分かりました。僕も協力しましょう。いいね、二人とも。」
柊とあすか、そして隊員たちの顔がぱっと明るくなる。めったに感情を表に出さない村雨が、かすかに微笑んでいる。
そしてヴァルターとアレクサンドルも、カイルをしっかり見据えて言った。
「了解(ヤー)、我が主(マイマスター)。」
497 名前: ACE 03/03/25 17:30 ID:???
いよいよ出発の日になった。福岡空港に待機しているC130の前に、新編成の特殊部隊、
「陸上自衛隊第2特務分隊『スパルタン』」が待機していた。
メンバーは隊長に柊3尉、副隊長にSEALSから派遣されてきたSEALSの予備隊員ミラー曹長、
村雨1曹、武藤3曹、鮫島2曹、そして偵察部隊から引き抜かれてきた徒手格闘及び銃剣道の達人竜崎3尉、
そして警察からの出向扱いで霧島警部補、それにカイルとヴァルター、アレクサンドルだった。
見ての通り、所属もばらばらな異色の部隊である。
「よし…時間だ。総員、搭乗!」柊は言った。カイルはある人物を見つけて駆け寄った。
「隊長、カイル君を…」「いいんだ。すぐすむよ。」柊はミラー曹長をなだめた。
「カイル君、見送りに来たよ。」あすかだった。「えっと…あの…か、帰ってきてよね、死んじゃヤだから…。」
「…分かったよ。死なない。帰ってくる。約束だ。」カイルはそう言うと、C130に向かって歩き始めた。
もう振り返らない、また戻ってくるまでは。
ハーキュリーズ(巨人)は、エルフィールの空を一直線に駆け上がって行った。
ふう、第1部みたいなのやっと終了です。では本日はこの辺りで。
あとてさりすとさん、面白いと言って頂いてありがとうございます。すごく励みになりました。
『神』てさりすと氏に誉めていただきとても光栄です。
498 名前: 名無し三等兵 03/03/25 21:24 ID:???
>>493
ど、どーしたんですかっ!てさりすとサン?!
いったい何があったんですか?!
499 名前: 1だおー 03/03/25 21:33 ID:???
ACEさんの更新が来て読んでたらてさりすと氏が辞退宣言!?
確かに風呂敷を広げすぎたかもしれませんがいつも更新楽しみにしてたので残念であります…(´・ω・`)ショボーン
でも気が向いたらまた続きでも新作でもうpしてくださいね!
500 名前: 名無し三等兵 03/03/25 23:24 ID:???
>てさりすと氏
もう続きを読めないのですか、残念です。
今までお疲れ様でした。
501 名前: 名無し三等兵 03/03/25 23:36 ID:???
そ、そんな、てさりすと氏の更新いつも楽しみにしていたのに・・・
502 名前: 文ヘたれ三等兵 03/03/26 02:46 ID:???
ACEさん乙ー。第2部マターリと製作してください。待ってます。
…てさりすとさん撤退。面白くて更新が楽しみでした。長い間ごくろうさまです。
これまでの経験を糧として短かくてもいいので新作を期待してます。1だおー氏はじめ作家、読者共々
あなたには多大にお世話になりました。
このスレを磐石にしなおかつ多大な功績をあげたてさりすと氏に敬礼!!!
____
〕=@=〔
/( ゚Д゚)
\( )
若干ずれてるのは勘弁。
503 名前: sageごん 03/03/26 12:55 ID:???
>>てさりすとさん
まぁ、もちっと気楽にいきませう。
いままでのも面白かったでしよ♪
また書く気になったら、うpしてくださいね。
504 名前: ACE 03/03/26 20:19 ID:???
えっ、てさりすとさんのあれって最近の分だけじゃなくて
今までの作品全部ナシってことだったんですか!?うわあ…。
一応自分はてさりすとさんの作品の外伝ってスタンスで書いてるので、正直てさりすとさんの作品がないと
成り立たないし…。どうしても台詞だけでまわしがちな自分と違って細かい描写なんかは自分をはるかに上回ると思って尊敬してたのに…。
こんなこと言えた義理ではありませんが出来れば戻ってきて下さい。
エルフィールと日本、オーランの戦争を最後まで書ききれるのは、あなただけです。
505 名前: 1だおー 03/03/26 21:35 ID:???
>ACE氏
確かに。お気持ちはこのスレの住人皆同じかと…(・ω・)
>お花見
日本ではよく「花見の席では無礼講」と言う。
まあ差はあれどどんな組織の人間も日頃の上下関係を忘れて楽しむんじゃないかと思う。
<花見場所>
酔った陸自佐官「やややや!なにそんな不景気な顔してつっ立ってんの? 嬢ちゃんらも飲んで食べなさい」
そういうと側で従順に控えていたメイドたちに紙コップを配って晩酌する一佐。
騎士「い、一佐殿!?いけませぬそのような下賤な者どもに…」
酔った陸自佐官「んん〜。なぁにいってんのよ?花見に下賤も下水道もないでしょがぬははははぁ〜!」
一向に意に介さず酒をついでやる佐官。メイドたちは動揺しまくり。
メイドたち「あ…あ…あ…」
…(・∀・)イイ!
506 名前: 名無し三等兵 03/03/27 06:14 ID:???
なんとなく便乗して
自衛官A「大山ノブヨふーみにー!ぺけぺけん、きーくすーいー」
自衛官B「うらー!そこの暗そうなキミもいいカンジになってきたねー!もっと飲むのですよー!」
暗メイド「うらー!私は飲むのですよー!!もっと飲むのですよー!!」
騎士「おい、メイドがそのようなことでどうするか!ほら、酒が少なくなってきておるぞ。早く取ってこぬか」
自衛官A「あー!!こいつ立ったー!!立った奴が雑用だー!!」
騎士「へ??あの、私ですか!!」
自衛官B「たりめーだー!立ってる奴は・・・とにかく誰でも使うんだよー!!つーかお前酔ってねーだろ、これ飲んでから行け!!」
他メイド「ドレンさま(騎士)のーちょっとイイトコ見てみたい、ソレ!イッキ、イッキ、イッキ、イッキ・・・・」
騎士「き、貴様ら覚えて・・・」
自衛官A「あー!!カンジわるー!!粗相には追加じゃー!!」
暗メイド「そうですよー、感じ悪いのですよー!この人私みたいな田舎の貧乏人をメイドにして手をつけるのですよー!!ゲスなのですよー!!」
自衛官B「なんだとー!!よっしゃ、恨みのある奴はかかれー!!つーか俺は剥くぞー!!」
他メイド「きゃー!かいぼーってやって見たかったんですよー!!きゃー、こんなにちっちゃい癖に真珠入れてるー!」
暗メイド「お尻の初めて奪っちゃうのですよー!!一升瓶はウマナミなウタマロですよー(謎)!!ドバッと汁も吐き出すのですよー!!」
騎士「あああー!!やめてー!!いやー!入らないー!!」(泣)
507 名前: CK 03/03/27 09:09 ID:???
てさりすとさん撤退ですか。あの話一番気に入っていたので残念です。
508 名前: ◆ZnBI2EKkq. 03/03/27 12:09 ID:???
あんな話でも読んでくれてありがとうございます。
もう少し頑張ってみようと思います。
お見送りの言葉、および激励の言葉ありがとうございました
509 名前: 名無し三等兵 03/03/27 18:15 ID:???
書きたくなったらいつでも帰ってきてくださいね
510 名前: Linuxマンセー 03/03/27 23:25 ID:???
>>てさりすとさん
そうですか。まあまた気がむいたらUPしてください。
あんまり考えこまずに気楽にいきましょう。
>>458
うーん、リバーサーは連載が途中で終っているんですか。
それならたしか単行本が中途半端な型で発行が止まっているのも理解できます。
このリバーサーで羽田か成田かのどちらかの空港が
モンスターに占拠される話がありましたね。
でもこんな時にはこっちの世界の戦士としてARMSの「ジャバウォッグ」
を登場させてもいいかもしれません。反物質を撃ちまくれるジャバウォッグは
かなり危険な存在ですが、こっちの世界が誇れる戦力になるでしょう。
スレイヤーズの「ドラまたリナ」やその姉ちゃんもこれには裸足で逃げだすかな?
>>505
そういえば、花見の席ではやはりカラオケも有るんでしょうか?
もし有るんだったら異世界での花見の席で
自衛官に反戦曲の「イマジン」や「さとうきび畑」
を歌ってるシーンを想像してしまいます。
♪Imagine there is no heven...
♪ざわわ〜 ざわわ〜 ざわわ〜
511 名前: 名無し少佐 03/03/27 23:40 ID:???
それならアーカムのスプリガンたちも
・・・・・・・・・・・・・・・・
AMスーツ装備の御観苗とかマックス隊などの特殊部隊。
獣人に最強の仙人志望者に魔法使いに元ネオナチの熱血漢と何でもありだねw
ちゅうかアーカム社が存在したらこの世界の征服に確実に向かうな・・・
というかスプリガン、アームズがすでにSFだという罠。
個人的にはボーが大好きだったw
512 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/28 08:40 ID:???
とりあえず更新します。以前の更新分のことは忘れてください。
日本、エルフィールとオーランの休戦条約から数ヶ月、一部の都市国家を除き大陸では大規模な戦争は発生せず大陸は平穏そのものに見えた。
だがそれは見せ掛けの上だけのことであった。だがその平和の裏では直接武力を行使しない外交戦、諜報戦が発生していた。
まずオーラン側はと言うと
一つ目は宗教および元が同じ血族の人間だということと魔法技術の遅れた貴国に魔法技術を教えると丸め込み互いの娘を
相手の長男に嫁がせるという方法で大陸第二位軍事力を持つランド皇国と手を結び側面の憂いを無くした事だった
これによりこの時点で大陸の三分の二の領土と大陸に存在する兵力およそ150万のうち(自衛隊および日本共和国軍含む)をオーラン側が約70万人を確保した事になった。
さらに徴兵制および国家総動員体制を確立した事と日本から工作員が入手してきた第一次産業関連書物から学んだ技術で
さらに40万の予備兵力と今までの2倍以上の収穫収入を得ていた。
二つ目に対日本政府工作として国内に入ってきたマスコミ、及び研究者、旅行者(冒険家)に対し自分達がいかなる理由で戦ったか(プロパガンダ)、
本当は自衛隊とは戦いたくなかったということ(本音)、そして戦争の原因を作ったエルフィール『軍』の非人道性を強調した。(事実を誇張しているがある意味で事実)
戦争時の事を知らない殆どの研究者及び冒険者にはオーラン国内および関連諸国国内ででただで護衛として美女、 及び美少女兵をつけただけでなく(もちろん監視の意味もある)
行く先々での歓迎の嵐で洗脳、いや懐柔され 彼らは国内に帰ってくるとオーランの素晴らしさ、エルフィール『軍』の非道性を強く国内に広めた。
その結果ウダイの作戦通り一部の国民および政府関係者はエルフィールに対し不信感を抱きオーランのほうに正当性があると考え出した。
三つ目は九州を元の世界に返すための研究及びその諜報、そして召還に使われたと思われる賢者の石の捜索を開始した事だった。
その方法が分かればそれを教える事を理由に自衛隊を味方に引き込んだり エルフィールとオーランの戦争に介入させない事も可能だった。
513 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/28 08:43 ID:???
最悪日本政府が全てを拒否しこの世界に居着くことが決まったとしても九州を元の世界に送り返すことが出来ればエルフィール進攻を阻止する物はいなくなる。
また多少エルフィールにいる自衛隊の兵力が残ったとしても補給が続かずすぐに無力化できる(この時点でオーラン王は本州島の開発が進み大規模な外人部隊が作られている事は知らない)と考えていた。
そして日本側はというと・・
一つ目は所属が宙に浮いていた国連軍及び在日米軍及びその家族に一時的に(元の世界に帰れるまで)日本国籍を渡し軍事体は自衛隊の中に編入した。
これにより在日米軍にだけしか協力してもらっていなかった自衛隊の戦力は一気に跳ね上がり
艦船は約60 航空機は約400を数え、さらに地上兵力は25万弱を数えていた。
二つめは以前発見された本州島及び周辺の島の開発及び現地の治安および現地敵対勢力への意思強要の為に
フランスを見習い現地で作られた『レジョン・ドノブール』つまり外人部隊を設立した事だった。
日本政府が打ち出した一大宣言『本州島において日本国国民が開発した土地は開墾者のものとする』という墾田永年私財法を彷彿とさせるこのお触書は
仕事を無くした日本人及び外国人及び利益を追求する資本家を揺り動かし現地の開発は日本政府の予算が殆ど使われる事なく急ピッチで進められていた。
されに現地で編成された外人部隊は給料事体はスズメの涙だが衣食住と三拍子がそろった上にさらに文字数学はては異世界式錬金術とよばれる物理化学まで教えてもらえるとあって
現地人のあらゆる部族や何処で聞きつけたのか大陸からも志願者が集まり二個中隊の募集に対し競争率が20倍という人数が集まり担当者が何とかなだめすかして不採用者にお帰りいただく始末であった。
三つ目は脆弱なエルフィール軍を鍛えなおす為に国連軍および自衛隊の中から軍事顧問団を編成それを派遣し兵制の改革及び訓練に当った。
残念ながら休戦後3ヶ月目に開催された第一回臨時国会でエルフィールに対する武器輸出が禁止された為エルフィールに銃火器は輸出配備されなかった。
さらに防衛庁は武装中立のはずのハーフエルフの里(日本共和国)やオーランに脅威を感じている国の大統領(国王)および軍幹部とも非公式にだが軍事同盟について話し合いオーランと戦う際の同盟国を探し続けていた。
514 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/28 08:49 ID:???
そして日本・オーラン双方ともにある同じ計画を進行していた。
その作戦は大陸海上交通の要所であるのと同時に大陸最強の海軍をもつシクヴァル国の国王が急死した事を
きっかけに発生した政権争いに乗じ自分達が扱いやすい人物達に政権をとらせようとしたこと
さらに大陸交通の要所カルネー国と太陽から魔力を吸収してクリスタルに込め魔力が使えない人間でも炎系魔術を使えるようにする施設の確保だった。
三ヶ月に及ぶシクヴァル国の政争は直接的に莫大な資金援助を受けた国王の弟(オーラン国王フセインの叔父)が権力を握りオーランと軍事同盟を結ぶに至った。
日本政府から支援を受けていた王妃は処刑されその息子達は国を追われ命からがら日本に亡命してきていた。
カルネーの内乱では日本政府の支援を受けた革命軍は一時政権を奪うかに見えたがオーランから軍事顧問として
派遣されてきていたハニバル将軍に指揮された政府軍にまさかのアルペス山脈越えを成功され準備が整いきらずにカルネーの戦いに完敗し勢力を失っていた。
何とかスコアフィールド高地まで逃げ込んだ革命軍は遅ればせながら遣ってきた非公式の軍事顧問小林一佐の手によって
第二次世界大戦時のイタリアでドイツ軍が作ったグスタフ線以上の防衛線『タンゴ線』を構築した。
それによってカルネーの戦い以後押されまくっていた革命軍は体勢を立て直し何とかスコアフィールド高原以後の重要都市の確保に成功していた。
これ以外にもあらゆる介入劇で敗北または引き分けに持ち込まれていた日本政府が唯一完全に勝利したのは太陽光魔術集積施設の戦闘だけだった。
今までの敗北に業を煮やした防衛庁は独断で義勇軍の名のもとに本州島で二ヶ月前に作られたばかりの外人部隊魔術降下部隊を派遣。
ボーイング767改の荷物室から飛び出した彼らは或る者は浮遊魔術 或る者は変身魔術で変化飛行、或る者は慣れないパラシュートで降下し付近の交通の要所を占領。
その後協力派の国王軍を支援し2日間の激戦でオーランが資金援助していた革命側を完全撃滅していた
ジェット機が戦闘に参加した事で生き残った革命側及び日本国内の市民団体から猛烈な抗議が殺到したが柘植防衛等長官は
515 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/28 08:50 ID:???
「ボーイングは日本航空から自衛隊が入手。それを自衛隊から購入した現地政府がどう使おうと日本政府および防衛庁の知ったことでは無い」と声名。
また義勇兵として参加した外人部隊についても「日本自衛外人部隊は出来てから2ヶ月、いまだ一度も出撃していない。また2ヶ月程度の訓練では訓練不足で出撃させたかったとしても出撃させれない。」と声明した
その他の都市国家はどちらにも付かず武装中立を保つが三分の一、おーらん側に着くが3分の一、日本エルフィール側に付く、または付くが情勢を見て。というものが残りを占めた。
そして休戦条約から1年半後見せ掛けだけの平和に翳りが見え再び世界は動き出そうとしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上です。これからは書いていて混乱しないように頑張ってみます。
516 名前: 名無し三等兵 03/03/28 10:18 ID:???
てさりすと様復活!!
乙カレーです。
>>国連軍及び在日米軍
キタキタキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
在日米軍の部隊規模・装備・組織運営等々、我々軍板住人は必要と有れば後方から援護射撃を惜しみなく行う覚悟です!
マターリとガンガッテください!
>>511
517 名前: 名無し三等兵 03/03/28 13:38 ID:???
ヤター!!てさりすとさん、おかえりなさい!!
個人的にはシャルル・ド・ゴールとラファールの参戦希望。
518 名前: CK 03/03/28 14:42 ID:???
てさりすとさんが戻ってこられてうれしい限りです。
いきなりで悪いんですが、揚陸艦の登場を希望しています。
シクヴァル国への侵攻に役立ちそうなので。(揚陸艦は特に)
#http://www.geocities.jp/hidezippo/usnavytop.html
519 名前: CK 03/03/28 16:53 ID:???
追記です。
できればでいいので、
原子力空母の登場も希望します。
(ニミッツ級かエンタープライズを)
520 名前: 名無し少佐 03/03/28 17:45 ID:???
原子力空母・・・確かに燃えるがすでに自衛隊ではない罠・・・
というかそれがいると戦争にならないヨカーン・・・ワプスは前に出てたけどなあ・・
521 名前: ACE 03/03/28 18:19 ID:???
て、てさりすとさん…帰ってきてくれたんですね…ありがとうございます。
しかしこれだけの設定をお作りになられるとは…。ちょうど第二部は
EF2000乗りのドイツ連邦空軍のエースパイロットとかを出そうと思ってたんで…。
国連軍所属なら何とか出せるかもです。
ちなみに、自分はこの凄まじく考え込まれた設定を可能な限り生かすつもりです。あくまで「外伝」ですので。
柊率いるスパルタン分隊は国連軍所属の特殊部隊という扱いにしようと思うのですがいかがでしょうか?
自分も可能な限りてさりすとさんの作品の邪魔をせぬようがんばります。
後から来ておいて何ですがともにこの戦いを最後まで書ききりましょう!!
帰ってきてくれて本当にありがとうございます。
522 名前: ACE 03/03/28 18:25 ID:???
ちなみに、自分祖母の家に行ったり課題テストがあったりでしばらくネットが出来なくなるので、次回のうpははおそらく
4月9日以降になります。
いきなり間を空けることになって申し訳ありません。第2部は構想自体は固まってるので一気に
出せると思います。それでは。
523 名前: CK 03/03/28 18:53 ID:???
>>520
打撃力ありすぎですかね?やはり。
524 名前: 名無し三等兵 03/03/28 19:06 ID:???
そうすると、シャルルドゴールだと、原子力空母を満たしつつ>>517
の希望を満たせるわけか。
そんなに打撃力もないし。
525 名前: 名無し三等兵 03/03/29 15:22 ID:???
「自衛隊が天国に召されますた」
天使と魔族の戦いに巻き込まれる自衛官。
先の大戦で死亡した皇軍将兵が次々と参戦。
戦国時代の雑兵とか古代の重装歩兵とかも参戦。
息子を秀吉に殺された信長が怒り狂い、戦々恐々とする秀吉。
その秀吉も家康に怒り心頭。
魔界大本営は第二次大陸打通作戦を企画するも
蒋介石キョンシー師団に行く手を阻まれる。
なにしろ戦死者が発生しないので勝負がつかない。
自衛隊は歴戦の名将を相手に勝利を収められるのか?
もうだめぽ。
526 名前: 名無し三等兵 03/03/29 15:32 ID:???
天国というより地獄だとおもいますが・・・(゚д゚lll)。
527 名前: 名無し三等兵 03/03/29 15:43 ID:/a/M/L8p
無間地獄・・・
528 名前: 1だおー 03/03/29 16:53 ID:???
>>525を読んで思い出したんですが、誰か数年前にパソコンパラダイスっていうエロゲ雑誌に連載されてた、
小説知りませんかね?(タイトル忘れましたが…)
確かあらすじは
天界の次元管理センターに修復不可能なトラブルが発生し、放っておけばありとあらゆる世界が崩壊を開始するという状況に陥る。
天界は苦渋の決断として、それぞれの世界の代表勢力同士で戦争をしてもらい勝ち残った世界のみ存続を許すというプランを実行する。
その、それぞれの世界の中には無論地球も含まれている。
…その小説の中では代表者として戦っていたのはロリやらメガネっ娘やらの萌えキャラでしたが(何せエロゲ雑誌ですし)、本来なら軍事組織同士が戦うでしょう。
それぞれの世界が生き残りをかけて転送ゲートを介して相手側に乗り込んで戦闘を繰り広げる。
設定自体は結構無理矢理でもイケてると思うのだが…。
529 名前: 名無し三等兵 03/03/30 01:59 ID:???
>>525
「地獄の底まで戦国時代」?
530 名前: 名無し三等兵 03/03/30 07:05 ID:???
>>525 まさしく北欧神話のヴァルハラ戦争ですな・・・
神様が戦争の為に勇敢な戦死者の魂を集め、時には魂を集める為に戦争を煽ってみたり
その魂を戦死者の館で鍛え上げて戦場に連れて行かなければならないとワルキューレ達は大忙しですな。
531 名前: 525 03/03/30 18:59 ID:???
>>529
ググッたけどよくわからず。その本は知りませぬ。
「神様は俺たちに何をさせようとしているのか?」―「天国自衛隊」
我らこそ
ついに天使すら指揮する
我らこそ
天国自衛隊(Himmlische Streitkraefte)
戦死するとワルキューレに囲まれてヴァルハラに連れて行かれる自衛官
(;´Д`)漏れも連れてって・・・・・・
では、みなさん。ヴァルハラでお会いしましょう。
532 名前: 1だおー 03/03/30 20:22 ID:???
本にもなってない可能性すらあるようなマイナーさだしね。
「天国自衛隊」に無条件でワロてしまた…( ;´∀`)
533 名前: 1だおー 03/03/31 00:27 ID:???
>>525氏
わざわざググッていただきお手数おかけしました。どうもありがdれす(´・ω・`)
534 名前: 名無し三等兵 03/03/31 14:03 ID:???
>>523
というか在日米軍の陸上戦力だけでも打撃力ありすぎですな(大汗
侵略しに来たモンスター軍団が
LAVやM4持った海兵隊に、あっという間に殲滅させられる罠
535 名前: CK 03/03/31 17:36 ID:???
向こうの打撃力を上げるのはどうでしょうか?
例えば以前>>415で言っていたやつをオーラン側に装備させる。
その上でニミッツ級(なるべく新しいやつ。)や
エンタープライズなどの原子力空母を登場させる。
これならバランスがとれるのではないでしょうか?
ここから冗談です。
>>415の代わりに北朝鮮と韓国をオーラン側に・・・・
・・前提条件にいはんしそうなのでだめですね。
536 名前: 名無し三等兵 03/03/31 18:47 ID:???
>>535
きみ、キボンヌし過ぎ。
変に注文つけて、てさりすと氏を圧迫しちゃイカン。
537 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/03/31 19:10 ID:???
>>535殿、
まあもうちょっと待ってくだされ。良いネタ思いついてるんで・・
多分「あっ!」といってもらえるようなネタです。
明日ぐらいに更新します。
538 名前: CK 03/03/31 19:15 ID:???
>>537
楽しみにしてます。
539 名前: 名無し三等兵 03/03/31 20:29 ID:???
>>534
在日米軍を、自衛隊の味方にせずに、敵に回すほうが、おもしろいと思うな。
日本政府に従わず、独自の行動を開始する在日米軍。
その目的は、日本の主権をその手に握ることであった。
九州本土を部隊に、自衛隊vs在日米軍のガチンコ勝負。
……勝てるかな?自衛隊……。
540 名前: 名無し少佐 03/03/31 20:46 ID:???
すでに続 戦国自衛隊のパクr・・・ゲブンゲブン。
さすがに負けんでしょう。どう考えても自衛隊のほうが数多いし住民感情も見方だろうし・・
541 名前: 名無し三等兵 03/03/31 20:51 ID:???
こういうシュミレーションってすんごい面白いと思うが、どうも自衛隊を美化する傾向があるな。
自衛隊は拷問、虐殺はしない。自衛隊は圧政からの開放軍ってな。(←あくまで一例な)
いや、俺は別にサヨってわけじゃないんだが、自国の軍隊をそういう風に露骨に美化するってのは
どうも抵抗があってね。ある意味、ナルシズムっぽくってさ。
こういうの見てると、「ジャスティス!ジャスティス!」って叫んでる、某合衆国を笑えんと思うのよ。
嫌なら読むなって言うのは簡単だけど、まぁイチ意見として受け取ってくれや。
普段何かと損な役割を演じられてる自衛隊に光を当てたいっていう気持ちは分かるが、もうちょっと別の
表現で活躍させることってできんのやろか?
542 名前: 名無し少佐 03/03/31 20:57 ID:???
あら?美化やり過ぎになってたかしら?
騎馬突撃の時も問答無用で騎兵突撃を蜂の巣にしてたし・・
たとえば狙撃兵の相沢は男は問答無用で撃ち倒したが女性兵も一応撃ってましたよ?
まあ次から気をつけましょう・・
543 名前: 名無し三等兵 03/03/31 22:49 ID:???
>541さん
自衛隊だけでなく、敵国の兵士の描写を増やしたりすると良いかもしれませんね。
あまり主人公たちを悪く書くと、作品として魅力が無いし、
「ファンタジー」ってのは、勇者が悪を倒し善を助けるって感じなので、
そのあたりは仕方が無いのではないでしょうか。
544 名前: 1だおー 03/03/31 23:19 ID:???
>541氏
一理ある御意見です。
BOBの降伏するドイツ少年兵を勢いあまって射殺する戦場の狂気さとか、色々と考えないといかんですな。
…まあ多分、こういう発想が自然と生まれてくるのも日本独特な気がせんでもないですね(良い意味で)
アメリカだったら大抵敵は絶対悪であり言い分もなにもあったもんじゃない内容に絶対なるでしょうから。
545 名前: CK 03/04/01 07:25 ID:???
>>539
在日米軍を敵に回すと揚陸艦が無くなってしまい、自衛隊の
侵攻能力がさがるのでは?
輸送艦だけでは足りないとおもいます。
補給はエルフィールに頼むことになるのだろうか
546 名前: 1だおー 03/04/01 22:54 ID:???
ベローウッドとかレンジャー部隊で制圧して自衛隊が接収しちゃうとかどうでしょう?
海自なら乗組員の育成もそう大変ではないのでは?
547 名前: CK 03/04/01 23:23 ID:???
>>546
砧氏の機動要塞「大和」の第一巻みたいな感じですか?
この人です。(2chでも悪い意味で有名のようですが。)
http://members.goo.ne.jp/home/higuchit1102
548 名前: 1だおー 03/04/02 00:34 ID:???
そんな描写のある小説が実際にあったということに素で驚き…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
549 名前: 名無し三等兵 03/04/02 09:07 ID:???
海軍忍者b(gevovovovovo)
550 名前: CK 03/04/02 13:27 ID:???
霧島那智ですか?
551 名前: 534 03/04/02 14:40 ID:???
>>539
国益必至のアメリカが自衛隊に協力しつつ
影ではマジックアイテムを軍事用に収集しまくるのは大いにありえるというか
むしろ、それをやらないとおかしいという罠
552 名前: 名無し少佐 03/04/02 17:57 ID:???
さてさて交信します。ちょっと身内にパソコン6時に変われと言われておるんで2階に別けて提出します。
オーランと国境を面するとある小さな国にて
「定時報告にまいりました。いつも通り全く異常ありません」
「ん。確認した。引き続き警戒に当ってくれ」
「は!」
そう言って一人の猫耳兵士がぱたぱたと走って丘の天辺にある木で出来た国境の監視塔に戻っていく。
木陰でそれを見送った老指揮官がエルフィールを通じて手に入れた(密輸)クラウゼビッツの戦争論に視線を戻して続きを読み始める。
しばらくの間 彼がページをめくる音と彼に木陰を提供している一本松が風にゆられて鳴らす音があたりを支配していた。
(ふむ。異世界からやってきた兵士どもは火縄銃の連射できる物ばかり使用して力任せに攻めてくると聞いていたがこの本の内容なら我が軍の魔法部隊・・いや全軍で使えるな。)
そう考えた彼はこの戦争論を購入してきたハーフエルフの密輸人がおまけとして書店でもらったというかなりデフォルメされたドラゴンとエルフらしき魔術士の姿がかかれた栞を4分の3ほどはさんで本を閉じると
「日本との貿易も一部ではじまったことだしこの本を大量に輸入して上層部に異世界の戦略、戦術理論を研究させるべき」と軍の上層部まで上り詰めた貴族の友人に手紙を書くと従卒の兵士の一人にそれを渡しすぐ近くの街にある軍事郵便局に向かって走らせた。
突如先ほど定時報告に着たばかりの猫耳兵士が後方を指差しながら入れ替わるように慌てて書け戻ってきて彼に向かって叫ぶように報告してくる。
「隊長〜!!大変です!!オーラン軍のドラグーンとグリフォン騎士団が!!」
「何!!」
老指揮官が勢いよく立ち上がると再び読み出しかけていた本を勢いよく閉じてそれを片手に持ったまま部下が指差す東の空を見上げた。
そこには日本の都市部でよく見かける鴉の群れのような二つの黒い塊が確認できた。
「第一級戦闘配備!!防空部隊は魔術の準備を急がせろ!!命令あるまで撃たせるなよ?!」
副隊長のアステアが部下に指示を回していく。
「通信兵は何処だ!!」
553 名前: 名無し少佐 03/04/02 17:59 ID:???
老指揮官が辺りを見渡す。掩蔽壕のすぐ前に立っていた隊員が掩蔽壕の中でまどろんでいた通信兵を叩き起こして「ノイマン隊長が呼んでいる」と伝える。
あわてて塹壕の中から通信文のメモ用の分厚いノートを抱えたエルフが駆けつけてくる。
「すみません!!通信文どうぞ!!」
老指揮官の目の前でノートを開いて通信兵のエルフが通信文の伝達を待つ。
「我第35番国境警備陣地第一中隊は11:30にオーラン航空一個軍団規模の奇襲確認!!我らは敵部隊が国境線を越え次第反撃を開始する!!至急増援を!!以上だ!!」
通信兵が指揮官のいった言葉を通信内容を間違わないように速記文字でノートに書き込む。それが書き終わるとそれを見ながら精神を集中し首都にいる通信兵にテレパシーで何度も通信を送った。
(こちら第35番国境警備陣地第一中隊。緊急事態が発生しました!!本部聞こえますか?)
本国の通信室にいた通信担当官たちの耳に最前線の国境警備部隊からのテレパシーによる通信が送られる。
(ノイマン隊長からの通信内容を伝達します!!よろしいでしょうか?)
通信担当官たちからの返答は無いが通信兵のエルフは続ける。
(我第35番国境警備陣地第一中隊は11:30にオーラン航空一個軍団規模の奇襲確認。我らは敵部隊が国境線を越え次第反撃を開始します。至急増援を!!)
彼女が一方的な通信を送るとやっと通信担当官たちからテレパシーで返答が来る。
《悪いがそれ所ではない!!すでにランド皇国軍により首都及び城も陥落寸前だ!!国王陛下は近衛兵とともにコールに脱出された!お前達はすぐに兵をまとめコール国へ向かえ!!》
「な!!・・首都が陥落しかけているですって!!?」
あまりの事に通信兵がつい声に出してしまう。それが原因でテレパシーの通信回線がきれ連絡不通になってしまう。
彼女の突然の叫びに驚いた老指揮官が慌てて彼女の肩を揺すりながら詰問する。
「今なんと言った!?首都が陥落しかけているだと!?」
「あわわわ!!隊長!酔う!!酔う!!」
彼女が慌てて身を捻って老指揮官から離れると伝えられた通信文を伝えた。
「なんということだ・・・」
そう言って老指揮官が天を仰ぐ。そのはるか上空で対空砲火を難なく交わし首都に向かうドラグーン達が彼らを馬鹿にしているように見えた。
554 名前: 名無し少佐 03/04/02 17:59 ID:???
西暦2006年8月14日13:00
輸送船 日本丸艦橋にて
「船長。オーランが同盟国と共に都市国家軍とドンパチを始めました。」
本国からの緊急無線連絡を受けた通信官があわてて艦長に報告する
「そうか。案外速かったな。・・で、本国はなんと言ってきておる?」
船員達が騒然とする中、艦長が少し驚いただけで余り慌てずに通信員に続きを促す
「はい、ええと・・通信によりますと都市国家連合軍が各戦線で劣勢で恐らく攻勢に移ることなくこのまま退却を進めると思われるので目的地のコーツ港には入らず帰還されたし。なお万が一敵艦船と接触した場合は相手の警告を無視し機関全速で脱出せよ!とのことです」
すでにコーツ港は日本丸乗組員達の視界には入っていた。まだ港周辺は安全なのかそれとも戦争が起きている事すら知らないのか前に来た時と同じように木造船が出入りしていた。
いつものように案内のコルベット(帆船)が日本丸に近寄ってきて赤と白の手旗信号で『我に続け』と連絡してきた。
「船長、どう返答したらいいのかと通信員が尋ねておりますが」
別の通信員が考え込んでいた艦長に尋ねる。
「確かオーランとの国境から港まで300キロはあったな副長?」
船長が航海長の横に立って眼鏡を拭いていた副長に尋ねる。眼鏡を掛け直し副長が返答する。
「たしかそのぐらいあった筈です。」
その答えを聞いた船長が頭の中に周辺地図を開き考え込む。10秒後に
「どう考えてもここまで来るには一週間はかかるな・・よし、佐藤通信官!案内のグレートコーツに『了解。案内を感謝す』と送れ。その後本国に『今回の積荷は我が国にとって必要不可欠な戦略物資であるがゆえに退避勧告には従えず』とな。
それと警備部隊から半数をコーツ港にいる日本人の所へ伝令に向かわせろ。出来る限りつれて帰るからな。」
「了解しました。」
そう返事すると船長を除く全員が入港作業にもどった。それを見守りながら彼は胸の前で十字を切りながら呟いた。
(願わくは、一切の問題なく全ての作業が終了する事を・・・)
555 名前: 名無し少佐 03/04/02 18:00 ID:???
西暦2006年8月15日07:31
カルネー革命政府軍タンゴ線第一司令部
防空部隊から打ち上げられる対空砲火を巧妙に回避しドラグーン爆撃隊は高度4000から急降下して目標に火炎ダルを叩き込んだ。
数時間前まで彼らはもっと高い位置から火ダルや黒色火薬の詰まったタルを落としていたのだが限りなく命中率が悪くやむを得ず命中率は飛躍的に上昇するが同時に危険度も跳ね上がるこの攻撃方法を選択したのだった。
瞬時に魔法陣が描かれた対空陣地が燃え上がり対空砲火を行なっていた魔術士が悲鳴を上げるまもなく火達磨になって倒れた。
その戦果によろこんで時の声を上げた瞬間 其処から700m離れた別の対空陣地から発射された2対の35mm対空機関砲弾が彼らを上から順番になぎ払い一人残らず叩き落していた。
敵の撃破を確認したスカイシューター(87Aw)が退却していくドラゴンたちをその名のとおり次々と撃墜していく。
たまに地上に降りた降下部隊が近づいてくると護衛の隊員達が降下部隊を撃つ前に35mmの機関砲が彼らを血煙と肉片に替えた。
もちろんこんな大口径の武器で人間を撃つのは国際法違反だろう。だがこちらの世界にジュネーブ条約など存在しない。
このそろそろ弾切れを起こしそうなスカイシューターの真下の20メートルの地点にペトンで強化された第一司令部が存在していた。
「敵はこの空爆後ブルーのラインに沿って攻撃してくると思われる。万が一この陣地が突破された場合、第一防衛ラインが崩壊する恐れがある。総予備の第三十二大隊を回すように伝えておいてくれ。」
作戦指揮官らしき男が二m四方の正方形の机の上に広げられたタンゴ線周辺地図の上にある青い戦車の模型や青い歩兵の人形と赤い歩兵部隊やドラゴンとワイバーンの人形を交互に指差しながら部下に命令していた。
「了解しました!」「失礼します!」
556 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 20:09 ID:???
名前直すの忘れてた・・
命令を受けた佐官が自分の部隊を纏める為に出て行くのと同時に少尉が司令部に入ってくる。
「大佐殿。今の空爆に紛れ密林に展開中の敵地上部隊が全部隊一斉に5q下がりました。」
カルネー政府軍の少尉が上官と軍事顧問の小林一佐に報告にする。
「何?どういう事だ」
大佐が困惑したように通信文を持ってきた大尉に尋ねる。だが大尉が答える前に一佐が答えた。
「恐らく今より攻撃力の高い魔術でも撃ちこんで来るのだろう。ヤーマ魔術士官。敵の陣地に魔力の終結は見えるか?」
全員の視線が腰に小刀を腰に下げた魔術士官に集まる。
その場合なら後方で待機している特科大隊の155mmなどで集中砲撃し儀式の最中であるため動けない魔術師または魔術師達を殺傷する事が出来れば魔術をその場で誘爆させる事もできた。
現に30分ほど前に凄まじく詠唱に時間がかかる遠距離魔術を使用しようとした部隊(規模はわからず)が魔術が発動する直前まで溜めたところを見計らって
付近に展開する120mm、81mm、155mm、105mm、120mmつまり其処を射程に収められた全ての部隊から一斉射撃を食らい全滅し付近に20mに及ぶクレーターを形成していた
「いえ。それほど威力がある魔法なら此処からでも簡単に感知できるはずですが感知できません。」
魔術士官が首を横に振る。大佐が理解できないというような顔で首を捻った。
「むう?どういうことだ?大陸西部への速やかな進攻の為にも航空自衛隊が殆ど支援に回ってこないこの防衛線を突破せんといかん筈だが・・?」
しばらく指揮官達が首を捻って考え続けたが結局答えは出なかった。其処でとりあえず一佐が提案した。
「とりあえずわざわざ敵がくれた時間です。今のうちに各戦線を立て直しましょう。」
557 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 20:10 ID:???
西暦2006年8月15日07:40
砂漠の中にストーンヘッジと呼ばれる半径2kmに及ぶ円形の古代遺跡が存在していた。
その円形の遺跡の中には外周に沿うように120cmの砲が空を見上げたまま聳え立っておりその中心には司令部と
そのオリハルコン製の柱が毎秒五度ずつ一斉に西南西の方向に回転し空を向いていた砲塔をゆっくりと約38度まで降ろして運動を停止した。
管制室では大量の通信担当官たちと1ヶ月前に呼び出されたばかりの9体のストーンヘッジの精霊達が管制室の中心の大型水晶の真上に映し出された恐ろしく精密な立体大陸地図を身ながら発射準備を進めていた。
「一番砲塔発射準備完了!!」「二番砲塔発射準備完了!!」「三番・・・」
各主砲に宿っている精霊達、自分自身が宿っていた砲の操作を終えて指揮に当っている精霊に報告した。
ストーンヘッジの中心部にあるアース・ヤーマと古代文字で記されていたスパコンに宿っていたこの精霊は他の精霊達がヘッドホン形の通信機のようなものをつけているのとは違い一人高級将校のような服をまとい両肩に大きな星を2つ付け胸にも略章を大量に縫い付けていた。
この遺跡を修復しにきた錬金術師達が真っ先に呼び出した精霊で彼女の度重なる指示のお陰でストーンヘッジは無事三ヶ月前に修理を終え戦闘態勢に入ったのだった。
この九人の精霊たちは元々宿っていた物が大量の魔力を持っていたため、その大きさは戦車に宿っている精霊が全長30cmなのに比べ人間サイズであり、なおかつ自分自身で魔法を使う事も可能であった
「よろしい。射撃方法は第1斉射だけは私の指示を待て。第二斉射からは発射準備が整い次第発射せよ。」
『『了解!!第1斉射はアース中佐の指示あるまで待機!!。第二斉射からは発射準備が整い次第発射』』
精霊達が命令を復唱していく。それを聞いた精霊が満足げに頷いた。
その精霊・・アースは本来指揮官たる自分が座るべき席に座っているオーランの将軍クサイとその横にたたずむハニバル将軍に向き直り睨むように話し掛けた。
「クサイ殿。本当に大陸を占領したら起爆装置とミストラスを我々に返していただけるのでしょうな?」
中央の立体地図を興味深そうに眺めていたクサイ将軍が振り返りアースに返答する。
「もちろんだともアース。私の父フセインと神の名において約束する。」
558 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 20:12 ID:???
その返答を聞いたアースは訝しげながらもこのストーンヘッジからそれが離れられず真実かどうか確かめる手段は無い為、一応信じる事にした。
彼女ら(主砲の精霊を含む)がオーラン政府の命令に従うのには訳が有る。アースが言ったとおりストーンヘッジの地下に埋まっている自爆用のパルスと呼ばれる核並の破壊力を持った魔法石の起爆装置を奪われたからであった。
そしてミストラスというのはアース・ヤーマや各砲塔のスパコンの擬似人格がその意識を移植して自らを修理したりその為の物資の確保加工をする為に行動する際の人型のロボットの事である。
「・・それではクサイ殿。発射許可を。」
無表情に戻ったアースが正面の立体地図に視線を戻し指揮官に許可を求めた。
「うむ。発射せよ。」
どうでもいいといった風に気楽にクサイがアースに許可を出した。それを聞いたアースが振り返り二度にわたり大声で発射命令を下した。
「一番から四番・・・テェー!!」
4人の精霊たちが安全ピンを引き抜き戦闘機の操縦桿のような自身の引き金を引いた。砲塔内の装薬に高圧電流が流し込まれ薬莢の中に入っていた2トンの炸薬が爆発し35トンの砲弾が砲身の中を加速しながら進み始める。砲身を30m進んだ所で今度は電磁の力が加わった。
直径4キロに及ぶ大きな魔方陣が大陸中のありとあらゆる物から魔力を少しずつ奪いその魔力を全て電力に変換する。
その大量の電力が磁力に変わり、砲弾に信じ難いほどの推進力を与える。こうして火薬だけでは理論上不可能な運動エネルギーを得た砲弾は砲口を離れ、1000km離れた場所めがけて飛翔した
DADADADADANN!!!!!
その爆音と振動がかすかにだが管制室まで響いてくる。その振動が収まってから、最初の発射から25秒後1番から4番が砲弾を装填する中でアースは再び発砲許可を出した。
「五番から八番用意・・・テェェーーー!!」
再び四個の砲身から120cm35tの砲弾が目標めがけて砲身を飛び出していった。4つ砲身の閉鎖機から空になった薬莢が排出され130m下に落下していった。
559 名前: 名無し三等兵 03/04/02 20:51 ID:???
120cm35tの砲弾・・・・。
でけぇ・・・・。グスタフよりデカイ。
560 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:18 ID:???
西暦2006年8月15日07:50
落下してくる砲弾に真っ先に気づいたのはタンゴ線防衛陣地に展開していた航空自衛隊所属の移動式レーダー部隊だった。
トラックの荷台の上に細長い円筒形のレーダーは凄まじい速度で落下してくる砲弾を見逃さずその電子の目で捕らえていた。
「班長!!アンノン確認!!マッハ14.5で突入してきます!!」
レーダーを見張っていた隊員が隣で小説を眺めていた班長に慌てて大声で告げる。
「何だと!!?」
班長が本を背後に放り出し慌ててレーダーに目を向ける。先ほどレーダーの一番端にあった目標群はすでに中心のやや上を目指してレーダーの有効半径の半分を突破していた。
それを確認した班長が慌てて無線機を手にとって怒鳴りつけた。
「『タンゴの目』より各部隊!!東北東よりアンノン高速接近中!!警戒されたし!!繰り返す!!東北東よりアンノン高速接近中!!警戒されたし!!」
班長の叫び声が聞こえたのか付近を警戒していた隊員達が何事かと振り返ってきた。だがその間にも目標は弾道弾並の速さでどんどん進みもう一〇数キロの所まで到達していた。
「司令部より『タンゴの目』。どうした何があった!!」
無線からも直に返答があったがレーダー部隊が返答する前に『ソレ』はやって来た。
「班長!!来ました!!』
本部に返答する事すら忘れ東北東の上空を監視していた隊員がはるか彼方を指差す。
部隊の全員が其方に目を向けると白熱する四個の何かが衝撃波と飛行機雲を引きながら、いや大気の壁を引き裂きながら彼らの上空を通り過ぎ13キロ先の防衛陣地がある目標の山を中心に約2,0キロ四方の中に着弾した。
瞬間的に山の表面で爆発が発生し衝撃波を発生させた。
「来るぞーーーー!!伏せろーーーーーーー!!!」
班長の叫び声に隊員達が慌てて目を閉じて耳を塞ぎ口を開きながら伏せた。
561 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:18 ID:???
まず空中から凄まじい爆風が表現の仕様の無い風切音と共に彼らを襲った。
そのが爆風が収まりきらない間に続けて先ほど落下した砲弾の落下の爆音が聞こえてきた。
BGOGGGGGGGGGGGGGGGGOOOOOON!!!
さすがに13キロも離れている為衝撃波が彼らを襲うという事は無かったが凄まじい爆音が彼らを襲った。
音が止んだのを確認した隊員達が恐る恐る地面に擦り付けていた頭を上げて着弾点を伺おうとゆっくりと顔を上げた。
だが着弾点は凄まじい土煙で何も見えず今も土煙が上がり続けキノコ雲のような土煙を形成していた。
「す、すげえ・・・」
隊員の一人がそう呟きながら立ち上がってもっとよく見ようと立ち上がった瞬間だった。
「あ、あ、あ、あ、あ、・・・」
砲弾が飛んできたほうに目を向けた隊員が空中を指差したまま何事か言おうとして凍りつく。
それを見た班長が嫌な予感を起こしながら素早く東北東の空を見上げた。
其処には先ほどと全く同じような軌道を描いて飛び込んできた四個の砲弾が先ほどの砲弾が残した蒸気の痕跡を衝撃波で瞬間的に消滅させこちらに向かって飛んできていた。
「ち、畜生・・・伏せろーーーーーー!!」
班長がそう叫んで伏せようとすると同時に誘導性を持った四個の砲弾が土煙の塔に大きな穴をあけ、先ほどの山を中心に同じような集弾率で付近を吹き飛ばした。
その後の着弾は段々と彼らに近づき続け彼らが再び頭を上げたのは彼らの手前5キロの地点に着弾した第20斉射目から五分後のことだった。
562 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:19 ID:???
何故ストーンヘッジが第20斉射目で砲撃を終了したのかというとさすがに魔力で強化冷却されているとはいえやはり凄まじい熱を持ってまうのと
落下した120cm砲の薬莢の回収、および新しい砲弾の装填の為でもあった。
まあそう言った理由で砲撃は終了したもののその砲撃を食らった都市国家同盟軍と120人の軍事顧問団の被害はすさまじい物だった。
まず着弾点付近で最初の着弾時にトーチカ外にいた隊員達と魔術師たちは塹壕に逃げ込んだり防御魔法を展開するまもなく
爆風とダングステン製の徹甲榴弾と榴弾の破片雨に瞬間的に引き裂かれるまたは吹き飛ばされて即死した。
塹壕に最初からいた運のいい奴や運良く重傷で生き残った兵士や隊員達も動けないまま度重なる砲撃で持ち上がり落下してきた土砂に埋め尽くされその多くが圧死するか窒息死した。
さすがに分厚いトーチカに篭っていた隊員達や士官達は比較的生存率が高かったが、
運悪くダングステン製の徹甲榴弾が直撃したトーチカは完全に破壊され微かに周囲に転がるペトン製の残骸が其処にトーチカがあった事を物語っていた。
その後 上層部は必死になって陣地と士気を何とか戦闘可能レベルにまで建て直しその後地上部隊の進攻を8時間耐え抜いたが
8時間に再び行なわれた20斉射によって戦線と士気は完全に崩壊し都市国家同盟軍はエルフィール領土まで壊走した。
563 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:21 ID:???
西暦2006年8月17日11:00
コーツ港日本丸停泊地
日本丸は最後の荷物の積み込みが遅れ未だに出港できずにいた。
積荷の大量の食糧を下ろす予定だった倉庫が火事で崩壊しており止む無く2km先の倉庫に運び込まなければならなかった為なかなか作業は進まなかったのだ。
その運び込んだ倉庫からは運び込んでいる最中だというにもかかわらず各砦、陣地から食糧を調達しにきた部隊が持ち去りついには直接船の所までとりに来る部隊も存在した
今やっとこの国で大量に取れる希少金属の積み込みが終了し最後の荷物(日本政府からいっそ港に入ったなら次の船の荷物も出来る限りもって帰って来いと指示があった)のワイン製造所に
置いてあるような大ダルの積み込みを開始した所だった。
このコーツという国は大陸第二位の鉱物資源産出国でミスリル銀やアダマンダイトにオリハルコンなどの魔法石、さらに大量の金も産出していた。
だがそんな希少金属の輸入はおまけのような物で本当の日本政府の目的は、この国で鉄を掘るかのごとく大量に産出されるダグステンだった。
ボーキサイトを買うような値段で同じ量のダグステンが買えるとあって輸入物資全体の中で30パーセントがコーツとの取引でさらに7パーセントがダグステンだった。
この船、日本丸の積載物の50パーセントはダグステンが占めていて残りの50パーセントが現在積み込み中の原油の詰まった大量の大ダルとその他の希少金属であった。
本来なら日本丸のような輸送船よりも鉱物輸送専門の船、例えば勇敢にも日本丸入港の6時間後に入港してきて日本丸から500メートル離れた地点で
大急ぎで鉄鉱石を積み込んでいるあけぼの丸のような船がよかったのだが、何しろこちらの世界に来てから船が足らず、使える船は何でも使えという状況になっていた。
「船長、なんとか12時までには出港できそうです。」
副長が書類をめくりながら報告してきた。
「うむ。積み込みを急がせてくれ。敵がすぐ傍までやって来てるからな。」
「は。了解しました。」
副長がそう返答した瞬間だった。
564 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:22 ID:???
カンカンカンカン
突然防空警報の鐘の音が遠くの方から響き渡って来る。だがこの音は直接この港が襲われたのではなくもっと深刻な事体、つまり首都が攻撃されているという事だった。
慌てて副長と船長が船の最高部に登り首都の方角に望遠鏡を向ける。
天気が快晴という好条件であったためオーラン軍のドラグーンとコーツ軍のドラグーンが空中で一進一退の激しく戦闘が確認できた。地上部隊は確認できないが激しい対空砲火を行なっているようだ。
船長は湾岸戦争の対空射撃の映像を見ているかのような光景にしばらく言葉を失っていたが港上空を守っていたペガサス騎兵達が首都に向かって出撃していったのを確認すると隣にいた副長に慌てて命令した。
「副長!!すぐに荷物の搬入を中止して出港の準備を急がせろ!!乗員の確認も忘れるなよ!!」
「はっ、了解しました!!」
副長がすぐにその指示に従い艦橋の上から降りて通信室に飛び込む。船長がその後もしばらく首都付近の攻防戦を眺め何とかオーラン軍のドラグーン達をコーツ軍が押し返し一時撤退したのを確認すると直に副長を追って船内に戻った。
「船員の数を確かめろ!!」
船員の叫びが行き交う。物資の搬入も大急ぎで進められ残す所後一タルだけだったので急いで積み込み船員達が船内に飛び込んでくる。
「三人がまだ戻ってきていないぞ!!」
船員の誰かが人数を確かめ慌てて数えなおしに行く。
館内に避難してきた人々を船員が船の空いている所へ所かまわず詰め込んでいく。
「三人が戻ってきました!!」 急に呼び戻された船員達が慌てて船に繋がる階段を上がってくる。
「船長全員そろいました。何時でも出港できます。」
副長が報告に来る。それを聞いた船長が答える。
「分かった。 後一つあけぼの丸にいつ出港できるか尋ねろ。」
「了解しました!!」
副長が通信官に命じあけぼの丸と交信する。直に応答があった。
『こちらあけぼの丸より日本丸へ。出港準備まで後10分はかかる予定だ。我にかまわず出港せよ』
『了解。』船長、お聞きの通りです。」
通信官が振り返りながら船長に報告する。船長が彼に向かって一度頷くと出港命令を出した。
565 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/02 22:27 ID:???
とりあえず本日の交信終わります。
ストーンヘッジ出したのまずかったかな?ちょっとファンタジーと違うような気がしてきた・・
なお大まかなこの後の展開は元ねたを知ってたら分かると思いますw
さて次はCK氏に宣言したいいネタの国、海洋国家シクヴァルの艦隊と護衛艦はるな に活躍してもらう予定です。
566 名前: 名無し三等兵 03/04/02 23:30 ID:5cwhvluV
それにしても、何故、保存庫が更新されないんだ?
567 名前: 集計人 ◆SctAww7t7Y 03/04/03 00:19 ID:???
>>566
まったくもって申し訳ない
やっと自由の身になったのでつ
これから一気に更新いたしますゆえお許しを
568 名前: CK 03/04/03 14:57 ID:???
>>565
お返事有り難うございます。
とりあえず太陽光魔術集積施設関係で使えそうなネタです。
#http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/11402.html
#http://www.sharp.co.jp/corporate/news/021022.html
気が向いたらどうぞ。
569 名前: 名無し三等兵 03/04/03 19:22 ID:???
うはー、壮絶ですのうオーランも。
にしても、この構図ってば開始当初の
「性質の悪い貧乏国家が性質の悪い軍事力を所持」が
「性質の悪い貧乏国家が激烈に性質の悪い軍事力を所持」になっただけ、とも。
オーランも脅迫材料を手に入れたは良いものの、相変わらず貧乏だし、周辺をストーンヘンジで
攻撃するたびに裕福な土地が焦土と化し、他国には今まで以上に嫌われ・・・・
激烈に強力になった代わりに激烈に貧乏になりましたのう。兵隊の補給は略奪がメイン、新兵の
補充は貧乏国家+悪名のために困難。
なんつーか、北朝鮮以上に「キレると危ない国家」で、いやにリアルでいやに鬱な国ですのう。
570 名前: Call50 03/04/04 00:24 ID:???
>569
現実を参考にして書いているから
鏡を覗きこんでも映される現実は逆になるだけで、まったく別のものに変化する
はずもない。鏡の国の戦争も、戦争であることには変わりがない
(佐藤大輔「主砲発射準備よし!」P129 鏡の国の戦争)
といったところではないでしょーか。
AC4を持っていないから元ネタがよくわかんないな。明日にでも中古あたりで
買ってこようかな。
ズブロッカを飲んで酔っ払っているCall50でした。皆さんがんばってくださいね。
571 名前: 名無し三等兵 03/04/06 01:24 ID:???
丸一日カキコ無しとは珍しい・・・
572 名前: 1だおー 03/04/06 01:33 ID:???
その理由が課題に追われているという者が約一名ここにおりますが…( ;´Д`)
漂戦を加筆中なんでありますが、量が多くて更新がおぼつかない…ヽ(`Д´)ノ
その上、「航宙自衛隊が未開惑星に不時着しますた」というスレをSF板に立てたら荒らされて落ちてゆく夢までみてしまう始末。
573 名前: CK 03/04/06 09:54 ID:???
>>572
スターオーシャンシリーズですか?
574 名前: 1だおー 03/04/06 12:55 ID:???
>>573
ご名答! よく分かりましたねヽ(・ω・)ノ
「勇者様」ともてはやされている、エイリアン2の宇宙海兵隊みたいな装備を身につけている自衛官たち…。
575 名前: 名無し三等兵 03/04/06 15:22 ID:???
自衛隊の装備に『光の剣』はないのでつが
576 名前: 名無し少佐 03/04/06 15:51 ID:???
それはもちろんレール(略)の閃光・・
失礼しました。
夜間に曳航弾だけ入れた機関銃でなぎ払うように射撃したら曳航弾の光と発射炎で光の剣に見えるかもといってみるテスト
577 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/04/06 17:17 ID:???
かなり旧式のレーザー照準器てのはどうでしょう?
網膜に当てれば視力を奪えるという優れものです(危
578 名前: 1だおー 03/04/06 17:28 ID:???
>光の剣
警務隊員が交通整理に使うアレ(ブシザワレシーブのアレ)
よって威力はゼロ。
579 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/04/07 02:01 ID:???
>>574
豊和パルスライフル
三菱重工製強襲降下揚陸艇
トヨタ多足歩行戦闘車
航宙自衛隊バトルクルーザー「やまと」
光学迷彩装備の偵教隊
レンジャー資格者はサイボーグ
580 名前: 1だおー 03/04/07 04:34 ID:???
>豊和パルスライフル
米軍のものより単価が十倍以上。
射程距離・命中精度は高いがジャムりやすく部品の欠落も多い。
白兵戦などまずありえないのに着剣できるようになっている。
>三菱重工製強襲降下揚陸艇
開発にあたってサヨクや平和市民団体(自称)から抗議を受けたり週刊誌に開発の受注をめぐっての企業間の不正をスッパ抜かれたりして損する者得する者…と嫌な背景を持つ。
>トヨタ多足歩行戦闘車
米軍のものより性能がいいが演習場の不足と生産コストのバカッ高さに富士教導団と第七師団でしか見られない。
>航宙自衛隊バトルクルーザー「やまと」
紛争が起きると米軍の後方支援という名目で大した任務もないのに火星やら土星やらの辺境に派遣されてばかり。
性能はいいが中国軍のレーザー砲衛星が脅威なのに迎撃しうるスペックはなく、朝○新聞とかで叩かれたりしている。
>光学迷彩装備の偵教隊
故障が多く実戦向きではない上、部隊では一個小隊に一つといった具合に絶対数が足りず宝の持ち腐れ状態。
>レンジャー資格者はサイボーグ
性能上は米軍のマシンナーズプラトーンと互角なのだが、演習でも滅多に最大能力値を出さない。
金のかからない訓練ばかりで隊員の士気が微妙なところ。
581 名前: 10・13 ◆YlfFTVBogg 03/04/07 05:03 ID:???
「おい、補給だぞ。ロケットランチャーにスマートガン、M40もあるぜ」
「M40ってマリンコのじゃねえのか?」
「何でもいいよ。ホーワはジャムが多くてよ」
582 名前: 名無し三等兵 03/04/07 08:17 ID:???
哀れ自衛隊w
583 名前: 中村 03/04/07 14:59 ID:???
「もしもしミッチャン? あ 俺! 俺だよォ 今からさァ 火星行くんだよ」
584 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/04/07 20:03 ID:???
>>580
笑った!!
>マシンナーズ……。
某多国籍企業の青年エージェントでないと
とてもじゃないが太刀打ちできんな(W
最近気候が暖かくなったせいか
土建の大型作業機械のブルドーザーやらダンプカー、
鉄球マシーン、ショベルカー等と
巨人族のサイクロップスが取っ組み合いの闘争をやるという
変な妄想をしてしまいますた。
585 名前: 名無し少佐 03/04/07 20:21 ID:???
ふと思い浮かんだが・・奴らが無人偵察機を捕獲したらどうなるんだろう・・
機械が誰からも操作受けずに動くなんて思わないだろうから無人偵察機の中に居る人を引きずり出そうとしたり。
無人偵察機自体を敷物だと思って拷問したりしそうだw
586 名前: 名無し少佐 03/04/07 20:24 ID:???
敷物ではなく生き物の間違いでした・・言ってきます。
587 名前: 名無し少佐 03/04/07 20:26 ID:???
>>548どの・・
その師匠や友人達、その上司に専属医達も負けてないと思います。w
あと東方先生とかw
588 名前: 名無し三等兵 03/04/07 23:46 ID:???
584の発言をみて、脳裏に浮かんだビジョンは
勇者シリーズのロボット(のようなもの)と凹り愛をする巨人族・・・y=-(・∀・)ターン
589 名前: Linuxマンセー 03/04/08 07:08 ID:???
>>583
小林源文さんの「バトルオーバー北海道」が元ネタですね。
590 名前: てさりすと 03/04/08 19:03 ID:???
ちわー。
戦闘シーンの資料探しててたまたま見つけたんだけど凄まじいもの見つけました。
実在の船舶らしいです。
#http://www.rx.sakura.ne.jp/~usakura/si/j-yamato1.htm
超伝導推進の船舶です。凄まじい形してます。今のところたいしたスピードは出てません。
なんかSFチックだったので提出してみます。
追伸 明日には更新できると思います。では。
591 名前: CK 03/04/10 22:11 ID:???
またこのネタですが。
なんだか新世紀日米対戦とバトルロワイアルのチャンポンと化しているような気が・・・
http://www.janis.or.jp/users/sss/03story1/18yuris/00index.htm
592 名前: CK 03/04/10 22:17 ID:???
おまけです。
http://metalmax.s5.xrea.com/novels.htm
593 名前: CK 03/04/10 22:23 ID:???
たびたび申し訳ないのですが
オーランにいそうな怖いやつ
フェダイーンサダム
594 名前: 1だおー 03/04/11 23:07 ID:???
>590
こんなの海にいたら思わず退いてしまいそうです…( ;´∀`)
>591
いいんでないですか? もう漏れの作品の流用部分は見受けられないですし…(;´Д`)
そういえば、てさりすと氏の世界観だと日本はもう元の世界に帰還できないんでしょうか?
ちょっと気になったので…。
595 名前: 名無し三等兵 03/04/11 23:53 ID:???
>>590
#http://www.sdia.or.jp/mhikobe/products/etc/yamato1.html
何気に名前がヤマトなんですよね。
596 名前: てさりすと 03/04/12 00:37 ID:???
あ・・えとですね。
一部の運の悪い(良い?)人だけは帰れます。
基本的にはこっちから一度に元の世界には返れず。帰る人たちも身一つでの帰還となる予定です。
つまり帰還することは出来ますが持っていけるのは手荷物ぐらいで家財道具に九州本土その他もろともは置いて帰ることになります。
もちろん帰った先に九州はありませんから帰った瞬間から遭難の恐れがありますが・・・
自分の中の召還のイメージは 片端にボールを括りつけた紐 って感じです。
なんと言いますか・・あれです。
10m先のボール(召還されるもの)を手繰り寄せるのは簡単ですが、ボールが元々あった所にきっちり投げ返すと言うのは限りなく難しい。
しかも今回の場合は召還されるものが『九州全て』ですのでボールというより岩石に近いです。
手繰り寄せる時点でも相当無理があり魔力の塊である『賢者の石』という牽引機を使って始めてF世界に召還できたものなので、
そんなものを元の所へ投げ返せる訳も無く召還したら召還したきりになってしまいます。
しかしながら一つの可能性として『九州全て』と言う岩石を投げ返す事は無理ですが『一部の人』つまり岩石の破片だけなら元のところに投げ返せる可能性があります。
もちろんこれにしても凄まじい技量と集中力、そして時の運が必要になります。もし元のところから少しでも離れた場合 全然別の場所、つまり宇宙空間や別の星に飛ばされることも考えられます。
ので、最終的に元の世界に返る方法を見つけますが、危険すぎるので諦める。というのが自分の奴の設定です。
いかがでしょうか?
597 名前: てさりすと 03/04/12 01:08 ID:???
というわけで。
もし戦闘用にでも暇つぶしにでも猫耳やエルフを召還しちゃったらこっくりさんのように
責任を持って元々いたところに帰してあげないと寝首を掻かれたり、呪われたりと大変なのでリスクの多いので召還術士を目指す人間も少ない。
戦闘時のこれを 分かりやすくいうと
猛犬のついた紐を引っ張ったら猛犬が近づいてくる。それを見た敵さんが逃げる。しかしながらすぐに猛犬を元の位置に戻すか自分がそこから離れないと、近づいてきた猛犬に襲われるかもしれない。
て感じです。
ほかにも送り返せない(また必ずしも送り返す必要は無い)のを逆手にとって一部の悪徳召還術士などは、これで召還して捕らえた希少生物、また人、猫耳などを闇ルートで売りさばき利益を上げるなどの犯罪行為も少なくない。
しかしながら、召還術は使用する際大規模な魔方陣や大量の魔力を必要とするので、個人で実行する事は難しくまた魔力探知で事件発生直後から犯人特定が比較的簡単である。
以上です。
自分の奴、もうちょっとかかりそうです。すまそ。どうも指が乗らないもので・・・
598 名前: CK 03/04/12 08:43 ID:???
>>597
>一部の悪徳召還術士などは、これで召還して捕らえた希少生物、また人、猫耳などを闇ルートで売りさばき利益を上げるなどの犯罪行為も少なくない。
幽遊白書のBBCみたいですね・・・・・。
599 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/04/12 23:58 ID:???
>>596
>ボール……
ボールと聞いて俺の頭の中に、映画「ポルターガイスト」でTVの中に(冥界?)閉じ込められた女の子を救出するときに使った文字書いたやつを思い出しました。
(脱線スマソ
600 名前: 名無し三等兵 03/04/13 04:48 ID:???
600get
601 名前: 1だおー 03/04/13 20:28 ID:???
ははぁなるほど。
九州が異世界においてどういった運命をたどるかを克明に描いた作品なのですね。
最後までどうなるか気になります。がんがれ職人さん方!
漏れも漂戦がんがってるます(・ω・)
602 名前: 名無し三等兵 03/04/13 21:03 ID:???
227さんの更新を楽しみにしてます。
603 名前: てさりすと 03/04/13 23:50 ID:???
自分も1だおー氏の漂流戦記の更新心待ちにしております。
また他の職人さんがたの作品のの更新を楽しみにしております。
最近やっぱし何かと忙しい時期なのか殆どの人がこのスレから離れておられるようで少し淋しい・・
604 名前: 名無し三等兵 03/04/15 11:37 ID:???
そろっと廃れて来たな。part2あたりでSSスレと化してから随分と人が減ってきたような感じだし、議論をしづらい環境に成ってしまったのも人離れの原因なのかもしれない。単に忙しい季節だからではないと思う。
605 名前: 名無し三等兵 03/04/15 17:48 ID:???
時々見にはくるんだけど、更新がないから書くこともないのです。
作者の皆さん、がんばってください。
606 名前: 1だおー 03/04/15 19:56 ID:???
まあそう重く構えずにマターリ語らいませうヽ(´-`)ノ
最初の頃、手探り状態だったもんだから単発ネタみたいなのをやってたけど、あんなのでもいいんですよ。
607 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/04/16 16:03 ID:???
じゃあ単発物
悪魔系モンスターに容赦なく劣化ウラン弾をブチかます在日米軍。
ガクガクブルブル
608 名前: 名無し三等兵 03/04/16 18:41 ID:???
>>607
その生き残りのモンスターの子供が突然変異で強くなり、苦労する在日米軍。
609 名前: 名無し三等兵 03/04/16 19:47 ID:???
抗生物質の乱用で耐性を持った最近が生まれ、苦労する医師団。
610 名前: 名無し三等兵 03/04/16 23:24 ID:???
そりゃ現実じゃん。
611 名前: 山崎渉 03/04/17 11:37 ID:???
(^^)
612 名前: 名無し有るらとてっぷ 03/04/19 01:54 ID:???
>>607
「容赦無く」
と言うか
「これ見よがしに使いまくる」
と書いたたほうが合ってると言う罠(大汗
613 名前: 名無し二曹 03/04/19 11:09 ID:???
1だおーさんの>580のレスを読んでて思ったんですがマシンナーズプラトーンってスプリg・・・ゴホッゴホッ
614 名前: CK 03/04/19 20:06 ID:???
ギコナビで見れるようになりました。
#http://gikonavi.hp.infoseek.co.jp/
615 名前: 集計人 ◆SctAww7t7Y 03/04/19 20:56 ID:???
趣味鯖が TOP10 制限かかってたのか…
まぁ早々と かちゅ 導入していたので事無きを得たけど
616 名前: 山崎渉 03/04/20 05:39 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
617 名前: 1だおー 03/04/20 06:04 ID:???
ギコナビ導入!
なんとか戻ってこれました( ´∀`)
618 名前: 名無し二曹 03/04/20 21:44 ID:???
1だおーさん復帰おめ〜
619 名前: 名無し二曹 03/04/20 21:51 ID:???
>608 そのモンスターの子供を拉致って洗脳しチャイルドソルジャーに仕立てる米軍
620 名前: 名無し民兵 03/04/20 22:14 ID:???
「てんしょく」する自衛官
621 名前: 名無し二曹 03/04/21 21:35 ID:???
リサイクルのため薬莢を回収してと言われて逆切れする米軍
622 名前: Linuxマンセー 03/04/24 07:21 ID:???
みなさん今日は。
>てさりすとさん
遅ればせながら復活おめでとうございます。
>461
ミサイルの誘導方式は「恒星読み取り誘導方式」や「慣性誘導方式」の他にも
「デジタルマップ誘導方式」「パッシブ誘導方式」等の
いろいろな誘導方式があるみたいですね。うーん、勉強になりました。
そういえば、漫画板の「ジパング」スレで、
「ジパングは沈黙の艦隊の最後で海江田が銃弾を受けて
倒れた後に見た夢です」という夢オチのネタの投稿があった気がします。
623 名前: Linuxマンセー 03/04/24 07:23 ID:???
自衛隊(または米軍や日本の一部等)が召喚される異世界としては
中国風のファンタージー世界の「十二国記」の世界であってもいいですね。
元々はNHKのBSでそのアニメが放送されていましたが、
NHK教育の地上波でもそのアニメの放送が最近始まりました。
そう、「十二国記」の世界を走り抜ける90式戦車、飛び交うアパッチやF-15、
海をいくオハイオ級原潜・ニミッツ級空母を想像してしまいます。
また、主人公で日本から召喚され慶国の王となった陽子が
オハイオ級原潜を訪れるシーンを想像してしまいます。
そして慶国の王宮の広場に着陸するVTOL機のハリアーの姿も・・・
624 名前: ACE 03/04/24 20:08 ID:???
ふう…やっと書き込めたか。LIVE2chダウンロードしても使えなかったんだよな…。
気づけばてさりすとさんの方ではストーンヘッジが…。
あ、予定より遅れましたがこれから第2部をどんどんうpします。今度は空中戦がメインになります。
現実には無い機体なんかも出そうと思うんですが(ありそうな設定を考えてはいるけど)…よろしいですかね?
625 名前: ACE 03/04/24 20:25 ID:???
では第1部「プロローグ」に続いて第2部「蒼穹を駆ける」行きます。
第一話「折れた翼」
築城基地に緊急連絡が入った。先ほど発ったC130がドラゴンに襲われているというもので
信じられないことに、護衛の2機のF15は苦戦しているという。
ちょうど、国連多国籍軍ドイツ連邦軍のユーロファイター・タイフーンが2機、スクランブル体制に入っていたが
ドラゴンは信じられぬほど多く、築城基地に駐屯していたアメリカ海軍のF14が2機、
ロシア軍のS37ベルクト1機も出撃体制に入った。
「こちらゼンガー。ラインハルト、編隊離陸だ。」ドイツ空軍のトップエース、ゼンガー・ハルトマン少佐は
ウイングマンのラインハルト大尉にそう言った。大尉はすぐに答える。
「よし…行くぞ、トロンベ…。」
ゼンガーはそう言って、黒と黄色と赤でペイントされた愛機のタイフーンを発進させた。
「ゼンガー少佐へ。レジーナ・マッケンジー中尉、離陸します。」
レジーナのF14も飛び出す。
「こちらウラジミー、行くぜ…。」
その直後、真っ黒のベルクトがそれまでの3機とは一味違う強力なダッシュで離陸した。
626 名前: てさりすと 03/04/24 20:31 ID:???
おお。久しぶりにスレが見れた!!
ACEさん
多分良いんじゃないでしょうか?知らないけど(無責任w
F−15activeとかならありえそうですし。(というか試験機は実在したはず)
自分も大分前に注文していただいた米原子力空母に登場していただくために敵さんの火力上げましたからw
しかも少々強引な方法で。
でも自分、書いてる間にファンタジーから仮想戦記に変わってきてしまった・・
兵器と魔法を入れ替えただけでやってる事は同じだからなんだろうか・・・?
とりあえず更新しようと思いますが
自分も一つ質問です。敵がこちらの世界から召還された艦船 使っちゃまずいんでしょうか?
ある程度 召還されてもおかしくない船選んでるんですが。
627 名前: 名無し三等兵 03/04/24 21:25 ID:???
>てさりすと氏
まず運用方法を理解できるのかが問題かと。
それに弾薬や燃料はどうすんのか、運用に必要な人員が調達できるか、あるいは召還するか。
するとしたらそれがどうやって敵陣営の指揮下に入ったかetcをクリアできたならば大丈夫でしょう。
ファンタジー世界の人間が現代科学の落し子たるハイテク兵器を理解できるんかな。
運用できるのはせいぜい南北戦争レベルまでかと思いますがね。
628 名前: 名無し二曹 03/04/24 22:01 ID:???
スートンヘッジが運用できるのであればハイテク兵器を使えても不思議ではないと思います。
精霊の力を借りて運用の実績もあるわけですし。
629 名前: 名無し三等兵 03/04/24 22:51 ID:???
F-15activeはNASAの実験機のF-15S/MTDがモデルと思われます。
#http://www.ac.wakwak.com/~dora/aircraft/f15smtd/f15smtd.htm
>>628
ファンタジ側がハイテク兵器つかっちゃうとある意味面白みが無くなる様な…自衛隊圧倒的不利になりますし。
630 名前: てさりすと 03/04/24 23:09 ID:???
ハイテクでは確実に無いんですが・・・レトロだけれど死ぬほど強力です。
弾薬の方も考えてあります。かなりやばいもん使いますが自分も昔学校で作った事あるので・・
それと向こうにもかなり制約つけてるつもりです。
運用に関してはとりあえず精霊さんと魔法使いさんにがんばってもらいます。
人員は・・何も人間だけではありませんし・・なんとか・・なるかなあ・・と・・
あ、戦闘爆撃攻撃機とか飛行物体は一切出さないつもりです。
ミサイルの類でもないですのでご安心を
631 名前: 名無し三等兵 03/04/25 02:11 ID:???
そーいえば「自衛隊次期主力戦闘機選定へ」というニュースで日の丸つけたYF-23の画像が出てましたよ。
画像あった場所忘れてもーたΛ‖Λ。
でもYF-23を推力偏向ノズル使えるように改良すればとんでもない機体になりそう。
そりゃ、AAM-4積み辛いなど制約はあるかと思いますが個人的にはぜひ出してもらいたいです。
632 名前: 名無し三等兵 03/04/25 03:48 ID:???
>>625 ゼンガーの旦那がやってきたー!やっぱり科学者の恋人?がいるんだろうか。
633 名前: 名無し三等兵 03/04/25 09:07 ID:???
センガーと聞いて、巨大な剣をつんだ戦闘機が脳裏を・・・
いや、それはないなと思った次の瞬間には、関節技をキメる宇宙戦艦の存在を思い出してしまい
まぁ、戦闘機が戦艦を真っ二つにしてもいいよな〜と思ってしまいますた。
634 名前: 名無し三等兵 03/04/25 17:32 ID:???
九州に残った新幹線をエルフィールに繋げる事業が
プロジェクトXになる妄想をしてしまった…
そういえば関門海峡ってどうなってんだろ…
635 名前: ACE 03/04/25 18:16 ID:???
ゼンガー>このゼンガーは名前こそゼンガーですがどちらかといえばエルザムみたいな
キャラになります。ただもしかしたら「悪を断つ剣なり!!」とかいうキャラが登場するかもしれません。
ところで、今度出る新型機ですが、こんな感じの機体です。
・スペースプレーンの技術試験機の名目で数ヶ国が協力して開発した新型高機動戦闘機
・洒落にならない出力のエンジン「ロールスロイス・バハムートMkV」を装備。なお
このエンジンにはセミラムエアモードを装備しており、水素燃料にシフトすると通常の
2.8倍の出力を叩き出し、4万メートルの高空でも戦闘が可能である。
・反動操縦システム(RCS)および3次元推力偏向ノズルを装備しており、操舵と併用
することで圧倒的な運動性を確保している。
・操縦支援用人工知能を装備、ボイスナビでパイロットをサポートする。
…今思えばとんでもねえバケモノ試験機だけど、いいかな…?
636 名前: ACE 03/04/25 18:21 ID:???
そういえばてさりすとさん、質問です。以前てさりすとさんは、
この世界の地図はAC04の地図を裏返した感じになるとおっしゃいましたよね?
それって、ノースポイントにあたる九州が大陸の左上に来て、AC04だと大陸の西端にある
ファーバンティが東端にくるってことですか?
637 名前: ACE 03/04/25 18:44 ID:???
では本日分。
海上ではC130が第一エンジンから火を噴きながら逃げ惑い、2機のF15が必死に敵の攻撃を引き付けていた。
「柊、やばいんじゃねえかオイ!!」霧島が叫ぶ。「ああ、そうだ!!すぐに援軍が来るそうだ。それまで逃げ切れるよう祈れ!!」
柊も答えて叫ぶ。さっきまで下の景色を興味深げに眺めていたカイル、ヴァルター、アレクサンドルも今ではじっと
押し黙ったままである。
「隊長…あれを…。」村雨が窓の外をさした。そこには4機の先ほど築城を発った戦闘機がいた。
「あれは…『黒騎士』トロンベ!ゼンガー少佐か!」
ドラゴンの群れに4機の戦闘機は真っ直ぐに突撃する。
「さあ…トロンベよ、今が駆ける時!!」ゼンガーはそう決心したように言うと、バーナー全開で敵陣に切り込む。
そしてF15を追う1匹のドラゴンを照準に収めた。
(速い…普通のドラゴンではないな…だが…)ゼンガーはトリガーを引き、マウザーBK27が吼え、
花火のような音を毎秒数十発の速度で立てる。27ミリの嵐は、ドラゴンを軽々と引き裂き、海の藻屑と化す。
そこにレッドタイガーが数発飛んできたが、ゼンガーはフレアを使おうとはしなかった。
「この程度の追尾性か…このトロンベ、F15とは違うぞ!」
ゼンガー機はバーナー全開で回避機動を開始。F15ではできない程のハイGスライスターンでレッドタイガーを
すべて振り切った。
「すげえ…あれがドイツのトップエース、ゼンガー少佐とタイフーン・トロンベか…。」
F15のパイロットは思わずつぶやいた。
638 名前: ACE 03/04/25 18:49 ID:???
本日分はこれにて終了。次回はF14とベルクトの活躍になります。
ちなみにこのベルクトは北朝鮮への全力攻撃をためらったロシアが半ば左遷同然で
実戦テストに送り込んだ、という設定です。
F14のほうは一応D型で、燃料補給で築城に立ち寄ったところを召還されたという
設定です。
639 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:47 ID:???
ACE氏
その通りです。九州がノースポイントになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベルクトですか・・あの特徴的な羽根をつけた戦闘機ですね。
あの悪魔の追尾姓を持ったミサイル アーチャーの活躍が楽しみです。
とりあえず自分のやつの更新行きます。
今回の戦闘の舞台になるコーツ港は無敵艦隊封殺の時の港です。
640 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:47 ID:???
1946年
太平洋ビギニ湾で米軍による核実験、『クロスロード作戦』が実行に移された。
空中で3発の核爆弾を爆発させたA実験で日本海軍所属の2等巡洋艦『酒匂』と駆逐艦4が沈没。
しかし実験の際 不発に終わったのか1発の爆発は確認できずに終わった。
そして水中で核実験を行なうB実験によってアメリカ海軍戦艦『アンカーソー』とA実験によって大破していた空母『サラトガ』を含む7隻の軍艦が沈没した。
だが上甲板の少々の損傷と軽い浸水だけで二つの実験に耐えた『長門』がB実験から5日後深夜に突如凄まじい光を発し消滅したのだった。
米軍の実験担当者達は凄まじい光を発して姿を消した長門を、弾薬庫に到達した火災によって搭載したままの砲弾が誘爆、沈没したのだろう。と結論を出して後に目標艦の損傷を確認する為沈没艦の捜索を行なった。
だが 沈没したはずの長門の姿は付近を徹底的に捜索しても何処にも見つからなかった。
それどころかその捜索の際に新たな事実が判明した。『長門』以外にも沈没したと思われていた数隻の艦が見つから無かったのだ。
米海軍はひたすらこの事実を隠した。偽装工作のため実験に耐えた艦の中から行方不明になった艦によく似た艦船を沈め民間に屑鉄として売り渡したとして大統領に報告した。
かくして『ビキニ軍艦失踪事件』は、駆逐艦が姿を消した『フィラディルフィア計画』と共に米海軍の最高機密として封印された。
そして書き換えられた報告書にはこう書き残された。
『空中で2発の核爆弾を爆発させたA実験で日本海軍所属の2等巡洋艦『酒匂』と駆逐艦4が沈没。
そして水中で核実験を行なうB実験によってアメリカ海軍戦艦『アンカーソー』とA実験によって大破していた空母『サラトガ』を含む7隻の軍艦が沈没した。
そして日本海軍の旗艦をつとめた戦艦『長門』は2回の実験で中破浸水し5日後深夜 誰にも見られることなく沈没した。』と・・・
641 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:48 ID:???
そして同年同日 エルフィールに置いても凄まじい事件が発生していた。
ハーフエルフ達との戦争の際にエルフィールに愛想をつかした異世界の戦士達がエルフィールを去り事もあろうにハーフエルフ達に味方したため戦力の不足に悩まされたエルフィール上層部は
再び自国の所有する『賢者の石』とハーフエルフの里とから奪い取った『賢者の石』シクヴァルから盗み出した『賢者の石』の
合計3つの賢者の石を使用し異世界の戦士や武器を連続して呼び寄せようとたくらみ複数の召還の儀式を行なった。
だが同時に2つの召還を行なったため、一つ目の召還術は失敗した。
この世界への召還そのものは成功したのだが、彼らの目の前には現れず大陸の逆側、シクヴァル国の港の目と鼻の先に現れたのだった。
もちろんエルフィールにそれを確認するすべは無く召還は失敗に終わったと判断された。
そしてその直後に2つ目の召還が成功した。
本来なら異世界の物の召還に成功したとなれば多いに喜ぶべき事なのだが、この場合召還が成功したことが悲劇であった。
彼らは正確にある一つの物体を召還し、それは召還術を行なった地点の真上、上空千数百メートルの地点に現れた。
重さ4t、長さ3m、直径約0,7mの鉄の塊で出来た爆弾は当たり前のように重力に引かれスピードを上げながら落下した。
そして数秒後召還術士達が見上げる中 高度250付近でそれは爆発した。
人類が作り出した史上最強の爆弾は自らを召還した者、そしてそれを見守っていた者、そして召還地点のすぐ傍に作られた駐屯地を一瞬にして蒸発させ付近一帯を破壊し燃やし尽くした。
その爆発の際巻き上がったキノコ雲は遠く離れた首都からも確認され直ぐに調査隊が派遣された。
召還地点の調査に向かった将兵は愕然とした。森の中に作られた召還施設は付近一帯の森ごと消滅し 焼け野原になり召還術が行なわれた駐屯地付近では地面が溶解しガラス状になっていた。
さらに調査に入った将兵達が放射能とその惨状に肉体と精神をやられ次々と体調を崩し倒れ、その多くが直ぐに帰らぬものとなった。
642 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:49 ID:???
その惨状を見た将兵は『魔王だ!!魔王の呪いだ!!』『度重なる召還術が神の怒りに触れた!』と口々に叫び調査を諦め逃げ出した。
事体を重く見たエルフィール国王は事件から5日後この召還術の使用禁止と賢者の石の封印を決意。
早速別の地点で召還術を続けていた召還を中止させた。
そのため最後の召還術も失敗に終わり召還された長門は傷ついたまま人魚半漁人達の住処として海を彷徨っていた所をシクヴァル海軍に拾われシクヴァル海軍の編入された。
シクヴァル海軍は無人のまま手に入れた軍艦を整備し調査して海軍を徹底的に整備しつづけ戦力を高めた。
だが有り余る力は戦争を呼ぶとして国王の手によって軍艦たちは封印された。国王は万が一他国と戦争になった際だけの使用を認めた。
一部の艦は解体されて鉄の資源の確保のために潰され金属製日用具や良質の鉄として王立軍の武装強化に使用された。
そして2004年12月に国王が死んだ事でその封印は解かれシクヴァル海軍連合艦隊は封印を解かれ再び編成しなおされる。
2004年の政争の際 海軍は自分達への予算増加を条件に国王の弟を支援し王妃を支援する一部部隊を海上からの砲撃で撃破しさらに海軍陸戦隊で殲滅し国王の弟の政権奪取の大いなる力となった。
今までも年に数ヶ月間だけ『万が一の際に直ぐに運用できるように』と国王に許可を貰い訓練を行なっていた海軍将兵たちは1年間を猛訓練に費やしその戦闘力を高めていた。
そして2006年8月1日国王直々の命令を受け彼らは出撃した。
643 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:49 ID:???
西暦2006年8月17日12:00
白い帽子、セーラー服、そして半ズボンというシクヴァル海軍水兵共通の格好をした水兵がこれまた白い制服に身を包み腰にダガーをぶら下げていた髭面の士官に脇を締めて敬礼をしながら何事か報告する。
その報告を受けた士官は其れに敬礼を返し水兵が作業に戻ったのを確認すると自らも踵を返し少し離れた甲板上に立っていた高級士官に報告する。
さらにその高級士官が艦長のすぐ隣に控えている金髪の着物姿の精霊を一瞥した後、煙草をふかしていた艦長に報告した。
「艦長。ご存知かと存じますが砲撃戦の準備が整いました。何時でも作戦を開始できます。」
「おう。わかっているぞ。ちょっと待て。」
そう言ってから艦長が吸っていたキセルの煙を思いっきり吸い込みそしてゆっくりと煙を吐き出すと満足したようにくすぶる煙草の火を消してかた従卒の水兵にキセルを手渡し振り返って尋ねてくる。
「他の艦の方はどうだ?」
「は。空母ジルフォン搭載の航空部隊三個中隊、赤、青、緑さらに我が海軍陸戦隊、オーラン軍の上陸部隊も準備が完了しました。」
尋ねられた高級士官が返答する。
「なるほど、予定通りってやつだな。」
艦長が水平線の彼方に薄っすらと見えるコーツ港から出てきた2隻の金属船舶と木造船を眺めながら続ける。
「・・・この戦船には悪いができりゃあ前の王の時みたいに鎖国続けてりゃあ戦争なんぞせんでよかったんだがなあ」
「やむを得ませんな。今はオーラン ランドと結んだ条約がありますからな。それに今度の国王もオーラン国王フセイン殿と血縁関係があられるようですし。」
「それにストーンヘッジもある。この船に搭載してる主砲の口径の3倍、120cmの化物砲の射程内に国土の全部が納まってちゃ逆らえる訳も無いしな・・」
彼らを横目に作業を終わらせた船員達が必要最低限の人員を残し船内に入っていく。作戦開始時間まであと数分を切っていたからだ。
644 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:50 ID:???
「艦長!!旗艦ジルフォンから攻撃開始の旗琉信号!!」
見張りに立っていた船員が隣の艦からの連絡用の旗が上がったのを報告に来る。それを聞いた艦長が帽子を被りなおして命令する。
もちろん通信でも命令が送られるがシクヴァル海軍には通信システムや通信を担当するエルフの水兵が少なく主力艦と一部の快速船しか通信機能を保持していなかった。
他にも手旗信号、発光信号、もしくは各船に一騎ずつ乗っている通信用のグリフォンで直接連絡を取る等の通信手段が会ったが
今回は手早く遠距離からも確認しやすい連絡旗にて全部隊に連絡をとったのである。
「あれこれいっている時ではないな。旗琉半揚だ。」「旗琉半揚!!急げ!!」
「了解!!旗琉半揚!!」
艦長の命を高級士官がさらに下の者に大声で伝える。それに従い係の船員達が大急ぎで決められた旗を指示通り半分上げる。
無線機を積んでいないこれらの船同士の意思疎通はあらかじめ決められていた旗で行なっていた。
「3番艦ジーク応答 半揚!!」
「4番艦シースター応答 半揚!!」
まず旗艦であるジルフォンが決められた旗を上げる。それに従い2番艦3番艦・・・と旗を順番に上げて行く。
「24番艦ファルコン応答 全揚!!」
そして最後の船がそれを確認すると今度は逆に半揚を全揚にと逆にに伝えていく。
「三番艦ジーク応答 全揚!!」
「よし。応答しろ。」「了解。旗琉全揚!!」
「了解!!旗琉全揚!!」
これで制海、上陸支援艦隊全艦に指示が行き渡った事になる。
645 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:51 ID:???
畝傍が旗流を全揚したから十数秒後 旗による作戦の伝達が行き渡ったのを確認した旗艦のジルフォンがタイミングを見計らい一気に旗を引き降ろす。
「発動!!」
それを確認した各艦の旗が一斉に引き降ろされる。
その瞬間ガレー船12隻、ガリオン6隻、そして異世界から召還された駆逐艦1巡洋艦2、戦艦2、空母1で構成された艦隊が攻撃を開始した。
まず空母ジルフォン・・・かつてサラトガとよばれた空母から制空部隊の『赤』が最初に飛び立ち続けて『青』石炭から作れる爆薬 ピクリン酸の詰まった筒かアルコールの詰まった樽を抱えて飛び出していく。
足の速い快速帆船達が一斉に風の精霊に後押しされ急激に速力を上げながら突入を開始する。
後方からは長距離魔法が放たれコーツ海軍停泊地めがけて白い塊が音もなく連続するように飛び出していった。
それに対しコーツ海軍警戒部隊が魔術によって阻止せんと攻撃を開始する。
双方が攻撃を仕掛けるたびに色鮮やかに空中を魔術が行き交い、まるでオーロラを見ているような気分にさせる。
だがオーロラの光も人体に害を持っているのと同じ用に上空を飛び交う光もまた強力な破壊の力を帯びていた。
双方の魔術が双方の船の直ぐ近くに落ちて爆発、または大きな水柱を上げた。直撃するかに見えた魔術も互いの防御呪文『イージスの楯』によって防がれてしまう。
船の正面や側面に丸い円形の淡いピンク色の楯が複数生まれ飛んできた魔術をその表面で弾き続けた。
魔力の楯にもそしてその数にも限界がある。コーツの軍艦が放った質量系魔術が放物線を描き魔術の楯の隙間を通りガレー船の上部構造物を吹き飛ばしそのまま船内をぶち抜いて後方に抜け海面に落下した。
第三分隊所属の船員が慌ててダメコン用の板を担ぎ上げ水面下に空いた直径二十センチほどの大穴を防ごうと水圧と戦い数人係で無理やり穴を板で塞ぎ残りの船員達がその板に木を添えて固定する。
だが板と壁の隙間から流れ込んでくる水は止まらない。さらに別の水兵達が足首まで溜まった水を小さな容器でバケツに貯めてそのバケツをリレーして船外に運び出してゆく。
646 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 22:52 ID:???
「道を開けろ!!穴を塞ぎにきた魔術班だ!!」
動きにくそうな黒服を着た水兵がダメコンをしていた水兵を押しのけ魔術の詠唱を始める。
その間にも船内に侵入してくる海水は増え続け最早バケツリレーでどうにかなるレベルを越え始めていた。
「・・氷の精霊シヴァよ。今こそ汝の力を持って我が業を成さん。アイス!!」
魔術師が何の前触れも無く手の中に生まれた氷の塊を水が噴出する所に軽く放り投げる。投げつけられた氷の塊が噴出する水と接触した直後一気に付近を凍りつかせ浸水が収まる。
「よし!ここは塞いだ。次は何処だ!!」
魔術師が噴出していた水が振り返って魔術の瞬間を見守っていた伝令兵に尋ねる。伝令兵が慌てて答えた。
「は!次は左舷倉庫正面です!!」
「わかった!!お前は他に損傷が無いか尋ねてまわって来い!!」
「分かりました!!」
水兵達が水をバケツリレーで排出する中 伝令兵とダメコン魔術師は互いの任務を遂行する為に走り出す。
同時刻 魔術の雨の中をくぐり抜け最先頭を突き進むガレー船は風を受けただけでは飽きたらず訓練に訓練を重ねた船員達が6メートルに及ぶ長いオールを一糸乱れぬ動きで前後させさらに加速させた。
今度はお返しとばかり先ほど魔術を受けたガレー船から放たれた炎系魔術が魔術の楯の隙間を縫ってコーツの木造戦闘艦に直撃した。
先ほどの質量系魔術とは違い構造物の表面に命中した直後その場で爆発発火し付近を燃え上がらせた。爆発自体は対した破壊力は無かったが
近くにいた船員の上半身に燃え移りその船員は辺りの制止を振り切り海に飛び込んだきり浮かんでこなかった。
近くにいた魔術師が慌てて魔術の楯を解き 水の精霊の力を借りて船に引火した火を消そうと呪文を唱え始めた。だがそうは問屋がおろさない。
彼が魔術の楯を解除した為に発生した隙間に次々と質量系魔術が命中し塞ぎ様の無い損傷を受け船が沈み始めた。
退艦命令が出され沈み逝く艦から魔術師達が真っ先に空に退避し始めた為 敵の魔術に対する防衛手段を失った艦に次々と魔術が命中し木造船に強力な質量系魔法が次々と命中した為
一瞬にして船体を真っ二つに引き裂かれ 1分と立たない間に沈んでしまった。
647 名前: ACE 03/04/25 23:01 ID:???
ひいい、召喚された兵器って「長門」だったのか…。まさか50年前の亡霊が
同じ国の敵にまわるとは…、さすがです、てさりすと様。
ところで空母ジルフォンですが、AC04でコンバース港内にいた空母って
「ジオフォン」でしたよね。名前やっぱ変えたんですか?
648 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 23:05 ID:???
書いてから訂正箇所みつけた・・すみません・・
残りはまた今度更新します。
>643の上から4か6行目の
『のすぐ隣に控えている金髪の着物姿の精霊を』 を 『のすぐ隣に控えている黒髪の着物姿の精霊を』
に訂正
>645の下から二行目
『さらに別の水兵達が足首まで』 を 『その直ぐ後ろで別の水兵達が足首まで』
に訂正
649 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 23:07 ID:???
ACE氏
というかsikuvaru海軍の連中は空母の名前なんぞ知りませんので適当に決めたという設定です。
長門も改名させられて『タナガー』という名前になってます。
650 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 23:08 ID:???
あ
ジオフォンだったの?w
御免
ジルフォンだと思ってたw
651 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/04/25 23:12 ID:???
あ・・645も訂正させてください。
畝傍が旗流を全揚したから十数秒後 旗による作戦の伝達が行き渡ったのを確認した旗艦のジルフォンがタイミングを見計らい一気に旗を引き降ろす。
を
タナガーが旗流を全揚したから十数秒後 旗による作戦の伝達が行き渡ったのを確認した旗艦のジルフォンがタイミングを見計らい一気に旗を引き降ろす。
に訂正します。
当初 日清戦争前にフランスで作られ日本に送られる際に行方不明になった畝傍を出すつもりでしたので・・
652 名前: 名無し二曹 03/04/25 23:16 ID:???
長門が出てくるとは(^^;全く予想外でした。てっきり強襲揚陸艦のエセックスでも出てくるかと思いました。
ハリヤーに乗り込むエルフの兵士なんて面白いかな?と(w
653 名前: 名無し三等兵 03/04/26 00:19 ID:ntt/oEZG
ふと思ったのですが・・・
おおすみ級輸送艦にペガサスを飼えば仮装空母になるのでは?
でもエセックスが参戦したら力不足でショボーン・・・。
654 名前: 名無し三等兵 03/04/26 10:00 ID:???
フィラデルフィア・エクスペリメント(゚э゚)キターーーー!
真空管粉々・・・・・・
655 名前: CK 03/04/26 14:11 ID:???
>てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 氏
長門ですか。拿捕できたらいいなと思ってしまいます。
沈めるにしても SSMやASMではおいそれとは沈まないでしょうね…。
潜水艦で雷撃するか、トマホ−ク1,2発といったところでしょうか?
バンカ−バスタ−ならなんとかなるかも。
おまけです。
太陽光魔術集積施設関係で使えそうなネタです。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/11402.html
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/021022.html
656 名前: 名無し三等兵 03/04/26 15:32 ID:???
砲雷科の人が旧軍マニアだったら戦闘のとき困りそうだ。
「目標敵戦艦、ハープーン発射ぁ!」
「自分には撃てません!生の長門たんハァハァ」
657 名前: CK 03/04/26 16:03 ID:???
類似SITE?ネタの数がすごい・・・・・・。
http://homepage2.nifty.com/eingrad/s-ssfw-index.html
http://homepage2.nifty.com/eingrad/s-sftw-index.html
658 名前: 名無し三等兵 03/04/26 23:54 ID:???
>>656
「!!SSM発射筒ハープーン発射!ハープーン飛翔中!」
「何!?」
「長門タンに向かっています」
「!!誰が発射ボタンを・・・?米倉ァ!!」
「きさまァ!長門タンを傷つけるきかァ!」
「長門タン(;´Д`)ハァハァ」
「バカヤロー長門タンになんてことを・・・CIC現況を即刻報告せよ!」
「ヒューマンエラーだ!」
ジパングネタスマソ
659 名前: 名無し三等兵 03/04/26 23:59 ID:???
ところで、長門の動力は何なんです?
660 名前: 名無し見習い造船官. 03/04/27 00:24 ID:???
>>659
ボイラー:ロ号艦本式空気予熱器付重油専焼x15+ロ号艦本式重油石炭混焼x6
タービン:技本式高/低圧タービンx4/4
軸馬力80000shp 速力26.5knt
基夲的に、重油です。
低速でも良いなら石炭でも動きますが、まともな戦闘力にはならないかと。
661 名前: Linuxマンセー 03/04/27 09:40 ID:???
そういえば、日本の戦艦では「大和」「武蔵」は
世界に誇れる大戦艦ですが、
太平洋戦争当時はこの2隻は
国家機密の壁でまもられていたので、
日本国民にはこの「長門」や「陸奥」「金剛」等の
戦艦のほうが身近な戦艦だったみたいですね。
662 名前: CK 03/04/27 13:41 ID:hDZ1wns4
>>660
原油ならオーランから回してもらえるのでは?
でもよく考えたら精製できないか。
原油のまま使ってたりして…。
ボイラーが持つかな…それに修理と整備…は”運用に関してはとりあえず精霊さんと魔法使いさんにがんばってもらいます。”といってたか。
。
663 名前: 名無し三等兵 03/04/27 21:03 ID:???
>>662
sageて下さい
664 名前: 名無し三等兵 03/04/28 00:42 ID:???
ビキニ実験時、弾薬積んでたのかなぁ。
665 名前: 名無し三等兵 03/04/28 17:09 ID:???
>>662
>原油のまま使ってたりして…。
大丈夫です! 確か帝国海軍もボルネオ産原油でやってました(大鳳とか)。
揮発成分の多い原油なら使えるはずです。
あとはボイラー壁は魔法で強化(アクリル盾の時みたいに)、下手すると本来より出力が上がるかも…。
むしろ動揺する船舶からの砲撃は訓練がものを言いますから命中率の方が問題かと。
…でも砲弾に魔法でゴーレムのように擬似生命を与えて自己誘導させるという方法もあるか。
文字通り「イージスの盾」を使えるイージス艦および護衛群と魔法を使う連合艦隊との海戦…萌えかも…。
666 名前: ACE 03/04/28 20:41 ID:???
本日分いきます。なんか最近ラーゼフォンにはまってるので空中戦好きです。
鋼鉄の咆哮2にもはまってますが…(ちなみに自分の艦は航空戦艦「アドミラル・シナプス」
新型プラズマ砲と80cm45口径の主砲、20基以上のCIWS、多目的ミサイルのVLS
で武装しています。艦載機は5機だけですが)。
レジーナ及びケビン・マクダネル中尉のF14Dもドッグファイトに突入していた。
「レジーナ、後方に敵ドラゴン!」「分かってる!3オクロックにも敵、先に後ろから片付ける!」
レジーナはドラゴン上の騎士の放ったシューティングスターを右ロールで回避、そのまま右回り
バレルロールに移行、速度を上げていた敵ドラゴンを前方に捉え、バルカンで撃墜した。
ウラジミール・スルゲイレフ大尉のベルクトは、その圧倒的な機動性でドラゴンを翻弄した。
後方についたドラゴンを「コブラ」で前方に出し30ミリ機関砲で粉砕。左旋回に移ったベルクトを
追うドラゴンを「フック」でまたもや前方に出し機関砲で撃墜。
そしてすぐ横にいるドラゴンにヘッドマウントサイトでロックオン、短距離空対空赤外線追尾ミサイル
R73を発射、だがドラゴンの騎士はそれを着弾寸前までひきつけてかわした…かに見えた。
ドラゴンを通過したR73はほとんど直角にターン、ドラゴンに突っ込んだ。
667 名前: ACE 03/04/28 21:08 ID:???
だがドラゴンの数はあまりに多く、またこのドラゴンは戦闘機並みのスピードを誇るため
戦闘機部隊は次第に追い詰められていった。
「ゼンガー少佐よお、やばいぜ!こっちはそろそろ弾が尽きる!」ケビンはそう言った。
「最悪弾切れのまま囮として戦う羽目になるかも…ね?」レジーナも言った。
「ひるむな!C130は何としてでも守り抜く。敵に飲まれたら終わりだ!!」ゼンガーは言った。それにこうも考えていた。
そう、いざとなれば…自分のとりわけ目立つ愛機だけを囮にすればいい。
だが、その決意はどうやら無駄に終わりそうな気がして、そしてそれは現実になった。
はるか上空からタイフーンのエンジン音をも上回る竜の咆哮のようなエンジン音がかすかに聞こえた。
「まさか・・・」柊は呟く。それは紛れも無い、彼にはおそらく一生忘れることの出来ない、
ロールスロイス・バハムートMkVのエンジン音だった。
上空から10発ものAMRAAMが飛来した。それは次々とドラゴンに炸裂する。
突然上空に現れた謎の戦闘機、逆ハの字型に開いた垂直尾翼、軸間が比較的離れた双発、先端に下反角のついた
デルタ翼の主翼の無尾翼型で、コクピットの後ろには同じく逆ハの字型に開いてついたカナード翼がある。
その戦闘機はマッハ2以上で突入、すれ違いざまにドラゴンを2匹機関砲で撃墜。8Gで旋回してほとんどスピードを
変えずに旋回、サイドワインダーを発射して離脱、生き残ったドラゴンの騎士たちは次々と
レッドタイガーを放ったが、謎の戦闘機は絶大な加速でこれを振り切った。
668 名前: CK 03/04/28 21:14 ID:???
>>665
>砲弾に魔法でゴーレムのように擬似生命を与えて自己誘導させるという方法もあるか
・・・・なんだか特攻隊じみてるなぁ・・・・桜花とか。
669 名前: ACE 03/04/28 21:29 ID:???
その戦闘機は再びターンしてドラゴンの群れに突っ込む。
騎士たちはレッドタイガーやシューティングスターで迎撃したが、謎の戦闘機は機体を
バンクさせずに右左と高速で蛇行しそれらをかわしていく。そして直撃しそうになった
レッドタイガーを通常の戦闘機とは比べ物にならないロール率でローリング、ギリギリで
かわす。
この場に居合わせた誰もが、この謎の戦闘機の動きに心を奪われていた。が、敵だけは
例外だった。「化け物が!!」あるドラゴンの騎士はそう叫ぶと謎の戦闘機の真上から
急降下一撃離脱攻撃をかけようとした。
「唯!!」柊は叫んだ。必殺のタイミング、回避不能。だが、予想を裏切ることに関しては
その戦闘機は長けていた。
その戦闘機は「コブラ」に突入、ただしマッハ1.8で、しかも通常の数倍の速さで機首
を持ち上げた。ドラゴンに正対した戦闘機の垂直尾翼の間を騎士の放ったレッドタイガーが
すり抜ける。そして戦闘機はAMRAAMを発射、またすぐに機首を上げ、そのまま回転、
下を向いた。ミサイル着弾、爆発と同時にバーナーオン、全速離脱。
そしてその戦闘機は何事もなかったかのようにC130のエスコートについた。そう、
「何事も無かった」かのように。
飛行場に着くなり、柊は一緒に着陸した戦闘機に駆け寄った。ラダーをあがり、救急
隊員に抱えられている気絶したパイロットを抱きかかえ、ヘルメットを外した。そこには
肩のあたりまである栗色の髪の美しい女性が目を閉じたままの姿があった。
「唯!返事をしろよ!頼む!返事をしてくれぇっ!!!!」柊の声と救急車のサイレン音だけが
むなしく響く。
670 名前: ACE 03/04/28 21:30 ID:???
本日はここまで。やっぱこんな高性能機がいたらまずいかなあ…。
671 名前: 名無し三等兵 03/04/28 23:38 ID:???
>バンクさせずに右左と高速で蛇行しそれらをかわしていく
ここで、YF-21と首領蜂してるゴーストX-9をイメージしてしまいますた。
672 名前: 名無し三等兵 03/04/29 01:11 ID:???
久しぶりにこのスレ読んで、一番最初に666以降が目に入ったんで(つまり話を把握していない)、
てっきりFAFのスーパーシルフが召還されたのかと思ってしまいますた(w
673 名前: 名無し三等兵 03/04/29 02:49 ID:???
>>670
う〜ん個人的には見慣れた近代兵器がファンタジー世界で魔物や魔法に対して
どう対抗していくのか?遥かにかけ離れた文明同士の交流やミスマッチ感が大
好きなもので、、マクロスプラスやFAF級のスーパーウェポンはそれ自体ある
意味ファンタジーに思えてしまってなんだか感情移入がしにくく感じますた。
674 名前: ACE 03/04/29 17:48 ID:???
うーん、やっぱダメかあ…。今更出さないわけにもいかないしなあ。
でも現行の技術で行けば出来そうな基準で作ったんですけどね。企業や軍じゃあ
いざって時のために隠し玉を用意してるって言うし…。
魔術がその限界に挑戦して現用兵器を上回ろうとしている以上、こちらの科学の
限界の戦闘機をだしてもいいかなあと…。
苦しい言い訳だな…。
そのうち柊分隊の活躍が始まるんでご勘弁を…。
675 名前: CK 03/04/29 19:45 ID:???
>>673
私も同意見です。さすがにもしマクロスプラスやFAF級のスーパーウェポンレベルが出てきたりしたらきついです。
でもたしかに>>674氏の意見も一理あるので、青き波涛(羅門祐人)の第10巻程度のレベルならいいとおもいますが。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/526554/ref%3Dbr%5Fbx%5F1%5Fc%5F2%5F0/249-9556564-3205161
http://www2u.biglobe.ne.jp/~yuh/ka1/ramon.html
話は変わりますが、空自に女性パイロットなんていましたっけ?
よく覚えていないのですが。
更にもう一つ
そう言えば精霊達はよりしろの機械のコントロ−ルはできるんでしょうか?
出来るとすると、>>635のようなパイロットを乗せるには危険な戦闘機
のAIとして運用できたりしませんか?
要は高度なロボットですね。(汎用性と柔軟性をねらって)
ただ、>>512みたいにオーラン側に洗脳、いや懐柔された精霊が反乱しかねないので心配ですが、まあ
その辺は、基本的に道具として役に立てばよいので、いざとなったら自爆も含めて地上からの遠隔操作になる等、
精霊の自由度を制限しておくとか(どうもあまりいい案ではないのですが、これしか対策が
思い付きませんでした。でも、精霊をAIに使う場合精霊の
反乱への対策は重要(何せ独立した意志を持っているので)だろうし・・・・。もっと穏やかな案はないものか。)
事前に適切な対応をしておけばカバ−出来そうですし。
676 名前: 名無し三等兵 03/04/30 00:18 ID:???
>>675
>空自に女性パイロット
いるにはいますよ。美保に女性教官が。
あと墜落事故で亡くなったのですが、C−1のパイロットもいました。
677 名前: CK 03/04/30 10:32 ID:???
>>676
いることはいるんですね。でも、教官と言う事は、ある程度年
を食ってるはずなので
>>669の>肩のあたりまである栗色の髪の美しい女性
とは、年齢の関係で多分ちがいますよね?
だとするとこの人は誰なのだろうか?
まともに考えると自衛隊の関係者ではないという結論になるんですが。
(柊の知り合いだとはわかるけれど・・・・。)
>>673
前の話の書き残し(補足)ですが、私は装備品の改変は
余程とんでもないレベルではない限り許容範囲であると思います。
ただ、人事面の現実性を無くしてしまうと
自衛隊ではなく、まるで別の組織に感じる
ので(たとえば、自衛隊の内部の女性職員の数を増やしすぎる
などのことをやると、自衛隊ではなく、ライトノベルや電撃系のコミック
に出てくる組織みたいに感じるということ。)、勘弁してもらいたいなと
考えている訳なんです。
なにが言いたいのかと言うと、戦争ものや政治もの、
シミュレ−ションの色を濃いままに保っておいたほうが
(軍事、政治が主役のほうがいい)こちらとしては好みだ
という話です。(現状でも十分面白いけど)
678 名前: CK 03/04/30 10:41 ID:???
補足です。
>謎の戦闘機
企業や軍の隠し玉ということで解決。
>肩のあたりまである栗色の髪の美しい女性
何か違和感がある。何せ現実的にはは兵士はほとんど野郎ばっかり(女
に人気があるわけないので)だし。
679 名前: ACE 03/04/30 18:27 ID:???
ああ、まずかったかな女性パイロット…。でも彼女は一応元自衛隊のパイロット
という設定です。実験航空団でスペースプレーン開発のテストパイロットを務めて
いた、という設定になってます。ちなみに年齢は柊も彼女も27歳としています。
確かに違和感はあるでしょうが…彼女には彼女なりの夢があって自衛隊に入ったの
であって、それに「陸」で戦う柊と「空」で戦う彼女の対比ってのも見せたかった
訳で…。っていうか前てさりすとさんの作品ではF15Eの後席パイロットって
女性じゃありませんでしたっけ?
…苦しい言い訳だなあ…。
680 名前: ACE 03/04/30 18:33 ID:???
ついでに言えば、
自分はあくまでてさりすとさんの作品の「外伝」というスタンスで書いてます。
つまり、政治シミュレーションではそもそもないんです。あくまで柊とカイル
という二人の戦士の物語な訳です。そのへんは変えるわけにもいかないので
どうかご容赦いただきたいです。
681 名前: ACE 03/04/30 18:46 ID:???
では本日分のうpを…。
「またこの『ヴァルキリー』を見ることになろうとはな…。」霧島は格納庫の前で
呟く。そこには先ほど柊たちの命を救った戦闘機があった。
「柊はどこだい、村雨さんよ?」霧島は村雨に尋ねる。「隊長なら医務室におられます。」
村雨は淡々と答える。「そうか、まあいいや、色々あったんだよあの二人、
ほっといてやろう…。」霧島は沈んだ声で言う。
だがその時、基地に面した道路の方からときの声が聞こえた。霧島と村雨は可能な
限りの状況の推定をする。
「これは…まさか…」「隊商のふりをした敵の奇襲か…。すぐに全員を招集せねば
ならないか…。」二人は武器を取って走る。霧島はニューナンブとSATのサイド
アーム選定で候補にあがっていたサンプルのマニューリンMR73を、村雨は米軍
供与のPSG−1用ストック付きのG3−SG/1を取った。
682 名前: ACE 03/04/30 19:07 ID:???
医務室
ベッドで眠っているあの戦闘機のパイロット、その横に座っているのは柊だった。
ただその寝顔をじっと見つめている。だが、そこにときの声が聞こえてきた。
それで彼女が目を覚ます。
「何…?」「じっとしてろ、迂闊に動くんじゃない。」柊は言うと、9mm拳銃を
抜き、彼女を抱きかかえた。
「ちょっと!何すんの!?」「敵の奇襲だ!もっと安全な場所へ移動する。掴まってろ
走るぞ!」
柊は彼女を抱きかかえて部屋を出、一目散に司令部の方へ駆けた。途中で、廊下の
曲がり角から敵兵が飛び出した。剣を突き出して襲い掛かってくるが、柊は剣を
銃で受け止めた。が、こちらは片手、向こうは両腕で力を込めてくるが、すぐに
力が抜けて、がくりと倒れた。その後ろには剣を手にしたカイルがいた。
「柊さん!無事ですか?」「ああ、何とかね、助かった。この人を連れて行く、
援護してくれ。」「分かりました。」カイルは答えると、新装備のレミントンM87
0(エクステンデッドマガジン、固定ストック)を構え、柊と共に走り始めた。
そして司令部に着くと、そこの衛兵に彼女の保護を任せ、味方の援護に向かおうとした。
「ねえ、雄二(ユウジ)…」彼女は柊に話し掛ける。「心配すんな、唯。こんなところで
死ぬつもりは無い。さあ、カイル、行くぞ!」決意に満ちた顔で柊は言い、カイルも
それに了解と答えて、二人は走り出した。
683 名前: CK 03/04/30 22:19 ID:???
>>679
なるほど、了解いたしました。
(なにせ自分としては、キャラクタ−の比率のことが昔から気になっており、
自衛隊がナデシコやサイレントメビウス、ストラトスフォ−などの
様な、(ほかにも腐るほど在るけど)
黒数点状態になってしまうのはどうしても納得できないわけでして。
ちなみに自分としては、自衛隊の内部の女性隊員の数は
どんなにいっても1,2名だとおもっています。ちなみにこれは実戦部隊のほうで、
司令官クラスはいない。ただし、広報もしくはオペレ−タは別で、
こちらにはある程度いても不自然ではないと思います。)
そういえば例の、>謎の戦闘機、そこはかとなく
ナイトライダ−みたいですね。あれは車だけど。
もしくは、瑠璃の翼に出てきた試作機。
完全に自動化できれば(精霊をAIに使うか、データリンクで遠隔操作。くろべ+BADGE(どっちにしろ
IFFは複数系統必要ですね。瑠璃の翼みたいにIFFがいかれて同士討ちしたら話にならないので。))、
露払いにつかえますね。機体の耐久性だけ考えれば済むんだから
これほどいいことは無い。
コピー生産出来れば理想的なんですが。(無人飛行隊 通称ゴーストライダース なんて。)
684 名前: ACE 03/04/30 23:05 ID:???
確かにAIを積んではいるんですがねえ<謎の戦闘機
自分は雪風みたいなAIよりはむしろ「Z.O.E」のエイダみたいなのを
イメージしてるんです。まあエイダと違って雪風やキットみたいな自動操縦も
可能ですけど、基本は戦闘・航法のサポートが主任務です。
685 名前: てさりすと 03/05/01 00:06 ID:???
本日分の更新行ないます、次回海上自衛隊が(やっと)登場する予定です。
そのころ長門もまた自身に与えられた任務を果たす為この海域最大の敵と戦闘を繰り広げていた。
彼と彼の護衛艦である元2等巡洋艦酒匂『フェンリス』達に与えられた任務、それはコーツ海軍宿舎及び陸軍補給物資集積施設の破壊。
および首都の後方に聳えるコーラッド山のドラグーンとユニコーン騎士団の陣地、さらに山頂付近にある自衛隊の陣地の破壊だった。
まず戦艦『タナガー』はコーツ海軍宿舎に41mm砲弾を第4斉射分つまり32発の砲弾を送り込み、中にいた人間ごと海軍宿舎を消滅させた。
陸軍物資集積施設(大量の干草と食糧しかなかった為被害は軽微)はジオフォンから出撃した大型ドラゴン中隊『青』がコーツ軍防空部隊の必死の対空砲火をかいくぐり
ピクリン酸の詰まった樽や火炎壷で水平爆撃を行なった。もちろんこの樽には信管などという貴重な代物は一切詰まれていない・・が、
このピクリン酸・・下瀬火薬の原料でもある・・は、かき混ぜたり少々衝撃を与えただけで爆発するという代物だった。
そんなものを千数百メートルという高さから落とせばどうなるか分かりきっていた。
ニトログリセリンには及ばないものの強力な破壊力を持った100kgの爆ダル(爆弾の詰まった樽)を16発も投下された補給物資集積施設はわずかな物資を持ち出す間もなく壊滅し、
今では屋根のない崩れかけた建物だけが かつて其処に補給施設があったという事を物語っていた。
其処までされては自衛隊も黙ってはいない。
すでにコーツ海軍の出撃していた全ての艦船は撃沈され海の其処、
山頂に位置する自衛隊の砲撃部隊は遥か沖に見える艦隊に向けて203mmと155ミリで反撃を開始したのだった。
初弾から155mm榴弾砲12門のうち8門による斉射が挟叉こそしなかったものの、巡洋艦『フェンリス』の至近にまとまって着弾し徐々に『フェンリス』に着弾域を近づけつつあった。
そして残った155mm榴弾砲4門と203mm榴弾砲4門の砲撃がタナガーを捕らえようとしていた。
686 名前: てさりすと 03/05/01 00:07 ID:???
「敵 防空陣地に着弾確認!!付近一帯が燃え上がっております!!」
「よしいいぞ。目標このまま。もういちど三式弾をつかって攻撃してやれ。」
艦長が砲雷長にそう命令する。砲雷長がそれに答え各砲塔に装填を急がせた。
ちょうどそのとき山頂付近の自衛隊の陣地で次々と爆発が発生するのが確認された。
「敵 砲撃部隊発砲!!弾着まで8秒!!」
士官の一人がカウントを始める。
「7,6,5,4,弾ちゃーく・・・・・・今!!」
彼がそう宣言すると同時に海面に8発の大きな穴が発生する。その直後艦の両側水面が跳ね上がり海水がまるで塔のように立ち上がった。
「敵 山頂砲撃陣地の斉射が本艦を挟叉!!」
観測所にたっていた下士官の一人が前後左右において潰れゆく海水の塔をみてそう報告する。
敵に挟叉されたと言うことは 後は確立の問題で命中弾が出る。つまり次の砲撃からは何時命中弾が出てもおかしくない状態に追い込まれたという事を証明していた。
だがそれを余り気にしていない砲雷長が砲撃の指示を出す。
「第2斉射・・テェーーー!!」
ほぼ時を同じくするようにして『フェンリス』の砲門も炎を吐き出す。
発射された三式弾が目標に着弾する直前に時限信管にセットされた通り爆発する。
三式弾は 189個の黄燐焼夷弾子と400個余りの非焼夷弾子、つまりはクレイモアに搭載されているベアリング弾と焼夷弾を空中にばら撒いて航空機を撃墜する為に生まれた砲弾である。
これをくらった陣地は正にこの世の地獄であった。
焼夷弾子は触れた物をすべて焼き尽くし非焼夷弾子は付近に存在したドラゴン、人間の区別無く引き裂き弾き飛ばした。
第一斉射を生き残びた兵士達が空に飛び上がろうとしたり塹壕にとびこんだが殆ど意味をなさなかった。
空に舞い上がったもの達は非焼夷弾子を次々に体に打ち込まれて叩き落された。
塹壕にとびこんだ兵士達もまたクラスター爆弾を頭の上で連続してばら撒かれたような被害を食らいその殆どが戦闘不能になった。
687 名前: てさりすと 03/05/01 00:14 ID:???
あ 消し忘れた所発見・・・
685の下から五行目の
>>すでに〜
を消しといてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ああ 火葬戦記へ一直線だ・・・
688 名前: CK 03/05/01 10:45 ID:???
>山頂に位置する自衛隊の砲撃部隊は遥か沖に見える艦隊に向けて
203mmと155ミリで反撃を開始した
結構近いのでは?艦隊との距離。(203mmと155ミリがそんなに
射程が長いとは思えないので。
でも長門に203mmと155ミリが効くとは思えないので
砲撃なんかせずに撤退したほうがましかも。)
砲撃よりもミサイルのほうがいいのでは?(命中率のみ)
689 名前: 名無し三等兵 03/05/01 12:55 ID:Uu9g5H9X
書き忘れてたんですが、単体であまりにも強力なキャラクタ―(兵器の場合もシステムとして強力
なもの(CV(N)、SSN、SSBN(ICBM),ストーンヘッジ)ならよいとおもうが単体でというのはどうも・・・。(勇者シリーズのロボット(のようなもの)とか(出てくるわけないけど)、
ファンタジー的なものでは伝説の武器みたいな。))は、本編の趣旨にあわないとおもうんですが。
(あくまで組織(日本とその同盟国)VS組織(オーランとその同盟国)
の構図が基本だと思うんで強力なキャラクタ―のスタンドプレ−で大局が左右されると面白くないと思うんです。
あとそういう超人的なキャラクタ―は個人的にあまり好きじゃない。)
690 名前: CK 03/05/01 13:00 ID:???
>>689は私です。
sage忘れてしまいました。すいません。
691 名前: てさりすと 03/05/01 16:20 ID:???
砲撃戦のイメージとしては16、17キロぐらいですかね。
155mmの射程は確か25〜30kmあったはずなので長距離砲撃戦でも問題はないと思うんですが・・
203mmも同じくらい射程あるはずです。・・というか有りました。
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/equipfr.html
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/equipfr.html
もちろん港付近の施設はタナガーからは見えてませんが上空のドラグーンに着弾観測させてます。
自衛隊の方からは高所という事もあって直接タナガーを視界に納めてます。
地対艦ミサイルの類は今回出てきません。砲弾と違ってミサイルの類はとても貴重ですので
九州、エルフィールに集中配備され コーツには砲弾系とか小型誘導弾の類しか配備されてません。
あとコーツには自衛隊は砲撃大隊と第四師団の一個大隊(ただし一個中隊欠)しかいません。
692 名前: ACE 03/05/01 18:25 ID:???
強力なキャラクタ―のスタンドプレ−で大局が左右<
そんな…うちの戦闘機は確かに強力ですが所詮は戦闘機。せいぜい一度の戦闘を
勝利に導くのがせいぜいです。そんな滅茶苦茶な攻撃力がある訳でもないのに…。
ついでに言えばうちの超人連中の力だって大局的に見ればどうってことはないし…。
折角のファンタジー世界なんだからこのくらいのキャラを出しても罰は当たらんと
思ったのですが。
693 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/01 19:33 ID:???
まあまあ あんまり設定に凝り過ぎると話が書けませんので・・作者の采配次第という事で
内の航空部隊にも将来の超人的撃墜王が存在するしw
まあどんな化物でも直接戦況を変えれませし。極端な単独戦闘能力を嫌う事は間違ってないとは思いますが。
しかしながらビットマン、ルーデル、グスタフ砲、バウアー中尉(ぇ)しかり・・超人的な兵士や兵器が有ったとしても勝てる事になるとは思えません。
戦争論にもある通り
大隊の敗北は旅団の勝利で帳消しに出来ますし。旅団の勝利もまた師団の敗北で帳消しになってしまいます。
要するに各戦線で敗北したとしても最終的に軍が勝利を収める事が出来ればそれは間違いの無い勝利であります。
その逆もしかり、各戦線で勝利を収めたとしても戦争に負けてしまえば敗北にほかなりません。
確かに間接的には英雄や傑作兵器は味方の士気を上げて敵の士気を落とすなどの効果もありますが・・・
まあ訳の分からんことをほざいた上で何が言いたかったのかと言うと、
なんでもありの吸血鬼とか変態不死身神父、最後の大隊クラスが出てこなければ基本的に何でもありだと思うという事です。
694 名前: CK 03/05/02 13:00 ID:???
今登場しているいるキャラクタ−の話ではなく、後のほうで出て来たら
ということです。
それに例の戦闘機は出てきても
問題ないと思ってるんですが。(コピー生産もOK)
出てくると嫌なのは、>>693の、なんでもありのキャラクタ−だけです。
なんでもありのキャラクタ−の例:ナデシコやEVAのSSのキャラ。
つまりこんなやつ。http://www6.plala.or.jp/Action/nade/nade0.htm
理由:自衛隊やオーランが頼り切ってしまう可能性がある。
ドラえもん(もしくはウルトラマン)じゃあるまいし。
それと質問なんですが、自衛隊側が魔法を使う場合はやっぱり太陽光魔術集積施設の世話になるんでしょうか?
まあ魔法を使うにしても、最低限魔法の機械的、電子的なコントロ−ルができるようになってからでしょうけど。
695 名前: CK 03/05/02 17:06 ID:???
例の戦闘機の話のことなんですが、コピー生産もOKと書きましたが、
無人操縦型ならコピー生産もOKの間違いです。
無人操縦についてですが、訓練支援艦のくろべに無人機の操縦機能があったのでそれ+AWACS+>>443,>>444
に出てきた スパコン+独自開発のソフト(採算度外視突貫工事)+デ−タリンクで
AIのサポ−トだけでも出来ません?
コピ−しなくともオリジナルを改造して無人化するだけの価値はあると思う。
(パイロットを乗せるとよくて気絶。悪けりゃ死亡
(どうでもいいけど柊に問題が発生しそうだ。)って感じがするし。
それでなくともパイロットが乗っているせいで性能を100%発揮できてないようだし。)
696 名前: ACE 03/05/02 18:20 ID:???
無人機にしないと性能が発揮できない点については解決する方法を考えてます。
やはり自分としては「パイロット」がいることに意味がありますので。
CKさんには嫌な方法かもしれませんが…。
>なんでもありの吸血鬼とか変態不死身神父
ああ、もういますよ…。大丈夫です。彼らだって空中の戦闘機を撃墜したり
100キロ先の目標を破壊したりなんてできません。
ついでに予告しておきますが、自分はこの後とんでもないものを出す予定ですが
彼らがこの戦いに必ず参加するとは限りません。なぜならどんな強力な力を持とうと
それを使うか否かは使う者次第だからです。何よりてさりすとさんの作品に影響を
与えるわけにはいかないのですから…。
697 名前: ACE 03/05/02 18:41 ID:???
では本日分。
村雨は滑走路近くの草地に伏せると、G3を構え、コッキングハンドルに通した紐の
輪に指をかけ、一気に引いて、手を離した。勢いよくハンドルが前進、初弾が装填される。
スコープには突撃してくる人間とオークの混成部隊が映る。そのうち一人に照準をあわせ
トリガーを引いた。敵兵が鮮血を撒き散らして倒れる。もう一人、さらに一人と
仕留めていく。敵兵たちも危険と判断したのか別の方向へ逃げる、がそこに5.56mm弾
の雨が降り注ぐ。
「さすがですな村雨1曹。」鮫島がMINIMIを構えている。二人は十字砲火で次々敵兵を
葬ったが、数に勝る敵はしゃにむに突っ込んでくる。
「霧島警部補!」「よっしゃあ!!」鮫島の声で霧島が飛び出す。霧島はマニューリン
とニューナンブを両手に構えて、敵陣に躍り込む。両手のリボルバーが38口径の強装弾
を次々と吐き出す。弾が尽きるやいなや霧島は銃を戻し、刀を抜いて敵兵に斬りかかる。
敵兵は剣で受け止めようとしたが、霧島は剣ごと敵兵を切り捨てた。アレクサンドルの
魔法で強化された刀身は恐ろしいまでの切れ味を発揮した。そのまま剣を鞘に収め、
居合抜きを放つ。数人の敵兵が倒れた。
「いやいや、ここまで強くなってるとはね…。」霧島は自分の剣の切れ味に驚嘆した。
698 名前: 集計人 ◆SctAww7t7Y 03/05/02 18:48 ID:???
AI(サポート)機ですか…
>>695
> それでなくともパイロットが乗っているせいで性能を100%発揮できてないようだし。)
性能を100% 発揮できずとも、「状況に応じた最良の(組織)行動」
ってのは 人でないとできませんからねぇ…
スペック != 戦時下での強さ ではないかと。
# とはいえ、行動の選択の幅はスペックに依存したりしますがね^^;
699 名前: ACE 03/05/02 18:59 ID:???
格納庫裏ではパイロット達までも銃をとって応戦していた。
「レジーナ、伏せろ!」ケビンはM9でレジーナの後ろに迫ったオークを撃つ。
「うわ…。」二人は初めて銃で撃たれて死んだ生き物を見て、吐き気をおぼえた。
「まずいな…。防ぎきれん。」ゼンガー少佐も弾切れになったG36を捨ててUSP
を抜く。
「苦戦しているようだな。これが本当の『闘争』というものだ。」ゆらりとヴァルター
が出てきた。両手に銃身の下に大きなスタビライザーのついたイーグル6.0を持って
いる。
「あんたは…柊3尉のとこの…。」「ゼンガー少佐、手を貸そう。」ヴァルターは
迫り来る敵兵を確認すると両手の拳銃を向けて次々と放つ。次々と敵兵は倒れるが
屈強なウルクはそれでも突っ込んできた。
「ほう…良かろう。」ウルクはすでに剣を振り上げていたのに、ヴァルターは銃を下に
向けている。だがウルクが剣を振り下ろそうとして瞬間、銃身の下のスタビライザーから
ナイフが飛び出し、逆袈裟切りで下からウルクを斬り捨てた。そしてもう一人のウルク
の胸にナイフを突き刺し、トリガーを引いた。
管制塔周辺は敵がどっと押し寄せていたが、次々に数が減っていった。アレクサンドルが
両手の十四年式銃剣を振るって敵兵を次々と切り捨てたからだ。敵兵はアレクサンドルに
飛び道具で対抗しようとしたが、アレクサンドルは無数の銃剣を投げて敵兵を一掃した。
700 名前: ACE 03/05/02 19:17 ID:???
管制塔から連絡が入った。北東の方からサイのような獣、ガールが突進して来ると。
そしてガールが滑走路を横切って管制塔に突撃してきたが、そこにカイルが立ちはだかる。
「さあ、来い!!」カイルの姿が「魔人」に変わる。カイルはショットガンを片手で
構えると、ガールに向けた。そして引き金を引く。
ダブルオーパックの散弾すべてが20ミリ機関砲並みの威力で突き刺さった。次々と
ショットガンを撃ち込まれてガールは力尽きる。
そこにドラゴンが一匹一直線に突っ込んできた。が、カイルとドラゴンの間に柊が
立ちふさがり、M203付きに改造された89式小銃を構え、右手をマガジンに
左手をランチャーに添えて、トリガーを引いた。放物線を描いて飛んだグレネードは
見事にドラゴンに命中。
気付けば、敵も退却を始めていた。
柊は撃墜したドラゴンに歩み寄ると、そのうろこを1枚はがした。そして、建物から
出てきた椎名唯3尉にそれを渡す。
「何これ・・・?」「ドラゴンのうろこさ。」「うろこって…何でこんなものを?」
「いいじゃねーか、綺麗なんだから、さ。」そう言って、柊は宿舎に戻っていった。
「椎名さん…でしたっけ?」カイルが話し掛けてくる。「君は…。」
「ここではね、ドラゴンのうろこを女性に渡すことは、愛を誓う印なんです。」「え…?」
唯は顔を赤くする。「どこの世界でも、異性を想う気持ちは変わらないんですね。」
そう言って去るカイルの背中を、唯はいつまでも見つめていた。
701 名前: ACE 03/05/02 19:18 ID:???
第1話終了。本日はここまでです。
いや、ドラゴンのうろこネタがこんなところで役に立つとは…。
702 名前: CK 03/05/02 20:35 ID:???
>性能を100% 発揮できずとも、「状況に応じた最良の(組織)行動」・・・。
主力じゃなくて露払いか、人間だけにやらせると
死亡者続出な作戦の補助くらいに思ってたんですが・・・・。(パイロットをなるべく死なせないように)
>まあどんな化物でも・・・・・。
その化物の同族もしくはその化け物(ACEさん、すいません。)が敵に回ったときに、
自衛隊が単独で倒せれば問題ないんですが・・・。(そういう武器を事前に探すか作っておく。)
>>696
まさか超人化するつもりじゃあないですよね?・・・・・違う・・・・・・・・といいなぁ。
703 名前: ACE 03/05/02 23:16 ID:???
CKさん、ヴァルターとアレクサンドルはカイルに絶対の忠誠を誓っています。
少なくとも彼らに関しては裏切らせるつもりはありません。
それに正直「クロムウェル」をうまく使える状況が思いつかないのであそこまで
化け物と化すこともありません。
ついでにいえばカイルと同じ「魔人」の眷属のボルヴェルグは既に敵に回っています。
カイルには彼を倒さねばならない理由があるので絶対に裏切ることはありません。
これは自分の見解なのですが、自分はこのファンタジー世界における魔法と科学の
戦いに関してこう結論付けているんです。
つまり科学の力は一般の敵には非常に有効なわけです。それは先ほどの基地奇襲で
数で勝る軍勢を少ない守備隊で切り抜けたことからも分かるでしょう。
ただし、魔法を操ったりする強力な魔術師は障壁を張ったりも出来るし、強力な
モンスターには生半可な火器は通用しないわけです。
要するに、すべての敵を自衛隊や国連軍が倒せることにしなくてもいいんじゃないか
ってことです。せっかくのファンタジー世界なんですから、強力な異世界の戦士と
共同戦線を張ってもいいではありませんか。
704 名前: ACE 03/05/02 23:38 ID:???
無人機の量産もなあ…。正直言って人が関わっていてほしいってのもあるんですよ。
そして戦った人間が何を考え何を感じたのか、ってのも物語の骨なんで…。
705 名前: 227 03/05/03 02:25 ID:???
お久しぶりです。227です
連休明けに仕事が落ち着き、続きをやっと書けそうです
とりあえずは生存証明カキコまでw
706 名前: 荒らしかどうかはそちらで決めてくれ 03/05/03 06:15 ID:???
うーん、漏れ的には、九州が体勢を立て直して異世界に適応したら途端につまらなくなった印象が。
707 名前: CK 03/05/03 06:40 ID:???
無人機の量産の目的はパイロットをなるべく
死なせないようにすること(パイロットを揃えるのは並ではなく大変だし。)であって、別に
主役じゃないと。
つまり、無人機はあくまでサポ−トであって、
主役は有人機だと私は考えてます。
>>706
日本丸ごと持ってきてたら捨民党や
公明党その他のサヨクのおかげで体勢を立て直して異世界に適応”は
なかなかできなかったと思う。
708 名前: 荒らしかどうかはそちらで決めてくれ 03/05/03 07:45 ID:???
>>707
まあ、日本じゃない存在、自衛隊でなく軍隊としてみるなら別だが。
709 名前: CK 03/05/03 08:41 ID:???
>>708
まあそうですね。
そう言えば>魔法を操ったりする強力な魔術師は障壁を張ったりも出来るし
のところで気になっていたことがあるんですが、障壁を張ったり攻撃するための魔力(エネルギ−)は何処から調達しているのだろうか?
解決案(水野良のファンタジー小説のパクリだけど。)
別のところに魔力収集施設(発電所に当たる)があり、そこから変電所に当たる施設を経由して各魔術師の持っている道具(魔力受け取り用)へ送られてくる。
受け取れる量に限界はあるが、継続的に供給される。また、ある程度ためておき、一気に放出する(最大出力で、250mm自走砲程度の攻撃力)ことも出来る。
710 名前: CK 03/05/03 08:54 ID:???
訂正です。
250mm自走砲→90式の砲
いろいろ攻撃力の設定を迷ってたため、混ざったまま書き込んでしまった。
失礼しました。
>強力な異世界の戦士と共同戦線
完全に依存するわけにはいかないと思います。
オーランの方が大量に抱えてるかもしれないんですから。
(なんにしたって生半可な火器は通用しない相手をどうやって倒すかは重要な問題
だと思うし、共同戦線以外に手段がないというのは頼りない。2つ以上の選択肢がほしい。(敵の殲滅という方向で。))
711 名前: てさりすと 03/05/03 08:56 ID:???
なるほど・・・706さん。参考になります。
自分の筆才がしょぼい為面白くないかもしれません。
イメージではなかなかいいものが出来てたんですが・・・
確かに大陸に派遣された連中はやけに真面目に戦いすぎてますね。
これじゃあ米軍みたいなもんですから。
やはり自衛隊は自国民に後ろに引っ掻き回されて偉い目を見てもらわないと駄目ですか・・・
一応その辺の事も少々考えてあるんですが文才が無いので其処までなかなか進みません。
また、いくつネタもあるのでそれだけでも今度書いてしまおうと思ってます。
712 名前: CK 03/05/03 09:07 ID:???
言い忘れたけど硫黄島の生き残りの皆さんが気になります。
手紙は届いたんだろうか?
713 名前: 名無し三等兵 03/05/03 09:39 ID:OLs+/ytg
>>711
あと、日本らしさ、日本人らしさ、自衛隊らしさも何通りかあるんだが。
日本らしさは現代日本人の方が強いが、日本人らしさについてはある意味で硫黄島生き残り組の方が強いかも知れん。
自衛隊らしさについても「自衛隊は旧軍の後継である」「日本には"軍人"は要らない、要るのは"武人"である」「"自衛隊"と
は"軍隊"よりも崇高な存在である」「自衛隊とは安定した就職口である」「自衛隊とは利権への入り口である」と、挙げた例は
極端だが、隊員それぞれ自衛隊の捉え方が違っていて、これら全てが自衛隊らしいと言える所も難しい。
714 名前: 荒らしかどうかは藻前が決めてくんろ 03/05/03 09:40 ID:???
注:>713は漏れの書き込み。
715 名前: CK 03/05/03 10:16 ID:???
あの人(人間以外も入ってるけど)は今?
>>14あたりに出てきたクレア
>>240あたりに出てきたエスタ
716 名前: ACE 03/05/03 12:41 ID:???
てさりすとさん、硫黄島の生き残りの方々を出してもいいでしょうか?
ストーリー的に重要な意味を持ちますんで…。
717 名前: てさりすと 03/05/03 12:57 ID:???
いいっすよ。使ってやってください。
ただ、全員が若いわけで無くハーフエルフやエルフとくっついた人以外は老人っす。
老人には老人のかっこよさってのがあるので出したいので・・・
そこだけ変えないでいてくれれば後は何でもやってくだされ。
718 名前: ACE 03/05/03 13:00 ID:???
なんかキャラが増えてきました。まとめて紹介します。
・カイル・エルマリート・ヴィジャヤ
この世界の少年剣士。17歳。「魔人」に変身する能力を持つ。
・ヴァルター・ヒュッケバイン
「不死の王(ノーライフキング)」の異名を持つ吸血鬼。カイルの部下。
・アレクサンドル・シュマイザー
魔法と剣を極めた戦士。56歳。カイルの部下。
・柊雄二
陸上自衛隊3尉。27歳。自衛隊・国連軍共同特殊部隊「スパルタン」分隊隊長。
・霧島雅人
福岡県警暴力団取締係警部補。拳銃射撃および居合の達人。スパルタン分隊に
出向中。
・村雨秀一
陸上自衛隊1曹。30歳。スパルタン分隊の狙撃手。
・鮫島大介
陸上自衛隊2曹。27歳。スパルタン分隊のミニミガンナー。
・武藤猛(猛)
陸上自衛隊3曹。28歳。スパルタン分隊のカールグスタフの砲手。
719 名前: ACE 03/05/03 13:20 ID:???
訂正。(猛)は読み方を書いたつもりが変換してしまいました。
(たけし)と読んでください。ではキャラ紹介続き。
・トーマス・ミラー
SEALS予備隊員。32歳。曹長。スパルタン分隊副隊長。
・竜崎一哉(かずや)
陸上自衛隊3尉。22歳。徒手格闘及び銃剣術の達人。スパルタン分隊所属。
・椎名唯
元航空自衛隊3尉。27歳。新型高機動戦闘機「X−3ヴァルキリー」の
元テストパイロット。
・ゼンガー・ハルトマン少佐
ドイツ連邦空軍のトップエース。30歳。愛機を「トロンベ」と呼ぶ。
黒いユーロファイター・タイフーンに搭乗。
・ウラジミー・スルゲイレフ大尉
ロシア空軍のテストパイロット。ベルクトに搭乗。
・レジーナ・マッケンジー中尉
米海軍パイロット。27歳。F14Dに搭乗。
・ケビン・マクダネル中尉
米海軍パイロット。27歳。F14Dの後席オペレーター
・リヒター・フォン・ラインハルト大尉
ドイツ連邦空軍のユーロファイター乗り。ゼンガー少佐のウイングマン。
720 名前: CK 03/05/03 13:26 ID:???
>、自分はこの後とんでもないものを出す予定ですが
まさかと思いますが、神や悪魔の類(つまりほぼ無敵、と言うか日本とその同盟国もしくは
オーランとその同盟国が束になってもかなわないやつ)じゃないですよね?
そういうのは出しただけで本編にも影響が出ると思います。
>彼らがこの戦いに必ず参加するとは限りません。なぜならどんな強力な力を持とうと
それを使うか否かは使う者次第だからです。
要するに、気が変わったという理由だけで引っかき回す(首をつっこむ)ことも可能なんでは?
向こうを信用するしかないというのはどうも・・・・。
なんだか国連に加盟していようと勝手な行動をしまくるアメリカみたいな感じがするんですが・・・・。
721 名前: ACE 03/05/03 13:46 ID:???
いや、神や悪魔の類ではありません。むしろ敵には絶対回りません。
まだこの時点で言ってしまうと面白くないので言えませんが。
絶対的な存在でないことは保証します。ただ「強力」なので可能な限り
本編に影響を与えないような使い方を講じます。
722 名前: CK 03/05/03 14:24 ID:???
それが、とんでもなく強力な兵器の類だったらまあ出てきてもいいかなと。
(両方に配備させればどちらも使うことはそう簡単にはできない。冷戦と同じ。)
でもそれほど「強力」で独立した意志を持ってたりする物(生物、存在)は勘弁してもらいたいです。
723 名前: ACE 03/05/03 14:28 ID:???
では本日分を。
基地のブリーフィングルームで柊は作戦の説明を始めた。
「今回の我々の任務は、ストーンヘッジ用砲弾の原材料となるオリハルコンを
産出している鉱山の内一つの奪取作戦の支援だ。」
「隊長、質問があります。」カイルを除けば最年少の竜崎3尉が言った。
「鉱山基地を一つ制圧したところで、ストーンヘッジを止められるとは思えません
が…。」「それは俺も疑問に思ったことだ。そこで、この命令の目的について
聞いたところ、この作戦には、未知の金属であるオリハルコンの鉱山を手に入れて
研究するところにある、とのことだ。さらに言えば、この目的地「リャド鉱山」
にはオーランの精鋭部隊「フェダーインサダーム」の一部が駐屯している。
我々を使うのはそのためなんだ。」柊は説明した。
「隊長、その部隊の練度はどの程度なのですか?」ミラー曹長が尋ねた。
「どうやらエルフィール側の密偵の報告によると、対銃器用の戦術を開発中らしい。
それに、『リョフ』というオーラン最強と言われる豪傑が指揮をとるらしい。
戦意も高く、最後の一兵まで戦う精強な軍だ。接近戦は可能な限り避けろ。
我々はこの中核となる「リョフ」の部隊を一点突破で叩く。あとは指揮系統を失った
残りの敵を友軍が掃討する。以上だ。
724 名前: CK 03/05/03 14:29 ID:???
>>679
返事が遅れましたが、
これ以上女性パイロットの数が増えなければ問題ないです。
725 名前: CK 03/05/03 14:30 ID:???
>フェダーインサダーム
出してくれましたか、有り難うございます。
726 名前: ACE 03/05/03 14:33 ID:???
いや、CKさん、このとんでもないものというのは生き物とか独立した意思を持つ
存在であるとかそんなものではないんです。要はただの兵器運用体系であるとしか
現時点ではお答えすることはできません。
727 名前: ACE 03/05/03 15:10 ID:???
では続き。
リャド鉱山近くのフェダーインサダーム駐屯地。その近くにリョフの屋敷がある。
「パパ、おかえりなさい。」帰ってきたリョフを娘の小さな女の子が迎えた。
それと同時に並んでいたメイドたちも頭をさげる。
「ああ、ただいま。さあ、ごはんにしよう。」リョフは女の子を抱きかかえると
食堂へと向かった。そして食堂に入ると、美しい妻が出迎えた。
「まあ、おかえりなさい。」「ああ。ただいま。」そう言って皆テーブルにつき
食事が始まった。
「パパ、今日はどんなことをしたの?」「ああ、いつも通りの訓練さ。別の軍隊から
お前たちを守ってやらないとな。」「パパかっこいい!」
だが娘とは対照的に妻は沈んだ顔で言った。「あなた、ペンネのジエイタイが近々
攻勢に出るって噂が…。」「…密偵から報告があった。明日にでも攻撃が始まる
らしい…。すまないな。ここも戦場になるかもしれんが、絶対に守ってみせるよ。」
「…貴方に…軍神のご加護がありますように…。」妻は祈った。
「ねえ、パパ!今日もお話を聞かせて!」娘は無邪気に言う。「ああ、いいとも…。」
リョフはそう言うと、娘と一緒に食堂を出る。その背中を、妻はじっと見つめていた。
728 名前: ACE 03/05/03 15:42 ID:???
あ、忘れました。第2話のタイトルは「総攻撃」です。では続き。
日本標準時午前6時
陸上自衛隊ペンネ駐屯地から次々と車両が走り出していった。そのなかに、スパルタン
分隊のライトアーマーと高機動車、それに竜崎の偵察用オートバイの姿があった。
そして鉱山から5キロの地点でフェダーインサダームの主力部隊と自衛隊が激突した。
次々と装甲車から下車して銃火を開く普通科部隊を尻目に、スパルタン分隊は一直線に
敵陣へと斬り込んで行く。だが、そこに、木を束ねて盾としたものを押し立てた戦列が
立ちふさがった。
「あれが銃器対策戦術か…。武藤、グスタフでやれ!突破する!!」柊の指示通り
高機動車から身を乗り出した武藤はカールグスタフを発射。戦列に穴を開ける。
そこを一気に突破。そこに騎馬隊が襲い掛かる。今度は高機動車に据え付けられた
キャリバー50やライトアーマーのミニミ、それに竜崎の89式が火を噴き、騎馬を
薙ぎ倒しながら突き進む。上空にはちらほらと友軍機が敵のドラゴンを撃墜している
のが見えた。そこにはあの「黒騎士」の姿も見える。
そして、敵陣の中心部に、一際大きな、真っ黒な鎧を着た男を発見した。
「奴がリョフだ!突っ込め!」柊はそう叫んだ。
上空では唯のX−3がTARPSを装備して警戒に当たっていた。
「CAUTION.現在戦闘エリアに向けてアンノウンが多数接近中。3時間後に
戦闘エリアに到達すると推定します。」支援用AI、アリスが告げる。
「アンノウン?でもこれは地上を移動しているわ。ドラゴンじゃなければ…一体何?」
729 名前: ACE 03/05/03 16:21 ID:???
ついに柊はリョフを捉えた。だがここで敵は思いもよらぬ行動に出た。
なんと先ほどの盾を持った集団が分隊に四方八方から襲い掛かってきた。
「まずい、囲まれる!武藤!」「分かってまさあ!」グスタフが盾を吹き飛ばす。
が、だが吹き飛ばしたところに別の盾が割ってはいる。しかも屈強な男数人に抱えられた
大きな盾の集団は一瞬にして柊たちを取り囲んだ。そしていくつかの盾が体当たりで
車を止めてきた。その信じられないパワーに、柊の高機動車は止められ、それに従い
ライトアーマーとバイクも止まる。完全に囲まれた。
「く…まさかここまでとは。全員、下車!やむをえん、このリョフを倒せる機会を
逃すわけにはいかない!」分隊員は全員下車した。そして剣や槍を振るって襲い掛かる
敵兵と白兵戦に突入した。柊は敵集団に向けてM203を発射、だが敵はそれでも
向かってくる。そこに、カイルが飛び出す。その姿は「魔人」。カイルの剣はあの
長い長剣になり敵を薙ぐ。
「さあ、突破を!」分隊はカイルを先頭に突撃。盾の戦列をカイルの雷が焼き払う。
そこに騎馬隊が突貫してきた。鮫島のミニミと村雨のG3が馬上の敵兵を撃つ。
横から襲い掛かる敵はミラー曹長と竜崎が次々と撃ち抜く。
そこにあの黒い鎧の大男の馬が駆け込んできた。
「ここまで来るその意気やよし、だが少々無謀すぎたな!」リョフは言った。
「へっ、狙い通りに出てきやがったか、霧島ァ!!」柊は叫んだ。そこに霧島が
飛び出す。そしてリボルバーでリョフの馬の足を撃った。リョフの馬はその場で
たまらず倒れる。が、リョフは飛び降り、手にした巨大なハルバードを構えた。
「さあ、異界の剣士よ!このリョフと勝負を!!」「望むところだぜ!!」
霧島は答える。するとリョフが大地を震わすような大声で叫んだ。
「者ども!!この戦いは一対一、手出しは無用だ!!しかと見るがよい!!」
その気迫に、敵も分隊員もみな飲まれた。
730 名前: 1だおー 03/05/03 18:36 ID:???
しばらく顔出さないですんません(;´Д`)
漂戦の執筆に没頭するあまりスレを少々忘れていました。
あまりにも魅力的な話だったんでてさりすと氏の「竜の鱗は愛の証」の設定を使っちゃいました…(てさりすとさん許してー!)
で、久しぶりにこのスレにきてなるほどなと考えさせられたのが>706氏の発言ですね。
確かに、戦闘の長期化に伴う自衛隊や日本人の「異世界適応」が原因でどこか話が普通の仮想戦記っぽい感じになってきているのは否めないかもしれません。
「燃料・弾薬が尽きるまでにこの世界から脱出せねばならない。そのために官民一体となって頑張って欲しい!」
と短期決戦前提の話の方が案外良かったのかもしれないかもと少し感じました。
でも異世界から帰還できないのでいかに生命線を確保するかという現在の話が悪いわけではないです。
より深く戦記的な味が出せてますしね。
まあ、様々な意見を吟味しつつ今後の材料としようではありませんか。
731 名前: CK 03/05/03 19:16 ID:???
>ただの兵器運用体系
登場が楽しみです。
>てさりすと氏
ところで、自衛隊はマジックアイテムを軍事用に収集してないんでしょうか?
まあ当然しているだろうけど。
収集したマジックアイテムの研究(解析)及び開発用に魔術師を雇う
と言うのも有りだわな。(ACE氏の話に出てきたアレクサンドル・シュマイザー以外(研究(解析)開発は畑違い
みたいだし。)に。)
だいたいマジックアイテム云々の前に、太陽光魔術集積施設の運用スタッフとして必要だろうし。
732 名前: CK 03/05/03 19:31 ID:???
訂正があります。
>だいたいマジックアイテム云々の前に、太陽光魔術集積施設の
を
だいたいマジックアイテム云々の前に、魔術師は太陽光魔術集積施設の
にしてください。
>>723
>未知の金属であるオリハルコンの鉱山を手に入れて
研究するところにある、とのことだ
>>563
>このコーツという国は大陸第二位の鉱物資源産出国でミスリル銀やアダマンダイトにオリハルコンなどの魔法石、さらに大量の金も産出していた。
矛盾があると思うんですが。だとすると>>723の目的はいったい?
オリハルコンはコーツから手に入れられると思うんですが。
733 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 19:40 ID:???
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その1)
破局は、ある日唐突にぼくたちのもとへやってきた。
世界の終わりというのは、もう少し大げさな前ふりがあって、次第次第にあれやこれやで緊張が高まって、
ついには誰もが覚悟を決めたところで一挙にぼくたちを叩きのめすべくやってくるものだと、今まで思っていた。
まあそれは、ぼくが中学生のころにはまってしまったノストラダムスとかその辺のインチキ預言者の妄想を
もっともらしく意味付けしたいろんな本の影響なんだけど、とにもかくにも、世界の終わりというのはもっと
ドラマチックなものであるべきだと、27歳になる今までなんとはなしにそう思い込んでいた。
だけど、世界の終わりはなんともあっさりとやってきた。
今、この手記を書き付けている間も、なぜそれがやってきたのか、どうしてぼくたちはここにいるのか、
ずっとぼくはわからないでいる。
ああ、そもそも、今ぼくらが目の前にしているのは本当に世界の終わりなんだろうか?
もしかすると台風や地震や洪水みたく、ぼくらの周りでだけ起こっている局地的なカタストロフなんじゃ
ないか?こんなおかしな状況が,ぼくらの周りでだけ起こっているはずはないから、これはきっと全世界
―少なくとも、九州一帯で起こっていることなのではないだろうか?
まあ、少し前の「あれ」以来、ぼくらがなじんできた世界は九州以外存在しなくなってしまったようなもの
だから、もしこれが九州一帯で起こっていれば、それはぼくにとっては世界の終わりなんだけど。
なんか、書いているうちにちょっと混乱してしまった。
ざっと読み返して己の文才のなさにため息をつくばかりだ。
これじゃ、この手記を読む人にとっては何がなんだかさっぱりわからないに違いない。
(もちろん、この手記をそのまま読む人がいる、ということは、それはとりもなおさずぼくがもうこの世
にはいないことを意味している。生き延びることが出来たなら、もう少しましな文章に直すからね)
とりあえず、おこった事をなんとか整理してみよう。まずはどこから書き始めようか。
734 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 19:41 ID:???
>>733
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その2)
この手記を読む人は、たぶん少し前の「あれ」―九州がどこか知らない変な世界に飛ばされてしまった
ことについては分かっているだろう。
まあぼくに言わせればなんだかよく分からないうちに、九州以外の全世界がそっくり剣と魔法のそれと
入れ替わってしまったようなものだけど、今から思えば、これが終わりの始まりだったのかもしれない。
もちろん、九州がどこかに飛ばされたことがわかってからしばらくの間は、大変な騒ぎだった。
ぼくはそのころ、勤めていた役所(九州某県の県庁だ)に泊り込みで書類の山と格闘していたから、その騒ぎは
ぼくにとってはどっちかというと他人事でしかなかったけれど、後で話を聞くと、よくも
まあ暴動やら略奪やらにまで発展しなかったものだと半ば感心してしまうほどの混乱振りだったらしい。
ともあれ、今までいた世界から完全に切り離されてひとりぼっちになってしまった九州は、どうにかこうにか
混乱状態を建て直し、まがりなりにも統治機構をでっちあげて、元の世界に戻る算段を考え始めるに至った
わけだ。
ここらの経緯の、マクロな部分については、たぶんぼくが手記にあれこれ書き込むよりも、他の人がきっと
詳しくまとめているだろうから、そっちに任せることにしよう。
そんなこんなで九州全体の混乱も一段落し、ぼくのほうも山のような未処理案件の書類を片付けたある日、
ぼくは唐突に上役に呼び出された。
確か九州が飛ばされてから2週間か3週間くらいしてから、じゃなかっただろうか。
福岡県知事と自衛隊のいかにも偉そうな人間が何か演説しているのを事務室のテレビで見たから、多分
九州臨時行政府(内輪では、そう読んでいた)がどこかと戦争するだのなんだの決めた日じゃないかと思う。
その演説がだらだらと流れる傍ら、ここ数週間でめっきり老け込んだぼくの上役は、ぼくを上目づかいに
睨みながら命じた。
「君、ちょっと○○村にいってきてくれんか?」
735 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 19:44 ID:???
>>734
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その3)
「○○村?」
ぼくは思わず尋ね返したが、きっとその声は誰が聞いても間が抜けていたに違いない。
自慢じゃないがぼくの仕事は採用されてこのかたずっと内勤で、外に出る機会などまずありえなかったし、
そもそもその村がどこにあるのかすら殆ど知らなかったからだ。県庁職員としてはあるまじき態度だろうけど、
まあその辺は大目にみて欲しい。
「出張・・・・・ですか?」
ぼくはおそるおそる尋ねてみた。
「当たり前だろうが」
上役は、どこか疲れ果てたような、諦めきったような声で応じた。怒鳴られないだけましということか。
「出張は構いませんが、用務は?私の抱えている案件でその○○村に関わりのあるものはなかったと思いますが」
ぼくは、とりあえず上役に質してみた。
「ウチの職員が、あそこに行ったまま帰ってこない。もう3日になる。それを連れ戻してくるんだ」
「はぁ?」
「総務課のYといえば分かるだろ。あいつだよ」
Yといえば県庁のなかでも1、2を争う美人女性職員ではないか。性格の悪さも1、2を争うらしいが。
その伝説と化したエピソードについては某匿名巨大掲示板でスレッドの10や20消費してしまえるくらい耳に
しているが、ありがたいことに今まで係わり合いになったことはない。
「だけど、どうして私がYさんを探しに○○村まで行かなければならないんです?」
ぼくは至極もっともな疑問をぶつけてみた。
このどたばたしているときに無断欠勤というのは、確かにろくなことではないが、彼女の場合は居ないほうが
まだましかもしれないし、百歩譲って彼女が県の公務に必要だとしても、それは総務課の人間が対応すべき
案件だろう。少なくともぼくのいるセクションが係わり合いになるべきことではない。
ぼくは、そうした正論をにおわせたつもりだった。
だがぼくの上役は、予想通りの質問が来たといいたげな表情になった。
736 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 19:48 ID:???
>>735
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その4)
「まず第1に、総務の人間はいま誰一人として外に出せない状態らしい。これでね」
と、上役は親指でテレビを指した。なるほど。戦争なら総務課は調整だの何だのではりつきっぱなしになってるだろう。
「第2に、今この段階で手すきな人間は県庁を見回しても10人といない。で、フットワークの軽い人間となると
君一人だ。前歴も前歴だし」
ぼくは、その言葉に心のどこかをヤスリがけされたような気分になった。
暇な人間といわれたことではない。その後の部分に、だ。
ぼくはきっと、思わず険しい表情を浮かべていたに違いない。上役はどこか怯えたような目つきになった。
「ま、まあ前歴云々はちょっとその、私のあれだが・・・・・その、まあ、なんだ。ともあれ、動ける人間は
君一人しかいないんだよ。な。頼まれてくれんか?」
「・・・・・わかりました」
ぼくは、不承不承うなずいた。
「よかったよ。引き受けてくれて。実はね」
と、上役はわざとらしくそこで声を潜めた。
「この話は、知事からじきじきにウチへ降りてきた話なんだ。いや、引き受けてくれて助かったよ。これで私の
メンツも立つ。いや、本当にありが」
とう、という前に、ぼくは上役に背を向けて歩き出した。
結局、あんたが知事に恩を売りたいから話を受けたんじゃないか。やってられないぜ。
737 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 19:49 ID:???
>>736
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その5)
多分知事は、県庁一の美人が行方不明と聞いて泡を食ったに違いない。
で、この非常時に行方不明というのはきっと何かのトラブルに巻き込まれたに違いないときたんだろう。
どうせ実際は、出張とか称して数多ある男の一人とどこかにしけこんでるに違いないのに。
だけど、明らかに犯罪に巻き込まれたという様子はまったく見当たらなかったから、警察を動かす
ことなどできやしない。
いやたぶん、知事あたりは県警に話をしようとしたろうが、きっと誰かが止めたんだろう。それはそうだ。
この忙しいときにラブホかリゾートホテルかでいちゃいちゃしている女性職員を探すためだけに県警を
動かしたらいい笑いものになってしまう。
そこで、だれか暇そうな職員にさがさせるとなったってことだ。
おおかた、今朝の幹部会議で何気なく出た話に(県庁一の美人ともなれば、そういう場でもたまに
話題になる)、上役が飛びついたというところだろう。確かにぼくも今はひまだが、そんな探偵の真似事
なんざ勘弁して欲しいよ。
ぼくは内心でぼやきながら、直属の上司に出張する旨口頭で申告した。
こんな馬鹿馬鹿しい用務に命令簿なんか持ち出す必要はないだろうと思ってだが、上司は
何も言わなかった。
総務課の人間はさすがに同情してくれて、ぼくが出張について連絡すると、電話に出たYの上司は
こう言った。
「本当にすまないね。自分の車でいくんだろ?ガソリン代とかは公費で落すように会計課に話して
おくから、よろしく」
こうしてぼくは、今まで名前だけしか知らなかった村にまったく馬鹿馬鹿しい用務で出かけることとなった。
まさか後でこの手記をつづる羽目になるとは思っても居なかったぼくは、そのときガソリン代が実質
タダになることにいくばくかの喜びを覚えつつ、まあたまには外出も悪くないかな、と独り決めをして
いた。
738 名前: てさりすと 03/05/03 21:01 ID:???
CK氏・・
まあまあそう細かいこと言わずに。
あんまり細かいこというとがんじがらめになっちゃいますよ
あくまで、あれはACEさんのお話なんですから多少設定違ったとしても良いじゃないですか。
739 名前: ACE 03/05/03 21:02 ID:???
あ、忘れてた…>オリハルコンなどの魔法石、さらに大量の金も産出していた
自前で持つのも大事ってことで…。もっともあそこが本当にオリハルコンしか
ないのかってのは言い切れないんですが…。
さて続きを…。
スパルタン分隊、フェダーインサダーム、そして後続の自衛隊の兵士たちが見守る
中、霧島とリョフは静かに向き合った。
「異界の剣士よ、名は?」「霧島、雅人。」「キリシマか…。すまんな。私とて
負けるわけにはいかんのだ。家族を守るためにな…。」リョフは静かに言った。
霧島は黙って刀の柄に手をかける。そして腰を落として構えた。リョフは愛用の
巨大なハルバードを構える。しばしの沈黙。だがそれはすぐに鞘走りの鋭い音に
破られる。
霧島の鞘から銀の光が奔る。だがリョフはそれを冷静に受け止める。火花が散る。
すぐに霧島は鞘に刀を戻し第2撃を繰り出そうとしたが、そこにハルバードが
振り下ろされる。大振りの武器にはあるまじき速度で、霧島はギリギリでかわす。
空を斬ったハルバードは地面に刺さり、あろうことか砕けた土が舞い上がる。
「パワーもスピードもあるのかよ!」そのまま踏み込んでリョフが次々と放つ連撃
を霧島はかわすのに徹した。しゃがんだり身を捌いたりする度にハルバードが空を
斬る音が聞こえ、神経が擦り減っていく。
740 名前: ACE 03/05/03 21:50 ID:???
リョフは右から左にハルバードを振った。霧島はバックステップでかわさず、
背を向けるようにして右足を振り上げ、ハルバードを下から蹴り上げて跳ね上げた。
大きく武器を跳ね上げられてリョフに隙が出来る。そこに霧島は居合を放った。
狙いは首。だがリョフはわずかに首を動かし、刀は鎧にぶつかって火花をあげる。
今度は霧島に隙。リョフは今度は左から右にハルバードを振るう。
「これで終わりだ!!」「まだだァーッ!!」霧島はバック宙でまるで棒高跳びの
ようにハルバードをかわす。切られた少しの髪がはらりと落ちる。そして着地した
霧島は、刀をリョフの鎧のわきの部分の隙間に突き刺した。
リョフは顔を歪めて崩れ落ちる。霧島は剣を抜き、おろす。
「…見事だ。キリシマ。最高の戦士だよお前は…。」リョフは苦しそうだが、
わずかに微笑んでいた。「心配すんな。家族のこと、俺がなんとかしてやるよ。」
霧島はそう穏やかに言った。「そうか…すまない…。」そう言ってリョフは目を
閉じた。
するとフェダーインサダームの兵士たちは次々と武器を捨てて投降した。
「な…なにを…。」柊は驚いて言った。「我々はもしリョフ殿が戦死した際には
リョフ殿のご家族を死んでも守る気でしたが、リョフ殿は異世界の軍隊は寛大
だから、もし家族のことを保証してくれるのなら投降しろとおっしゃりました。
よって、投降します…本当なら、敵であるそちらを信用するのは危険ですが、
リョフ殿の言うことに間違いはありません。」
次々と武器を捨てる兵士たち。だが、その目にはいまだ闘志がみなぎっている。
「家族を守る…か、それはそうだな。みんなそうだ。こいつらそのために生きてる。
俺たちは、けして平和の解放軍ではないんだ。」柊は言った。
741 名前: ACE 03/05/03 22:34 ID:???
リョフの屋敷にスパルタン分隊は入った。
「あ、貴方たちは!出て行ってください!」メイドたちがとどめようとする。
「すまないが、ここの、リョフ殿の奥様に話がある。通してもらおう。」ヴァルター
はそう穏やかに言った。するとリョフの妻と娘が出てきた。
「…殺しなさい…。でもこの子だけは…。」「リョフ殿の遺言もありますし、
我々はあなた方の安全を保証します。」柊は静かに言った。
「ああ、あなた…。」妻は泣き崩れた。
「ねえ、お兄ちゃん。」娘は霧島に聞いてきた。「パパは?パパはいつ帰るの?
ねーえー、教えてよー。」にこにこしてたずねる女の子。「ねーえー、教えてよ
お兄ちゃん!」霧島は、何も言えないままたたずんでいた。
742 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 22:59 ID:???
>>737
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その6)
九州が妙な世界に飛ばされる半年前に、大枚はたいて買ったシボレーのピックアップトラックの調子は、
いつにもましてご機嫌だった。
いい天気だなァ。どうせ平日のドライブに出るんだったら、こんなつまらない用務じゃなくて、堂々と年休を
取って気ままに行きたいもんだけどな。
アクセルを軽く踏み込み、法定速度の10キロ増しくらいのスピードで車を走らせながら、ぼくは内心で思った。
60年代アメリカ車特有の、こもったようなエンジン音と心地よい振動に身を委ねながら、ほんの数分間、何か
うまいさぼりの言い抜け方はないものかと、県庁を出る直前に行ったYの上司とのやりとりをぼくは思い返してみた。
「あ、もしもし。自然保護課の立石と申しますが。河野さんをお願いします」
『はい、総務課河野ですが』
「自然保護課の立石と申しますが、どうもお世話になります」
『ああどうも、お世話になります』
「お電話いたしましたのはですね、実は、Yさんのことについてなんですが」
『は?』
「Yさんが出張に行ったまま戻ってこられないということで、今日私のほうにYさんを探しにいくよう
に話が参りまして。」
『ホントに?自然保護さんのほうに話いっちゃったの?』
「ええまあ。幹部会議、っていうか、その後の雑談でうちの上がうけちゃったらしいんですよ」
『あっちゃー・・・・・すみませんねぇ。なんか迷惑かけちゃって・・・・・』
「いえいえ。まあ上からの話なんで。こちらとしてはまあ、淡々と」
『そうですかあ・・・ホントすみませんねー。本来だったらウチでなんとかしなくちゃいかん話なんですけどね・・・・・・』
743 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 23:02 ID:???
>>742
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その7)
「で、まあ、Yさん自身の用務についてお伺いしたいんですけれども、彼女何の用務で○○村へ?」
『例の戦争だよ。ほら、何とかいう王国と戦争するって話の関係で。ここだけの話なんだけど、戦争そのものは
もうやるかも、って話が先週くらいからウチのほうに流れてきてたんだよね。で、それに備えての体制づくりって
ことで、各自治体が緊急事態に備えてどれだけのことをやってるかってチェックをする話がきて。危機管理センター
と市町村課との協同であちこちの自治体に聞き取り調査をやってたんだよ』
「ええ」
『で、まあそのう・・・・彼女の出身が○○村で。ええと、そのー・・・。まあいいや。ぶっちゃけていいますとね、
また彼女課内でトラブっちゃったんですよ。それもけっこう洒落にならない類の。まあ男がらみなんだけど』
「そうなんですか」
『それでまあ、しばらく実家で頭冷やして来いって意味で実地調査を命じて。ていうか調査そのもの
は電話のヒアリングで終了してたんで。まあ態のいいやっかいばらいをね。まあその』
「なるほど・・・・・・」
『その扱いに臍をまげたんだとは思うんだけど、3日も無断欠勤となると、これはもう、
なんというかね。正直ウチとしてはほっとしてたんだけど。そうかあ・・・・自然保護さんに
ババひかせちゃったかー・・・・・』
「いえ、いいんですよ。だいたいの事情はわかりました」
『本当にすまないね。自分の車でいくんだろ?ガソリン代とかは公費で落すように会計課に話して
おくから、よろしく』
そしてぼくはスーツ姿のままオンボロのピックアップに乗り込んで、カーナビをたよりにひたすら人口
200人足らずのちっちゃな村へいこうとしているというわけだ。
まあ、うまいこと言い訳するにしてもまずは村へいって彼女がどうしているか確認しないと話にならない。
行っても居ないのに行った振りしてカラ出張ってのはよくないからね。うん。
確認した上で、彼女が実家に引きこもってれば適当に説得の真似事でもするか、居なけりゃ実家の
人間に心当たりでも聞いてみよう。そこへ行ってみるかどうかは気分次第だ。(もし腹立ちまぎれに
男とどっかへ遊びに行ってるなら、たぶん実家の人間も行き先なんかわかりゃしないだろうけど)
744 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 23:04 ID:???
>>743
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その8)
とりあえずの方針をたてたことでいくらか気が楽になったぼくは、村までの道順を確認すべく
カーナビの画面にちらりと目をやった。
道順は、呆れるほど単純だった。
このまま国道をまっすぐ3時間ほど走り、途中の分岐を右に曲がってうねうね曲がる山道を小一時間。
去年の補助事業で新しく掛け直した橋を渡れば村に到着。あとは役場か駐在に彼女の家までの道のりを聞けばいいだろう。
道順を確認したぼくは、まったくためらわずにカーナビの画面をテレビモードに切り替えた。テレビを見ながら運転する
ことは危ないけれど、あまりにも単調なドライブになりそうだったので、せめて何かしら意味のある音を聞きながらでも、
と思ったのだ。
テレビは、ワイドショーをやっていた。
おどろおどろしい効果音と共に、つい先ほど勃発した「なんとかいう王国」との戦争について危機感を
たっぷりと煽るテロップと映像が画面一杯にあふれ出ていた。
知事と自衛隊の記者会見をもとに特番を組んだにしては、やけに映像のつくりがいいところをみると、
もしかしたら事前にそれとなくリークをうけて準備を進めていたのかもしれない。
ナレーターがもったいぶった調子で、戦争をおっぱじめることとなった王国がいかに悪逆非道かをとうとうと
まくしたてている。それに被さるようにして現れる映像は、その王国の「軍事力」だ。
ゴリラと人間を掛け合わせたような体躯に鎧兜の生き物。
あちらの王国ではなんと呼ぶのか分からないが、こちらではドラゴンといかにも呼ばれそうな
羽の生えた巨大な爬虫類。
脚が6本ある馬(によく似た生き物)に跨った、中世の騎士そっくりなあちらの兵士。
同じ人間でも、あちらのように手が4本もあれば、さぞ戦争には効率がいいことだろう。
まあそういった、いかにもな映像をこれでもかと流しつづけていた。
ゲームやアニメではおなじみの妙な形態の生き物達も、テレビカメラを通した映像になると、なんとも
嫌なリアリティを醸し出すものだ。
ああ、リアリティじゃなくて、これはぼくらのいる世界にとっては紛れもないリアルなんだっけ。
確かに、映画の予告編にくらべればいかにもそれっぽいよね。
745 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 23:10 ID:???
>>744
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その9)
ぼくが自嘲的に唇をゆがめたとき、画面はVTRからスタジオの映像に切り替わった。
画面左中央の、いかにも地方局のアナウンサーでございといったさえない風貌の中年男性が、ワサビをほおばった
かのようなしかめっ面(多分、本人は深刻な表情のつもりなんだろう)でコメンテーターに話を振る。
「どうでしょうか高木さん。先ほどの記者会見にありましたとおり、もう戦争は避けられないという状勢になってまいった
ようですが、先の見通しとかはどのように予想されますでしょうか」
話を振られた、高木という小太りのコメンテーターが視線を中に向けながら早口で答える。
「えと、そうですね、まあその、戦争なんですけどね、このね、戦争はね、どう考えても向こうに分が悪いわけですよね。
というのもね、向こうはね、基本的にね、産業革命以前のね、我々の歴史でいえばね、中世の暗黒時代のね、日本の
戦国時代のね、そんな装備でね、我々に宣戦布告をね、してきたわけなんですよね。これはもうね、戦争じゃない。ただの無鉄砲でね」
どうもこの高木という人間は、まともに人と話をした経験がないんじゃないかと思えてきた。
高木の脇に現れ出でたテロップによれば、どうやら彼は「軍事評論家」らしい。
ただ、具体的な履歴や著作の類が一切見当たらないところをみると、彼の活動拠点は少なくとも書籍や研究報告の
形で人目に触れるところではないようだ。ひょっとすると、この特番を製作したプロダクションの社長あたりの知り合いかもしれない。
そこまでぼくが妄想をたくましくしたとき、いきなり甲高い声が高木の独演会をぶち壊しにした。
「・・・・には、魔導師がいますっ!」
見ると、7.62ミリNATO弾でも跳ね返せそうな分厚い化粧にきらきら光るフレームのサングラス、前衛劇団の衣装担当が
酔っ払ってデザインしたような意味不明の服装に身を固めた50がらみの中年女性が、文字通り口角泡を飛ばして
わめき散らしているところだった。
名前は―これが本名なら彼女はインドとアメリカとドイツとフランスとルーマニアにそれぞれ親族が居るに違いないと
思わせるほど国籍不明な単語の羅列で、最後に「魔威」とある。職業は占い師兼スピリチュアルライフクリエイター
(なんだそれ)兼白魔術研究家とのこと。
746 名前: 158 ◆m5ZHmaAJG2 03/05/03 23:14 ID:???
>>745
福岡防衛線外伝「サヨナラバス」(その10)
いやまあ、ここに飛ばされてくる前の九州は日本国の一部で、日本には日本国憲法があって、その憲法には職業選択の
自由が銘記されているわけなんだけども、いくらなんでもこれはないんじゃないか。
ぼくが勝手にこの占い師さんの人間性を忖度している間にも、彼女は怒りに駆られたかのように高木に向かってわめきつづけていた。
その詳細はもう覚えて居ないが、要約するならば、かの王国には城をも砕き、川をせき止める途方もない魔法使いが吐いて捨てるほどいて、
うかつに戦争をしたならばきっと自衛隊は皆殺しにされてしまうだろう。だからこんな戦争はやめて仲良くしましょう。ということらしい。
当然、高木はそんな趣旨に賛同するはずもない。かれは大慌てで占い師の長広舌に割り込んだ。
「いやね、魔法についてはね、まだはっきりとしたね、そういうね、事実はこちらでは確認できてないわけでね、だからね、そうしたね、
いわゆるね、憶測をね、もとに判断するのはね、危険だとね」
「憶測ですって!私はね、当然の可能性について指摘しただけですっ!それになんですか、あなたはこちらから攻めていくことばかり
考えてますが、逆は考えられないんですかっ!向こうがこっちに魔法で攻めてきたらどうするんですかっ!」
「だからね、今のね、お互いのね、装備とかをね、比較するとね、そういうね、向こうからの侵攻なんてね、考えら」
よせばいいのに。
ぼくは苦笑しながら、カーナビのモードをナビに切り替えた。いくら沈黙が嫌いでも、さすがに騒音を聞きながら楽しいドライブはできない。
評論家と占い師の戦いが強制終了させられ、エンジン音だけになった車内で、あと数時間はかかるであろうドライブを続けながら、
ぼくはふとあの占い師さんの言ったことを思い返した。
・・・・・・向こうがこっちに魔法で攻めてきたらどうするんですかっ!・・・・・・
まあ、そのときは自衛隊に助けを求めるしかないよな。
いくら魔法使いでも、たぶん、撃たれれば死ぬだろうし。
こう考えたぼくは、その問いを頭から消し去った。
だが、その問いは、しばらくしてからこの世界に土足で荒々しく踏み込んでくることとなる。
そしてぼくが、それにこの身をもって回答を与えるのも。
747 名前: ACE 03/05/03 23:34 ID:???
屋敷を後にする分隊。外まで聞こえる泣き声が容赦なく霧島を責め立てる。
「柊3尉、聞こえるか。」上空を監視中の空中コマンドポストから連絡が入る。
「柊3尉、大変だ。信じられんだろうが…ロボットの軍勢が接近中だ。」
「はあ?」柊は呆れた声で言った。「ロボット…ミストラスのことか?」ヴァルター
は言った。「ミストラス?」「作業用の大きな人形だが…戦闘用に改造し、
人が乗って操るように改造したものを編成した軍をオーランは保有している。
戦闘力はかなり高いぞ。戦闘機の空爆か戦車の一斉砲撃で叩き潰すしかない。」
ヴァルターは言った。そこに観測ヘリから通信「来るぞ!!」直後、鉱山の後ろから
数機のミストラスが背中からエネルギー風を噴出しながら飛び出した。
みなその光景を呆気に取られて見ていたが、自分たちの目の前数十メートルに
5メートルほどの巨体のミストラスが着地すると、自衛隊員たちは一目散に逃げ出した。
「全員、後退!!」柊と武藤はグレネードとカールグスタフを撃ちながら後退したが
ミストラスは構えていた盾で受け止めた。そしてまるで巨大なボウガンのような銃を
抜いて撃ってきた。次々と車両が撃ち抜かれて爆発する。
「戦車部隊は!特科の援護射撃はどうした!」「戦車部隊は現在ここから数キロの
地点で猛獣部隊と交戦中!あの機動性でこちらの陣に入られては、同士討ちの危険も
あって特科の支援砲撃は無理です!」そんな会話も聞こえてくる。
そこに国連軍の戦闘機部隊が空爆を開始する。「うろうろするな!!」ゼンガー少佐
はそう言うと、ガシャガシャ走るミストラスの一体に照準を合わせる。そしてMk82
爆弾を投下、だが、ゆっくり落ちる爆弾を、ミストラスは戦車とは比較にならぬ
瞬発力でかわす。「ちぃ、かわしたか。ならば!」ゼンガーは武装をガンに変更。
急降下から超低空水平飛行、ガンのトリガーを引き、27ミリ弾の火線がミストラスに
吸い込まれていって、ミストラスの頭部を撃ち砕く。だがミストラスの対空射撃が
ゼンガーに殺到、ゼンガーはこれを回避した。
748 名前: ACE 03/05/04 00:23 ID:???
「く…有効なのはガンだけか。これじゃ奴らを殲滅する前に普通化部隊が全滅する…。」
ゼンガーは歯軋りした。「椎名君!X−3で援護してくれ!残念だが、我々だけで
ミストラスを殲滅する!」「了解。もうやってますけど。」いつの間にかX−3は
降下していて、また水平蛇行を続けながら接近する。「ガン攻撃モード。FCSを
自動攻撃にシフト。照準内に入り次第発砲します。」アリスが答える。その通りに
蛇行中に敵を照準内に捉えた時にだけ正確に発砲。だが距離があるためミストラス
たちはステップで次々にかわし、通過したX−3に集中砲火、だが高速でシャンデル
機動で離脱。光の矢ははるか後方を空しく通過する。
「せめて『リベリオン』か『クバルカン』があればね、アレクサンドル。」カイルが言う。
「そうでございますな…カイル様、『魔人』をまたお使いになるのですか?」「うん。
仕方がないよね。ミストラス相手だ。みんなは下がってて。」カイルの姿が変わる。
そして空中に飛び上がると両手に雷がみなぎる。それを見たミストラスはボウガン
を撃ってきたが、透明な壁に当たってはじける。
「カイル様、今です!」バリアを張りながらアレクサンドルが叫ぶ。「ああ!!」
カイルは答えると、ショットガンを構えて、銃に雷を走らせた。そしてトリガーを
引いた。散弾が一つの光の太い筋となって飛び、そして分裂。一発一発が120ミリ
戦車砲並みの威力のホーミングレーザーが9発飛んで、盾ごとミストラスを9機
撃破した。しかしミストラスはまだかなり残っている。戦車部隊はいまだ足止めを
くらっていたようだった。「どれだけ助けられるんだ、僕は…。」カイルは一人呟いた。
そこに空中から戦場全体を監視していたAWACSから通信が入る。
「現在アンノウンが戦闘エリアに向け超低空を高速で飛行中だ。間もなく接近する。」
749 名前: ACE 03/05/04 01:08 ID:???
「くそ、一体何がくるってんだ!」霧島は怒鳴る。「霧島さん、たぶん味方です。
分かるんです。」「味方…知り合いか?」「はい。ほら、来ますよ。」
カイルは地平線のある一点を指差した。みなそちらを向いた。すると地平線から
1機の大型の、全長10メートル以上はあるミストラスが姿を現した。腕を組み
地表すれすれを土煙を上げながら突進する。そして自分の全長の1.6倍はある
長い片刃の細い長剣を横一文字に構えて斬り込んで来た。そして剣を振りかぶると
剣の形が変わり、幅のかなり広い両刃の剣になった。そしてその剣を横に薙ぎ払う。
すると剣の先端から光の剣先が伸び、数十倍のリーチでミストラスを全て一刀両断した。
その光景を見ていた一同は、カイルとアレクサンドルを除き皆またもや呆気にとられていた。
その大型のミストラスは柊たちの目の前に着地した。中から一人の剣を背負った
男が降りてきた。
「カイル、久しぶりだな…。師匠もお元気そうで…。」男はそういった。「ガイさん、
助かりました。ありがとうございます。」カイルはそう言い、アレクサンドルも頷く。
「カイル、この方は…?」柊は尋ねた。「ああ、この人は僕の兄弟子でアレクサンドルの
一番弟子、ガイ・グランベルト将軍です。」「ガイで結構ですよ。」ガイは言う。
「ジエイタイの皆さん、私は特使としてここに来ました。あと3日後にこちらの
全権大使が到着します。どうか、受け入れを許可願います。」「それはいいでしょう
が…一体どこの特使でしょうか?」
「はい…。この大陸から海を遠く隔てた国家、アスガルド公国からです。」
750 名前: 名無し三等兵 03/05/04 01:21 ID:???
どこかで見聞きした事があるような名称が羅列されるのは少々萎え。
751 名前: CK 03/05/04 09:14 ID:???
>>749
ミストラスでしたか。
これはいいかも。
しかしオーランも解析、改造、運用体制の整備などして
使えるようにするのに苦労しただろうなぁ・・・・。
ところで、自衛隊側の装備品の整備用パ−ツはどこから調達
してるんでしょう?
自衛隊がもともと装備していた物は備蓄があったと思うんですが、
F−14、F−15E 、F/A−18、ベルクト、ユ−ロファイタ−、
例の試作機、のパ−ツはどの程度まで調達(現地生産)できてるんでしょうか?
特にベルクトと例の試作機は共食い(最悪の手段、韓国の鉄道では
日常茶飯事らしいが。)も無理だし。
752 名前: ACE 03/05/04 09:42 ID:???
どこかで見聞きした事があるような名称が羅列されるのは少々萎え。>
全くもって申し訳ない…。
では第3話を…。
陸上自衛隊のペンネ駐屯地、そこの防空レーダーに巨大な影が映った。
「何だコリャ?」「時間は…あの全権大使が到着する時刻ですね。しかしこれは…。」
CAPに上がっていたF15のパイロットはこの影の正体を肉眼で捉えた。
「こいつぁ…空中戦艦てやつか…。ラピュタみてーだな…。」
駐屯地に戦艦が降りた。飛行船のような船体に多数の砲塔が据え付けられ、黒い鉄
の装甲が全面に張り巡らされている。
「こんな重い物が空を飛ぶとはな…。」ゼンガー少佐はそれを見てつぶやく。
「ゼンガー少佐、勝てますか、あなたならこの『アルビオン』に?」ガイが言う。
「現代戦はチーム戦です。私たちのの世界では、あなたのような強力な戦士が、あの
ミストラスのように強力な兵器を用いて単独で戦況を変えるようなことはありえない。
あくまで集団の戦いなんです。かつては、そのようなこともあったらしいですが…。
ですから、私が勝てるか?というのは私には全く意味のない質問です。ですが…、
『私達』が勝てるか?と言えば、勝てます。あのような大艦巨砲主義は私たちの世界では
とっくに廃れている。断言しましょう。たとえどんな強力なものを相手にしようと、
相手が組織的集団戦を行わぬ限り、我々に負けはありえません。」
ゼンガーはそうきっぱりと言った。
753 名前: ACE 03/05/04 10:10 ID:???
CKさん、実はオーランには…ミストラスの確固たる運用体系はありません。
基本的に使い捨て、エネルギー源はパイロットの魔力です。
現時点ではミストラスの確固たる運用体系を持っているのはアスガルドだけです。
これには理由があって、今はまだ明かせません。
あと戦闘機に関しては第2次朝鮮戦争が始まった時点で部品をかなり運び込んでいます。
いちいち本土に戻すよりは日本で修理した方が効率いいですし。
それにある程度単純な部品は工場で生産しています。電装品もある程度は九州の
シリコン産業を生かせば生産できるし。
ただやはり部品は貴重なので、ドイツ連邦空軍の面々やX−3はいつかは飛べなくなる
運命にあるんです。
754 名前: CK 03/05/04 10:18 ID:???
ゴリアテ?(ラピュタに出てきたやつ。)
それともZ(どこかの漫画に出ていたT鉱とか言う鉱物から出る反重力ガスで浮上する飛行船。
ナチスドイツが作ったという設定だった。)ですか?
755 名前: CK 03/05/04 10:32 ID:???
>基本的に使い捨て
と言うことは予想はしてたけど、>>557の
>もちろんだともアース。私の父フセインと神の名において約束する。
は嘘ですね。まあ返したら自爆されかねんのだから当然だけど。
それにストーンヘッジが無くなったら戦力が大幅にダウンするし。
そうなったら占領地どころか本国もやばいし。
返す理由は何処にもない。
返さない理由はいっぱいあるけど。
>X−3はいつかは飛べなくなる運命にあるんです。
やっぱりですか。
X−3の技術の一部なりと、ほかの兵器に継承してもらいたいものです。
あと、アーチャーも。あの追尾能力は是非ともほしい。
756 名前: CK 03/05/04 10:39 ID:???
意味なしのおまけ
今更言ってもしょうがないけど、日本が丸ごと召還されてたら部品の苦労も
ある程度減ってたんじゃないかと。
(捨民党やその他のサヨクの自衛隊その他に対する妨害が見てみたいだけ。)
757 名前: てさりすと 03/05/04 18:40 ID:???
おお、158氏お帰りなさい!!
激しく続きが気になる展開です。
交信楽しみにしております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分のものも出来上がりました。
交信します
758 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:42 ID:???
コーツ海戦の現場から30キロ、衛星を打ち上げる為に調査に向かっていた3隻の自衛隊の護衛艦が九州を目指し見渡す限りの大海原を突き進んでいる。
そしてそのたった3隻の船団の旗艦『はるな』はひたすら九州めざし突き進みながらも コーツ海軍とシクヴァル海軍の戦闘を見守っていた。
「陸上自衛隊からの通信。 敵爆撃部隊を壊滅させ、敵戦艦に損傷を与えたものの被害甚大。我これより後退を開始す。 です」
ついに砲撃戦に敗北したのか陸上自衛隊も撤退を開始したようだ。砲撃部隊が撤退を開始したということは大隊も後退を開始しただろう。
「艦長。コーツ海軍交戦地帯付近を通過中の日本丸とあけぼの丸から救難要請です。」
はるなの艦長、起井津慈吾朗がスピーカーを指差して聞こえるようにしろと指示を出す。
『・・・り返す・・あけぼの丸より緊急信号!!敵の駆逐艦に追われている!!もう7発命中した!!至急救援を!!』
無線機から25キロ先のあけぼの丸の切迫した声が聞こえてくる。時々魔術でも命中するのか爆発音も断続的に聞こえてきていた。
「しかしのう・・わしらは衛星打ち上げ用の調査に行った帰りだしのう・・・砲雷長。武器はどれだけ残ってるか報告してくれんか?」
「調査時に襲ってきたドラゴン相手に3発SAM撃ったのと 海賊相手にCIWSの威嚇射撃を合計432発うちましたから・・」
砲雷長が自艦に搭載された兵装からその数を減らしていく。
「個艦防衛用のSAMが5発、Mk18の砲弾合計300発、CIWSがあわせて6568発、後は対潜兵器だけです。」
当たり前だがまともな戦闘など行なえる訳が無い。対艦ミサイルでも積んでいれば別だろうが『はるな』にそんなものは装備されていない。
仮に2門のMk18=54口径5インチ単装速射砲2基で交戦したとしても装備されている装甲の厚さが違う。
「しかしながら二番艦『おおなみ』と三番艦『あやなみ』の対艦兵器が残っております。全滅させる事は不可能でも・・・」
砲雷長がの発言を遮って上空監視を行なっていた隊員から緊急通信が入った。
「敵編隊視認!!種類は判断できませんがこちらに近づいてきます!!」
「ついに見つけられた・・ 全艦に第一戦闘配置を通達」
「は。」
759 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:43 ID:???
そうこうしてるうちに先ほどの編隊が2機を残し急旋回して引き返していく。
(完全にこちらに気付きおったな。直ぐに攻撃部隊がやって来るんじゃろうなぁ)
どうせ戦闘になるのは間違いない。そう思った慈吾朗は直ぐに全部隊に攻撃命令を出した。
「よし、攻撃開始じゃ。わしの艦はあけぼの丸に付きまとう駆逐艦を狙う。二番艦三番艦は自己の判断において自由に攻撃じゃ」
かなりいい加減に攻撃命令がだされた。しかしながらそのまま伝えられる訳も無く通信担当がその言葉を直し各艦に伝える
「二番艦三番艦に告ぐ。本艦はこれよりあけぼの丸を攻撃中の敵駆逐艦を攻撃する。二番艦三番艦は自己判断で攻撃開始せよ」
『了解』
直ぐに返答が来る。それ確認した艦長は直ぐに砲雷長に指示を飛ばす。
すでに目標艦はM18のぎりぎり射程内に納まっている。がしかしこの距離では命中弾を出す事は奇跡でも起きない限りおこらないだろう。
だが相手に自分が狙われていると思わせるだけでいいのだ。単独行動で輸送船に追いすがって攻撃中の敵艦が驚いて逃げてくれるだけでもいいのだ。
「射撃開始。敵駆逐艦を海の藻屑にしてやれ。」
すこし楽しそうに砲雷長が攻撃指示を出した。その命令の2秒後前方甲板の一番砲塔が射撃を開始しその直後二番砲塔も射撃を開始した。
MK18は1950年代初頭に米海軍が開発した優秀な対水上艦艇/対空両用砲でありその発射速度は毎分最大30発という優秀なスペックを有している。
砲塔内に4名、下部の弾薬庫に12名の揚弾兵員配置が必用になることと重量が大きいのが欠点であるが40年以上という長きにわたって海上自衛隊の主力艦砲として使用されてきていた。
しかしイージス艦『こんごう』からは後継となるOTOメララ社製の127ミリ速射砲がが採用されたためこれから再び古臭い大砲としてのイメージを拭いきれなかった。
760 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:43 ID:???
だが一度も実戦で使われる事無く消えてゆくかと思われていたMK18にも転機が訪れた。
第二次朝鮮戦争。そして異世界への召還。そしてオーランとの戦争
多くの隊員達はミサイルや誘導兵器が日に日に少なくなっていく事に不安を覚えていた。
だがミサイル全盛の時代にひたすら砲撃の腕を磨き続けてきた砲術科の隊員達は少し違った。
なぜならミサイルが底を付いた場合 艦に残されるのは対空機関砲と艦載砲だけなのだ。
もちろん彼らにも不安や恐怖を感じていた。だがミサイルに押され時代の徒花と化していた艦砲がこの世界では海上戦の主役を張れるのだ。
3秒に一度定期的にMK18発射の振動が小刻みに艦を揺らしていく。第一射が着弾し始めた時すでに『はるな』は第4斉射目を追え次弾装填を行なっていた。
「照準このまま!!あと400m後方だ。」
レーダーで弾着を確認した隊員が少しずつ照準を修正していく。
その結果13斉射目で1発命中する。その後も6斉射に一度命中弾が生じた。しかしながら敵にしてみれば溜まったものではない。
三秒に2発が至近に着弾するのだ。直ぐに駆逐艦が身を翻し面舵で方向を変えようとする。
そして側面があけぼの丸に向いた瞬間 駆逐艦は細長い物をいくつか海面にめがけて発射して全速力で本体の元に戻ろうとしていた。
「目標艦 魚雷らしき物を投下!!」
哨戒に出撃していたヘリのパイロットがそう報告してくる。
その報告から十数秒後、あけぼの丸の後部側面に大きな水柱が発生する。
だがさすが大型輸送船、魔術と砲弾で蜂の巣にされた上に魚雷を食らったと言うのに、少々の火災と速力がガクンと落ちただけでそのまま日本を目指し前進を続けていた。
復讐とばかりにMK18の砲弾が次々と駆逐艦に命中していく。まともに命中したのかこちらの速力も極端に落ちた。
だが向こうもやられっぱなしのつもりは無いのだろう。攻撃呪文を詠唱し光の弾を大量にばら撒いてくる。
761 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:43 ID:???
しかしながら照準はなっていない。無差別にばら撒くものだから飛び越していったりはるか手前に落ちたりで当りそうにも無かった。
『おやなみ』と『あやなみ』が放った合計8発の対艦ミサイルは残念ながらたいした被害を出せなかった。
なぜなら空中にいた敵航空部隊に見つかり6発の対艦ミサイルが『レッドタイガー』で叩き落されたのだった。
残りの二発は敵戦艦『タナガー』を捕らえ命中したが一発は防御魔術に阻まれ甲板上にいた兵士達を生みに叩き落しただけに終わり
もう一発は防御魔術の間をすり抜け着弾観測部隊と偵察部隊の担当地区・・つまり
最後尾の昔、水偵を積んでいた地点を吹き飛ばした。タナガーにしてみればたいした被害ではないがその被害によって小規模ながら火災が発生し黒煙が立ち上っていた。
「敵戦艦長門に命中弾1!後部装甲板を吹き飛ばしました!!」
「敵航空部隊が空母サラトガ、いえジルフォンから出撃開始しました!!」
次々と情報がはるなのCICに流れ込んでくる。
「対空戦闘準備。すぐに敵さんが山ほどやってくるぞ!!」
762 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:44 ID:???
同時刻空母ジルフォン
「緑、白中隊、空に上がりました!!さきほど帰還した青及び他艦の連絡通信部隊も投下物装備した順に出撃しております!!」
士官が艦隊司令にそう報告する。報告を聞いた司令は満足げに頷く。
「全部隊による航空攻撃か。これならこちらの勝利は間違いないな。」
艦橋から甲板を見下ろすと甲板を埋め尽くした航空部隊の姿が確認できる。
爆弾を搭載したグリフォンは2,3歩はしって加速すると次々と甲板から飛び立っていった。
「艦長。タナガーに敵艦を砲撃させてはいかがでしょうか?以下に異世界の船と言えど410mm砲の直撃には耐えれますまい。」
作戦参謀がそう提案する。彼は知らない事だが護衛艦が410mmの直撃などを受けた場合、沈没どころか即座に轟沈する。
しかしながら作戦参謀の提案に司令が首を振って反対する。
「わしもそうしたい所だが、残念ながら国王からオーラン軍の指示に従えとの命令が出ておる。
そしてそのオーラン軍からタナガーほか砲艦はすべてオーラン軍を支援射撃せよとのことだ。」
艦橋から黒煙を上げながらもコーツ港出入り口にかかった木製の大きな吊橋をくぐりぬけて地上に対し無差別砲撃を繰り返しているタナガーの姿を
その橋の両端では上陸したオーラン軍とシクヴァル海軍陸戦隊が撤退していく敵を次々と背後から切り倒し前進していっているはずだ
763 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:45 ID:???
「艦長!!個艦防衛用SAM、調査部隊の携帯型対空誘導弾共に打ち尽くしました!!」
士官の一人がこの艦に搭載された対空ミサイルを完全に撃ち尽くしたと報告する。
すでに哨戒に出ていたヘリは撃ち落されていた。
『敵小隊が急降下開始しました!!』
上空警戒を行なっていた隊員からの怒声が飛び込んでくる。
「面舵いっぱい!!!機関全速!!」
艦長がすぐに指示を出す。隊員が復唱しながら慌てて面舵をとる。
先ほどからCIWSとMK18は休むことなく炎を吹き続け、次々と敵航空部隊を撃墜していくが全然間に合わず何度も至近弾を食らっていた。
「二番艦おおなみもSAMを撃ち尽くしました!!」
「三番艦あやなみもです!!」
先ほどから不利な報告ばかりがCICに流れ込んでくる。
すでにはるなはあらゆる位置からシューティングスターの集中攻撃を食らい構造物は余すとこなくボコボコになっており見るも無残な姿になりつつあった。
「敵急降下爆撃を回避!!本艦より距離30メートルに着弾!!」
立ち上る水柱を貫通しMK18の砲弾が次々とドラゴンを撃ち落さんと飛び出していく。
しかしながら回避されたり果ては回避すらせず防御魔術で至近弾を回避するというつわものまでいた
「敵水兵爆撃隊が爆弾を投下しました!!」
今度は編隊を組んだ敵が一定の間隔に広がり同時に爆弾を落とすという攻撃を行なってくる。
「艦に当る物だけ撃ち落せ!!」
砲雷長がそう指示を飛ばすと同時に対空砲火が頂上に集中される。
ほぼ90°の角度で発射されたダングステン製20mm弾が次々と爆薬の詰まった樽に命中し空中で爆発させ始めた。
だが油の詰まった壷相手にはそうはいかない。
764 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:45 ID:???
もちろん20mmと5インチ砲は壷も樽も区別無く撃墜したが爆薬ではなく燃える液体である。そのまま落下してきてはるなのヘリ甲板で燃え始めた。
「敵弾ヘリ甲板に命中!!死傷者零。消火急げ!!」
すぐにダメコン班がホースを抱えヘリポートに向かう。そして彼らがその場にたどり着いたとき幸運な事に至近に着弾した爆発魔法の立てた水柱が燃えさかる炎を油ごと連れ去り甲板をもとの姿に洗い流した。
だが同じく攻撃を受けたDD2242『あやなみ』は不運きまわり無かった。
撃墜しきれなかった爆ダルがちょうど垂直発射管を直撃、それも運の悪い事に発射できずに残されていたトマホークを誘爆させその爆発が次々と残されたミサイルが誘爆した。
その所為で艦の三分の一が吹き飛び艦橋も殆ど原型を留めていなかった。その爆発音は遠くジルフォンでも観測された。
「艦長!!あやなみが!!」
即座に艦長がコンソールパネルに目を向ける。ほぼ同時に観測員が悲鳴のような声で全く同じセリフを伝えてくる。
『あやなみが沈んでいきます!!』
彼がそう報告した直後大きく後部を持ち上げていたあやなみが引きずり込まれるようにして海面下に姿を消した。
爆発から32秒後、総員退艦も命じられたものの乗員が脱出する間もなくあやなみは轟沈した。
同時にコンソールパネルからあやなみの表示が消滅する。
あやなみを撃沈した爆ダルをおとした竜騎士が自分の戦果を誇示するか如く空中で数回転し補給のために母艦に戻っていく。
続けて上がってきていた白中隊も自らも手柄を上げようと次々と攻撃を開始する。
しかしながら生き残っているはるな、おおなみも只でやられてやるほど優しくは無い。
再び敵部隊が攻撃に入ったのを確認した対空火器が同じく再び火を噴き始めたのだ。
今度は船内で只おろおろとしているだけだった調査隊の陸自隊員達がやられてたまるかとばかり
小銃を片手にヘリ甲板や艦橋上に上り小銃や軽機関銃で対空射撃を始めたのだった。
所詮軽火器であるためたいして対空能力は増えないが曳航弾が凄まじく増えたため見た目には恐ろしく対空砲火が強化されたように見える。
だがそれも最後のともし火だった。
765 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:46 ID:???
「艦長!!あと30秒でCIWSを撃ち尽くします!!」
魔法などと便利なものなどつんでいない護衛艦は搭載している弾薬を撃ちきったらお終いなのだ。
おおなみに至ってはやけくそとばかり残されたありとあらゆるミサイルをミサイルを敵艦に向けて撃ちまくりだした。
そのおおなみのヘリ甲板に爆ダルが命中しすでにスクラップになっていたヘリと甲板を吹き飛ばした。
あやなみの表面を何かがガンガンと音を立てて通り過ぎていく。恐らく魔術か何かが命中したのだろう。
船外に出て対空射撃を行なっていた隊員達もどんどんと弾を消費していきもう駄目かと思われた瞬間だった。
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以上です。これからちょっと更新遅くなると思います
766 名前: てさりすと ◆ZnBI2EKkq. 03/05/04 18:57 ID:???
あ・修正発見
759最後の行
>これから再び
を削除
760の12行目
三秒に2>を>三秒に一度2
に修正
です。
767 名前: CK 03/05/04 19:32 ID:???
>>764
>だが同じく攻撃を受けたDD2242『あやなみ』は不運きまわり無かった。
撃墜しきれなかった爆ダルがちょうど垂直発射管を直撃、それも運の悪い事に発射できずに残されていたトマホークを誘爆させその爆発が次々と残されたミサイルが誘爆した。
トマホーク?
あやなみには搭載できないと思うんですが。
768 名前: てさりすと 03/05/04 20:16 ID:???
む?たかなみ級DD 2242艦にはVLSミサイル発射管1式があるから積める筈だが・・・
#http://www103.sakura.ne.jp/~key/navy2/dd_takanami.htm
ちなみにあやなみというのは2242番艦の名前がまだ決まってないから適当に思い浮かんだ名前を付けただけで・・
まあ紛らわしかったかもしれませんね。
『おおなみ』というたかなみ級の艦も出してたのと
>>DD2242『あやなみ』 と書いてたんで気付いてもらえるかと・・
ちなみに本物のあやなみ級はすでに全艦 除籍してます。
ついでにトマホークにしたのは最近トマホーク購入とか言う議論があったからで・・
まあミニイージス間にする予定もあるらしいので本来ならもっと強いんでしょうが
話の都合上とっとと沈んでいただきました
769 名前: CK 03/05/04 20:52 ID:???
トマホーク用のソフトウエアの問題もあるのでは?
ミニイージス=FCS−3?
770 名前: ACE 03/05/04 21:53 ID:???
てさりすとさんキター(・∀・)−!!あやなみが…。
続きいきます。
その戦艦から一人の中年の豪華な軍服を着た男が降りてきた。その横には美しい
妻らしき女性もいる。そして、この駐屯地の指揮官の前に歩み出た。
「はじめまして。ここの責任者の河野です。」指揮官は敬礼をした。
「アスガルド公国第12空中機動旅団指令、ベルゲン・ガンドール・ヴィジャヤ
です。」その男はそう言った。「残念ですが、こちらの国の為政者はまだ到着しては
いません。」「いえいえ、突然押しかけたのはこちらです。いくらでも待ちましょう。
他にもすることがありますし。」ヴィジャヤ将軍はそう言って周りを見回す。
「うちの剣士が一人来ているはずです。彼と共にここの視察をしたいのですが…
よろしいか?」「ええ!もちろんです。どうぞ!!」指揮官は直々に案内を始めた。
将軍は妻と共に駐屯地内を見て周り、最後にスパルタン分隊の所へ来た。分隊員は
全員一直線に並び敬礼する。だがカイルとヴァルターだけは違った。
「…父さん…母さん…。」カイルは絞り出すように言った。その場にいた全員が
固まる、アレクサンドルとガイを除けば。
「カイル…もしかして…この方々は…」柊は慌てたように言う。「はい…僕の
両親です。」
771 名前: ACE 03/05/04 23:14 ID:???
カイルとその家族の久々の再会。柊たちは部屋を出た。
その夜、ベルゲンが柊たちを訪れた。
「夜分遅く申し訳ない。ですが、皆さんがカイルを温かく迎えてくれて、お礼が
言いたいのです。」「そんなことはありません。彼には何度も助けられました。
本当に感謝しています。」頭を下げるベルゲンに柊は言う。「アレクサンドル、
よくここまでやってくれた。本当に感謝する。」「は…光栄です。」アレクサンドルは
深々と頭を下げる。「アレクサンドルさん、あなたは…?」「はい、元ヴィジャヤ家
家臣です。」二人の意外な出身に皆驚く。「…実の子でないあの子を大切に育てて
来ましたが、国ではあの力ゆえ嫌われてあの子は国を飛び出しました。あなたがたの
ような人々に出会えて、幸せです。」「カイル君は」竜崎が話し始めた。「弟みたいな
存在です。正直頼りない兄貴ですよ、情けない。」「そりゃお前だけだよ!!」霧島が
つっこみ、皆一同笑い出す。
「ところで」ベルゲンは話題を変えた。「そちらも大変ですね、全くの異世界に
召喚されて。先日もわが国にたまたま寄ったのか、補給をわが国で受けた自衛隊の
船があったそうです。詳しくは知りませんが。」みなその言葉に凍りついた。
もともとアスガルドはある事情により他の国との国交があまりない。国交がある
他の国もその事情により日本には今までその存在を隠していた。アスガルドに補給に
立ち寄る船は、存在しないはずだ。
772 名前: ACE 03/05/05 00:38 ID:???
駐屯地から数百キロ離れた海上をX−3が偵察飛行していた。海上にかなり大きな
反応があった。「IFF、所属不明。」「そりゃそうでしょ…って、応答があった
の!?」「はい、ですが、NATOでもワルシャワのものでもありません。警告。
アンノウン2機が海上の物体から出現。あらゆる
周波数でこちらに呼びかけています。」「回線を開いて!」回線を開き、唯は話だす。
「こちら、航空自衛隊・国連軍合同空軍第5航空団第502飛行隊所属の椎名唯3尉。
そちらの所属をお聞かせ願いたい。」「はあ!?」なんと返事は日本語で返ってきた。
「航空自衛隊だあ?内地の部隊が何やってんだよ国連軍と!?」「あのねえ、あんた
誰って訊いてんのよ!さっさと答え…」「警告。アンノウン右下方を通過します。」
唯は怒鳴ろうとしたがやめて右下方を見た。そこには2機の戦闘機が飛んでいた。
だが、無尾翼、外側に上反角がついたデルタ翼、双発双垂直尾翼のカナード機。こんな
機体は自衛隊には存在しない、だがその主翼にはあろうことか日の丸が描かれている。
「俺たちはなぁ、統合自衛隊航空隊、第5航空団第202飛行隊だ!!」ありえない、
と唯は思った。第5航空団の202飛行隊はとっくに解散している。それ以前に統合
自衛隊とは…?
「そこのメガフロートから飛んできたんだよ!」唯は目を凝らして前方を見る。
月の明るい光に、誘導灯のような光のぽつぽつ灯った全長10キロほどの人工島らしき
ものがみえた。
「な…何あれ…。」震えた声で唯は言う。「おいおい、知らねぇのか!?5年前に
出来たばっかだろうが!!」相手のパイロットは乱暴に答える。「5年前って…?」
「アフォか!?2038年のことだろうが!!」
773 名前: 227 03/05/05 01:11 ID:???
どうも。
連休明けにいくらかうpできそうです。
その前に、イントロダクションを
(てさりすと氏のシチュエーションで)魔法世界に召還された九州。
ノビル王国と同盟を結んだ九州暫定政権はノビルの敵国コルバーナ王都に広がる油田確保を目的に
コルバーナ軍と戦闘を開始した。
主人公、ぼく=原田はジャーナリストとして自衛隊に従軍、現地人のエスタを秘書に前線を飛び回る。
結局、自衛隊とノビル王国はコルバーナに勝利し、コルバーナは森林地帯に領地を追いやられる。
その戦争から約1年後、ノビル王国の枢機卿ボルダー卿が魔法原理主義を唱えて反政府活動を開始。
同時に、ノビル王国各地の鉱山が正体不明の部隊に襲撃されはじめ、福岡市もテロにさらされる。
新設されたSATが逮捕に向かうがボルダー卿は逃亡。彼の所属する謎の教団「黒の教団」と共に異世界人に戦線を布告する。
危機を察した原田はノビルバーナの油田に駐屯する対馬警備隊の村本を訪ね、彼の指揮する捜索隊に同行するが、
黒の教団らの奇襲に遭遇し、友人の村本は壮絶な殉職を遂げる。
って感じでございます。
詳細は>>227あたりで では連休明けからうp開始させていただきます。